【塩竈市】TAVERNA GIROで打合せ

カテゴリー: 外食:その他

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 いま、陸奥国一宮、鹽竈神社の表坂から海の方へ向かっています。202段の階段を学生がトレーニングに使ってます。


 こちらは和菓子の老舗、丹六園さん。銘菓「志ほがま」は全国の茶人に知れ渡っています。
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 創業は享保5年(1720)、現在の主人で11代目です。津波はこの辺りだと1m位は来たのではないでしょうか。この建物もよく地震に持ち堪えたものです。そう言えば、浦霞の佐浦さんや阿部勘酒造店さんも享保年間の創業でしたね。この頃に、塩竈の産業創成事業が始まったのでしょうか。鹽竈神社の現在の社殿が完成したのが、宝永元年(1704年)ですので、門前町の整備が進められていたのかも知れませんね。




 丹六園さんの向かいの味噌醤油の太田屋さん。太田屋は屋号で店名は太田與八郎商店です。
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 江戸時代後期の創業で初代は旅籠を営んでいたそうです。その後、4代目が醸造を始め、現在では味噌ジェラートまで販売しています。




 さらに、本塩釜駅近くまで足を進めますと、空き地が目立ち始めます。
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 この辺りは塩竈でも激しく被災したエリアで、すっかり様相が変わっています。でも、正面の建物には玄関灯が点いており、営業していることがわかります。今日はこちらのお店で、塩竈メニュー開発の打合せを行います。




 こちらは塩竈では希少な本格的イタリアンのお店、TAVERNA GIROさんです。
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 TAVERNA(タヴェルナ)はご承知のように、イタリアの大衆食堂のことですが、その発音から日本で店名にするのはちょっと勇気が要りそうですね。GIROはオーナーシェフのお名前、古屋次朗さんから来ています。




 店内はこぢんまりとしており、やや暗めな照明が落ち着いた感じを出しています。壁のデザインもちょっと大胆。
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 初めて伺いましたが、このようなお店がシェ・ヌーさんの斜め向かいに出来ていたなんて全く知りませんでした。




 打合せだっちゅーのに、最初からワイン。^^
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 しっかりした赤が飲みたいとお願いしたところ、トスカーナのM'ama,non m'amaが登場。花びらを一枚ずつちぎりながら、「好き、嫌い、好き」のあれですね。ベリー類のようなアロマを感じ、スムーズに喉を通過するワインでした。でも、もう少し、濃いのが好みかな。




 打合せ?なのでアンティパストだけを見繕って頂きました。
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 なんか好い雰囲気になってきました。さっさと話済ませて、マジに味わいたい。




 カリフラワーや魚のマリネにロースト鴨とクリームチーズ、真ん中にはトリッパの煮込みです。
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 塩竈でトリッパを出す店があるなんて、夢にも思いませんでした。

 
 
 
 続いて、次のワインはCasale Vecchio Montepulciano d’Abruzzo(カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)。GIROさんはまたしても凄いワインを出してきました。エチケットも斬新ですねぇ。
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 しっかりと濃い大好きなタイプのフルボディ。赤と言うより濃紫色。香りもがっつり濃縮された感じ。でも、味のバランスも良く、切れもあって、最後にほどよい苦味が口を引き締めてくれます。何でも、1本の葡萄の木にたった2房しか残さず、味・香り・色を濃縮させるとのこと。すごぉ~!




