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山形の隠れ味 あけがらし

カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料

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 先月末、細君(ホソギミ^^)がママ友同士の日帰りバスツアーで山形に行ってきました。そして、お土産にこんなものを買ってきてくれました。醤油の実のようでもあり、もろみのようでもありますが、とりあえず頂いてみましょう。実はその日、仙台駅のバス出発時刻を1時間勘違いし、あわや断念だったのですが、次の乗車地、泉区役所まで車で送り届けてかろうじて間に合ったのでした。^^




 パッケージのデザインはそこそこなんですが、あけがらしってなによ。遠野のあけがらすのパクリ??

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 何となく、山形県民が愛して止まない唐辛子系の調味料と見立てましたが、かんずりみたいな辛さを添加するものではなく、そのまま食べることもできるようです。でも、140gで683円は、どんだけぇ~。




 シンプルにご飯で頂いてみます。 
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久々に自宅で細君の朝食。なんか、ホッとします。




 ご飯は夫婦ともに発芽玄米30%ご飯なのですが、これであけがらしとの相性を検証してみます。
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 あっ!!、これはイケますね。甘味が強いのですが、の旨味がご飯にピッタリです。米麹の食感がまるで肉味噌を食べているようです。辛さはかなり上品で中辛ですね。麻の実も入っているので、時折、カリッとします。




 気仙沼にも持って行き、鱈チリでもチェックしてみます。
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 ユケチュウ
さんに頂いた乾坤一純米吟醸やまだにしきで晩酌してます。ありがとうございます。吟醸香も適度で喉越しもスッキリ、佳いひやおろしです。




 昆布だしが染みた豆腐で検証しましたが、ちょっと微妙です。
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 確かに美味しいのですが、甘味が少しまつわり付きます。




 白身魚の天ぷらにも合うとのことでしたので、次の日、市販の穴子天ぷらで試しましたが。。。
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 甘めの丼つゆで食べたような感じですね。ご飯のおかずには良いのですが、晩酌には塩の方が合うかな。でも、これで旬のキュウリを食べたらきっとベストマッチでしょうね。





 このあけがらし、山形県長井市の老舗の醤油屋さん山一醤油製造所さんの商品で、江戸時代より一族の婚姻など、ご祝儀にしか仕込まない門外不出の品だったとか。この命名も決して遠野のあけがらすのパクリではなく、大正時代に7代目が谷川徹三氏(作家であり詩人だった谷川俊太郎の父親)から授かったとのこと。でも、落語の明烏に洒落たそうです。^^ ともあれ、爽やかな甘味と上品な辛みはご飯との相性がバッチリ。の美味しさを見事に引き出した逸品であることには変わりありません。みちのくの麹文化は実に素晴らしいですね。 



 
山一醤油製造所 http://homepage1.nifty.com/akegarashi/framepage1.htm


2012/11/12(月) 05:00 | trackback(0) | comment(2)

ホームバー・コトルの創作料理

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 過日、開催されたハゼオフ会では多くの持ち物が混乱して持ち帰られてしまいました。最後の方はみんな酔っ払っていますので当然ですけどね。^^ 私はユケチュウさんの小出刃を間違って持って帰ってしまったので、仙台出張の折にお持ちしました。その小出刃、なんと備前の名匠松水の作品でたぶん17,000円はするでしょうね。凄いのをお使いです。@@



 オフ会経費の精算もあったので、軽く呑みながら残務処理をしていたところに、anegoさん登場。。。是非、紹介したいお店とシェフがいるとのことで河岸を変えることになりました。そのお店が今年9月にオープンしたばかりのコトルさんです。そういえば、皆さんのブログでオープニングパーティーの様子が紹介されていましたよね。




 一番町をいたがきさんの所から稲荷小路の方へ入ってすぐのあむ~る2ビルの2階です。
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ホームバーということですが、紹介がなければ見過ごしてしまうでしょうね。コトルってモンテネグロの内湾の街に因んでいるのでしょうか。。。




