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【気仙沼市】気仙沼ツアー第二弾 3/4

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 気仙沼ツアー
の二日目です。皆さんが宿泊されているホテル一景閣にお迎えにやって来ました。天気は最高なんですが、風がちょっと強くて体感温度がかなり低めです。がっちり着込んで出掛けましょう。一景閣は今年になって復旧し、営業を始めましたが、6月時点では朝食のおかずは外注品だったのですが、今はちゃんと厨房で作った物になっていたとのこと。




 一景閣の正面は一景島公園でした。昭和30年代の埋め立てまでは、この辺りは海で社のある石灰岩の丘が一景島でした。
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 一景島公園の名所で花見の季節には多くの人が訪れましたが、津波ではなくなったようです。




 本日はフェリーで大島に渡り、散策する計画です。
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 フェリー埠頭の背後にはエースポートと呼ばれる三階建てのビルと立体駐車場がありましたが、現在は取り壊されて更地です。




 乗客の皆様がウミネコかっぱえびせんを与える光景。松島湾でもよく見られます。
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 でも、こうやって毎日のようにかっぱえびせんを食べていて鳥の体は大丈夫なのでしょうか。全国的なことなのでカルビーさんでカモメウミネコにも安心して与えられる商品を作ってくれないかなぁ。因みにウミネコカモメ類は尾羽や足の色で見分けます。ウミネコは尾羽の縁が黒く、足が黄色です。ユリカモメセグロカモメは尾羽が白く、足はピンク色です。従って、上の写真に写っているのはウミネコなのです。




 40分のクルージングを楽しんだのは良いのですが、大島着く頃には風がさらに強まり、歩くのも困難。
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 とても散策どころではないので、同じ船で戻ることになりました。トホホ




 船着き場から紫市場方面に移動しています。エースポートの背後(南町)はまだ嵩上げ前の更地です。
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 男山
の社屋は現在、修復中です。歴史的建造物でもあり、3階だけが残った奇跡の社屋ですからね。




 昼食の前に紫市場そばの気仙沼工房・藍さんを訪ねます。
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 仙台市の支援活動団体伊達女(だてのくのいち)プロジェクトが、気仙沼市で被災された方々を中心に藍染教室を実施して来ました。その後、商品開発も行い、販売するに至っております。私は妻にウォーキング・マフラーと玄関用の暖簾を特注しました。




 お腹も空きましたので気仙沼復興商店街、南町紫市場でなにか食べましょう。。
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 全部で7つのプレハブが建ち並ぶ大規模な復興商店街です。飲食店も多く目移りしてしまいます。




 その中で、堂々プレハブの2階を全部占有する割烹世界さん。割烹ですが、お手頃なランチもありました。
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 実はこの一帯はかつての割烹世界さんの土地でして、復興商店街に貸しているのだそうです。




 これは震災前の割烹世界さんです。店内に写真がありました。
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 の絡まる洋館のような佇まいですね。震災前の世界さんには入ったことがありませんでした。




 こちらはおかずたっぷりの松花堂弁当1500円。
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 揚げ立ての天ぷらが入ります。さすが割烹、一つ一つが丁寧に作られています。




 お刺身定食1500円の刺身は4点盛でした。
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 これにご飯と小鉢と吸い物が付きます。




 本日の焼き魚定食1000円は、つぼ鯛でした。
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 正しくはクサカリツボダイ、太平洋の水深300~500mの深海で漁獲されます。脂の多い白身は干物の定番ですね。



 
 これはランチプレート吸い物付きで1000円です。
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 あれもこれも少しずつ食べたい時にぴったり。




 風の強い日でしたが、復興商店街は観光客で賑わってます。
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 満席のため行列のできる飲食店もあります。食べ支え、ありがとうございます。




 残念ながら大島の散策は強風のためにめげてしまいましたが、気仙沼の被災状況を海上から眺めて頂く良い機会だったと思います。特に魚市場から商工岸壁にかけては被災も激しく、その傷跡が生々しく残っております。南町から魚町にかけても同様ですが、この界隈には復興商店街横丁が造られて休日ともなりますと賑わいを見せています。真の復興は長い道程ですが、是非、当地にお出でになり、買い支え食べ支えをよろしくお願い致します。m(__)m



 割烹 世界 http://kesennumafs.com/sekai


・所在地   :宮城県気仙沼市南町2丁目2-28
・電 話   :0226-22-0291
・営業時間  :11:30~14:00/17:00~21:00(夜は予約)
・定休日   :不定休
・駐車場   :あり(共用) 

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2013/10/31(木) 05:00 | trackback(0) | comment(2)

