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【宮崎県】宮宮コンビの味覚探索レポ(3/8) 夜のスナック肉巻きおにぎり

カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料

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 宮崎
市内の夜の繁華街は宮崎駅から1Kmほど西にある橘通西中央通の界隈です。仙台で言えば、国分丁と稲荷小路でしょうか。仙台ほど呼び込みはありませんが、店の前にはそれらしき人々が獲物を狙っています。^^ ただ、人口40万都市ですので、仙台ほどの人込みは見られません。




 ネオン街を彷徨っていますと、突然、東国原前知事と遭遇しました。宮崎はこの方の御利益に今でも預かっているのですね。
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 宮宮コンビの相方、東国原前知事が従えている茶色い俵型のキャラクターは何でしょうか。



 それは肉巻きおにぎりなのです。このお店は肉巻きおにぎりで全国展開中のにくまき本舗さんです。
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 仙台にも進出しており、定禅寺通りと国分町通りとの交差点に店を構えております。こちらのお店は宮崎本店ですが、小さな窓口だけがある非常にこじんまりしたお店です。



 ところで、こちらは日中のにくまき本舗さんの様子ですが、ご覧の通り、営業しておりません。
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 そうなんです。宮崎では肉巻きおにぎりは夜のスナックなのです。呑んだ後の〆はラーメンならぬ、肉巻きおにぎりが定番なのです。結構、重そうですが、カロリーはラーメンより低いかも知れませんね。もっとも食べる個数にもよりますが。



 開店は午後7時、深夜3時までやっているそうです。バリエーションも結構多く、サンバルソースマヨネーズを浴びせた物もありますね。
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 宮崎の人は呑んだ後にこんな過激な物を食べるのですかぁ。^^




 と言いつつも、とりあえず、基本のプレーンとチーズのっけを買ってきました。
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 両方とも300円、高いか値頃かよくわかりませんな。ともにサンチュに巻かれています。


 
 アップで行きますが、上がプレーン、下がチーズを乗せて加熱したにくまきです。
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 チーズが乗っても同じ値段というところが偉いですね。サンバルやマヨネーズを浴びているのは30円プラスになるのに・・・。



 いずれも中身は同じ白飯です。回りの豚肉にかなり濃い目の甘辛味が付いており、ご飯にも染み込んでいます。
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 きっちりと握ってありますので、これ1個でもお茶碗軽めの1杯分はあるのではないでしょうか。豚肉はしゃぶしゃぶ用くらいの極薄切りですが、脂身がほとんど見当たりません。この辺りも拘りなのでしょうね。



 
 肉巻きおにぎり発祥の地で元祖にくまきおにぎりを体験しました。ですが、この肉巻きおにぎりにくまき本舗さん以外にも本家宮崎肉巻きおにぎり(南九州商事)や肉だわら(ヘラクレスジャパン)などが移動販売車、キャラクター、FC加盟店展開といったよく似た販売戦略で熾烈な競争を繰り広げています。宮崎県外でも大阪道頓堀(とろや)、三重県桑名(しぐれ肉巻き)、東京下北沢(ニックンロール)、千葉県(にくまき番長)等々、雨後の竹の子のように各地で発生しています。



 みちのくでも仙台の定義山で食べたのはご飯に紫蘇の実漬けが混ぜ込んであって歩いてでも食べられるように割箸に刺してありました(こちら)。また、山形県飯豊町の道の駅で見つけた肉巻きは牛肉の薄切りで味付けご飯が包んでありました(こちら)。これだけ各地で受けているのは、現代人の好みにピッタンコなのでしょうね。 
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     宮城県定義山                 山形県飯豊町                              
 

 それにしても、アイディアというのは最初に閃いた人が偉いわけで後は模倣です。ヒット商品が生まれれば、コピーや偽物が出回るのは、世の常であり、必然でしょう。そのために特許申請商標登録があるのですが、ここまで広まっているところを見るとそういった法手続はしていないのでしょう。そうなると、今後どのような形で進化を遂げていくか注目ですね。もしかすると、焼き肉業界がこれを取り込んで、各種焼き肉おにぎりがテイクアウトで販売されるようになる予感もします。^^


   
  


元祖にくまき本舗 宮崎本店 http://www.nikumaki.com/


・所在地  :宮崎県宮崎市中央通1-6 トマトビル 1F
・電 話  :0985-20-2900
・営業時間 :19:00~翌3:00
・定休日  :日曜祝日
・駐車場  :なし

