【塩竈市】旬どき・うまい物自慢会でホヤ料理
カテゴリー: 外食:寿司・魚貝類定食
旬どき・うまい物自慢会は全国の地元蔵元が連携して春夏秋冬の味覚を味わいながら地酒を楽しもうと企画されたイベントです。宮城では浦霞の佐浦さんが年4回主催しております。夏の陣のテーマは今まさに旬を迎えたホヤでした。
会場は塩竈市民にも評判の亀喜寿司さんです。
塩竈では観光客に人気のお寿司さんが有名ですが、こちらは地元民にも愛されるお寿司屋です。
開催に先立ちまして、佐浦社長からご挨拶。
佐浦社長は物腰が柔らかく、話しにも品格があってお公家様のような紳士です。^^
本日はホヤやマグロのお料理に合わせて浦霞各種が用意されています。
ビールはありません。最初から日本酒で参りますので、チェイサーには仕込み水も用意されています。
私はホヤ養殖の復興状況やホヤの生物学、ホヤ料理などについてお話しすることになっております。
お話しは2回に分けて行いますが、後半はたぶん酔っているでしょうね。どうなることか。。。^^
それでは佐浦社長のご発声で乾杯です。
乾杯には大吟醸浦霞です。ふんわりほんわか上品な甘さが口に広がります。
先付けは珍味三点盛りです。
左から北寄貝のぬた、自家製塩辛、ふかひれと胡瓜の和物でした。塩辛の出来が素晴らしい。この先が楽しみ。
お造りは目鉢鮪、活つぶ、ニシン、アイナメです。
これらを塩竈の藻塩で頂きます。ニシンには細やかな骨切りが施されておりました。
本日の主役、ホヤの刺身殻盛りです。脇役が殻つきウニで主役より存在感があり過ぎです。^^
これには純米吟醸浦霞寒風沢を合わせます。寒風沢は松島湾に浮かぶ寒風沢島で栽培したササニシキで醸した酒です。
続いて、鮪の砂ずりの焼き物。
脂とコラーゲンのとろける美味さに塩胡椒がよく合います。砂ずりとはマグロの腹鰭周辺の部分で、はらもとか筋が多いので蛇腹とも呼ばれます。砂ずりはかつて砂浜に引き揚げた時に砂が付いた部分から来ているのでしょう。
ここで再度、ホヤ料理。殻付き牡蠣との合わせ技です。
ホヤは酢の物とゼリー寄せです。ゼリー寄せはお寿司屋さんでは珍しい料理ですね。牡蠣も7月というのにまだ熟しておりません。三陸沿岸の深い所に下げておいたものでしょうか。
〆は握り寿司の5種盛りになります。
塩竈はマグロが美味いですね。トロタクと呼ばれている裏巻きのネギトロも技ありです。
店長の保志昌宏さんがご挨拶に来てくれました。
いわゆる寿司屋の活きの良い大将という感じではなく、知的で理性的な経営者という印象を受けました。
デザートは浦霞大吟醸の酒粕で作ったムースです。
この酒粕入りムースは同じく酒粕入りアイスとともにこのお店の名物ですね。
いやぁ~ホヤと浦霞を堪能しました。亀喜寿司さんのお料理もきっちり仕事がしてあって、満足度が高いです。浦霞も4種類ほどを呑み比べることが出来き、帰る時には少し足に来ていましたね。^^ 肝心のホヤの話はどうなったか? 2回に分けて説明させて頂きましたが、1回目はまだシラフなのでホヤの体の構造までがっつり伝わったと思います。問題は2回目ですね。かなり入った後なので、たぶん弾けていたことでしょう。顰蹙を買ったのではないかと反省していましたが、参加者のアンケート結果からホヤの話が興味深かったとか役に立ったというコメントが多くてホッとしました。震災以前からホヤとの関わりが深いので実体験から説明が新鮮だったのかも知れません。^^
亀喜寿司 http://www.kamekisushi.jp/index.html
・所在地 :宮城県塩竈市新富町6-12
・電 話 :022-362-2055
・営業時間 :11:00~21:00(土・日・祝日/11:00~15:00/17:00~21:00)
・定休日 :火曜日
・駐車場 :あり17台