【気仙沼市】気仙沼ツアー第二弾 2/4

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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   気仙沼ツアーの第2章は夜の宴です。1泊2日のツアーの華とも言える酒宴は最も気仙沼らしい酒肴で飾りたいと思います。前回のツアーでは全国的に有名な「福よし」さんを使わさせて頂きました(関連記事)。今回はオリジナルな魚料理も楽しみな「あじ蔵」さんにお願いしています。親方には「食通の方々をご案内しますので在り来たりな物では困ります。」とかなりプレッシャーをかけてしまいました。^^
 


さて、席に着きますと突き出し3種盛りが運ばれます。
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 この突き出しにいつも感心させられるのは、食材の有効利用です。メカジキの皮や刺身の端切れなどを味や見栄えも考慮して美味しく変身させているのです。料理人は勿体ないの心を失ったら単なる包丁遊び人になってしまいます。
 


本日のお造り盛り合わせはメカジキ、バチトロ、カツオにサンマでした。
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 カツオも水温が高めですが、段々と脂が乗ってきました。サンマの造り方も在り来たりではありませんね。^^
 


酒はスタートからジャパン酒です。気仙沼の地酒に手を出す前にお薦めの浦霞のひやおろしを頂きます。
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 浦霞のひやおろしは今年2回目ですが、恐ろしく出来が佳いです。口に含んだ瞬間、深山の湧水のように清冽で後からほどよい甘味苦味酸味がうわぁと口に広がります。
 


フライのような揚げ物三点盛りですが、中身はマグロ、カツオのメンチ、タコのメンチなのです。
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 これも食材の有効利用の一環が生み出した料理なのでしょうけど、どれも美味しく三点盛りは日本人の心を惹き付けます。
 


ここから、あじ蔵さんならでは珍味オンパレードが始まります。
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 上左からもうかのホシ(ネズミザメの心臓)のカルパッチョ、牡蠣の燻製とオイル漬け、下左から塩鰹、マンボウのこわだ(小腸)の塩焼きです。こりゃ、酒が進みますねぇ。
 


乾杯からものの15分でテーブルが埋まってしまいました。これで一人分ですから質実ともに韓国のパンチャンより凄い。^^
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 この後も料理はどんどん出てきます。食べ切れるのか不安になってしまいます。
 


これはあじ蔵さんオリジナルの刺身サラダ。
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 メカジキを叩いてマヨネーズで調味、それにメバチの賽の目やコーンを混ぜてポテトサラダのような料理が出来上がりました。前回はメカジキがなめろう程度の粗さだったのですが、今回はねっとりペースト状。私的には粗めの方が好みですね。
 


まだまだ続きます。〆サンマの炙りとカツオの皮の酢の物。
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 カツオの銀皮は湯通ししてあるようです。これも親方の勿体ない精神が生み出したのでしょう。
 


ここで気仙沼の地酒、男山の蒼天伝に切り替えます。
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 切り替えますというと上品ですが、浦霞のおやおろし四合瓶がすぐに空いてしまったのです。^^
 


お腹が悲鳴を上げ始めている頃ににぎり寿司が出てきました。
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 さすが元寿司職人の親方、にぎりも美しい。ネタはサンマとメバチとカツオです。既に醤油ジュレで調味してあります。さっと食べられる配慮が嬉しいのですが、なにせお腹が。。。。
 


でも、酒なら入るともう1本。
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 大手メーカーの松竹梅ですが、生酛純米酒です。大量生産の大手メーカーでもこんな酒が出来るんだと親方のお薦め。
 


気仙沼ツアー
の夜の宴。なるべく気仙沼ならではの魚料理を食べて頂こうとあじ蔵さんに無理を言ってお願い致しました。これだけ食べて料理は3000円ですから驚きでしょ。それに魚市場の町ですから鮮度も抜群です。今回は魚尽くしでしたが、料理の内容は親方が相談に応じてくれますよ。そうそう、あじ蔵さん自家製の食べラーも魚がいっぱい入っていて滅茶旨ですよ。



あじ蔵

・所在地   :宮城県気仙沼市田中前1-3-6
・電 話   :0226-23-3996
・営業時間  :17:00~24:00
・定休日   :日曜(ご約で営業可)
・駐車場   :あり(共同)

2013/10/28(月) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

【一関市・気仙沼市】気仙沼ツアー第二弾 1/4

カテゴリー: 外食:その他

 今年の6月に仙塩地区や盛岡から皆様をお呼びして、気仙沼をご案内させて頂きました(関連記事)。ご好評につき第二弾を募集したのですが、今回は迂闊にも3連休の前半に設定したため、宿がなかなか確保できず、早々に締め切らせて頂きました。m(_ _)m   今回のお客様は全員リピーター、前回とは一切被らないように旅程を組みました。またしても盛り沢山なので、4編に分けてご報告致します。




