【七ヶ浜町】復興大観桜会 2014
カテゴリー: 料理:貝類
花見牡蠣という言葉をご存じでしょうか。みちのくの桜が開花する4月中旬、牡蠣も身が膨らみ甘味も増して美味さが満開になります。この味を皆様に知って頂こうと今年の花見で食べて頂くことにしました。
仕入れ先は東松島市の奥松島かき鮮さん。自分で育てた牡蠣を直売もしています。
丁度、水揚げされてきたばかりの牡蠣がありました。ホタテガイの貝殻に付いた種苗が大きな牡蠣の塊になって育ちます。それらをバラし、殻の形の良い牡蠣はサイズ別に分けてカゴに収容して殻付き牡蠣として再び海でストックされます。
牡蠣は出荷の前に滅菌された海水中で1日浄化されます。
このシーズンは生食用剥き身を生産しておらず、全て加熱調理用ですが、しっかり浄化をされています。
プリンプリンの牡蠣を酒蒸しにしますと、さらに丸くプックリします。
これで下拵えはOK、後は花見の会場で仕上げます。
いつのもように、本間ちゃんのおらほのラズオ体操で準備運動。
イツ、ヌッ、サン、スッ。。。いつ聞いても可笑しく、体に力が入りません。
体操の後は海に向かって黙祷です。
あれから3年、いまだ行方不明の方もいらっしゃるのです。被災地は地盤の嵩上げは進行中ですが、建物の復興はまさにこれからです。
ズラッと並んだ酒瓶の数々。。。これにビールも箱でありましたね。
不足したことはありますが、余ったことはありません。^^
皆様が持ち寄られたご馳走の数々。これはanegoさんのお重。
キッシュと鶏もつの黒酢煮が秀逸でした。
こちらはユケチュウさんの手鞠風五目寿司やツクネ棒。
しっかり頂きました。寿司の彩が美しい。
その他にもモンゴル風草香麺、漬物、ヘシコ、昆布巻きなどなど。
みなさん、ありがとうございます。この花見は会費がありません。酒と肴は各自の持ち寄りになってます。
私は酒蒸し牡蠣を桜の下で仕上げに掛かります。下の写真はanegoさんからお借りしました。
皿に並べた牡蠣に青葱などの香辛野菜の細々を振り掛け、紅葉おろしの代わりに桜おろし(大根おろしを温海蕪の漬け汁で染めたもの)を添えて炒り卵などで飾り、春の里山に見立てました。最後にポン酢を回し掛けました。
もちろん殻付きの焼き牡蠣も食べて頂きます。
震災以降、宮城には焼き牡蠣を食べさせる牡蠣小屋が10軒以上に増えました。食べ放題もあれば、個数限定の処もあり内容は様々。
もちろん、このイベントの伝統である川崎町のかっちゃんホルモンも登場。これは玉さんの担当です。
鮮度が良いので臭みがありません。付いてくるタレが絶品で誰もが虜になってしまいます。^^
宴もたけなわ、次々と持ち芸が披露されます。山形美人の競演です。
鶴岡北高校のOB、anegoさんと志津さんが、校歌を熱唱。
毎年、七ケ浜で繰り広げられる船頭会とサエモン会の合同大観桜会。今年は実に久しぶりに満開の日に当たりました。震災の年には当然、自粛しましたが、以降は被災地である七ヶ浜に会場を固定して実施してきました。海の人や街の人が一堂に会し、和気あいあいと呑み語る素晴らしいお花見です。一度参加しますと一般のお花見が物足りなくなります。^^
川崎町のかっちゃんホルモンはタレ付きで1Kg、1400円要予約です。
所在地 :宮城県柴田郡川崎町大字前川字中町86-2
電 話 :0224-84-2477
営業時間 :16:00~21:00
定休日 :月曜
東松島の牡蠣は奥松島かき鮮さんで1kg2000円前後です。こちらも予約したほうが無難です。
所在地 :宮城県東松島市大塚長浜
電 話 :0225-88-2897
営業時間 :販売は午前中
定休日 :電話で確認
駐車場 :あり