 階段を登ると鉢植えが並び、ちょっとエキゾチックな雰囲気が。。。 
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 お店を覗きますと、ほぼ満席です。大変な繁盛のようです。




 カウンターに座らさせて頂きましたが、スタッフはオーナーの石垣さんを始め全員女性です。
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さんに紹介された料理長を務めるひゃくさんは、それまで名取市ゆりが丘で自宅レストランKaffe tomte(カッフェトムテ)を経営されておられました。皆さんの記事で行ってみたいと思いつつ、震災ですっかり忘れていました。ひゃくさんの独創的な野菜料理は以前より尊敬の的でした。




 失礼ながらすでに呑んで来てますので、スタートからワインで参ります。
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 突出しといいますか、前菜は二者択一のようです。この日はスティックサラダとレンコンの擂り流し。後者は秀逸でした。擂り流しというより、挽肉も入った立派なスープ。ワインも甘みを抑えたライトな物が多かったですね。料理にピッタリです。あ、私は野菜料理でもで通します。




 個性的な野菜料理を盛合せで頂きました。
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クミン風味のキンピラや鮭節を塗した三つ葉のお浸し、ニラのソースをかけた茹で野菜などその創造力は計り知れません。




 牛すじの煮込みを頼みましたら、何と珍しい塩味です。半熟卵を混ぜながら食べますと、なんとも豊かな味が広がります。 
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そう言えば、トムテでも塩味の芋煮が出されて誰かが驚いていましたね。目の付け所が違います。




 これはひゃくさんが煮詰めて作った旨味塩。こういうこともされるのです。
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 奥は確か梅酢を煮詰めたそうで酸味が利いており、焼き魚にも合いそう。手前はレモンの塩漬けを作る際に出るレモン風味の塩。これで焼き鳥焼いてみたい。anegoさんによれば、ホヤの殻内水も煮詰めて塩にするのだとか。こんなこと水産人でも知らないよぉ。一体、どこまで凄いんだ。@@




 これは人気のガパオライス。大と小があって、これは小の方。
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小腹が減った時のお凌ぎ代わりに最適です。このような気配りは女性ならではでしょう。




 これは板麩ミルフィーユかつ。オリジナルな野菜のソースも添えられています。
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 お麩の食感と衣のカリット感の対比が実に面白い。よく考え付きますねぇ。終始、驚かされます。




 トムテにはとうとう行きそびれてしまいましたが、ひゃくさんの料理はこちらで楽しむことが出来ますので良かったです。オープンしてひと月ちょい、環境の変化も忙しさで感じない日々が続いたことでしょう。自宅レストランと違って、夜遅くまで酔客を相手にしなければなりません。ご苦労も多い事と思いますが、国分町のオアシス的存在として末永く続いて頂きたいと思います。





 Home Bar kotor(コトル)



・所在地   :仙台市青葉区一番町4-4-3あむーるビル2F
・電 話   :022-395-9968
・営業時間 :18:00~24:00
・定休日  :日曜・祝祭日






 【ご紹介】

 これ思わず、笑ってしまうでしょ。anegoさんに頂いたネコまんです。
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 上杉の宝万頭本舗さんで売っているそうです。ネコ好きな家内も大喜び。東京の子供たちに届けると言って持って行ってしまいました。^^ いつ帰ってくることやら。。。



 宝万頭本舗 
 

・所在地  :仙台市青葉区上杉2-4-40
・電 話  :022-222-6718
・営業時間:9:00~18:00
・定休日  :日曜日

2012/11/08(木) 05:00 | trackback(0) | comment(14)

【気仙沼市唐桑】フランス人もかき小屋にご満悦

カテゴリー: 外食:その他

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 もう先月のことになってしまいましたが、この静かな唐桑の海が大騒ぎになりました。漁協の方からフランス人が大勢来るから立ち会ってくれと頼まれたのでした。ちょっと待ってよ、わたしゃフランス語分からんよ。学生の時も先生にお情けでパスさせてもらったくらいですし。。。詳しく伺うと、この度の大震災で被災した唐桑のカキ屋さん達にフランスのカキ業界の方々から多くの支援を頂き、それが縁で交流が始まったそうです。通訳も同行しているので、専門的な話になった時の助け舟を務めれば良いとのことなので、お付き合いいたしました。