2012/01/16(月) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

【気仙沼市】復興!!さかなの駅でお買い得の珍味

カテゴリー: 料理:買い魚

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 気仙沼
居残りの週末、大川の支流神山川の土手道を散歩していますと、仲睦まじい2羽の白鳥を見つけました。微笑ましい光景ですが、夫婦なんでしょうか。オオハクチョウかコハクチョウかは嘴の黄色の広がりでわかりますが(写真はオオハクチョウ)、雌雄判別法を知りません。でも、原則として一夫一妻なのでたぶん夫婦でしょう。シベリアからオホーツク海を越えて飛んできたのですからお疲れ様でしたね。


 

 この神山川の土手沿い(田中前)に、昨年、12月10日に気仙沼さかなの駅がオープンしました。 
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津波で被災した市内の海産物販売店9店舗が集まり、この商業施設気仙沼さかなの駅をオープンさせました。オープン当初から年末までは駐車場も満車状態でなかなか近寄れなかったのですが、年が明けて少し落ち着いたようです。


 

 もちろん鮮魚店が主体ですが、青果・肉類・酒類販売店も入っており、ワンストップで買い物が済むので便利です。
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 惣菜類や水産加工品も豊富にあり、忙しい時のおかず探しにも役立ちそうです。


 

 イートインコーナーもあり、左手のお店ではまぐろ丼ちらし寿司などが売られています。
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 ここだったら、青森の古川市場みたいに のっけ丼をやってもいいじゃないかな。ただ、JR気仙沼線の復旧見込みが立っておらず、車での観光客しか来れない立地なので、管理運営面を考えると採算が合わないかも。


 

 おおっ、生鮮館やまひろさんもこちらに入っていたのですね。
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 生鮮館やまひろさんは市内最知の45号線沿いに店舗がありました。出張で気仙沼に来ると帰りによく買い物をしたものですが、津波により店の跡形もなくなりました。


 以前はお買い得な刺身の端切れの盛合せを買って、海鮮丼南米風酢の物セビッチェなんかにして楽しんだのですが、まだ、やっていてくれたでしょうか。


 
 

 ありましたね。以前と変わらず、刺身の端切れが400g位入って398円ですからお得ですよね。他にも気仙沼の郷土料理あざら焼き鮫も買ってしまいました。
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 今日の晩酌は豪華になりそうです。^^ これだけあれば、3日は楽しめます。


 

 これはあざらという気仙沼の伝統的な冬から春にかけてのお惣菜です。
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 すっかり漬かって酸味が出始めた白菜漬けとメヌケなどのアラを酒粕で煮た物です。多少、癖がありますので気仙沼人でも若い人は食べなくなっているようです。私はこの鄙びた味わいが大好きです。日本酒にも焼酎にも合いますね。

 


 こちらは焼き鮫です。アンモニア臭がないアブラツノザメを焼いたものです。
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これはフライパンで温めて、芥子醤油で頂ます。所々に潜んでいる軟骨がコリッとして、これまた楽しいのです。

 


 本日のお目当ての刺身端切れの盛り合せですが、今日はメカジキ生メバチも入っており、大収穫でした。
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 メカやバチの他にも、ビンチョウ、ハマチ、タコまで混ざっていて、本当にお得です。

 


 形の良さそうな所を拾い出して、お造り風に盛り合せます。
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 手前から反時計回りでメカジキ、生メバチ、タコ、バチトロ、ハマチです。これでも1/4位ですから、お値打ち品ですよね。しばらく、あれこれ工夫して楽しみます。

 


 この日の晩酌は豪華になりました。でも、1食当たり300円も掛かっていません。^^
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むさ苦しい男部屋ですが、卓袱台代わりのアイスボックスの上はちょっとした料理屋さんみたいでしょ。^^


 


 本日のお酒は年末にanegoさんから頂いたあたごのまつ純米吟醸です。白楽星で有名な三本木の新澤醸造店さんのお酒ですね。
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 密かに開けるタイミングを狙ってました。相応しい肴が揃いましたので開栓です。新澤さんは究極の食中酒を目指しているだけに、吟醸であっても肴の味を損なわない香りが奥ゆかしいですね。


 


 さて翌日、残りの刺身はこのように賽の目に切って、煮切り酒と醤油に数時間浸します。
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 生姜の香りも良いのですが、この季節はやはり柚子を使いたいですね。表面をラップで覆って、漬け汁が上まで上がるようにします。