 調子に乗ってもう一品、トマトの海で溺れた蛸1,000円。確かにが見えない。
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 これはびっくり、桜煮より柔らかでトロリン。こんな料理、イタリアにあるのかなぁ。いやはや、GIROさんの凄腕を見せつけられた感じです。いつか、本格的にコースで頂いてみよう。




 TAVERNA GIROさんの古屋シェフは全国のイタリア料理店で働かれましたが、阪神淡路大震災の時は、神戸で働いてて被災したそうです。TAVERNA GIRO東日本大震災の前の年にオープンしました。またしても、被災されましたが、立派に再生し、街づくりにも精力的に取り組んでおられます。


 GIROさんが大変勉強熱心で、広い知識を持ち、何事へもこだわりを持って取り組んでいる様子が、彼のブログから伝わってきます。仙台屋食堂さんといい、焼肉ぐらさんといい、TAVERNA GIROさんといい、塩竈はなんて素敵な街なんだ。被災した駅前の再開発と門前町の整備がセンスよく成し遂げられれば、宮城を代表する観光・食楽スポット間違いなしですね。^^


 

 
TAVERNA GIRO(タベルナジロ)



・所在地   :宮城県塩竈市海岸通8-10 
・電 話   :022-385-6609
・営業時間  :12:00~14:00(月ランチなし、日~15:00)/18:00~23:00(日ディナーなし)
・定休日   :第2・3日曜日
・駐車場   :なし

2013/04/29(月) 05:00 | trackback(0) | comment(6)

【気仙沼市】住宅地の天麩羅店丸子

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 以前、ご紹介した塩竈の隠れ中国飯店仙台屋食堂埠頭売店さんほどではありませんが、気仙沼で住宅地と田んぼに挟まれた不思議な場所にある天麩羅屋さんを見つけました。こちらのお店も立地条件としては決して良いとは思えませんが、昨年オープンしたようです。地元の方に伺ったら、元々、魚市場裏の弁天町で営んでいましたが、津波で壊滅し、この地に再建したそうです。それならば、是非、利用させてもらいたいですね。




 そのお店は天麩羅丸子さんと言いまして、大川添いの四反田という田んぼの隅にあります。
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 田んぼの隅でもあり、住宅地の端っこでもあります。大川添いの道からは田んぼ越しに見えるのですが、ぐるっと一回りしませんと辿り着けません。^^




 新築したばかりの住宅風な佇まいですが、控えめな看板と暖簾で飲食店であることがわかります。
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 まるで他所様のお宅にお呼ばれされているような雰囲気です。天麩羅専門店で呑み会なんて幸せです。^^




 で、席に着くと。。。。え”~っ、ほとんどの料理がすでに配膳されています。ここは民宿でしょうか。
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 しかも、天麩羅を看板にしているのに、もう卓上に出されている。。。。せめて天麩羅は揚げ立てを食べたいなぁ。気を取り直して、料理全体を眺めてみると相当ボリュームがありますね。食べ切れるかなぁ。。。




 こちらは先付けの厚焼きとチキンロールに、小鉢はシメジの胡桃和え。
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 先付けは既製品っぽいのですが、胡桃和えは上品なお味で良い出来です。



 

 酢の物には海の幸が3種、茶碗蒸しは具沢山でした。
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 茶碗蒸しはまだほんのり温かい、速攻で食べてしまいます。




 向付けはお造り3点盛り、(あつもの)にはフカヒレの乗ったしんじょだったと記憶しています。
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 お造りはハマチ、メバチ、スポットシュリンプで適量です。ただ、羹は熱くなかったなぁ。




 残念なのは天麩羅。ネタは大きな海老に掻き揚げ、野菜などでボリュームもありますが、如何せん冷たい。
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 天麩羅屋さんなのですから、せめて天麩羅だけはあとから揚げ立てを出してほしかった。




 鍋は固形アルコールで加熱するので兎も角、炊いてある釜飯が最初の方に出てくるのは、もう締めに取り掛かるようで意気消沈。
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 釜飯もアルコール加熱で炊き立てを食べさせる旅館があったなぁ。出来るはずだけど。この釜飯、ウニやカニの身が沢山入っていて温かければ素晴らしいご馳走なのに。。。




 そんな文句もお酒が入ればすっかり忘れ、上機嫌になっていきます。
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 こちらではお酒が大体定価の1.5倍位で良心的。気仙沼の銘酒を呑み倒していきます。