 今回の集合場所は気仙沼市本吉町小泉小学校入口です。
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 皆様には仙台より南三陸経由気仙沼行のバスでお出で頂きました。今回は私の車一台でご案内できる人数なので私以外の方々にはお昼にビールを飲んで頂きます。^^




 本吉町を集合場所にしたのは訳があります。そこから20分ほど国道346号を西に走りますとランチを予定しているエスニック料理のaimakiアイマキさんがあります。
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 ここは岩手県の一関市藤沢町になります。アイマキさんでは本格的な東南アジアやインドの料理を楽しめます。以前の訪問の記事はこちらです。



 テラスにはテーブルと椅子があり、こちらでの食事もヨサゲですね。
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 ロッジ風の店内はどことなくアジアンな空気が漂います。小上がりやソファー席もありました。




 早速、タイのSINGHAビールで乾杯!! もちろん私はノンアルです。
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 最高に素敵な空間でランチは始まりました。




 前菜代わりにベトナムのゴイクオン(生春巻き)です。
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 綺麗にきっちり巻いてありますね。スイートチリソースを付けてかぶりつきます。この料理は酒のつまみに生野菜をたっぷり食べられるので重宝します。海老の代わりにスモークサーモンを巻いても美味しいですよ。




 こちらはトムヤム風味のチキンの空揚げです。
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 トムヤムクンの甘酸っぱ味で、レモングラスの香りが鼻に抜けます。アメリカタイプのフライドチキンと異なり、奥深く複雑な香りが楽しめます。もう少しボリュームがほしいかな。。。^^ 




 ご存じゲーン・キョウ・ワーン(グリーンカレー)ですが、仙台市内のタイ料理店のものより美味しいのではないでしょうか。
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 タイ直輸入のフレッシュバイマックルー(コブミカンの葉)などのハーブ類を使っていますので香りが違います。日本では珍しいマックワ・プワン(スズメナスビ)も使われています。ご飯はタイ米をチョイスしました。だだちゃ豆のような香りが漂います。 




 続いてゲーン・マッサマン (マッサマンカレー)です。今、流行のカレーですね。これらはみんなでシェアしながら頂いています。
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 タイとイスラムの文化が生み出したカレーとされており、馬鈴薯やチキンの他にローストしたカシューナッツも入っています。CNNの「世界で最も美味な料理ランキング50」で見事第1位を獲得したカレーです。スパイスの香りが華やかに競演しつつもココナッツミルクの優しさが全体を包みます。


 
 

 こちらはキーマカレー。いわゆる挽肉のカレーですが、こちらのは肉を叩いたのでしょうか。
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 粗い肉の粒をナスとともに口に運ぶと今までのキーマとは全く違う世界を感じます。クミンの香りもほどよく、ご飯との相性が群を抜いています。




 なにか凄い物が出てきました。現代アートのような盛り付けですね。^^
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 正式な名称は失念しましたが、たしかトムヤムラーメンだったか、タイ風ラーメン。上で暴れている物体は揚げた麺ですね。




 ライムを搾って紫玉葱やタイの漬け物とともに頂きます。
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 麺は喜多方ラーメンのような幅広麺でした。スープが秀逸でタイのレッドカレーのような感じ。薄めの味付けなので、卓上のナンプラーやチリビネガーなどで味を変えながら楽しむことが出来ます。




 さて、食後は藤沢町を北上し、室根の町に立ち寄ります。珍しいと思って白あんぱんの千葉本店にさんに立ち寄ります。
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 この気仙沼街道を通過する人はこの看板に目を引かれ、一体どんな物だろうと想像を巡らします。^^



 
 みなさんに試食をしてもらいましたが、強烈な甘さに驚いていましたね。
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  この白あんぱんの実態については、こちらの記事をご覧下さい。^^




 さて、室根の町から室根山を登っていきます。9合目付近で室根神社を参拝します。Ktour13-1-17.jpg 
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 滋覚大師が西暦850年に建立したとされている歴史のある神社です。奥には三十三観音も鎮座しています。




 室根山の山頂を経由して、北側の牧場に出ました。
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 室根高原牧場のレストランもあり、ジンギスカンや焼き肉が食べられるのですが、さすがにお腹一杯。^^




 室根山を一気に下り、鹿折の共徳丸の解体現場です。下の写真は今年の6月の様子です。
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 保存か撤去か議論が尽くされましたが、現在はもう跡形もないでしょう。