 
 
 かくして、翌日のお昼は手こね寿司になりました。千切り大葉を天盛りしています。
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 三重県の郷土料理ですが、刺身が余った時には有効な利用法です。ご飯にはやはり寿司酢を打った方が美味しく頂けますね。

 

 賽の目のヅケを使ってもう1品。アルミホイルでセルクルを作り、溶き卵を混ぜたヅケを入れてフライパンで焼きました。
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 マグロ入りのトルティージャかキッシュという感じでしょうか。耐熱カップに入れオーブンで焼いた方が上手に出来るのでしょうが、独り暮らしの小部屋にはそこまでの装備はありません。


 

 中はこんな感じです、は少し気泡が生じてスポンジのような食感ですが、メカやバチのヅケがゴロゴロ入っているのが何とも贅沢です。
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 初めて作ってみましたが、厚みがあると長時間の加熱が必要になり、マグロもパサつきますので、溶き卵を付けてフライパンで焼く、韓国のジョンみたいに作るのも良いかも知れません。


 

 気仙沼の魚屋さん達は嬉しくなるくらい元気です。店を津波で失い、ダメージも大きかったのでしょうが、再生へ向けての意気込みには頭が下がる思いです。それには、気仙沼魚市場が先駆け的に沈下した岸壁を修復し、カツオの水揚げに間に合わせて、生鮮カツオ水揚げ量日本一の座を守り抜いたことも影響しているのかも知れません。未曾有の大震災でしたが、生き残った人間は犠牲になった方々の分までしっかり生きて行かねばならないということでしょう。

 
  


気仙沼さかなの駅 http://www.sakananoeki.com/



・所在地  :宮城県気仙沼市田中前2丁目12-3
・電 話  :0226-21-1231
・営業時間 :8:30~18:00
・定休日  :不定休
・駐車場  :あり

2012/01/13(金) 05:00 | trackback(0) | comment(12)

【宮崎県】宮宮コンビの味覚探索レポ(2/8)みやざき地鶏に挑戦

カテゴリー: 外食:焼鳥焼肉・ホルモン

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 このまるでのように見える大河は、宮崎市内を流れる大淀川です。と言いますと、淀殿を連想される方もいらっしゃると思いますが、は京都府伏見区の地名であり、秀吉が淀城を築き、そこに茶々を住まわせたことから、淀殿のちに淀君と呼ばれるようになったのでした。



 はご承知のように「淀む」から来ており、河川の下流域や起伏のない平野部で川水が流れないでまるで止まっているように見える様子を示します。京都のから下流の淀川然り、この宮崎大淀川も然り、水の淀んだ下流域が長く続きます。



 大淀川は河口近くでは川幅約1km、河口から4Km上流のこの辺りでも川幅は400m程もあります。宮城県でこのクラスの河川と言いますと、北上川(追波川)か阿武隈川になりますね。この川には大型淡水魚アカメが生息しています。全長が1mを超える日本最大の淡水魚ですが、水質汚染等で減ってきたため、県条例で採捕を禁止して保護しています。川もでかいと棲む魚もでかくなるのですね。そういえば、北海道のイトウも1mを超えましたよね。どっちが日本最大だろう。 




 こちらも大淀川の河畔ですが、日本に見えますか?
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 黙って写真を見せられれば、フロリダ辺りと思ってしまいますよね。^^




 夕暮れが迫った大淀川ですが、この光景はなぜか郷愁を誘いますね。巨人の星か? ^^
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 私にとってはポカポカと暖かくコートが邪魔で歩いていても汗ばむのですが、地元の皆さんは厚着をして手袋までしています。寒さというものは相対的なものなのですね。




 夜の街にも灯りが点り始めましたが、やはり西国、日暮れが遅いですね。宮宮シリーズ第2弾は東国原前知事も全国にPRしたみやざき地鶏に挑戦します。
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 こちらのお店は軍鶏隠蔵(ぐんけいかくしぐら)さんと言い、みやざき地鶏の専門店です。みやざき地鶏地頭鶏(じとっこ)と呼ばれる在来の鶏が原種で、これに白色プリマスロックや九州ロードを交配させて作出されました。現在はみやざき地頭鶏と命名して個性を出したPRをしています。このお店、決して闘鶏用の軍鶏(しゃも)の専門店ではないのですが、店名の由来はわかりせんでした。




