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【加美町】鳴瀬川河畔の戸隠蕎麦

カテゴリー: 外食:蕎麦

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 いま、加美町内の鳴瀬川河畔から船形連邦を眺めています。右端の白いなだらかなピークが船形山で左の端が泉ヶ岳になります。このところかなり春めいてきましたが、山々はまだまだ冬景色ですね。この日は朝一で鳴子の日帰り温泉を浴びて、昼時にはもう加美町まで戻ってきています。それは美味しいお蕎麦を食べるためなのです。




 中新田の街中を過ぎて、鳴瀬川の橋の手前を左に曲がり、県道157号を三本木に向けて5kmほど走りますと茶色い看板が見えてきます。
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 宮城県では珍しい戸隠蕎麦が食べられるお店です。お餅と天ぷらも看板に掲げてありますね。




 元々、米澤屋さんというお餅屋さんだったのですが、二代目夫婦が信州で蕎麦を修行して、平成21年に利蔵庵米沢屋という蕎麦屋をオープンさせました。
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お隣にはお餅の米澤屋さんがあり、蕎麦屋さんでもお餅が食べられます。利蔵とは女将さんの父親のお名前だそうです。




 内装はモダンに仕上げた古民家風、平成20年に築80年の茅葺母屋を改装したそうです。
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 窓からよく手入れされた庭園が眺められます。テーブル席に着きましたが、座敷や囲炉裏もあって、気分や人数に応じた席が選べます。




 蕎麦の献立はシンプルです。おは5種類の餡が用意されています。
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 お餅は蕎麦の後でデザート代わりに頂きます。




 まず最初に香の物盛り合わせが出てきます。
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 綺麗ですね。長葱の漬け物が秀逸でした。お餅の時まで残しておけるかな。^^




 本日は天ざるをお願いしました。おもあるので蕎麦は並盛りで。
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 天ぷらには塩が添えられています。




 天ぷらは海老、シメジ、大葉、茄子、薩摩芋の五点盛り。
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 カラッと揚がって薄衣の歯触りも軽いですね。




 特徴的なのは蕎麦の盛り方。円形のザルに水を切らないでへぎそばのように一手繰り分ずつ盛ってあります。
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 ぼっち盛り
と呼ばれる盛り方とのこと。水気を含んでいますので、蕎麦がくっ付くことはありませんが、ツユが薄まりやすくなります。浸すようにたっぷり浸けて頂きます。




 薬味は戸隠流辛味大根と長葱となります。そば湯も白濁していて粘性もあり良好。
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 透明な蕎麦湯が出てきますとガッカリですから。でも、白濁した茹で湯で蕎麦を茹でているわけではなく、蕎麦湯を別途作っているのでしょう。




 胡桃を選びました。キメの細かいよく伸びるお餅でした。
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 県内では大滝農村公園の餅処さんと並んで美味しいお餅を食べさせる貴重なお店でもあります。




 宮城県内で本格的な戸隠蕎麦を提供している利蔵庵米澤屋さん。お店の内装や庭園を眺めながら蕎麦とおを楽しめます。若い女将の接客も小気味よく、良い気分で食事を進めることができました。仙台からだと国道4号を北上するか、東北自動車道を三本木スマートICで降りて、寺嶋のサンクスから県道156-158-157号と辿るのが早いでしょう。どういうわけか、カーナビに住所や電話番号を入力しても違う所へ案内されてしまいました。^^ 


 


利蔵庵 米澤屋


・所在地   :宮城県加美郡加美町下新田字原江25-1
・電 話   :0229-63-4860
・営業時間  :11:00~14:00(土・日・祝~15:00)
・定休日   :水曜日(祝日の場合は火曜)
・駐車場   :あり 
 

2013/04/15(月) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

シオーモな夜に参加しました

カテゴリー: 料理:買い魚

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 明日は仙台で「シオーモな夜」が開催されます。「シオーモな夜」とは、塩竈の食材にこだわり、塩竈ならではのメニュー開発をする集団、及びそれらを求評する晩餐会のことです。会場は一番町のSharcafe(シェアカフェ)となります。


 さらに、シオーモと言いますのは宮澤賢治が彼の作品『ポラーノの広場』の中で 塩竃をイメージして名付けた架空の街です。モリーオ市の博物局に勤務する主人公が、標本採集のためイーハトーヴォ地方の海岸を旅行するのですが、その途中でシオーモの港に上陸します。引用しますと、、、
 