 気仙沼ツアー第二弾の始まりは岩手からでしたが、気仙沼市岩手県に食い込むような形になっているので隣接地域なのです。元々、同じ伊達藩で同じ文化圏ですし、是非、紹介しておきたかったのです。それにしてもアイマキさんは意表を突く所に立地しており、経営的な心配になるのですが、遠くからもリピーターがやってくるそうです。今度一度、ディナーでエスニック料理を堪能してみたいのですが、一般交通機関では無理でしょうね。誰かにアッシー君を頼む必要がありそうです。^^




 和sian-cafe aimaki (ワジアンカフェ・アイマキ)


・所在地   :岩手県一関市藤沢町大籠切通9-2
・電 話   :0191-62-2340
・営業時間  :11:00~21:00(ランチ~14:00)
・定休日   :水曜日
・駐車場   :あり

2013/10/24(木) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

青森の郷土料理 しそ蒔き

カテゴリー: 料理:野菜・果物

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 この料理は先月の青森旅行の際に頂いたナスシソ巻きです。普通シソ巻きと申しますと宮城を中心とした南東北では、クルミ味噌ゴマ味噌を包んで揚げた物を指しますが、所変われば品変わるですね。日本酒の肴として好かったので、名残のナスシソで一度作っておきたいと思います。




 シソは赤シソを用いることもあるようですが、我が家にはこの時期、青シソしか残っていないので、これを用います。
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 赤シソ青シソでは香りも味も違うので、2種類の食味の異なるシソ巻きが存在することになりますね。




 今回はナスだけではなく、実験としてビンチョウとエリンギも包んでみます。
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 味噌を味醂で溶いて、おろしショウガを加えます。甘めに作りたい時は砂糖も加えます。

 

ナスは人差し指位の拍子木に切って、甘味噌を塗って、青シソで包みます。
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 爪楊枝で止めなくても巻き終わりを下にしてきっちり並べて行けば戻りません。上の写真の味噌は少し塗り過ぎでした。ナスの一面だけ塗ればよい感じです。
 
 

ビンチョウエリンギも同様に切って、巻き込みます。
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 こんな感じでこれはと思う物を巻き込んでみるのも想定外の発見があるかも知れません。^^



 ゴマ油を引いたフライパンにシソ巻きをビッシリ並べます。
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 ということは、フライパンが埋まるくらいは巻かないと駄目ということになります。少量作る時は、やはり爪楊枝で止めましょう。^^




 日本酒を少々振りかけてから蓋をして蒸らします。
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 焦げ付かないように弱火にして10分くらい蒸し、様子を見ます。




 こんな感じになっていたら出来上がりです。
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 途中で裏返さなくても蓋をして蒸せば大丈夫です。




 こちらはナスシソ巻き。冷めた方が美味しいかも。
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 ナスと味噌と油が実によく合っています。味噌は甘めの方が美味しいようです。




 こちらはビンチョウ巻き(左)とエリンギ巻き(右)。
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 エリンギは水分が出て、縮まってしまいました。加熱後に縮むものは適さないようです。




 さて、本日は青森のシソ巻きをメインに晩酌です。
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 ナスと味噌と油の組合せはベストなので、炒め物などが多いのですが、シソで包んで炒め蒸しにするとは脱帽でした。この鄙びた味わいが秋の夜長にぴったりです。ひやおろしを舐めながら、しそ巻きで三合。^^




 郷土料理にはいくら考えても想い付かないものがたくさんあります。私にとってのの楽しみはこのような表に出てこない地方地方の家庭料理の発見にあります。それらをヒントに新しい料理がどんどんと湧いてくるからです。ナスのシーズンが終わったら、牡蠣でもやってみたくなってきました。^^

2013/10/21(月) 05:00 | trackback(0) | comment(6)

【美里町】海の幸勉強会と料理教室

カテゴリー: 料理:買い魚

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 新米
の季節がやってきました。朝夕、寒さを感じる日もありますが、日中にはまだ、の名残もあり、中途半端な季節ですね。コンビニおでんが一番売れるのは厳寒期ではなく、この寒さを感じ始める時期とのことです。まだ、薄着で寒さにも体が慣れていないのと久しく食べていなかったおでんへの憧憬が購買意欲を高めるのかも知れません。




 さて、この日は美里町中埣地区コミュニティーセンター(公民館)におきます海の幸の勉強会料理教室です。
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 こちらでの開催はこれで3回目。半分以上の方はリピーターですが、初めて参加の方も数名おりました。




