高森男性料理サークルで海の幸勉強会+料理教室
カテゴリー: 料理:買い魚
見事に高気圧に覆われて天高く晴れ上がった週末。この日は初めての会場である仙台市高森市民センターでの海の幸勉強会+料理教室でした。いつでもそうですが、初めての会場は緊張感が高まります。調理実習室も勝手がわからず苦労が良いのですが、今回は10年も続いている料理サークルでの出張講師なので逆に皆様に助けられるでしょう。^^
ここ高森地区は緑が多く、遠く泉ヶ岳も望めます。
広々とした公園や池などもあり、子供が育つにも良い環境です。そういえば、この公園でみんなで焼き芋を焼くイベントが行われていました。そういうのってすごく大切ですね。^^
いつものように三陸の海の幸や復興状況のプレゼンから始まりますが、いつもとちょっと雰囲気が違います。。。
そうなんです。こちらの料理サークルは生徒さんが全員男性なんです。10年前に栄養士の佐藤京子先生を中心に60歳代の男性を中心に始めたと聞いていますので、現在の平均年齢は言うまでもありません。^^
本日のお献立は以下の通りです。レシピはこの記事の最後に掲載しています。
汁 物 藻塩を使った塩竈汁
小 鉢 ワカメのピリ辛炒め
焼き物 海鮮餡掛け豆腐
御 飯 キラキラ復興(銀鮭若布)めし
皆さん、さすがに手慣れています。
詳しい説明も要らず、時々、軌道修正するだけどんどん進んで行きます。
エビの湯通し加減も心得ております。
ただ、刺身用の生ホタテをダシとして惜しみなく使うのは、ちょっとビックリされたようです。^^
凄い、二刀流でギンザケを刻んでいます。いぶし銀の技ですね。。。会長さんです。^^
もちろん皮や骨も無駄にしません。いつもの骨皮煎餅ですが、今回はキッチンペーパーを敷いて、さらに上にも被せて電子レンジにかけましたら、脂も飛び散らず、後が楽でした。
ちゃんと記録係の方(藤枝さん)もいらして、調理工程と完成した料理を撮影されておりました。
藤枝さんのホームページはこちらです。料理サークルのコーナーにレシピも掲載されています。
佐藤京子先生がご飯にギンザケとワカメを混ぜ込んで、復興めしを仕上げています。
焼き鮭と違って、生の甘塩ギンザケを混ぜ込み、ご飯の余熱で加熱しますので身がふっくらしているのが特徴です。
今日の復興めしはキラキラバージョン。最後のイクラの盛付です。
復興めしが出来上がれば、全て完成です。速い速い、1時間くらいで全てが出来上がりました。
本日の4品です。冷めないうちに頂きましょう。
年齢を考えると少しボリュームが有り過ぎかなと心配したのですが、それは慣れたもの、持ち帰り用のジップロックやラップも用意されていました。
藻塩を使った塩竈汁です。
サンマのつみれとマダラが入る潮汁です。
気仙沼市本吉町のワカメを人参とレンコンと一緒にピリ辛きんぴら風に炒めました。
これご飯にもお酒にも良く合いますので、まとめて作っておくと重宝します。
ホタテとエビのダシが利いた餡掛け豆腐。
餡には卵も溶き混んでいます。
キラキラ復興めし。米2合に対し、ギンザケ2切れ、塩蔵ワカメを30gほど使っています。
これが一番美味しかったと仰る方が何人かいらっしゃいました。
本日、使った本吉町蔵内の塩蔵ワカメ(こいわかめ)20袋ほどお持ちしましたが、あっと今に完売致しました。
塩が混ぜ込まれていないこいわかめは120g525円(税込み)です。120gのワカメは水で戻すと、ザルに山盛り一杯になります。お求めはこちらで。http://www.qualityconnect.co.jp/qc-brand/koiwakame/