 【第5章センダード市の毒蛾】より

「~そして八月三十日の午ごろ、わたくしは小さな汽船でとなりの県のシオーモの港に着き、そこから汽車でセンダードの市に行きました。~」


 センダート市は間違いなく、仙台市でしょう。ここで理科大学の標本を見ることになっています。



 さて、今回のメニューは以下のとおりでしたが、当日は私も厨房にこもりきりで自分で作った料理しか撮影できませんでした。
 

  ●シオーモサラダ
  ●シオーモカルパッチョ
  ●南米風鮪のたたき
  ●ハッチー仙台白菜餃子
  ●海藻の和風お惣菜2品
  ●フノリとキャベツの浅漬け
  ●イタリア人でも食べられる味噌おでん
  ●吉次のリゾット
  ●桜藻塩ジェラート


 このうち、私はカネシゲ高嶋商店さんと組んで、南米風鮪のたたき吉次のリゾットを担当します。それとマルブン食品さんが担当する味噌おでんで試す番外のソースも準備します。




 その番外のソース、現在、イタリアはミラノに在住のShimasue Midoriさんからレシピを頂きましたが、マルブンさんがおでんで試したいとのことで前日に作って持ち込みます。
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それは、オリーブベースのソースでケッパー(カッペリ)とアンチョビーも使います。面白いのは、香り付けにニンニクではなく、生姜を使うことです。イタリアにも日本と同じような生姜があり、イタリア人も好むということです。これは主に肉料理に使われるのですが、果たしておでん種に適合するでしょうか。頂いたレシピでは辛味に唐辛子とありましたが、近所の先輩が栽培加工されたハラペーニョの酢漬けを使ってみます。




 お手軽にハンディーミキサーでオリーブから攪拌し、その他の材料を加えながらペースト状にします。
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 滑りやすいおでん種にかけますので、少し粘りが出るまで攪拌しておきます。




 オリーブオイルを入れる前に味見をしたところ、酸味と塩味が尖っており、丸味が足りないと感じたので蜂蜜を加えました。
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 味が決まりましたら、オリーブオイルを加えてさらに攪拌。これで滑らかさも加わってソースとして一応完成。




 早速、手短なもので食材との相性を確認。 
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 おでん種がなかったので、トースト、ハム、豆腐です。トーストはソースの味を強く感じ過ぎて負けています。ハムもそれ自体の味がソースとバッティング。肉は薄味のステーキやボリート(茹で肉)でないと相性は今一のようです。




 意外なのが豆腐。 
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 豆腐の水分ときめ細やかな食感がこの強めのソースをうまく受け止めています。これはおでん種でもなんとか行けそう。

 



 さて、当日、18時にシェアカフェに入場。キッチンはカウンターの後方にありますが大人二人がやっと立てる狭さ。
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 すれ違いの時に体がかなり接触し、変な気分になります。^^ しかも、装備された包丁も少なく、ほとんど切れない。アボカドの皮で跳ね返されました。これは相当の苦戦が予想されます。体格の良い高嶋さんと今夜は運命を共にします。




 リゾット用のブロードをとっている間に番外おでんソースをチェック。
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 想定通り水分の多い薄味な食材にはよく合いました。このソースはイタリア人が実際に使っているものなので、イタリアで味噌おでんを普及させる時の一つのツールとして使えそうです。隠し味で白味噌を使っても良いかも。




 担当した南米風鮪のたたきをまず作ってしまいます。鮪のすき身をたたき、オリーブ、アボカド、玉葱、パプリカの細々を添えます。 
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 チリ
のサンチャゴではマグロではなく、ホヤでもこのような料理を頂きましたね。ワインに最適でした。




 食べる直前に塩竈の藻塩、レモン汁、オリーブオイルで調味して、トーストやクラッカーで頂きます。
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 本当はカウンターやテーブルで皆さんの見ている前で仕上げたかったのですが、会場があまりに狭く、厨房で混ぜ合わせてから送り出しました。お客様は50人。これを3皿作りました。




 続いて決戦の吉次のリゾットです。これの主材料は高嶋商店さんの最高級吉次の干物です。30cmクラスの大物でした。 
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 焼いた干物だからこそ、中骨や頭から最高級のブロード(ダシ)が取れるのです。ただ、大きな鍋がなく、この土鍋で15人前くらいずつ3回に分けて炊いてきます。




