コリアンダーを利かせたブラジルのムケッカ Moqueca
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ムケッカをご存知でしょうか。無結果ではありません。Moquecaです。ブラジルの海鮮シチューなんですが、2種類あって、こちらはココナッツミルクが入るムケッカ・バイーアナです。コリアンダーの香りを利かせて頂きます。この香りが鼻腔に漂いますと心は地球の裏側の南米に幽体離脱してしまいます。^^
畑のコリアンダーやイタリアンパセリも薹立ちしており、間もなく枯れてしまうでしょう。最後にたっぷり使います。
パセリは二年草ですが、コリアンダーは一年草なので毎年の種蒔きが欠かせません。
その点、タイムやセージ、ローズマリーは多年生なので一度植えておけば季節を問わず、何年も使えます。
でも、これらは今回の料理には使いません。^^
さて、ムケッカの材料ですが、シーフード、トマト、玉葱、ココナッツミルク、コリアンダー以外は家庭によって様々。
シーフードはタラ切り身とエビが冷凍庫にありました。我が家では大豆を茹でて、小分け冷凍しているのでこれも加えます。ちょっと、フェジョアーダっぽくなりますが、ご愛嬌。それに冷蔵庫にあったシメジも放り込みます。^^
最初にシーフードはレモン果汁に浸し、塩胡椒、粉末コリアンダーを振り掛けておきます。
臭みを取るための前処理なんでしょうけど、日本のシーフードは塩だけでも良さそうです。
シーフードをマリネしている間にオリーブオイルでニンニク、玉葱の微塵切りを炒めていきます。
玉葱が透明になったら、イタリアンパセリやコリアンダーの微塵切り、茹で大豆、シメジを加えて炒め合わせ、熱が通ったらトマトの水煮缶を加えます。
左が煮込み始める前、右が30分煮込んだ状態。
豆が少し崩れ始めるまで煮込んだ方が美味しいですね。
ブラジルではトマトを加える時からシーフードを煮込みますが、長時間煮込みますと旨味が抜けて、硬くなります。
私は煮込んだ後にマリネしたシーフードを加えます。そうしますと、旨味がスープに出ませんので、アラがある場合はガーゼにくるんで最初から煮込みます。今回のように切り身の場合は、スープストックを加えます。シーフードに熱が通ったら、ココナッツミルクを加え、塩胡椒、コリアンダーで調味して仕上げます。
南米チリから苦労の末持ち帰った土鍋に盛り付けます。
コリアンダーを好きなだけ使って下さい。スパイスとフレッシュのダブルコリアンダーで香り豊か。^^
ムケッカはライスとともに食べるのが南米のスタンダード。
コリアンダー好きの我が家ではライスにも微塵切りを混ぜ込みます。コリアンダーが苦手な人には拷問のような献立ですね。^^
ハーブにはまり始めた25年くらい前、正直に言いますとコリアンダーはこりゃやんだーでした。いつの頃からすっかりその魅力の虜になりました。たぶん南米に何度も派遣されているうちに、香り豊かなあちらの料理が体に合ったのでしょう。特に脂の強い料理やムケッカのようにこってりした料理にはコリアンダーが最高の脇役です。その香りは南米の思い出とともに鼻に記憶されているので、この料理を食べると記憶が南米にぶっ飛ぶのです。^^