 ここで本当の締めにデザートを頂きます。
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 この粽(ちまき)のような物の中は、なんとビックリ葛餅にカスタードクリームが鋳込んでありました。この取り合わせにはちょっと感激。市販品でしょうか。




 天麩羅丸子さんの料理の出し方に文句を付けてしましましたが、全ての料理が出そろうと女性の従業員の方々が姿を消し、男子一人が対応始めます。何となく、事情が見えてきたような気がします。夜遅くまでパートさんを雇えないないのではないでしょうか。


 こちらに移って日も浅く、夜の部にこのような宴会はそうそうないのでしょう。おそらく、食事を目的としたお客が多く、20人近い人数の宴会には、まだこのような対応しか出来ないのかも知れません。


 いずれにしましても、今回の5000円の料理は食べ切れませんでしたから、中高年は3000~4000円で十分でしょう。それにお酒では儲けるつもりはないようで、4合瓶が格安です。そういう意味でよく頑張っておられますので、食べ支えてあげる必要がありますね。
 
 


天麩羅丸子


・所在地   :宮城県気仙沼市四反田46-1
・電 話   :0226-22-0055
・営業時間  :11:30~14:00/17:00~22:00
・定休日   :不定休
・駐車場   :あり

2013/04/25(木) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

【塩竈市】蔵元ツーリズムに参加(後編)

カテゴリー: 未分類

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 さて、塩竈酒蔵ツーリズムの後半です。浦霞の佐浦さんを後にして、男山の阿部勘酒造店さんに着きました。




 こちらの杉玉(酒林)も茶色くなって、新酒の完成を知らせています。
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 塩竈地区では緑の杉玉が茶色になったら新酒のシーズン到来の合図です。




 工場の前でまず見学の概要の説明を受けます。佐浦さんと異なって、酒蔵というより、近代的な工場といった感じです。
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 醸造の工程もきちんとしたフローチャートで説明して下さるので大変わかりやすかったです。これが最初に頭に入っていますと、今、どの段階を見ているか認識できます。




 こちらでも大吟醸用の洗いカゴを使われていました。蒸し器の前で阿部勘さんの酒造りの説明が始まります。 
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 阿部勘さんも享保元年(1716)の創業で佐浦さん同様、かれこれ300年の歴史があります。しかし、水害や火災に遭い、古い蔵は消失しました。さらに、平成8年の道路拡張に伴って、蔵を一気に近代化したそうです。




 こちらは麹室。各施設の前にフローチャートに対応した番号が示してあるのが親切です。
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 麹室の中には入れません。当然ですよね。こちらの雑菌が入ったら大変です。




 こちらもクリーンな環境が要求される酒母室
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 この季節は役目が終わり、中はがらんとしていました。



 
 続いて、醪蔵。やはりこちらでも三段仕込みが行われています。
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 規模は佐浦さんと比較しますと、小さいのですが、近代化は進んでいるように見えました。




 こちらの圧搾機は薮田式自動もろみ搾り機でした。酒粕は焼酎の醸造に使われます。
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 大吟醸も造られていますので、おそらく、槽搾り式圧搾機もどこかにあるのでしょう。




 ここで、試飲です。大吟醸の阿部勘です。
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 大変美味しいのですが、もう、ぼちぼち、ちゃんと? 呑ませてほしいなぁ。フラストレーションが堪ります。^^




 我々の班は阿部勘さんでセミナーを受けます。
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 日本酒の特性の分類や体系化は大変勉強になりました。料理との相性も例示されていますが、地酒が豊富な飲み屋ならいざ知らず、家庭で料理に合わせて日本酒をいくつも準備するのは大変ですね。




 ここで日本酒の三銘柄との相性度確認です。お酒は阿部勘さんの特別純米、純米吟醸亀の尾、純米吟醸ひよりです。
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 これはこちらの味覚が試されているようで緊張します。まずは仕込水で口を清めます。