 仕上げはほぐした吉次の身とパルメザン、ミツバの細々でイタリアントリコロールです。
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 銘々でよく混ぜて頂いてもらいます。自慢じゃありませんが、仕上げにバターを使う必要がないほど濃厚なダシが利いています。今まで作ったリゾットの中で最高峰でしょう。




 料理を作り終え、サロンの方に出てみますと、皆さん上機嫌でホッとしました。 
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 厨房を二人で占拠しましたので、餃子担当の蜂屋さんはカウンターで持参したガスコンロで焼いていました。




 いやー、おもせがった。It was very interesting.) 厨房は狭く熱く道具は乏しくて辛かったですが、良い勉強になりました。どのような環境でも料理を完成させる実地訓練となりました。それにしても、このシオーモな夜、リーダー格のマルブンさんをはじめ塩竈の加工屋さんの若旦那衆の熱き思いを体感できました。


 このシェアカフェで定期的にこのようなイベントを主催(コミュニティーレストラン食卓のココロ仙台店・はた)されているNPOファイブブリッジ理事長の畠山さんのバイタリティーにも、いつもながら圧倒されます。疲れ果てましたが、新しいネルギーも充填できました。また、このような機会がありましたら、微力ながらマイ調理道具を持参して馳せ参じます。

2013/04/13(土) 05:00 | trackback(0) | comment(2)

名残のメカブで海かけ丼とひっぱりうどん

カテゴリー: 料理:海藻

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 メカブはワカメの株元に発達する成実葉で、ここから遊走子(胞子)が放出されて世代が交代します。メカブも最盛期を過ぎて、大きく、肉も厚くなり、粘りも強くなってきました。こうなりますと、しゃぶしゃぶよりトロロのようにして食べるのに向いています。今日は握り拳より大きなメカブを二つ手に入れましたのでちょっと変わった食べ方をご紹介します。




 メカブのヒダの奥には汚れやヨコエビ等の小動物が潜んでいますので水道水でよく洗います。 
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 その後、半日ほど陰干しします。急ぐ場合はドライヤーで表面のぬめりがなくなるまで風乾させて下さい。こうしますと取り扱いが楽になり、包丁も滑ることがなく安全です。茹でてから刻むのは大変な手間です。




 千切りにしたメカブは使う分だけを残し、あとはこのまま冷凍保存します。
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 冷凍保存したメカブでも熱湯をかければ、上の写真のように綺麗な緑色に変身します。




 メカブは海のトロロや納豆に相当しますので、生メバチのづけとともに海かけ丼に仕上げます。
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 山芋で作ったトロロをかけると山かけ丼なのですが、海のトロロで作りましたので海かけ丼です。メバチも生ですからづけの美味しさが際立ちます。ご飯やづけと馴染みが良いように、千切りメカブをさらに細かく切っています。これに刻み葱を振りかけても良かったですね。




 もう一品は、山形県の村山地方に伝わるひっぱりうどんです。納豆の代わりにメカブを使いました。
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 ひっぱりうどんは釜揚げうどんの一種でして、つけだれは家庭に常備されている納豆鯖の水煮缶になります。これに醤油で味を調え、好みの薬味を入れて食べるのです。もちろん、つけだれはよく掻き混ぜて粘りを出しておきます。




 今日は妻が里帰り中なので、独りひっぱりうどんです。
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 こういうのは何人かで争うように手繰り上げて食べた方が美味しいのですけどねぇ。メカブは海の野菜かも知れないけど、それにしても陸の野菜が足りないなぁ。あとで野菜ジュースを飲んでおきましょう。




 両方ともネバネバ系の料理となりました。このネバネバにはインフルエンザウイルスの抗体を増やすフコイダンが含まれます。
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 だからといって、特定の食品を食べ続けるのは止めましょう。広く満遍なく食べるのがベターです。昨日まで体に悪いとされていた食品が実は白だったり、その逆であったりすることがよくあります。




 今回は名残になりつつあるメカブを堪能しましたが、少し炭水化物過多な食事となってしまいました。でも、メカブのネバネバは糖類の吸収を押さえてくれます。そういえば、炭水化物摂取制限であるアトキンス式ダイエットなどを長期間続けると体に良くないと、先日、日本糖尿病学会が発表しましたね。


 その内容は、「(略)体重の適正化を図るためには、運動療法とともに積極的な食事療法を指導すべきであり、総エネルギー摂取量の制限を最優先とする。(炭水化物摂取制限は)その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンス(証拠)が不足しており、現時点では薦められない」というものです。


