気仙沼ホルモンと新若布
カテゴリー: 料理:肉・卵・乳
気仙沼で食べるホルモン焼きの美味しさは何度もレポートしてきましたが、気仙沼住まいの特権は生の気仙沼ホルモンが手に入り、家庭で楽しむことが出来ることです。気仙沼ホルモンにつきましては前記事で解説させて頂いておりますので、初めての方は是非こちらをご参照下さい。ちょうど、ホルモン焼き大好きな娘が東京から帰ってきていますので気仙沼から味付生ホルモンを買って帰りました。
気仙沼のスーパーで生ホルモンを探しておりますと、走りの生若布も売られていましたので即購入。
これ美味しいんですよ。茎まで柔らかくて。今日はホットプレートで新若布の焼きしゃぶもやってみようと思います。奥に見える稲荷は中に新若布を詰めています。
こんな感じでさっと湯がいた若布と刻みネギをダシ醤油で軽く味付て油揚げに詰めています。
これを鉄板で炙って、焼き稲荷にしようという企てです。^^
若布稲荷を焼く傍ら、新若布も焼いていきます。さっと焼くので、焼きしゃぶです。
いわゆる、茹でるしゃぶしゃぶと違って味が濃縮されますので、事前に真水でよく洗っておきます。茎の部分は熱が通りにくいので早めに並べておきましょう。
まずはポン酢でさっぱり頂きましょう。ポン酢は飲み加減に調製しておきます。
胡麻ダレも美味しいのですが、まずは新若布の繊細な味をポン酢で楽しんで下さい。
さて、真打の登場です。生の味付き気仙沼ホルモンです。もちろん、キャベツの千切りも用意します。
気仙沼ではこのような味付きミックス生ホルモンが手軽に手に入ります。気仙沼流はニンニク味噌で下味が付けてあるのです。
通常、気仙沼ホルモンは炭火やガスの直火で焼くものですが・・・。
夏の屋外ならいざ知らず、この季節に室内での直火焼きは煙の弊害が厄介です。これを私なりに改善してみました。ホットプレートやフライパンで炒めた後のホルモンをアウトドアで使う着火用のカートリッジガスバーナーで炙って表面をカリッとさせるのです。
こんな感じで、直火焼きのようなカリカリ感が味わえます。
ただし、表面加工されているホットプレートやフライパンに直火を当てますと焦げ付きやすくなりますので、あまりお薦めできません。^^ 一旦、魚焼き網に乗せてバーナーをかけるか、鉄のフライパンか中華鍋を使って炒めて下さい。
このところ、ホルモンには赤ワインと決めています。
しっかり下味が付いた気仙沼ホルモンとキャベツを頬張りつつの家族の団欒です。
と、思ったら、ちゃっかり牛タンや豚ロースも用意してました。^^
牛タンは年末に大名マークさんから頂いた利久の冷凍真空パックでした。ご馳走さまでした。
利休の牛タンは芯タンを厚めに切って軽く塩で下味を付けてあります。
仙台の伝統的な牛タン焼きではありませんが、このままあと十年も経てば、これが仙台の正統牛タン焼きになるのでしょうね。厚いのですが、切れ目が入れてありますのですんなり頂けます。キャベツとの取り合わせは前代未聞でしょう。^^
三陸沿岸の養殖業は津波でも残った一部のカキと秋から始まったワカメが養殖の先陣を切りました。ワカメは震災後に地元でも種作りをしておりますし、被災しなかった他県からも導入されました。走りの生若布は塩蔵物と違って生鮮野菜の感覚です。旬の物ですからこの季節に味わっておきたいですね。気仙沼のスーパーや復興商店街ではごく当たり前に出回っていますよ。是非、お買い求めにいらして下さい。 貝のダシで食べる新若布のしゃぶしゃぶは絶品ですよ。作り方はこちらです。