 料理はサーモンのマリネ鮟鱇の友和え銀鱈の照り焼きです。これは松野鮮魚店さんが調理したものです。
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 こりゃ、難しいなぁ。マリネだってサーモンだけ食べた時とオニオンを多めに含んだ時では味が全く違うし、鮟鱇も肝味噌の付け具合で合うお酒も違うように感じます。こう考えると最大公約数で捉えるしかないでしょう。


 私は食中に惣菜に合わせて頻繁に銘柄を変えるなど、非現実的だと思います。例えば、メインが天麩羅とか鋤焼きという場合に副菜は兎も角、それらに合えば良いと思います。個人的な味覚からすれば、本日の三種の料理を通して食中酒として選ぶとすれば、純米吟醸亀の尾でした。


 
 さて、工場見学も終わって解散ですが、阿部勘さんのすぐそばにこんな石碑を見つけました。
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 「東日本大震災による津波はこの地点まで到達する」。これこれ、こういうモニュメントや津波浸水ラインを街の至る所に残すことで、後世の人々へ津波に対する認識が継承できるのです。それと逃げる場合の道標にもなりますしね。




 今回の塩竈におけます蔵元ツーリズム、大変勉強になりました。長い伝統のある蔵元と同じく伝統がありながらも近代的な装備の酒蔵を同時に見ることが出来たのは嬉しかったです。色々な意味で比較が出来ました。ただ、残念なのは、セミナーの後の酒と肴の相性確認です。我々の班は阿部勘さんが終点なので阿部勘さんのお酒だけでした。二つの蔵元を見学したのですから、同じ酒米の吟醸酒や純米酒で飲み比べをしてみたかったですね。
 

 

 実はが東京の大学で醸造学を勉強しており、実験で日本酒も造っています。もう4年ですが、就職が決まらず焦っております。どこかの蔵元さん、採用予定ありませんか。 m(..)m

 

 


 


浦霞醸造元 株式会社佐浦

・所在地   :宮城県塩竈市本町2-19 
・電 話    :022-362-4165



阿部勘酒造店

・所在地   :宮城県塩竈市西町3-9
・電 話   : 022-362-0251


松野鮮魚店

・所在地   :宮城県塩竃市本町10-5
・電 話   :022-362-1668
・営業時間 :7:00~19:00
・定休日  :日曜・祝日
・駐車場  :なし


熊久商店

・所在地  :宮城県塩竈市本町11-5
・電 話   : 022-362-0441
・営業時間 :8:00~19:30
・定休日  : 水曜日
・駐車場  :なし

2013/04/22(月) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

【塩竈市】蔵元ツーリズムに参加しました(前編)

カテゴリー: 未分類

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 千賀の浦(塩釜湾)にが立ち込めています。まさに浦霞。今月初めのことになりますが、塩釜小売酒販組合塩釜酒販協同組合の共催による酒蔵見学会がありました。塩竈の二つの酒蔵、浦霞醸造元(株)佐浦さんと阿部勘酒造店さんを同時に見学できるのです。


 さらに、日本酒の相性を楽しませてくれるそうです。なんと、充実した1500円(参加費)ではありませんか。でも、申し込みの時に、「呑み会ではありませんので、満足するまではお出しできません。」と念を押されました。すっかり、見透かされているようですね。^^




 集合場所は浦霞の佐浦さん。すでに呑兵衛、失礼、日本酒愛好家の皆様がお集まりなっています。
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佐浦さんの正面にある神社仏閣の玄関のような構造物は向拝というそうです。元々、鹽竈神社の別当寺であった法連寺にあったものを慈雲寺経由で平成18年に移築したそうです。


 

 浦霞(うらかすみ)は宮城を代表する銘酒ですね。
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 佐浦さんの創業は享保9年(1724)といいますので、かれこれ300年近く創業されています。こちら本社蔵のほかに東松島に矢本蔵も持っています。実はゴルフ場(仙塩ゴルフ倶楽部浦霞コース)も経営されています。あ、そうそう、佐浦という名字ですが、伊達藩から酒造りを命じられた時、佐藤家と三浦家が共同で始めたことから、佐浦になったとか。。。