 悪いというのではなく、良いという証拠が現時点ではないということらしいのです。私は昨年の秋にアトキンス式ダイエットを試み、その後も炭水化物を減らした食生活をしていますが、体重やウエストが減ったばかりではなく、血圧も下がり、時々、境界に近づいた血糖値(HbA1c)まで下がっています(途中経過実践結果)。


 もちろん、特別な運動や禁酒は一切しておりません。日頃は朝食に発芽玄米30%入りご飯を軽くお茶碗一杯、昼食には同量のご飯で弁当を作っています。夜は大昔から酒と肴だけで、ご飯は食べていませんでした。もちろん、外食も週に何回もありますが、勿体ないので残したりはしません。これで、ダイエット以前は健康診断で毎回一次予選突破でしたが、今はすっかり改善されました。


 確かにまだ、半年ほどしか経過していませんので、このあと、どのような症状が出てくるのかわかりません。人類のためにも自分の身をもって実験を続け、じっくりと経過観察していきたいと思ってます。^^

2013/04/11(木) 05:00 | trackback(0) | comment(6)

【塩竈市】隠れ中国飯店 仙台屋食堂埠頭売店

カテゴリー: 外食:その他

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 世の中には不利な立地条件にもかかわらず、その味の佳さやCPから口コミで広まる隠れた名店があるものです。今回、ご紹介するこのお店もそのカテゴリーに入りますが、おそらくその中でもトップクラスではないでしょうか。


 正直に言いますとお店も狭いし、大繁盛すると簡単には利用できなくなるのではないかという不安もあって紹介を躊躇っていたのですが、やはり皆様にも味わって頂きたいという気持ちが勝り、書き始めました。^^


 上の写真はその隠れ名店をご紹介頂いたぶんたろうさんが「赤い悪魔」と呼んでいる塔牌紹興酒(宝酒造)です。そうです、隠れ名店は本格中華をリーズナブルなお値段で食べさせてくれる中国料理店なのです。




 そのお店の名前は仙台屋食堂埠頭売店。売店と言っても食堂ですからご安心を。 ^^
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 ただ、その場所ですが、塩竈になります。それも夜には人気もなくなる埠頭の片隅なのです。最寄りの仙石線本塩釜駅からでも約2Kmはありますので、呑む場合は歩きかタクシーになります。ただ、タクシーの運転手さんでも知らない方もいるそうなのです。初めての方は、一応、所在地の地図を持参された方がよろしいでしょう。



 右のイラストはこの店のファンのイラストレーターの方が描いたそうです。ご主人は数々の名店で腕を振るわれ、この地でもホテルで働いていたそうですが、諸事情により独立されました。男惚れする人柄で、みんなからやまちゃんと呼ばれております。




 店内にはテーブルが3つ。通常は定員12名でしょうか。
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 今宵は予約で宴会仕様にセッティングして頂いております。ランチタイムは定食や麺類を求めて、港湾関係者や海上保安部の方々が食べに来るそうです。




 まずは、乾杯。おっ、箸袋にも拘っていますね。
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 今夜は塩竈の食に関する方々が集まり、塩竈ならではの献立を考えます。新作メニューは定期的に仙台で開催する「シオーモな夜」で披露されます。シオーモと言いますのは宮澤賢治が彼の作品『ポラーノの広場』の中で 塩竃をイメージして名付けた架空の街です。モリーオ市の博物局に勤務する主人公が、標本採集のためイーハトーヴォ地方の海岸を旅行するのですが、その途中でシオーモの港に上陸します。引用しますと、、、

 
 【第5章センダード市の毒蛾】より


~そして八月三十日の午ごろ、わたくしは小さな汽船でとなりの県のシオーモの港に着き、そこから汽車でセンダードの市に行きました。~


 センダート市は間違いなく、仙台市でしょう。ここで理科大学の標本を見ることになっています。



 閑話休題




 前菜は3点盛りで、煮こごり、鶏の蒸し物、カニカマや青菜の巻物でした。
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 ここで海月や皮蛋では在り来たりだったのですが、手作りの前菜でのもてなしは心意気が伝わります。




 蝦仁奶油海老のクリーム煮)のようですが、甘めに調味されたパン粉がかかっています。後日、確認しましたら、これは海老マヨでパン粉を金沙と呼ぶようです。
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 海老も大きくてプリンプリン。パン粉を乗せて焼くグラタンはよく見ますが、中華でもこういう使われ方するのですね。