 後方の海に浮かぶのが復旧したカキ筏、広島県の支援を受けています。海辺の建物は宮城大学番屋プロジェクトと三陸牡蠣復興支援プロジェクトにより、震災後に建設されたかき小屋唐桑番屋です。唐桑初のかき小屋で今年の4月にオープンいたしました。




 フランスの御一行様は日本のカキやホタテに興味津々。
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 いきなりいろんな質問を浴びせられました。^^




 養殖漁場でも熱心に説明を聞いています。やはりカキのプロは違いますね。
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 報道陣も多数押し寄せ、船が狭いくらいでした。

 



 見学の後はお楽しみの試食です。唐桑番屋で地元の水産物を召し上がって頂きます。
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 こちらは食べ放題方式ではないようです。ホタテとのミックスもありますね。唐桑はホタテの産地でもありますので、ミックスはお得でしょう。




 海を眺めながら、どんどん焼いていきましょう。カキにホタテ、ムールまで登場しました。
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 普段は出さないムールはフランス人への配慮なんでしょう。^^




 みなさんグローブをはめてバシバシ食べ倒していきます。^^
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 ビールやワインも飲んでるじゃないですか。。。こっちは勤務中なのに。




 今年は海水温が高すぎて、身入りの回復が心配されたカキですが、これくらいなら走りのカキとしては十分でしょう。
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 ホタテも例年より柱が一回り大きい。海から揚げたばかりなので、甘みもバッチリ。



 
 これ、フランスの方からのお土産。ボールペンとかき剥き用の掌プロテクターなんですって。
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 下の写真のように使うのらしいのですが、小型のカキならともかく、大きなカキだと力が入り難く、日本のカキ剥きナイフだと、このプロテクターも貫通するでしょう。焼きガキをこじ開けるのには使えるかも。


 
 ハイテンションな盛屋水産の女将さんだと外国人にはぴったり。
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 ほとんどのお母さん方は引っ込み思案になってしまうのですが、お互いのカキの剥き方のことや女性の仕事への参加など、話が尽きず2時間位は盛り上がっていましたね。^^



 洋の東西を問わず、カキ養殖業者同士ははすぐに打ち解けます。話題も日頃の仕事のことですので、次から次と具体的なディスカッションが出来ます。養殖技術的には日本の方が高度に発達していますので、導入してみたい手法を熱心に聞き取っていました。いま、フランスのカキはヘルペスウイルスで壊滅的な被害を受けています。これが日本に入ったら、あっという間に広がってしまうでしょう。生物の国際交流は慎重に行わないと、予期せぬものも入ってきてしまいます。野放しの外来生物の移入はさんざん懲りていますのでいい加減に戒めるべきでしょう。
 


  かき小屋 唐桑番屋


・所在地   :宮城県気仙沼市唐桑町鮪立241-6
・電話    :090-3254-9998(店長清水)
・営業時間  :11:00~14:00
・営業日   :土・日(要予約;10月~翌5月)
・駐車場   :あり

2012/11/05(月) 05:00 | trackback(0) | comment(8)

【大崎市鳴子】鳴子で秋の休日を遊ぶ(3/3)

カテゴリー: 料理:野菜・果物

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 この時期の鳴子の楽しみは温泉紅葉だけではありません。あ・ら・伊達な道の駅で新鮮な野菜や山の幸を仕入れることが我が家の恒例となってます。安くて新鮮で遅く行くと売り切れていることもあります。ただ、露地栽培のシイタケや天然キノコ類が出荷制限を受けているため、他の不検出の商品まで売れ行きが悪いと聞いています。まさに風評被害です。生産者のみなさんだって国の定めた基準値以上の品をもし流通に乗せてしまったら産地の信頼が崩壊しますので、慎重に慎重を期しています。