 まだ時間も早いのでお客はまばら。板の間のテーブルを一人で陣取りました。
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 東北人には暖か過ぎる冬の宮崎を歩いて汗ばみましたので、生ビールで水分補給です。突き出しが気に入りました。鶏の膝周りの肉と軟骨を骨付きで空揚げにして銀餡がかけてあります。おそらく、もも焼きなどで肉をとった後の残りを有効利用したのでしょう。私はこういう心がけが大好きです。^^





 軍鶏さんは自営の養鶏場も持ち、毎日、鮮度のよい地頭鶏が運ばれて来ますので刺身も安心して頂けます。
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 左から胸肉、砂肝、笹身(ささみ)です。醤油も甘口と辛口の2種類があり、それぞれを試してみます。砂肝はコリッとした歯応えがありますが、胸やささみはつるりと滑らかで口の中で溶けるよな柔らかさです。




 続いて本日のメイン 地頭鶏のもも焼きです。これでも小サイズ(1400円)ですが、200gもあります。
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 オプションの柚子胡椒50円は自家製だそうです。スティックキュウリは標準装備でした。ステーキ用の熱した鉄皿で供されますが、宮崎のもも焼きは鉄板で焼いたわけではありません。 





 よーくご覧下さい。かなり煤(すす)けてますよね。滴る脂が燃えた黒煙で炙られていますね。
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 宮崎のもも焼きは骨から外したもも肉を一口大にきり、網カゴに入れて直火で炙ります。外見とは裏腹にふんわりとしていて、肉汁もたっぷり残されています。中心部分にさっと熱が通った状態に仕上げられていますね。柚子胡椒の辛味と香りが脂の多いもも肉とよく調和します。




 ここで焼酎のお湯割りに変更。雲海酒造の日向木挽(芋焼酎)です。
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 小さなお湯のポットが場所も取らず気が利いています。





 メニューの片隅に気になるコーナーを発見。みやざき地頭鶏の珍味ですと。。。
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 レバーの塩辛にも惹かれるのですが、ちょっと塩分が気になるお年頃なので、鶏ゆっけ(醤油味500円)を頼んでみました。




 ささみを軽く叩いて、醤油と胡麻油で調味してあります。卵黄はありませんでした。
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 世間を騒がしている四つ足のユッケとは異なり、非常に優しい味です。唐辛子のパンチがあっても良いように感じました。




 さて、格好良く大人呑みで切り上げようとしましたら、サービスで鶏のスープが出されました。
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 鶏料理屋さんらしい趣向ですね。〆のスープ、、、気に入りました。^^




 お店を出ますとすっかり夜の闇に包まれ、国分町のようなネオン街に変わっていました。
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 何人かで来ていれば、「さぁ、次さ行くべ。」と先陣を切って驀進していくのですが、さすがに一人旅ではその気にもなれません。明日も仕事が快適に出来ますようにホテルに帰って早めに寝ましょう。 



 

 宮宮コンビの相方、宮崎県の郷土料理を求めて徘徊しておりますが、宮崎を代表する食材、みやざき地頭鶏(じとっこ)もも焼きは大変美味しゅうございました。全体的にふんわりとした感じでしたが、私的には皮の端がカリッとするくらいの方が好みです。この地鶏で水炊きや鶏鍋をやったら、さぞ美味しいことでしょう。なお、揚げ物については、後に同じく宮崎名物チキン南蛮をご紹介する予定です。



 そういえば、宮城県には登録された地鶏がありませんね。もしかすると、東北6県の中で地鶏がないのは宮城だけかも知れません。もちろん銘柄鶏の養鶏場はありますが、卵生産の方で有名です。どうして、隣県のように地鶏へのこだわりがなかったのでしょう。ベースとなる在来の原種がなかったからでしょうか・・・。

 


 
軍鶏隠蔵(ぐんけいかくしぐら)店


・所在地   :宮崎市中央通8-12
・電  話   :0985-28-4365
・営業時間  :17:00~24:00
・定休日    :不定休
・駐車場    :なし

