本日は石巻に来ておりました。午前中の仕事を済ませ、移動の途中でランチタイムとなりましたので、まだ、行ったことがなかった石巻まちなか復興マルシェを覗いてみることにしました。復興マルシェは旧北上川中瀬の石ノ森萬画館の向かい岸(旧友福丸そば)に2012年6月に完成しました。魚市場の近くにあった石巻しみん市場も入っているということですし。
現在の石巻の街中は中里から蛇田の方へ移ってしまいましたが、この周辺がかつての“まちなか”だったのです。
江戸時代、内陸部の米を江戸へ輸送する中継基地としてこの一帯(石巻市中央地区)が大変栄えました。その後も海運の拠点として、旧北上川に面したエリアからJR石巻駅までの商店街が繁栄したのですが、大店舗の進出、車社会の到来でシャッター通りと呼ばれるまでに衰退してしまったのです。大震災を契機に長い歴史を持つこのエリアに人々を呼び戻そうと、まちなか復興マルシェが開設されました。
石巻といえば、石ノ森章太郎の漫画キャラが街中に溢れていました。マルシェでも仮面ライダー1号や人造人間キカイダーがみんなを護ってくれてます。^^
これらのフィギュアも津波に巻き込まれたのでしょうか。それとも震災後に作り直したものでしょうか。現代のやたらリアルなデザインより、昭和のゆるゆるとした作りにホッとします。
名物石巻焼きそばに餃子専門店も入ってます。
石巻焼きそばは震災後に姫路で開催されたB1グランプリで、浪江焼きそばとともに上位を占めました。久々に食べようかと思ったのですが、どうしても魚に食指が動いてしまいます。
どうやらこちらは和食のお店のようです。でも、ソフトクリームがパーラーっぽいですね。^^
年配の石巻市民にとって、ソフトクリームはある意味ソウルフードかも知れません。まだ、ここに丸光(デパート)があった頃、家族でショッピングを楽しんだあと、中華楼の中華そばを食べ、デザートにソフトクリームを食べるのが定番でした。
さっそく、三色丼1300円を頂きます。具沢山のけんちん汁と香の物が付きます。
海老や雲丹など10種類くらいのネタが乗った豪快海鮮丼1800円もあったのですが、さすがにランチではそこまで到達出来ません。(TT)
お決まりの三方向ビュー。三色はカツオとヒラメとイクラですが、笹蒲や青菜、乗ってます。
ご飯の上には錦糸卵と海苔がかけられていました。ネタは日によって変わるようです。
食後には被災した石巻しみん市場を覗いてみます。
魚市場横の海水浴場背後にあった店舗はまともに被災して壊滅しました。トレーラーハウスでの復活です。
規模はかなり小さくなりましたが、水産加工品や鮮魚類も所狭しと並んでおり、嬉しくなります。
イシモチやホウボウなどの地魚の刺身が買えるのも魅力です。
震災後、久々にお会いした色川社長から新製品の味見をお願いされました。
十三浜のワカメを入れた若布餃子です。正直なところ、私はもっとワカメの主張が強くても良いと思いました。皮には米粉も使ってあるようで、透明感があります。ワカメの緑が透けて見えるのは高得点。^^
復旧復興の支援に駆け付けて頂いたボランティアの皆さんへの気持ちが示されていました。
この度の東日本大震災では、日本中からのボランティアの方々が被災地に集まり、実に献身的に働いてくれました。かたや瓦礫処分の受け入れを頑なに拒否したり、被災地の製品を扱わないことを宣伝した量販店など、人の心の裏表が如実に現れました。
あえて、かつてのまちなかを選んで開設した復興まちなかマルシェ。長い歴史の中で繁栄してきたエリアには独特な空気が漂います。商業の中心地として再興することは難しいのかも知れませんが、歴史を芯にした街並み造りを進めていけば、人も集まってくるように思います。そのためには中心地に大きな駐車スペースを配置して、1000円以上の買い物で無料にするとかのサービスも必要でしょう。食と漫画と歴史の町で石巻が復興することを願って止みません。
石巻まちなか復興マルシェ http://www.fukkoumarche.com/
・所在地 : 〒986-0822 宮城県石巻市中央2-11-13
・電 話 :0225-92-6603
・営業時間 :10:00~18:00
・定休日 :火曜日
・駐車場 :あり
うまいもん屋 http://is-umaimonya.com/