【佐浦さんからの補足説明】 
 
佐浦家初代尾島屋富右衛門は、京都の佐藤七左衛門の次男で京都から塩竈にやってきて、三浦屋権右衛門という人の婿養子となりました。分家し、はじめは糀製造を営んでいましたが(糀の製造は室師という特別な職種があり、室役、室師役という税を納め営業の許可をうけました)、享保9年(1724年)に酒造株を譲り受け創業致しました。のちに藩主伊達氏より鹽竈神社の御神酒を納めるようにとの御下命を受けたと伝えられています。 
 
 ありがとうございます。


 見学会の開催に当たり酒販組合の組合長さんのご挨拶がありました。
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 醸造も含めた日本酒の正しい認識と肴との相性を体感して頂きたいとのこと。これから2班に分かれて二つの蔵を見学し、最後に試飲と肴を頂きます。




 私の班は浦霞の佐浦さんから巡ります。
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 佐浦さんの家紋は不思議な図柄ですよね。人参のようでもあり唐辛子のようでもあり。これは、なんと、クローブ(丁字)をデザインしたのだそうです。すでに江戸時代から南蛮貿易で輸入されたスパイス(漢方薬)も扱っていたそうです。




 酒蔵のシンボル、杉玉(酒林)です。蔵人さんから詳しい説明を受けます。メガホンじゃないのが格好いい。^^
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これは、秋に酒を仕込む時に作って掲げ、新酒が出来上がる時に緑色だった杉が茶色に変わって、その完成を知らせるものとされています。合理的な宣伝方法でもあったわけですね。山形県の大山地区では新酒の頃にの杉玉を掲げてましたね。(関連記事




 ここは洗米するエリア。通常は下のステンレスのトレーでザブザブ洗うそうですが、精米度合の高い吟醸米は崩れないように竹籠で手洗いするそうです。
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 ササニシキやまなむすめなどの県産米がほとんどで、兵庫県の山田錦も一部使われるそうです。




 続いて、米を蒸す釜です。手前は米が2300Kgも入るそうです。湯気もうもう。
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蒸し上がった米は人力で2時間かけて取り出すそうで、えらい重労働だとか。




 これは、酒母を一次培養させるための樽だそうです。こうやって、使った後は天日滅菌させます。
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 ところで、横の赤い消火栓の上方に白い横線が見えますね。津波がここまで来たそうです。津波ライン残して頂いてありがとうございます(関連記事)。細菌相にデリケートな酒蔵では復活させるのに相当の苦労があったことでしょう。




 こちらは酒母の二次培養させるためのステンレスのタンク。
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 最初、もろもろしていた酒母と蒸し米はやがてどろどろになり泡立ちます。すでに佳い香りが立ち上ります。




 こちらが醸造タンク麹黴が蒸米から作り出した糖分を原料に酒母がアルコール発酵を行います。
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出来上がった酒母に順次、蒸米、麹と仕込水を加えて本仕込を行います。通常、初添、中添、留添の三段階に分けて仕込みが行われるので、三段仕込と呼ばれています。蓋はしておりません。異なる銘柄酒も同時に醸造させるそうですが、酒母が同じなので多少のコンタミは問題なし。




 発酵が完了した醪(もろみ)は圧搾機(酒絞り機)で酒と粕に分離されます。
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 後方はアコーデオン型の薮田式自動もろみ搾り機、手前は吟醸酒などに使われる槽(フネ)搾り式圧搾機。この後、絞られた酒は濾過、火入れ、貯蔵の行程を経て瓶詰めされます。





 これは現在は使われていない大木で作られたテコ式の圧搾機。
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 手前の大木の中が削られ、丸太が差し入れられています。ここを支点とし、反対側に石の重しを掛けて(力点)、中程の作用点で絞ったのだそうです。




