【塩竈市】やまちゃん餃子の夕べ
カテゴリー: 外食:その他
隠れ中国飯店でお馴染みの仙台屋食堂埠頭売店さん。その外観は波止場のよろず屋か立ち食い蕎麦屋にしか見えません。そもそも、塩竈にあるのに何で仙台屋食堂なんだろう。。。先日、この謎が解けました。つまり、仙台屋食堂という店名は塩竈市内にある仙台屋製麺所さんの支援を受けて営業しているお店に付けられるのです。ですから、本塩釜駅前の尾島町にも仙台屋食堂が存在します。それと、この建物は以前、仙台屋製麺所さんが港湾労働者のために生蕎麦屋をやっていたのです。その後、自販コーナーなりましたが、やまちゃんが本格中国料理店として復活させました。
仙台屋食堂埠頭売店のメニューには焼売はあっても餃子はありません。でも、あの凄腕から作られる餃子は相当な物だろうといつも想像していたのです。今回、無理言ってやまちゃん餃子を食べる会を開催する運びになりました。いつも、無理を言うのはぶんたろうさんの役目です。^^
本日の前菜はチキンロールの冷製と煮こごりです。
ビールはキリンの一番搾りを樽で搬入。ビヤガーデンの雰囲気で開宴しました。
秀逸だったのはこの鶏レバー。しっかり味が染みているのに中がしっとり。燻煙臭はありませんので燻してはいないようです。
下味を付けてから、遠火で焼いたのでしょうか。それとも、低温の調味液で炊いてから表面を軽く炙ったのでしょうか。作り方を聞くのを忘れてしまいました。これは是非、習得したい料理です。
今日の主役はもちろん餃子ですが、これも準主役の鰹の土佐造り。特製ポン酢も美味かった。
カネシゲ(干物製造)の高嶋さんが仕入れてくれた鮮度抜群の鰹です。彼は所用により参加できませんでした。それにしても中国料理店で鰹を作らせてしまうぶんたろうさんの凄さ。。。
そして、この手羽元の空揚げの素晴らしさ。表面はカリカリなのに中は自然に柔らかい。
不自然なフライドチキンが横行している昨今ですが、佳い鶏に普通に調味して揚げれば自然に美味しいという見本ですね。
さらに、もう一つの準主役。今朝、ぶんたろうさんが釣った尺上のネウ(アイナメ)です。空揚げにして南蛮酢で頂きます。
うねりが高くかなり怖い釣りでした。なんとか釣り上げた貴重な1尾でした。ふわっとした白身で優しい美味しさです。下顎の方から見ると、ちょっとエイリアンぽいですな。。。
まだまだ、餃子は出てきません。定番のエビマヨとエビ焼売です。
金沙粉が掛かったエビマヨと野菜たっぷりのエビ焼売は仙台屋食堂の人気点心です。転勤していった港湾労働者の方から、またエビ焼売が食べたいから送ってくれとのオーダーが入るほど。
やっと、本日の主役と巡り会えました。やまちゃん手作りの焼き餃子です。
手作りの皮がモチモチしていて堪りません。餡も粗く叩かれた肉に鶏の軟骨も入っていて食感の対比が面白い。タレも普段の辣油+酢醤油ではなく、飲める位薄味のタレでした。ですから、半分囓った餃子の断面を浸けて大丈夫です。こういう配慮もあるんですねぇ。φ(._.)メモメモ
やまちゃん餃子の作り方を教わりましたので、彼のFBの写真(無断借用御免)とともにメモしておきます。
粉は普通に市販されている強力粉120g、薄力粉80gに熱湯100mlを加え混ぜ合わせます。ぼそっとしていても濡れ布巾を被せて保湿しながら寝せることで均一化します。柔らかめより少し硬めの生地の方が伸ばしやすいそうです。断面が500円玉くらいの棒状にし、9gに切り分けた生地を餃子用の麺棒(サトー商会)で伸ばしていきます。よく、真ん中を厚く、周囲を薄くとか言いますがどうでもよい。餡は挽き肉に叩いた豚肉、鶏軟骨の細々、ニラ、白菜だと思います。味付けは薄め。飲めるくらいの薄味のタレはダシが利いて、あまり酸味は強くありません。唐辛子を始め数種の香辛料が使われている様子。酔っ払っていても料理のことだけは忘れないんだよねぇ。他の記憶はぶっ飛んでも。^^
塩竈が誇る隠れ中国料理店、仙台屋食堂埠頭売店のやまちゃんにはすっかりお世話になりました。いつものように“赤い悪魔”=紅琥珀を何本も呑み倒して行きますが、午前中は釣りで神経を使い果たし、眠気がどっと襲ってきます。最後の方は瞼が勝手に下がってきます。それにしても、美味しい餃子でした。餃子は粉料理であることが実感できた夕べでした。
仙台屋食堂 埠頭売店
・所在地 :宮城県塩竈市貞山通1丁目6-67
・電 話 :022-363-2125
・営業時間 :11:30~15:00(夜は予約制)
・定休日 :日曜・祝日(予約あれば営業)
・駐車場 :あり