水で戻せる草香麺お披露目の夕べ
カテゴリー: 料理:麺類
以前の記事(こちら)でも、水で戻る乾麺、草香麺の素晴らしさをご紹介いたしましたが、先日、国分町のシェアカフェで草香麺のお披露目会が開催され、皆様にその美味しさを体感して頂きました。詳しくは追って説明させて頂きますが、一昨年の大震災の直後にこの麺があったら精神的な苦しさも少しは紛れたのではないかと思うのです。もちろん、非常食としてだけではなく、栄養価も高く、どのような料理にもすんなりと馴染んでしまうので日常的な食品としてこのスーパー乾麺を使って頂きたいですね。
お披露目の会場は国分町のシェアカフェ。レンタルの厨房付きカフェです。
カウンター10席、テーブル3卓12席ですが、ビュッフェ形式だと40人入ったこともあります。ただ、カウンター背後の調理スペースが狭く、奥のコンロを使い続けるとサウナのような状態になります。今夜もここで苦行が始まります。^^
本日の主役、草香麺が届きました。内モンゴル産のこの麺を扱う(株)ユームさんの手戸さんと佐藤タナさんが草香麺をご参会の皆さまに紹介します。
タナさんは草香麺の産地内モンゴルのご出身で、日本に留学、就職、ご結婚なされ、故郷のこの素晴らしい麺の普及に努めておられます。
この麺のなにが凄いって、ただ水で戻るだけではありません。
日本の白米やうどん、そばに比べて、食物繊維やビタミンB1・B2、カルシウムが断トツに多く含まれます。裸オート麦が主成分で、アレルゲンになりがちなそば粉は含まれません。
お集まりの皆様に草香麺が本当に水で戻ることを確認して頂きます。
この日は水道水は約16℃。食べ頃に戻るのに大体40分位掛かりました。冬だと1時間は掛かります。でも、火を使わずに麺類が食べられるのですから、ライフラインが止まった時には有難いではないですか。
タナさんが本場内モンゴルの草香麺料理を振舞って下さいます。香味油で食べる混油麺です。
最初に花椒を油で炒め香りを移し、長葱の微塵切りも炒め合わせて香味油を作ります。
合わせる具材は蒸したじゃが芋、千切り胡瓜それにほぐしたカニカマです。
もちろん、内モンゴルにはカニカマはありません。あくまで彩に加えたそうです。じゃが芋は茹でるより蒸した方が断然美味しいそうです。
今回は大勢の方にお出ししますので、草香麺をお湯で戻します。沸騰押したら火を止めて麺を加えます。
茹でると表面が溶けてしまいますので要注意。大体、7~6分で戻りますので、芯がなくなったら、ザルにあけ、冷水でよく洗っておきます。
冷水で締めた草香麺に具材を加え、香味油、醤油、砂糖を加えて、よく攪拌します。
麺類とじゃが芋の取り合わせって、日本ではまずありませんね。まるで、焼きそばパンかそばめしのようですが、じゃが芋が適度に溶けてソースのようでもあり、具のようでもあり、今までにない感覚なのです。
混ぜた具材の一部をトッピングして、辛味にコチュジャンを添えました。
初めて頂いた内モンゴルの混湯麺。日本の油そばよりずっと爽やかで食べやすい。
みなさま、珍しい料理に舌鼓を打たれていた様子。
このあともどんどん草香麺料理が続きますよ。^^
ここで私の料理です。草香麺をビビンネンミョン風に作ってみます。
まず、ソースであるタデギを調製します。コチュジャンにおろしたニンニクと生姜、微塵切りの長葱、擂り胡麻を加えて、オイスターソース、醤油で味を整えます。事前に作って数日寝かせると味が馴染みます。
タデギで草香麺をよく和えたら、具材を盛り付けて完成です。
冷麺ほどの弾力はありませんが、独特の食感がタデギとも実に見事にマッチします。もちろん汁麺のネンミョン(冷麺)でも美味しく頂けます。
このあと、たぬき蕎麦風の温かい汁麺や焼きそば風にしてもお出ししています。厨房でそばつゆにおろし生姜を入れてザルそばのように啜って見ましたが、これもまたよく合う。要するに和洋中エスニック、合わない料理がない不思議な麺なのです。ユームさんではこの草香麺を200gを8袋で税送料込みで3,000円(375円/袋)から販売しておりますが、コメントにでもご連絡頂ければ、仙台近辺に限り300円/袋でお渡しできますよ。いま、各方面から注目されている草香麺。タナさんもその対応に追われて嬉しい悲鳴でしょう。