 ここで、試飲タイムです。大吟醸の生酒です。
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 爽やかな果実香と透明な甘さでいくらでも呑めそう。でも、空きっ腹なので、猪口二杯でも胃袋がかぁ~と熱くなりますねぇ。^^




 佐浦さんを代表する浦霞という銘柄は大正時代に当時、摂政宮であった昭和天皇に献上するために付けたものだそうです。
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 それ以前は、八雲、富正宗、宮城一の酒銘を並酒、上級酒、特級酒に使っていたそうです。明治28年度の酒造家番付に東の横綱として、九代目佐浦もとさんの名前が読み取れます。




 佐浦さんを後にして、阿部勘酒造さんを目指します。
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 まだ残る古い町並みの説明を受けています。ここの茶舗は元遊郭だったそうです。



 
 店頭で焼き魚を焼く松野鮮魚店さん。銀鱈や赤魚の美味しそうなこと。これで酒呑みたい。
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 お店の中には鮟鱇の友和えや刺身など色々並べており、どれも酒にぴったりなものばかりでした。




 こちらは地酒の熊久(くまきゅう)さん。浦霞於茂多加(阿部勘)を始め、県内県外の地酒がぎっしり。
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 地酒のワンカップも各種ありました。驚いたことに、お店の奥にはサロンがあり、ここで松野鮮魚店さんのお総菜持ち込んで、酒を呑んでも良いそうです。




 松野鮮魚店さんと熊久さんを組み合わせると、素晴らしい塩竈ぶらり旅が企画できそうです。更科の天ぷら中華、鹽竈神社、御釜神社、松野さんの焼き魚やお総菜を熊久さんに持ち込んでの地酒ツアーはどうでしょう。最後はぐらの焼き肉かタベルナ・ジローのイタリアンでしょうか。はたまた、仙台屋食堂の中華かな。暑くなる前に募集しますので、ご応募ヨロシクお願い致しま~す。



       後編へ続く。。。




浦霞醸造元 株式会社佐浦

・所在地   :宮城県塩竈市本町2-19 
・電 話    :022-362-4165



阿部勘酒造店

・所在地   :宮城県塩竈市西町3-9
・電 話   : 022-362-0251


松野鮮魚店

・所在地   :宮城県塩竃市本町10-5
・電 話   :022-362-1668
・営業時間 :7:00~19:00
・定休日  :日曜・祝日
・駐車場  :なし


熊久商店

・所在地  :宮城県塩竈市本町11-5
・電 話   : 022-362-0441
・営業時間 :8:00~19:30
・定休日  : 水曜日
・駐車場  :なし

2013/04/19(金) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

震災復興祈念 大鑑桜会 2013

カテゴリー: 未分類

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 先週末は待ちに待ったお花見でした。震災前より船頭会とサ会が連合で開催して参りましたが、震災の翌年からは被災地である七ヶ浜の君ケ岡公園に固定して開催しています。この鑑桜会は会費制ではなく、各自が好みの酒肴を持ち寄って楽しむ習わしとなっています。毎年、壮絶な宴が繰り広げられます。^^




 私は諸事情により久々の参加となりますので、今回は気合を入れて花見弁当に挑戦します。
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キッチンに献立表と盛り付けイメージ、参考写真などを貼り付けて前日から調理を開始しました。

 



 出発の30分前。まだ、90%の進捗状況です。果たして間に合いますでしょうか。
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 昨日の午後に6時間、今朝から3時間キッチンに立っていますが、まだ、完成していません。




 重箱の蓋には献立を貼り付けて演出します。雰囲気が大切ですからね。
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 重箱やピンクの不織布の風呂敷などは楽天の通販で買い求めました。




 出発時間ぎりぎりに完成。ぶんたろうさんがお迎えに来てくれました。
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 上段と下段に分けて2セット分、詰め終わりました。あとは如何に崩さないように現場に持ち込むかです。




