【気仙沼市本吉町】つつじ狩りで朝ご飯
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もみじ狩りという言葉はよく聞きますが、つつじ狩りはみちのくではあまり使われないように思います。野生のつつじの大群落が少ないからでしょうか。花よりお酒の私ですが、たまには目にも栄養を与えないと美しいものに感動する心が萎えてしまいます。気仙沼には素晴らしいヤマツツジの群落があるのです。期間限定ですので週末の朝、朝飯代わりの弁当持参で行ってきました。
ヤマツツジの群落があるのは徳仙丈山の山頂周辺です。道路標識にもツツジが描かれているでしょ。
徳仙丈山は気仙沼市本吉町にあります。仙台方面からだと国道346号で本吉町に入り、市役所の本吉総合支所(旧本吉町役場)の裏手から県道65号で山に入りますと、しばらくして下の写真の看板が見えてきますので左折します。
徳仙丈山へのアプローチはバッチリ舗装された走りやすい道です。
徳仙丈山に近づくにつれて、木々の合間から赤く燃える山並が見え始め、期待に胸が膨らみます。ただ、脇見運転にはくれぐれもご注意願います。
登山口に到着しました。登山路は気仙沼側と本吉側の二路があります。711mの山頂までは45分かかるようです。
気仙沼側からのアプローチの方が山道の整備もしっかりしていて歩きやすいそうですが、サエちゃんワイルドだから、険しい方を選びます。^^ 下の写真は下山時の駐車場の様子ですが、午前10時には満車でした。登り始めの8時でも2/3位は埋まってましたね。でも、大丈夫、少し手前になりますが、第二駐車場もありました。
登り始めてほどなく道が分岐します。一方がのんびりコース、もう一方が散策路コースですと。
左手ののんびりコースは車の轍(わだち)がある緩傾斜の山道。当然、ワイルドなサエちゃんは散策路コースを突き進みます。^^
ところが、この散策路コースは徳仙丈山に連なる山の稜線まで一気に登らなくてはならず、健脚が自慢の私も恥ずかしながら途中で息が上がってしまいました。
学生時代にダイビングと山岳を掛持ちでやっていた自負心はものの見事に打ち砕かれました。どうやら山の歩き方を忘れてしまい、階段のように登ってしまったのです。途中から昔の記憶が戻ってきて、一歩一歩、安全な所に靴を置くような歩き方に変えてからは少し楽になりました。でも、こちらのコースは散策路とはなっていますが、普段山歩きをしていない高齢者には無理ではないでしょうか。
やっと、稜線まで登り詰め、素晴らしい景色を眺めながらの尾根歩きとなりました。
登り詰めた時は太ももがパンパンでしたが、平坦な尾根に出て脚の疲れがスーッと引くのを感じ、爽快感もやってきます。すでに辺りはヤマツツジが咲き乱れ、最高の気分です。尾根からは遠く南三陸町方面の海が見下ろせます。
一方、こちらは帰路に下ったのんびりコースですが、ご覧のように穏やかなハイキングコースとなってます。
それでも、坂道には変わりありませんので高齢者の方は休みを取りながら無理をせずに登りましょう。
元に戻って稜線を辿る散策路コースですが、徳仙丈山のピークを目前に一旦、コル(鞍部)に降ります。
山登りで悔しいのは、一度、登り上げたのに目的地に着くためには降らないければならない時です。コツコツ貯めた位置エネルギーを気前よく放出してしまうのですから。^^ 眼下には広場があり、売店も設置されています。のんびりコースともここで合流します。正面の徳仙丈山も目の前ですが、再び急斜面を登ることになります。
やっと着きました徳仙丈山の山頂です。少し先に石造りの徳仙丈山神社も建立されていました。
山登りは目標がハッキリしているから好きです。山頂に到達すれば、それまでの苦労が報われます。朝早々に登ったのですが、山頂は多くの人が眼下を眺めたり、一息入れたりで結構混んでました。
この眺め、これが見たくて登ってきたのです。パノラマでお見せしたいところですが、カメラの操作がよくわかりませんでした。^^
想像よりはコンパクトでしたが、山頂周辺がピンクがかった紅で覆われる光景は圧巻です。
ヤマツツジに隠れるようにレンゲツツジ(上右)も彩りを添えています。
レンゲツツジはヤマツツジより少し遅れて咲きますので、ちょうど今頃(6月上旬)が見頃です。同じヤマツツジでも赤からピンクまであります(下写真)。これらのツツジは地元の徳仙丈山つつじ保存会の皆様が大切に管理してきたからこそ、今こうして楽しませて頂けるのです。
さて、朝ご飯を山頂で頂きましょう。
空腹で登り詰めてきましたので、お腹もキュウキュウ鳴ってます。^^
まずは、水分補給。一晩かけて氷水で出した緑茶です。
サーモスの真空断熱マグは大したものです。暑い日にも氷が解けていません。緑茶は苦みと爽やかな甘味で渇きを一気に癒してくれます。
お弁当のおかずは昨晩の残り物+アルファを詰め込んできました。
左のホイルカップには新玉葱とレタスとプチトマトの浅漬けに酒蒸ししたササミを混ぜてあります。中央のオレンジ色はホタテの卵巣の塩麹漬けです。そこから時計回りに、メカジキの照り焼き、ブロッコリー、砂肝の甘辛煮。。。。
そして最後の不思議な物体はヨモギ入りのだし巻を作ろうとしたのですが、ヨモギの成分と卵黄もしくは卵白が加熱過程で化学反応を起こしたようで、醤油も使っていないのに茶色くなり、食感も練り製品のようになってしまいました。食後、1日が経ってますが、異常がないので毒ではないようです。^^
主食は五穀米のおにぎりです。
自然塩だけの味付けで中には何も入れていません。山には素朴な握り飯がよく合います。
久々の山歩きでほんのりと足が疲れています。日頃、海抜マイナスmの世界で働くことが多く、山の歩き方をすっかり忘れていました。それはともかく山頂で食べるご飯の味は最高ですね。学生時代の南アルプス縦走を思い出しました。ヤマツツジの群落も目に艶やかで芯からリフレッシュできました。
ところで、観察力が鋭い方はもうお気付きかも知れませんが、この数日前に右手の小指をひどく痛めてしまいました。自慢できることではありませんが、その時の様子を恥を忍んで公開いたします。気の弱い方はご覧にならないようにお願いいたします。過激な映像をご自分の責任で見ることに同意される方だけクリックして下さい。^^
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