【石巻市】渡波のかき小屋で焼きガキ満喫
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ここは石巻市の万石浦です。震災前はカキ棚がずらりと並んでいたのですが、今は広々とした水面が広がります。それでも、万石浦は入口の狭い入り江ですので、津波の被害は外海より軽度でした。養殖カキの種苗である種ガキもかなり温存され、カキ養殖も少しずつ再開されています。
万石浦の岸辺にあるカキ処理場、県内でも無傷で残った数少ないカキ処理場です。
ちょうど、昼食の時間帯に訪れたので、カキを剥いている方はいませんでした。
岸壁には沖の養殖筏から水揚げされたカキが積んでありました。
水揚げされたカキは下の写真のように一晩、滅菌海水で浄化されます。
そのカキ処理場の近くに渡波地区のカキ養殖業者の方々が始めたカキ小屋があります。
万石橋を渡って右のコンビニの隣です。幟旗も出ていますのですぐにわかります。テントに入口が左と示されていますが、入口は右側にありました。^^
入口には大ぶりのカキが積んでありました。
この季節のカキは身入りが最高、プリンプリンに太った身を楽しめます。私は個人的にカキの旬は梅の花から桜に移り変わる時節ではないかと思っています。
テントの中はこのようになってます。
炭焼きコンロを囲んだ席が全部で15卓ほどありました。
こちらはカキ12個が一人前です。これは第1回戦。
カキ代は1000円ですが、炭代300円にカキナイフ(持帰りOK)100円で締めて1400円(税込)となります。グループで食べた方がお得ですね。炭火焼きですが、このように蓋をかけて効率的に加熱します。軍手とお手拭も標準装備です。おにぎりや飲み物もありますので、受付で買い求めます。
焼ける合間に取説に目を通しましょう。
7分間待つのですが、ちゃんとタイマーも貸してくれます。調味料として塩と醤油とポン酢が用意されています。ポン酢がありますが、やっぱりスダチが無理でもレモンが欲しいなぁ。
さあ、焼けました。バリバリ食べて行きますよ。^^
今年2回目のカキに心も逸ります。焼き上がったカキは炭の上から外して置かないとどんどん火が通り、水分が奪われますのでご用心。装備された軍手をはめて、専用ナイフで殻を開けていきます。アサリのようにパカッと開かないので、ナイフで貝柱を切り離します。
このふっくらとした色白美人、堪りませんよね。^^ もちろん、そのままで頂きます。
この時期のカキは次の産卵のための準備が始まり、栄養物質の蓄積もかなり進んできます。旨味も一年で一番多く含有するのではないでしょうか。
6個ほど食べ進みますと、ちょっと味を変えたくなります。そんな時はポン酢で。
このポン酢はカキの塩分を考えて薄めに調製してあります。焼きガキにポン酢もなかなか佳いものですね。^^
第2回戦のカキも焼き上がって、後半戦に入ります。
最初、受付にあるおにぎりも買わないと足りないかなと思ったのですが、結構、カキだけでもお腹が膨れますね。女性だと12個は多すぎるかも知れません。隣のパーティーは6人で4人前(48個;一人8個)をこなしていました。
震災後の養殖カキは近年にない良好な成長をしています。このことはニュースにもなって全国に伝わりましたが、中には心無い人々が放射性物質の影響だろうと茶化したりしています。本当に同じ日本人なのだろうかと疑ってしまいます。県漁協の検査(こちら)でも放射性物質は全く検出されていませんし、大津波の後に養殖生物の成長が良くなるのは、以前からも言い伝えられてきたことです。養殖密度の減少による潮通しの改善や餌の配分と荒れた海岸からの土壌栄養分の補給と見られています。現在、県内のカキ小屋は塩竈、松島、渡波、気仙沼(唐桑)でオープンしていますが、もう終盤戦、名残のカキもせいぜい来月一杯です。最後のチャンスを逃さないように、検索かけて営業を確認の上、お出掛け下さい。
かき小屋渡波
・所在地 :宮城県石巻市渡波字祝田75-5
・電 話 :0225-24-5640(営業時間内のみ)
・営業時間 :11:00~16:00
・定休日 :なし (2012年5月頃まで営業)
・駐車場 :あり