2012/01/10(火) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

【宮崎県】宮宮コンビの味覚探索レポ(1/8) 郷土料理冷や汁とは

カテゴリー: 外食:その他

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 突然ですが、私は今、九州の宮崎に向かって飛び立とうとしています。正確に申し上げますと、昨年末のことです。もちろん出張だったのですが、三度三度の食事はきちんと頂きましたので、それらを掻い摘んでご紹介いたしたいと思います。結果的には宮崎B級グルメを一通り食べてきたことになりました。。。。おいおい、ちょっと待てよ。みちのくの食材や料理の紹介が趣意で、それに被災地支援を意識すると冒頭に掲げたばかりなのに、何の縁もゆかりもない宮崎の食べ物の紹介とはずいぶん節操がないんではないかい??? という早速の突っ込みにお答えします。^^




 実は宮城県宮崎県とは美味いもので繋がっているのです。今から4年前の2008年、当時の東国原宮崎県知事とおらほの村井知事は、仙台市内で開かれた宮崎県フェアにおいて、「宮城宮崎はよく混同されて正確に理解されていない。だったら、混同される両県で連携してお互いのPRをしよう。」ということになったのです。これが「宮宮コンビ」誕生の瞬間でした。両県とも日本の北と南からそれぞれ美味いものを全国に提供していますので、タッグを組んで特産品のPRを展開することになったわけです。

 
 
 鳥インフルエンザ口蹄疫で打撃を受けた宮崎県を応援するために、宮城県のアンテナショップ、池袋の宮城ふるさとプラザでは「宮崎応援フェア」なども開催されてきたのですが、昨年の東日本大震災以降は新宿にあるみやざき物産館において復興支援のフェアが開催され、売り上げの一部を支援基金に寄付されました。お互い痛手を負いましたが、「宮宮は美味い!」宣言の意気込みを絶やさず、今後も頑張っていきたいですね。「宮宮コンビ」の相方、大切な宮崎県ですから、がっちりレポートさせて頂きますが、全8編になる予定ですので、宮城の記事も組み込みながら徐々にアップして参ります。


 


 いつものように前置きが長くなりましたが、いよいよ出発です。 離陸後ほどなく、被災した仙台空港の全貌が見えてきました。
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 海岸の松林がなくなっている部分がありますね。海岸と平行に貞山堀が見えますが、この運河と海岸の間には多数の民家があったのですが、ほとんどなくなっています。

 

 これは上空から見た福島県の猪苗代湖会津磐梯山です。今頃はすっかり真っ白でしょう。
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 仙台から日本列島を縦断し、途中、大阪の伊丹で乗り換えて宮崎に入ります。



 
 宮崎空港はあいにくの雨。傘はあるとはいえ、雨の中でガラガラを引っ張るのは憂鬱ですね。
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 上空から見た宮崎空港は仙台空港と同じく海岸のすぐそばにありました。しかも、滑走路の一部は海岸から飛び出しています。津波に対しては無防備といってもよいくらいです。南海地震で数mの津波が発生すれば、機能は停止するでしょう。今までこんなことを考えたこともありませんでしたが・・・。


 

 

 飛行機からボーディング・ブリッジを渡り、空港ビルに入ろうとしますと、床にこのようなものが敷かれていました。
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 口蹄疫や鳥インフルエンザの持ち込みや持ち出しを防ぐための防疫マットでした。消毒薬が染ませてあるマットの上を歩くことで靴底の病原ウイルスを殺そうという意図です。ただ、ウイルスは靴底だけに付着しているわけではありませんので、これで万全というわけには行きません。





 宮崎空港からJR宮崎空港線で宮崎駅に着く頃には雨が上がって日射しも差して来ました。miyazaki1-6.jpg 
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 これも日頃の行いなのでしょう。^^ それにしてもこの光景、まるでマイアミですね。下の写真は晴れ上がったの翌朝の光景ですが、南国情緒ではなく、南国そのものです。


 

 ここは駅ビルのお土産物コーナーですが、さっそく宮崎らしい食べ物が目に止まります。右端に見える冷汁の素がそうです。
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 これはお土産用のパック入りの素です。半額に思わず釣られそうになりましたが、これからこれを食べに行きますので、我慢します。冷や汁って、ご存じでしょうか。薄切りにした野菜を擂った胡麻や味噌でしんなりさせて冷水伸でばした汁物です。日本国内では宮崎県や埼玉県に古くから伝わる伝統料理ですが、なぜこのような不連続な分布をするのか不明です。以前の記事で詳しく解説しておりますのでご覧下さい。


 

 まずは駅から2Kmほど歩き、すっかり有名になった宮崎県庁を表敬します。
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 もう、東国原知事はおりません。そのためか、一時はあれほど押し寄せた観光客の姿は全くありませんでした。