 花見の会場である七ヶ浜町の君ケ岡公園。昨年より恒例となりました「おらホのラズオ体操」で始まります。
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 被災地支援のために宮城入りしています岡山県のGAPPE号船長の指揮で呑む前の準備運動です。本間ちゃんの掛け声でのラズオ体操、「いつ、ぬ、さん、すっ、」腹に力が入りません。。。^^




 海に向かっての黙祷に引き続き、乾杯に移ります。
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 乾杯はシャンペンですよ。豪華ですねェ、プラカップですけど。




 持ち込まれた酒の量。。これらにあと何本か追加されました。
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 最初、誰でも、「こんなに呑めるのかよ~」と呆れるのですが、足りなくなったことはありますが、残したことは一度たりともありません。( ̄^ ̄)



 
 皆様、まだまだ大人しく、紳士淑女を保っています。
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 初対面の方々もおりますのでやや緊張気味ですね。^^



 目の前に並べられたご馳走の数々。
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 思わず、迷い箸になってしまっているセブン御大将。^^



 
 anegoさんnorikoさんの手作り料理。
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高野豆腐の鋳込み煮、タンドリーチキン、白身魚のマリネ、関西風若竹煮。どれも冷めても美味しい物ばかり。この他、川崎町のかっちゃんホルモンや台湾風おこわなんかもあったのですが、食べるのに一生懸命で撮影を忘れました。申し訳ありません。




 岡山からGAPPE号船長が持参した塩蒸し桜鯛。見よ、この大きさ。。。
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 鯛を包んでいる丸い皿のように見えるのは、なんと、おけさ笠でした。




 その鯛を手づかみで食べるぶんたろうさん。WILDだろう~。。。
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 そう言えば、ぶんたろうさん、スギちゃんと似ているなぁ。^^



 
 引き続き、大活躍のぶんたろうさん。自社製品でおでんを作り始めました。いわゆる茹で田楽ですね。
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 現在、開発中のイタリア人でも食べられるソースを添えています。オリーブのソースかな。




 どんどん呑み倒して行きます。GAPPE号船長ご持参の岡山の喜平花見酒、ユケチュウさんの泉川、ひゃくさんの山和。。。
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 そうそう、コトルのひゃくさんはこの後、ご家庭の用事があるのに車で駆け付け、このお酒を差し入れして下さいました。そして、程なくお帰りになりました。誠にありがとうございました。次のイベントではゆっくり呑んで頂きます。




 今回のお花見、実はまだほとんど開花していませんでした。仙台では満開なのに海風の当たる七ヶ浜は一部の品種を除き、大部分のソメイヨシノはまだ蕾です。
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 今年は昨年より開花が早まるとの予想でしたが、このところの戻り寒で開花にブレーキがかかったようです。毎年のことですが、ピタッと当てるのは難しいですね。
 



 anegoさんが弾けました。たしか、いつもの山形県民歌だったように記憶しています。
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 つられて御大将やぶんたろうさんもノリノリです。^^




 なぜかよく似た3人衆。^^
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 魔法使いサリーにこんな3つ子が出ていたような。。。たしか、トン吉、チン平、カン太だったかな。




 船頭会のおきまり、変態変装ショーの始まりです。^^
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 いつに始まったのか、かれこれ10年はやっているのではないでしょうか。みなさん、うちに秘めた変身願望をこの時ばかりと発揮しています。




 で、結局全部呑んでしまいました。
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 毎度の事ながら、呑み切れるかなどという不安は全く無用なものです。あとはきちんとお片付けして解散となりました。




 かくして壮絶な花なしの鑑桜会は無事にお開きとなりました。岡山からの被災地支援で来られたGAPPE号船長、わざわざ差し入れのお酒を届けに来られたひゃくさんはじめ、ご参列の皆様、お疲れ様でした。また、来年の花見を楽しみにしつつ、今年も頑張って参りましょう。^^ 


 

 anegoさんのレポートの方が、リアルで壮絶かも。。。 

 おとしぶみ http://aqnego8123.blog51.fc2.com/blog-entry-512.html

2013/04/17(水) 05:00 | trackback(0) | comment(9)