初めての高森男性料理サークルでのイベントでしたが、美味いもの好き料理好きは通じるものがありますね。料理の手順も阿吽の呼吸で進んでいきます。こちらの皆様でしたら、殻付きのカキやホタテを持ち込んでもすぐに開殻できるようになるでしょう。次回は旬のカキを使った料理をご紹介したいと思います。皆様、お疲れ様でした。
【参考レシピ 4人分】
◆ 藻塩を使った塩竈汁
サンマ・・・・・・・2尾
豆腐・・・・・・・・半丁
長葱・・・・・・・・1本半
生姜・・・・・・・・一欠片
溶き卵・・・・・・・半個分
藻塩(大さじ1)、味噌(大さじ1)、片栗粉(大さじ半分)、ダシ昆布、ダシパック、日本酒(大さじ2)、七味唐辛子、乾燥フノリ、柚子皮
(作り方)
【サンマのすり身を作る】
① 長葱半本は微塵切り、生姜は擂りおろしておく。
② サンマは3枚におろし、肋骨を剥き採り、皮を剥ぐ。
③ ②を包丁で粘りが出るまで叩き、①と味噌、溶き卵、片栗粉を加え、
よく練り合わせる。
【汁を作る】
① 水1リットルにダシ昆布とダシパックを入れて沸かす。
② 昆布とダシパックを取り出し、藻塩と酒を入れて味を調整する。
③ サンマのすり身を濡らしたスプーンですくって入れる。
④ 一口大に切ったタラと豆腐を入れて、再度、味の調整をする。
⑤ 最後に斜め切りの長葱を放して火を止める。
⑥ 戻したフノリを乗せ、七味唐辛子をかけて頂く。好みで吸い口に柚子皮を盛る。
◆ ワカメのピリ辛炒め
材料:塩蔵ワカメ・・・・40g
蓮根・・・・・・・6cm
人参・・・・・・・6cm
胡麻油・・・・・・大さじ1
麺つゆ・・・・・・大さじ1
一味唐辛子、煎り白胡麻、醤油少々
(作り方)
① 塩蔵ワカメは水で戻して水気を切り、3cmに切っておく。
② 蓮根と人参は厚さ2mmの銀杏切りにしておく。
③ 熱したフライパンで、最初、蓮根と人参を炒め、しんなりしたらワカメを加えてさらに炒める。
④ 麺つゆを回し掛け、炒りつける。味が薄い時は醤油を足す。
⑤ 一味唐辛子を振りかけ好みの辛さに仕上げる。
⑥ 小鉢に盛って、煎り胡麻を振る。
◆ 海鮮餡かけ豆腐
材 料
絹ごし豆腐 半丁
ダシパック 1P
ホタテ貝柱 4個
乾燥フノリ 半カップ
冷凍無頭エビ(小) 4尾
オクラ(アスパラガス) 4本
片栗粉 大さじ2
溶き卵 1個
醤油 適量
麺つゆ 適量
青葱小口切り 大さじ2
(作り方)
① 3カップのお湯でダシを取り、そこへホタテガイを入れてよくほぐす。エビは殻付きのまま入れて、熱が通ったらすぐに引き上げ殻を剥いて、切っておく。
② フノリは水で戻し砂を取る。オクラは5mm厚に切っておく。
③ ①を麺つゆと醤油で調味し、豆腐を弱火で味が付くまで炊き、一旦そのまま冷ます。
④ 再度、温め、豆腐を崩れないように引き揚げ、食器に盛る。
⑤ ④のダシの味を調整し、オクラ、フノリ、エビの順に加える。
⑥ 水溶き片栗粉でとろみを付け、餡を回しながら溶き卵を箸を使って垂らす。
餡を豆腐にかけて、青葱を散らす。
◆ キラキラ復興めし(銀鮭若布めし)
材料:米・・・・・・・・・・・2合
塩銀鮭・・・・・・・・2切れ
塩蔵ワカメ・・・・・・25g
イクラ醤油漬け・・・・大さじ4
藻塩・・・・・・・・・・適量
ダシ昆布・・・・・・名刺大1枚
(作り方)
① 米をよく研ぎ、ダシ昆布を入れて炊き上げる。
② 銀鮭の皮と骨を取り除いて、微塵切りにする。 皮と骨はとっておく。
③ 塩蔵ワカメはさっと水に浸し、まだ、塩味があるうちに水気を切って
微塵切りにする。
④ 飯が炊き上がったら、②をさっと混ぜて蒸らす。
⑤ ご飯が蒸れたら、③を混ぜ込み、塩味が薄い場合は藻塩で調整する。