 続いて、鎮江排骨(スペアリブの黒酢煮)と大きな海老焼売
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 鎮江排骨
の奥深い味わいは語るまでもありませんね。 下の写真ですが、千切り生野菜の下から大きな海老が現れました。海老をどけないと焼売であることがわかりませんでした。焼売海老様の座布団になっている感じです。^^




 定番の春巻プロが作ると一味も二味も違いますね。これは手焼きの皮で包んだ仙台曲りネギの春巻きなのです 。
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 皮もクリスピーで軽め。カリトロの美味さです。何も付けずに頂きました。




 さて、ここで赤い悪魔の登場です。旨くて呑み過ぎることから、ぶんたろうさんが命名したようです。
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 確かにすいすい入る。あっという間に4本が空になりました。^^




 宴もたけなわ。既にメニュー会議から宴会モードにシフトしています。 
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 地元塩竈を活気づけようと集まりし勇者たちです。^^



 
 海鮮たっぷりの餡かけ焼きそば。その具の豪華さに目を奪われます。広東風海鮮什錦炒麺でしょうか。ちょっと長いか。。。
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 蟹爪、海老、ホタテ、アメリカウバガイがぎっしり。藻塩で調味された餡の清湯も濃厚なのに上品で、これまた、紹興酒が進みます。




 やまちゃんがやおら卓上でお焦げにジャーッと餡をかけています。 
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 中華料理ならではの見せ場のですね。格好いい!!



 ぎぇ~。。。目を疑うようなフカヒレの量。こ、これは魚翅鍋巴ではないですか。一体今日はなんぼ取られるのだろう。((((;゚Д゚))))
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 最初にホタテや肉などの餡をかけた上に、フカヒレの餡の重ね盛りです。波止場の片隅でこんな贅沢な料理が頂けるなんて、誰が想像できたでしょうか。^^




 デザートは薩摩芋の飴炊き(抜絲紅薯)でした。周りの飴は薄氷のようにパリンパリン、でも芋はホックホク。
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 日本の大学芋と違ってあっつ熱を頂きます。まだ、飴が糸を引きますので火傷しないように気を付けましょう。





 塩竈隠れ中国飯店仙台屋食堂埠頭売店さんでやまちゃんの料理を堪能致しました。気になるお値段ですが、この10品のお料理にビールたっぷり飲んで、12人のうち約6名で紹興酒4本空けて、一人大体5千円ですからビックリでしょう。フカヒレ料理まで食べてですから、まさにのなせる技です。夜の部は完全予約制ですが、二人からやって頂けますよ。



 シオーモな夜のメニューも美味しい酒肴が手伝って、ポンポン名案が飛び出しました。塩竈ってすごい街ですよね。平安時代には貴族の憧れの地であり、多くの和歌に詠われています。その頃は製塩も盛んで、それが地名の由来となってます。きっと宮沢賢治もこの地を訪れたことがあるのでしょう。でなければ、汽車で直接、センダート入りせず、あえてシオーモに汽船で上陸するというストーリーにはならなかったと思います。


 



 仙台屋食堂 埠頭売店



・所在地   :宮城県塩竈市貞山通1丁目6-67
・電 話   :022-363-2125
・営業時間  :11:30~15:00(夜は予約制)
・定休日   :日曜・祝日(予約あれば営業)
・駐車場   :あり

2013/04/08(月) 05:00 | trackback(0) | comment(5)

【塩竈市】マルブン食品工場見学会

カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料

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 この赤い橋が渡された小さな島は塩釜港に浮かぶ曲木(籬;まがき)島と言います。この島には塩竈神社の末社、籬神社があり、籬島明神が祀られています。この曲木島は平安の時代から塩竈とともに歌枕に使われ、古今集、 続後撰集などにはこの島を詠んだ歌が数多く見られます。

      
  わが背子をみやこに遣りて塩竈のまがきの島のまつぞ恋しき (古今和歌集 東歌)


 夫を都に送り出し、帰りを待つ恋しさを詠ったものです。曲木の由来は幾つかあり、かつて曲がった柏槇(ビャクシン)の老木が生えていたとか、塩竈神社築造の際、曲木を巧みに用いた籬島明神からとか言われています。この辺りは大震災の津波で岸壁の上、人の背丈くらいまで浸水していますが、曲木島の社や鳥居は無事でした。でも、岸壁は現在、修復中です。



