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武田刃物の手打ち包丁

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 とうとう、買ってしまいました。備中手打ち鍛冶、武田刃物さんの包丁2本。岡山県は新見市にある武田刃物さんが一本一本、手で仕上げた切れ味抜群の包丁です。この包丁と出会ったのは昨年のハゼ釣りオフ会の時でした。正確に言いますと、その翌日です。


 ハゼを捌くのに皆さんが小出刃を持ち寄りましたが、いつものように最後の方は酔っ払って、間違って人様の小出刃を持ち帰ってしまったのです。それはユケチュウさんのだったのですが、実に見事な小出刃で一目惚れしてしまいました。武田刃物さんのHPから通販も可能だったのですが、仙台三越で実演販売があることを知り、先週末に行ってきました。




 仙台三越で開催された全国職人技展。その一角に武田刃物さんを見つけました。
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 実演というので、鋼を打っているのかと思ったら、研ぐだけでした。当たり前だよね、消防が許すはずがない。^^




 包丁の研ぎ方も特徴的でした。しっかり勉強させて頂きます。
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 包丁の刃の部分に油性インクで所々印を付けます。そして、真菜板の端に包丁を置き、上から専用の砥石で印を消すように研いでいきます。通常の研ぎ方と違って、研ぐ面が見えるのです。




 で、憧れの小出刃万能船行包丁、それに砥石まで買ってしまいました。
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 小出刃は16,800円、万能船行包丁が18,900円、砥石が2,940円で占めて38,640円のお買い上げとなりました。これに中出刃と柳刃も欲しかったのですが、財力がついて行きません。これでも、清水の舞台並みの決断です。^^ 使用頻度の高い包丁が優先ですから、徐々に揃えていきましょう。




 この柄も魅力の一つ。
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 紫檀で八角形です。握り具合が最高。




 この切れ味。ほとんど力を入れず、包丁の方が勝手に滑っていく感じ。
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 まだ、見てないけど、外国人が武田刃物の包丁でヒゲ剃っている映像がYouTubeにアップされているそうです。刻印は新見松水ASとあります。ハートがお茶目ですね。新見は岡山県新見市、武田刃物さんの所在地です。松水は製造者の武田松水さんのこと。ASは青紙スーパー鋼(真空溶解バナジューム合金)の略です。




 10年前にベルリンで買ったきたゾーリンゲンの牛刀が永らく包丁ケースの真ん中を占めていましたが、追い出されました。^^
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 日頃は外置きしてますが、出張料理人の時はこれにて持参します。これからの料理がさらに楽しくなりそうです。




 ユケチュウさんのお陰で惚れ込んだ、念願の新見松水の包丁が手に入りました。日常使いにするには勿体ないような気もしますが、道具は使われてこそ真価を発揮します。たぶん終の包丁になるのでしょうから、歯こぼれだけはさせない様に使っていきましょう。 日常的に使う耐用年数の永い道具は多少値段が張っても年当たり、日当たりに換算して考えましょう。それで快適な調理が出来るのですから値頃感も出てくるでしょう。安物買いはストレスが溜まるだけで決して何の得もありません。

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2013/02/07(木) 05:00 | trackback(0) | comment(4)
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