 よく「放射能から身を守る〇〇〇」とかいうサイトを見かけますが、中には東日本の食品は食べてはならない等と極端な発言をしている方もいます。さらに、それが実はアフィリエイト目的だったり、九州の食品通販サイトであったりするのです。要するに風評被害を煽って、金儲けをする最低な連中です。こういう連中が被災地の復興を遅らせているのです。



 福島県やいわき市、生協などの福島県内の世帯ごとの食事調査(影膳方式)でも、大部分が不検出、検出された世帯でも一日(三食)当たり、最大でも2~3Bq/Kgでした。もしこれを食べ続けた場合の年間内部被爆量を計算すると約0.01mSv程度であり、国が定めた安全基準1mSvの1/100ですよ。それに核実験時代の1960年代の食事4.4Bq/Kgを下回っています。さらに輸入食品の基準は今年の3月まで370Bq/Kgでしたしね。この程度で大騒ぎしているようでは、御影石の産地には住めませんよ。



 いかんいかん、熱が入ってしまった。^^ ま、何を言っても過剰反応する人はいますし、黒か白かの二元論でしか物事を考えられない方もいます。何の罪もない人たちが東電のお蔭で人生を一変させられている現実をよく見てもらいたいものです。は一時的なブームだったのでしょうか。。。いえいえ、いまでも被災地に来て、我々と同じものを食べていく若者もたくさんいます。人の不幸で金儲けする輩がごく一部いるということでしょう。





 さてさて、鳴子温泉からの帰り道、岩出山のあ・ら・伊達な道の駅でお買い物です。
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まだ野菜は残っているでしょうか。今回は寄りませんでしたが、ここのレストランもなかなか洒落ているのですよ。

 

【過去の食績】

  まんまるトマトのコロッケ定食    http://bimitankyu.blog80.fc2.com/blog-entry-290.html
  カレーバイキング                    http://bimitankyu.blog80.fc2.com/blog-entry-552.html




なんと農産物コーナーは大繁盛ではないですか。まったく要らぬ心配でした。^^
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 残念ながら毎年この時期に買い求める天然のキノコ類はありませんでした。




 これも毎年恒例、パンジーを仕入れます。
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 冬も乗り越え、春まで咲き続けてくれます。




 8株ほどを寄せ植えにするのです。
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 品定めは細君の仕事です。色の取り合わせを考えるのも楽しみですね。




 今日は運転で疲れ気味。夕食は細君にお願いしました。
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 あ・ら・伊達な道の駅で仕入れてきた野菜をたっぷり頂きます。



 
 オレガノ風味のラタトゥーユです。
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 名残の夏野菜を完熟トマトで煮込んでいます。




 オレンジカリフラワーとクレソンが主体のサラダ。
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 ニンニクを利かせたドレッシングで和えています。


 
 
 野菜と豚肉の塩麹蒸しです。塩麹だけの味で頂きます。
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 野菜をフライパンに敷いてしゃぶしゃぶ用の豚肉を被せ、その上に塩麹を振りかけてから蓋をして加熱したそうです。シンプルだけど深い味わいのお惣菜です。





 鉢に植えてもらったパンジーたち。
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 冬の寒さにも負けず花を咲かせます。




 鳴子温泉に浸かり、洋食を食べて、紅葉を愛でて、買い物をして帰る安近短ツアー。朝、思い立っても実行可能なのが、鳴子温泉の良いところです。早稲田桟敷湯は硫化水素泉なので、夜まで体がポカポカしています。明日も早いので、体が冷めないうちに寝てしまいましょう。^^




あ・ら・伊達な道の駅 http://www.ala-date.com/

 

・所在地   :宮城県大崎市岩出山池月字下宮道下4-1
・電 話        : 0229-73-2236  
・営業時間  :9:00~18:00(コンビニ7:00~20:00)
・定休日     :無休
 ・駐車場     :大型車11台 普通車89台



2012/11/02(金) 05:00 | trackback(0) | comment(2)