 地盤沈下した分を嵩上げして港の機能を回復させています。
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 地震と津波による岸壁の破壊に加え、地盤沈下の影響は甚大です。被災地では資材不足が深刻な問題で復旧もスムーズに進みません。




 塩竈の加工団地は気仙沼や石巻に比べるとかなり温存されました。
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 気仙沼(上)や石巻(下)の加工団地は壊滅的な被災を受けました。地盤地下の嵩上げも遅れており、新たな場所に工場を再建して生産を再開する加工屋さんも徐々に増えています。

                      



 本日は二つの工場のうち一つは被災しましたが、残った第2工場で元気に揚げ蒲鉾を生産している塩竈のマルブン食品さんの工場見学です。
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 マルブン食品
さんはいわゆる揚げ蒲鉾(薩摩揚げ)の老舗ですが、味や健康を重視して、合成保存料や着色料、化学調味料などの添加物を使わない製品作りに努めています。そのため、賞味期間が他社の製品より3~4日短くなります。量販店からは扱いづらいと言われているそうですが、そのコンセプトは揺るぎません。




 最初に佐藤常務から生産工程に関するレクチャーがありました。
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 工場が一つになって生産量は減りましたが、安全安心な食品を求める消費者のニーズに応えるため、年中無休でフル稼働しています。今後も新しい第2工場での見学会を開催していくとのことで、プレゼン用のスライドもいくつ用意してありました。




 見学者も工場内の生産ラインまで入りますので、白装束白衣を身にまといます。
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キャップとマスクも不可欠です。髪の毛1本でも入れば、消費者からのクレームが来ますし、お店のイメージにも影響しますからね。




 手も徹底的に洗って、エアシャワーを浴びてから工場内に入ります。
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 お借りした長靴も消毒液に浸けて滅菌します。外部からの細菌やウイルスの持ち込みは、保存料を使わないマルブンさんでは特に気を遣います。




 工場は大きく二つのブロックに分かれます。製造エリア包装エリアです。こちらは製造エリアの振り出しですり身の擂潰マシーンが並びます。
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 ここでの作業はもう終わっているようで、丁寧に洗浄しているところでした。1960年代にスケトウの船上冷凍すり身が普及する以前は、水揚げされる魚を捌くところからすり身作りが始まりました。ですので、前浜の魚が原料となり、蒲鉾に地域性が濃く出ていました。今でも愛媛のじゃこ天は地元のホタルジャコという小魚を原料としていますし、静岡の黒はんぺんは地元に水揚げされる鯖や鰯などの青魚で作られています。




 擂潰マシーンすり身の調味と野菜類の混合が終わった生地です。
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 これを形成して揚げれば、薩摩揚げ。焼けば竹輪のような焼き蒲鉾、蒸したり茹でたりすれば、色の白い蒲鉾に仕上がります。味に深みを出すために、冷凍すり身もスケトウだけではなく何種類もブレンドして使っています。




 フライヤーを主体とした幾つかの生産ラインでそれぞれ異なる製品が同時進行で作られていました。
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 これは我が家の野菜天の一次揚げ工程。低温でじっくり揚げることで野菜がすり身の中で蒸されていきます。




 高温の二次揚げ工程で美味しそうな狐色に仕上がっていきます。
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 油から上がった揚げ蒲鉾は吸収シートで表面の余分な油が吸い取られます。




 美味そうだなぁ。。 という顔を露骨にしていましたら、ちゃんと食べさせてくれました。な、なんじゃ、こりゃ!! ふわっふわのしゃきしゃきで口の中でほろけます。
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 これはマルブンさんのヒット商品、お好み揚げです。こんな揚げ蒲鉾は食べたことがありません。残念ながらこの味は揚げ立てでしか味わえないそうです。これは加工品と言うより料理ですね。しゃきしゃき野菜のふんわりすり身揚げというお料理。不謹慎ながら、ここで酒が飲めたらどんだけ幸せなんだろう。。。^^




 続いて、包装エリアに入ります。もちろん、こちらでも手の洗浄とエアシャワーの洗礼を受けます。
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 徹底した衛生管理で安全安心な食品が作られるのですね。それからすると家庭の調理は隙だらけだなぁ。私は床に落ちた物も3秒以内なら食べているし。^^ (もちろん人様にはお出ししませんよ)