 いつものように、調理実習に入る前に三陸の海の幸についてのお勉強です。
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 過去2回は主に漁業や養殖業の被災状況とその後の復興をお話しさせて頂きましたが、今回は藩政時代水産物を使った料理について、伊達家の献立やもてなし料理、それに庶民の日常食などを整理して紹介致しました。




 お勉強会に引き続いて、調理実習に入ります。
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 本日の献立は以下の通りです。内陸部なのであまり海の魚は料理したことがないとのことですが、みなさん手際よく作業を進めております。(レシピこちらの記事をご覧下さい。)

  今回のお献立は、以下の4品です。


   冷たい塩竈そば  
  
紫蘇若布餃子    
  
海の幸の餡かけ豆腐  
  
銀鮭若布めし(復興めし) 



 ダシの中でマグロのつみれを茹でています。マグロの旨味も加わったツユで冷たい塩竈そばを作ります。
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 まだ暑さを感じる季節ですので、冷たい塩竈そばにしました。ツユはこのあと、氷で冷やします。




 マグロのつみれとワンタンが乗った冷たい塩竈そばです。
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 麺に内モンゴルの草香麺を使っています。草香麺は茹でなくても食べられるので非常食にも最適。大震災を忘れないように、そして草香麺を家庭に常備させるために皆様にお薦めしています。




 ちょっと慣れない手つきでギンザケから皮と骨を取り除いています。
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 これはギンザケワカメを使った復興めしになります。比較的少ない資本で短期間に出荷の出来るワカメは養殖の復興に欠かせない品目です。




 炊き上がったご飯にギンザケのミンチを混ぜて、余熱で火を通します。今日は新米をご用意頂きましたのでご飯がピッカピカです。^^
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 ギンザケが加熱されたら、ワカメの微塵切りを加えます。この料理は水産庁のウエカツさんから教った「たかず飯」を三陸バージョンにしてみました。




 こちらはワカメがたっぷり入った餃子です。
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 子供でもワカメを沢山食べることが出来る料理です。




 餃子の正しい焼き方を覚えて頂きます。
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 ① 底辺の平らな三日月型の餃子を放射状の隙間なく並べます。
 ② やや強火にして熱湯を餃子の肩くらいまで注ぎ、すぐ蓋をします。
 ③ 5分ほどして皮上部まで透明感が出れば、残ったお湯を捨てて油を回し掛けます。
 ④ 再び蓋をして弱火で底面に焦げ目を付けます。
 ⑤ 時々、ヘラで底を確認し、カリッとしたら、皿を被せてフライパンを盛ります。




 こちらは海の幸の旨味が凝縮した餡掛け豆腐を作っています。
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ホタテガイの貝柱を煮たダシによく洗った殻付きエビを2分ほど潜らせて引き揚げます。エビは殻を剥いて一口大に切っておきます。




 味醂と醤油で調味した煮汁で豆腐を炊いて、そのまま30分ほど浸しておきます。
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 食べる直前に再度温め、豆腐を除いた煮汁にとろみを付けて豆腐に掛けます。




 ボリュームもタップリの餡かけ海鮮豆腐の完成です。
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 エビを盛り込み青葱の微塵切りを降ります。ホタテエビの旨味が豆腐に染み込んでいます。これからの季節に最適です。




 本日のお献立4品と草香麺の和え物のおまけです。
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 結構手間の掛かる料理でしたが、皆様、スピーディーにこなして頂けました。




 お楽しみの試食会です。思いっ切り楽しんで下さい。
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 本日は通常の食事よりボリュームのある献立となってます。




 草香麺を使った冷たい塩竈そばです。自家製の香味油を垂らしています。
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 来月からは温かい塩竈そばにチェンジですね。




 こちらはモンゴル風草香麺の和え物。
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 本日のおまけです。茹でたジャガイモを加えることで味が麺に絡みます。




 内モンゴル出身の佐藤社長草香麺について解説されています。
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 二箱(24袋入り)持参されましたが、あっという間に完売しました。是非、ご家庭でも家族で味わってみて下さい。




 ちょっと遅めの夏メニューになってしまいましたが、冷たい塩竈そばもまだしばらくは食べることができそうです。内陸部の皆様に海の幸を持参してご賞味頂くと、日頃食べているものとまるで違うと仰います。ワカメにしたって、本当はもっと美味しい物なのですが、広く出回っているものはなんでああなのでしょう。生産者の方々が心を込めて作った海の幸を、美味しいままご家庭に届ける流れを細々でも良いので確保したいですね。

2013/10/17(木) 05:00 | trackback(0) | comment(0)