今年初のハゼ天うまし!!
カテゴリー: 料理:釣り魚
8月下旬の事ですが、東京でSEをやっている倅が久々に帰郷しまして、突然、釣りに連れて行けとのリクエスト。中学2年生の頃まではありとあらゆる釣りを仕込んできたのですが、それ以降はさすがに親父と遊ぶのは気恥ずかしいらしくピタッと釣りにも行かなくなりました。でも、それで良いのです。もう体に染み込んだ太公望魂は一生抜けませんから。。。^^ また、糸を垂らしたくなるものと確信していました。案の定、来ましたね。^^
8月も中旬を過ぎれば何とか天ぷらになるハゼが釣れるので、さっそく、ハゼ釣りに連れて行きました。でも、前半戦、食いが渋く、2時間でこれだけ。。。
松島湾のハゼは東京湾以南と違って、大部分が満2歳まで生きて産卵します。水温が低く、満1歳では産卵できる大きさに成長する個体はごく僅かしかなく、冬を越して、さらに成長し2年目の冬に産卵期を迎えます。これらは全て昨年生まれの1年魚。間もなく、人差し指ほどの当歳魚が五月蠅くなります。
渋調だったハゼも潮が満ち始めと途端に食いが良くなり、パタパタと数が伸びました。
初物のハゼです。一人5尾もあれば十分なのですが、20尾ほどになりました。イシモチが1尾混じってます。
サイズは大体15cm前後、天ぷらにはまだ少し小型です。
でも、1年ぶりのハゼ天ですので、小さくても1尾1尾大切に捌いて天ぷらにしましょう。美味しく食べて殺めた命を弔うのが私流。
15cm以下の小型ハゼは背開きにするのが大変です。その場合、このような松葉におろします。
江戸前の天ぷらネタで有名なメゴチはこのようなおろし方をして揚げています。 片身を開いたあと、もう肩身の骨外しが楽になります。
左は背開き。右が松葉おろし。
もちろん、松葉型に揚がっても味には変わりはありません。^^
一年ぶりのハゼ天です。緑色の巻物は外道のイシモチの紫蘇巻き揚げです。
倅も大喜び、子供の頃に毎年食べてきた味ですからね。東京ではこちらで食べていたような新鮮な魚食べられず、苦労しているようです。それはそうですよね。釣り立ての魚で育ててきたのですから。。。^^
おまけですが、この夏はまっているズッキーニの辛子漬けです。
半月切りにしたズッキーニに塩をして下漬けします。その後、薄めた麺つゆに練り芥子を混ぜたもので本漬けします。キュウリとは異なる独特の食感が夏の肴やご飯に最適です。
ハゼ釣りはこれからが本番です。さらに成長も続け、今月は20cm級も混じるようになってきます。20cmを超えると3尾もあれば、天丼が出来るようになります。さらに11月頃になりますと深場に落ちますが、25cm級のジャンボハゼも釣れ、これは刺身にすることも出来ます。ハゼ釣りと言いますと、初心者でも楽しめる簡単な釣りのように思われていますが、それは発生の多い年や食い気のある群れに遭遇した時のことで、今年のような年は10尾釣るにも苦労します。結構、ハゼ釣りも奥が深くて極めるには一生掛かりそうです。^^