酒粕・藻塩・米粉で作る海鮮ケーク・サレ
カテゴリー: 料理:穀・粉類
このところ酒粕を使ったお料理が続いておりますが、今回もまた、酒粕料理です。沢山頂きましたのでせっせと料理開発を兼ねて消費しています。^^ 和風が続きましたので、今回は洋風です。酒粕の炊き込みご飯が秀逸でしたので、それに味を占めて、炊き込みご飯ならぬ焼き込みパンです。
正確に言いますと、イースト発酵させず、ベーキングパウダーで膨らませるのでQuick bread になりますね。さらに、甘くしないので、いま流行りのフランス語で言うケーク・サレ(cake sale)に相当します。今回は酒粕と塩竈の藻塩を米粉に練り込み、三陸の銀鮭と帆立貝を焼き込んだご馳走パンを紹介します。
材料は20cmのパウンドケーキ型1本分です。パンやケーキは目感の分量では上手く出来ませんので、写真の下にリストアップしておきました。
米粉で作りますと、しっとり、もっちりとした感じになります。普通のパンがお好きな方は米粉を薄力粉に変えて下さい。
【材料:20cmパウンドケーキ型1本分】
米粉 120g
酒粕 80g
ベーキングP 小さじ1
オリーブオイル 大さじ1
牛乳 80ml
卵 2個
柚子 小1個
藻塩 小さじ1/3
銀鮭刺身 5枚
ベビーホタテ 10個
塩コショウ 少々
まず、ボールで酒粕、卵、オリーブオイル、藻塩をよく攪拌します。
板粕の場合は細かくちぎってお湯少々を加えながら、フープロでペースト状にしてから使って下さい。
続いて、牛乳で伸ばしてから、篩った米粉とベーキングパウダーを加えます。
これらをよく混ぜ合わせておきます。
賽の目に切った銀鮭と帆立の貝柱だけにしたベビーホタテをオリーブオイルでさっと炒めます。
銀鮭の表面が白く固まれば良いのです。軽く藻塩とカルダモンで風味を付けておきます。今回はボイルされたベビーホタテを使っていますが、刺身用の大きな貝柱であれば、2個もあればよいでしょう。同じく貝柱だけを賽の目に切って使います。
これも生地に混ぜ合わせ、最後に柚子の皮の微塵切りを加えます。
柚子皮は擂りおろすより、微塵切りの方が口の中で香りが弾けます。特に油を使う料理には微塵切りが合いますね。
パウンドケーキ型にクッキングシートを敷いて生地を流し込みます。
170℃に予熱したオーブンで50分焼きます。
ふっくらと焼き上がりました。
ケーキクーラーかザルの上に乗せて下面が蒸れないように冷まします。冷めれば食べられますが、1日置いた方が味がしっくり馴染みますね。
酒粕風味の米粉ケーク・サレの完成です。ブランチで味見です。
しっとりとして、酒粕の風味もほんのり加わりワインより日本酒の方が合いそうです。藻塩のほのかな塩味も銀鮭や帆立貝とよく合っています。
夜にも酒の肴になってもらいました。^^
妻の作ったシーザーズサラダと野菜たっぷり真鱈のカレースープとともに頂きます。
酒粕を使ったクイックブレッドは大正解でした。酒粕の分量をもう少し増やしても大丈夫そうです。ですが、初めて試してみる場合は、粉に対してペースト状の酒粕の重量比3:1で様子を見て下さい。3記事連続で酒粕の魅力をご紹介しましたが、佳い酒粕は味噌にも醤油にも塩にも、よく合って素材の美味しさも引き出してくれることがよくわかりました。和食だけではなく、広いジャンルに入り込める可能性も出てきましたね。今後の展開が楽しみです。^^