 

 宮崎県庁そばのふるさと料理杉の子さんの暖簾をくぐります。
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 あらぁ、庶民的な冷や汁を食べに来たのに、料理屋さんのような高級感がありますね。





 階段には豪華な額縁となぜかウナギの胴が。。。実は市内を流れる大淀川はウナギ漁が盛んでした。現在は養殖へと移り変わりましたが。 
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 案内されたテーブルの脇にもお隣、薩摩の黒千代香(くろじょか;焼酎用の酒器)がさりげなく置いてありました。格式の高さにだんだん心配になりつつも初志貫徹で冷や汁を頂きます。




 こちらが杉の子さんの冷や汁定食1000円です。
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 冷や汁って庶民の汁かけ飯なのですが、こう来られると背筋を正して頂かなくてはなりません。^^





 前菜としてもずく酢に擂った自然薯が少々。
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 最初にこれが出されて5分くらいしてから冷や汁が運ばれます。コース料理を食べているようです。



 
 主菜は冷や汁なのですが、マイワシの干物が熟れたよい香りを放っています。miyazaki1-14.jpg
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 香の物にもキュウリが添えられ、冬であることを忘れてしまいそうです。





 こちらがメインの冷や汁です。見た目は味噌汁ですが、決して冷めた味噌汁ではありません。
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 下には崩し豆腐が沈んでおりました。埼玉県の冷や汁と決定的に違うのは、カマスなどの焼き魚を擂りこんでいるところです。キュウリや大葉、ミョウガが夏の世界に引き戻します。


 

 冷や汁はこのようにご飯にかけて頂くの作法です。いやこれは歩いた後の体に染みますね。
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 ご飯も麦飯でさらりと流し込めるようになっています。我が家は細君の両親が埼玉県出身なので夏になりますと、週に何度か冷や汁が食卓に上ります。埼玉流は焼き魚と豆腐抜きでさっぱりしています。ですので、猛暑時には埼玉式の方が向いているかも知れません。


 

 食後には黒豆のアイスクリームが出されました。
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 さすがに食堂とは違いますね。料理屋さんの冷や汁は立派なご馳走でした。^^

 

 宮宮コンビの相方、宮崎県の美味第1弾は、宮崎県民のソールフード冷や汁を少し格調高くご紹介致しました。宮崎宮城同様、美味しいものに恵まれていますので、ご紹介したい食べ物がたくさんあります。しかし、限られた時間でのことなので、実食できた品目には限度あります。それでも整理しますと8編ほどになりましたので、冒頭のように不連続にはなりますが、徐々にアップして参りたいと思います。


【宮崎県宮崎市】宮宮コンビの味覚探索レポ 全8編

(1) 冷や汁とは
(2) 宮崎地鶏を堪能

(3) 夜のスナック肉巻きにぎり
(4) 懐かしの宮崎ラーメン
(5) 神の味宮崎ラーメン
(6) 宮崎神宮と焼きどうなつ

(7) 鬼の洗濯板と中華ランチ
(8) チキン南蛮とお土産


 



ふるさと料理 杉の子



・所在地  :宮崎県宮崎市橘通西2-1-4
・電  話  :0985-22-5798
・営業時間 :11:30~13:30/16:00~23:00
・定休日   :不定休(年末年始)
・駐車場  :契約駐車場あり、昼1時間、夜2時間無料券を発行
 

2012/01/07(土) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

参鶏湯を作りました

カテゴリー: 料理:肉・卵・乳

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 赤い枸杞子(くこの実)を散らしたこの料理は何でしょう。華やかで正月向きの料理のようにも見えますが、これは韓国料理参鶏湯です。本来は夏の疲労回復や滋養強壮のための料理ですから日本で言えば土用の鰻的な存在なんでしょうね。簡単な料理なのですが、丸鶏を使い、高価な高麗人参も使いますので、日本のご家庭では何のお祝いかイベントでもないと気軽に作れる料理とは言えませんね。


 

 一昨年、訪韓した際に慶尚南道の晋州市参鶏湯専門店に連れて行って頂き、本場の参鶏湯を堪能しました。その時の記事はこちらです。
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 韓国では1人前ずつ土鍋で供され、小ぶりな雛鶏を一人が一羽食べるのです。鶏を崩しながら食べ進みますと、高麗人参特有の香りが広がります。


 


