アトキンス式ダイエット。。。その後
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人間の体は日頃、糖をエネルギー源としていますが、それが絶たれると体に蓄えた脂肪を燃焼させて生命を維持する仕組みとなっています。つまり、ハイブリッドカーみたいに。ただ、糖を消費量以上に摂り過ぎますと、剰ったそれらを脂肪として体にストックするのです。
人間に限らず、温帯以北に住む脊椎動物は冬の食糧不足を乗り切るために秋にたっぷり食べて脂肪を蓄えます。しかし、現代の先進国の人間は一年中秋の状態で、しかも、食料が不足する本来の冬が来ないのです。従って、体を動かして消費しなければ、必要以上の脂肪が身に付き、疾病などの悪影響も出てきます。
この燃料切替の仕組みを利用したのがアトキンス式ダイエットで、糖質を含む炭水化物の摂取を制限することで脂肪を燃焼させる方法です。しかも、炭水化物以外のタンパク質や野菜類(澱粉や糖分の多い物は除く)は制限しなくてよいので空腹を感じないのがこのダイエットの特徴です。ただ、炭水化物制限は弊害もありますので、2週間が限度になります。その後は体を観察しながら炭水化物を徐々に摂り始めて様子を見るのです。
このアトキンス式ダイエット、9月に試してみましたが、本当に2週間で体重2Kg、ウエスト2.5cm減少しました。その後は、ご飯や麺類も食べていますが、体に予想外の事が起きています。
まずはこれをご覧下さい。ダイエット直後から炭水化物を食べ始めているのですが、まだ、体重、ウエストともに減少しつつあります。一体何が起きているのでしょう。グラフはクリックで拡大します。
最初の2週間は、ほぼ完全に炭水化物を口にしなかったので、急速な減少が見られましたが、その後は週に1~2回の昼の外食と朝昼に発芽玄米30%ご飯を主食としています。夜は元々、ご飯を食べず、晩酌だけですので、何も変わっていません。ラーメンやそば、定食物なども昼に食べたりしているのですが、現在、体重は4Kg減、ウエストに至っては6cm減でベルトの穴で調整どころか、ズボン自体が緩くなってきました。
ウエストが締まったのは、皮下脂肪や内臓脂肪が減ったためと思われますが、どうしてダイエットを解除しても減り続けているのかが興味深いのです。特に新しく始めた運動はありませんし、仕事もダイエット以前と変わりありません。むしろ寒くなって汗をかかなくなっています。アトキンス式ダイエットは最初の2週間で脂肪燃焼モードに入ると炭水化物を摂り始めても持続するのでしょうか。それとも体が壊れたのか???
ただ、血圧ですがアトキンス実施期間中に下がり始めたので喜んだのですが、その後は横ばい状態となっています。グラフはクリックで拡大します。
ですが、アトキンス後の血圧を平均しますと上が130、下が76で何とか正常範囲には入っています。こんな事は過去数年間ではありませんでした。以前は上が160の時もありましたから。今でも時々140前後まで跳ね上がる時がありますが、たぶん酒量が多かった翌日でしょう。正常な血圧を安定的に維持するためには、やはり酒と塩分の節制も不可欠なんでしょうね。
ダイエットが終了して、ご飯や麺類などの炭水化物を食べているにも関わらず、なぜ体重やウエストが持続的に減少するのでしょうか。少し自分なりに考えてみました。
【体重やウエストが減り続ける理由を考えた】
① 朝と昼の主食を発芽玄米30%のご飯にしたこと。
玄米ご飯は栄養がありますが、消化しにくいので糖類の吸収を抑えているのでしょう。硬さもありますので、よく噛むようになり満腹中枢が食べ過ぎる前に働きやすくなったのかも知れません。
② 平日の昼は極力、手作り弁当にしたこと。
外食もしますが、出来る限り手作りの弁当を持って仕事に行きます。カロリー計算など面倒なことはやっていませんが、市販の弁当より油分や糖分は少ないと思います。量はこの後紹介しますが、お茶碗軽く1杯の玄米ご飯と内寸12×8cmの容器に詰めたお惣菜です。これに野菜ジュースを付けることもあります。
③ 食べる量が減ってきたこと。
玄米ご飯にしたことや②のような弁当にしたことで、俗に言う胃袋が縮んだ状態、すなわち、少し小食にも慣れたようです。もちろん、外食の時には普通に食べています。先日も山形で300g位の肉そばをやっつけてきました。夜に関しては以前から酒量や肴の量は変わっていません。ただ、日本酒を呑む機会は少し減り、焼酎や赤ワインが日常的になってます。ビール(もどき)は一応糖質0の物にしています。
④ 体重、ウエストの測定を毎日行っていること。
これは大切で体重を意識することで、増え始めるとそれなりに自分でブレーキをかけるようになります。そのために体重計を自宅と単身赴任先にそれぞれ置いています。測定結果は上記のようなグラフにして変化を視覚的に捉えるようにすることが重要です。
⑤ 単身赴任中であったこと。
週末は自宅に帰りますが、平日は自分の食事を自分で管理できたことが減少持続の要因の一つでしょう。週末は妻の理解を得て、夫婦で発芽玄米ご飯にしています。外食の多かった週末の昼にはコンニャク麺なんかも食べています。でも、週末の夕食は思う存分、料理を作って楽しんでいます。
以下に参考例として、何日か分の朝食と昼の弁当をご紹介します。発芽玄米ご飯は夜に1合炊いて、冷めたら密閉容器に収容して冷蔵庫で保存。朝飯分はレンジでチンして頂きます。弁当も昼にチンして温めています。
発芽玄米は様々な種類がありますが、最近はこれを使ってます。
噛み締めるほどに味が出て、なかなか好いものです。噛む回数も増えますし、満腹中枢が働く前に食べ過ぎていることもなくなりました。
左側が昼の弁当で右側が朝食となります。この日の朝食は目玉焼きと青菜とカニかまのお浸し。インスタントですが味噌汁付き。
弁当のおかずは昨晩、炊いたおでんと青菜になります。ご飯の色が濃いのはおでんの汁を少し入れて炊いたからです。
朝食(右)のおかずは鶏のささみと青菜の浸し物にゆで卵。味噌汁にはワカメをたっぷり入れてます。
弁当には手抜きで市販の豆腐ハンバーグとすり身団子も使っています。
この日の朝食はご飯なし。昨晩、炊いた牛肉とコンニャクの煮物の汁で野菜たっぷりのスープ。
弁当にはワカメご飯にしてみました。おかずもブロッコリーが30%。
朝食はワカメたっぷりのオムレツに青菜ともやしの浸し物。
弁当のおかずは豚肉とキャベツのソース炒めを主に春菊と刺身の余りを炊いた物です。玄米ご飯にはゆかりを混ぜています。
やはり、朝食昼食併せて30%発芽玄米ご飯1合ですから、主食はちょっと少ないかも知れませんね。でも、これに慣れちゃうのです。しっかり噛む必要もありますので、白飯のように速く食べることができません。それで何となく食べたような気になっているのでしょう。でも、腹持ちも悪くありませんので夕方に空腹感を強く感じません。
ただ、体重の変化を回帰分析しますと、このまま減り続ければ、6.2年で体重が0になり、私は地球上から消えてしまいます(これをヒントにダイエット前の私の体重を計算できます^^)。それは冗談にしても、きっとどこかで落ち着くのでしょう。これから寒さも本格化します。必要以上の脂肪減少は厳寒期のフィールドワークに影響しますので、この辺で平衡状態になるよう少し糖質の摂取量を増やしていきたいと思います。。。 となれば、やっぱ日本酒だなぁ。^^