 製造エリアからベルトコンベアーで運ばれてきた揚げ蒲鉾は発泡スチロールのトレーとラップで包装されます。
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 製品ごとにラベルが貼られて、これぞれの箱に詰められています。




 箱詰めされた製品は直ちに冷蔵室で保管されて、出荷を待ちます。
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 保存料を使わないマルブンさんの製品は温度管理も万全です。




 こちらはイトーヨーカドーさんの通い箱。使い捨ての紙箱を使わず、このケースが通い箱となります。
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 一端、配送センターに運ばれ、側面に貼られたQRコードにより各店舗に届けられます。通い箱は使う度に洗浄滅菌されてこちらに戻ってきます。確かに使い捨ての紙箱は勿体ないですよね。




 あら、なんと、お土産に揚げ蒲鉾3品も頂いてしまいました。
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 海老キャベツ
我が家のさつま揚げ
我が家の野菜天です。佐藤常務さんが色々な食べ方で召し上がって下さいとのことでしたので、早速、帰って試してみましょう。




 まずは180℃位のオーブンでさっと焼いてみます。
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 電子レンジもありかなと思いましたが、香ばしさも出してみます。




 野菜天はおろし醤油で、さつま揚げは芥子醤油と柚子胡椒で試してみます。
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 柚子胡椒
以外はごく普通の食べ方ですね。意外なのは柚子胡椒が揚げ蒲鉾によく合うのです。




 こちらは変化球。海老キャベツに中濃ソースとマヨネーズ、さつま揚げをピッツア風に焼いてみました。少し焼き過ぎました。^^
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 ソース+マヨの食べ方は海老キャベツのラベルにも推奨してあります。私は芥子マヨの方が合うのじゃないかなと思いました。ソースは味が強過ぎて全体が支配されます。ピッツアソースがなかったので、さつま揚げにはマスタードを塗り、ケチャップにオレガノの代わりの五香粉を混ぜて重ね塗りし、鯖水煮缶をほぐして乗せています。ナチュラルチーズもなかったので粉チーズを振っています。本当に手抜きピッツア風ですが、ケチャップに五香粉は新しい味の発見でした。これは後日、再挑戦してみる価値があります。




 本日は妻が里帰りでいないので酒の肴だけの夕餉です。でも、ちゃんと野菜も添えていますよ。
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 さすがに揚げ蒲鉾を一人で4枚はきびしいので、半分を翌日の弁当に使いました。^^ それにしてもマルブンさんのお好み揚げ野菜天は野菜がしゃきしゃきで堪らんですねぇ。ただ、揚げ立てのあの味を知ってしまうとどうしても比べてしまいますね。^^




 日持ちが短い無添加の揚げ蒲鉾にこだわっているマルブン食品さん。佐藤常務さんとは30年来のお付き合いをさせて頂いておりますが、工場内に潜入したのは初めてのことです。衛生管理にも徹底的な配慮がなされ、すり身の配合と野菜の扱いに並々ならぬこだわりが感じられました。それに、フライヤーから取り上げたばかりの揚げ蒲鉾の美味さ。これと出会えただけでも見学会に参加した甲斐がありました。でも、知らなかった方が幸せだったのかも知れません。是非、工場の前で揚げ立て蒲鉾を販売してくれないかなぁ。ワンカップ持って、そこに張り付きます。^^





 先日、五香粉+ケチャップがいい感じでしたので、マルブンさんのバラ売り野菜天を使って作り直してみました。今回はガラムマサラとの比較をします。
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 トマトケチャップをトマトピュレ-に替えて味を爽やかにしました。さらにトッピングはオニオンスライスとチーズだけにしています。野菜天には野菜がたっぷり入っていますので、トッピングにあまり余計な物は必要ありません。


 結果ですが、先日、トマト味に五香粉は斬新でいいなと思ったのに、ガラムマサラと比較すると、五香粉の個性が鼻に付きます。どちらも似たような成分の複合香辛料なのですが、決定的に違うのは五香粉八角(スターアニス)です。どうも、八角はトマトやチーズには合いにくいようです。

 

 揚げ蒲鉾で始まったスパイス遊びですが、日本の食品との相性になにか法則性が見つけられそうです。これは面白そうだ。和食と各種スパイスの相性を徹底的にスクリーニングしてみたくなってきました。体にも応えそうですが、いつか週末にやってみましょう。^^




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2013/04/04(木) 05:00 | trackback(0) | comment(9)