万願寺唐辛子の豚肉と炊いたん
カテゴリー: 料理:野菜・果物
これなんだかお分かりになりますか? 外見は青唐辛子そのものなんですが、甘いのです。そうです獅子唐(シシトウ)と同じ仲間の甘唐辛子グループに属する万願寺唐辛子です。唐辛子と名前についても辛くはありません。獅子唐だって、正しくは獅子唐辛子ですからね。広い意味ではピーマンやパプリカだって、甘唐辛子ファミリーに入りますが、普通は唐辛子のような細長いものを甘唐辛子と呼んでいます。主に京都で品種改良され、万願寺の他にも伏見唐辛子や山科唐辛子などがあります。これらの甘唐辛子も完全に熟すと真っ赤になって唐辛子と区別が付かなくなります。
この万願寺唐辛子は大変丈夫で作りやすく、草丈1m位に成長し、100個以上の実を付けます。
今月上旬、秋冬野菜の種を播くため、全部、引き抜いたのでいっぱい採れました。いつもですと、ジャコと実山椒の佃煮で炊き合わせにしてきましたが、今回は豚肉と炊いてより馴染みやすいお惣菜にしてみます。材料は万願寺唐辛子の他に豚の薄切りと胡麻油に麺つゆです。
甘唐辛子を加熱調理する際には、必ず串や楊枝で刺して穴を開けます。
特に揚げ物などをする場合は爆発することもありますのでそのまま調理は危険です。今回は炒め煮ですが、穴を開けないといつまでもパンパンでしんなりしません。
最初に胡麻油で豚肉の細切りを炒めてきます。
弱火で塊にならないようにほぐしながら炒めます。
続いて万願寺唐辛子を加え、蓋をして蒸らします。
この時に日本酒か水を大さじ2杯ほど加えます。
10分も蒸らしますと柔らかくなってきますので、麺つゆをさっと回しかけます。
さらに10分くらい炒め煮にして、しんなりと柔らかくなってきたら完成です。
万願寺唐辛子と豚の炊いたんです。正確には炒め煮ですけど。^^
豚肉の旨味が万願寺唐辛子の甘味とタイアップしてご飯や酒の進むお惣菜となりました。京都ならお番菜ですね。
万願寺唐辛子は辛くない甘唐辛子ということなのですが、たまにビリっと辛い実に遭遇することがあります。
同じ株から採れた実でも辛さに差があるのはどういう事なんでしょうか。環境や遺伝的な要因とは考えにくいのですが。。。そんなのに当たった時はルシアンルーレットとは考えず、宝くじに当たったと考えましょう。^^
我が家の菜園も秋冬野菜に植え替えが終了しました。広い畑があれば、同時進行も可能なのですが、現在の面積でも暑い日の耕耘は応えるようになってきていますし、子供たちも巣立ったので、食べ切れないこともあります。畝のローテーションを計画的に行なって効率よく使っていけば、季節季節の野菜への乗り換えもなんとかやっていけそうです。