 帰国する間際に参鶏湯を日本でも作りたくなって、ソウルのロッテマートで参鶏湯用の漢方セットをたっぷり仕入れました。
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 このうち、幾つかがまだ残っており、消費期限も近づいてきましたので、久々に作ることに致しました。


 

 この漢方ミックスは細めの高麗人参と乾燥棗(ナツメ)と謎の小袋で構成されます。
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 謎の小袋にも何かの漢方薬が密封されているようですが、抽出のお役目が終わってから開けてみましょう。


 

 本日の主役はもちろんです。近所の精肉店にお願いして、冷凍していない中抜き生丸鶏を取ってもらいました。
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 岩手県のいわいどりで有名な(株)オヤマさんの鶏でした。いわいどりはもちろん平飼いで、海藻粉末を与えるなど餌料に工夫されています。それにしても想定外にでかいです。1Kg強と思ってましたが、2Kgを超えています。鶏は尻と首の付け根にかなりが付いていますので丁寧に取り去って、水で腹腔内をよく洗っておきます。


 

 丸鶏と漢方ミックスの他には、餅米ニンニクが不可欠です。味付けは天然塩だけです。
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 韓国では栗や松の実なども使われることがありました。


 

 丸鶏の腹腔に洗って30分ほど置いた餅米高麗人参ニンニクを詰めていきます。詰め終わりましたら、竹串で開口部を閉じておきます。
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 イカ飯と同じように詰め過ぎは禁物です。ただ、詰め過ぎてもイカ飯のように身が割れることはありませんが、餅米に水分が行き渡らなくなりますので、少し隙間があるようにします。2kg前後の鶏ですと1カップ半位は入ります。ニンニクは5片入れました。


 

 水から炊いていきますが、謎の小袋は指示に従い、途中で加えます。
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 当初、土鍋で作る予定でしたが、鶏があまりに大きくて入らなかったので、我が家で一番大きな鍋を収納庫の奥から出してきました。本日はアルカリイオン水を4リットル使いました。


 

 最初、強火にかけ、沸騰しましたら中火でがコトコトする位に調整します。
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 アクと脂は小まめに取るのが美味しく作るコツです。


 

 30分ほど炊きましたら、謎の小袋を加えてさらに1時間炊き続けます。
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 役目を果たした謎の小袋を開けてみてビックリ。何かの木片が入っていました。木片の他にも根っこや枝みたいな物もありますね。

 

 


 そう言えば、釜山の市場でもこのような木片が売られていましたっけ。その時の記事はこちらです。 
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 下の写真は焚き木のようにも見えますが、これらも生薬の一種なんでしょうね。





 さて、1時間半も炊きますと肉も簡単にほぐれるようになります。ここで塩で薄く味を付けておきます。
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 韓国のように一人一羽というわけにも行きませんので、捌いて骨を取り除いてから食卓に運びます。

  



 土鍋に移し替えて再度温めてから頂きます。
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 大勢で頂く場合は肉が均等に行き渡るよう、もう少し崩した方がよいでしょう。


  
 

 枸杞子を飾って少し華やかさを出しました。これは私の即興です。
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 長葱は白髪にした方が見栄えは良いのですが、このような韓国式の粗微塵切りの方が食べやすいのです。


 

 最初に鶏肉を塩や胡椒で適宜に調味しながら楽しみます。
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 韓流ではありませんが、柚子胡椒も合いますよ。鶏の水炊きにも使われますので当たり前ですね。^^

 
 

 スープも卓上で好みに調味して味わいます。
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 このスープにご飯や好みの麺類を入れて食べるのもお楽しみです。茹で立ての生ラーメンも相性抜群ですよ。なにせ鶏の白湯スープのようなものですからね。


 

 鶏
を炊く料理は日本にもありますが、丸鶏で茹でて取り分けながら食べていくスタイルは中国や西洋の食文化を感じさせます。丸焼きをご馳走と感じるのは肉食文化圏の特徴なのでしょうか。日本でも魚の場合は、尾頭付きがご馳走の代名詞みたいになっていますが、せいぜいマダイのサイズ止まりですね。近年、普及してきたマグロの兜焼きは大きいですが、頭だけです。についても日本料理はきっちり仕事をすることが原則ですので、丸焼きはまずありえないでしょう。成り立ちの異なる海外の食文化には新しい日本料理を創出するヒントが満載です。


2012/01/04(水) 05:00 | trackback(0) | comment(4)