秋更けてタイの炒麺パッタイ
カテゴリー: 料理:麺類
風が吹きますとデッキが柿の落ち葉で埋まります。これでも昨日、掃除したばかりなのです。柿の木も樹齢20年、葉っぱの蓄えも半端じゃありません。まだまだ、落ち続けるでしょう。黄色や朱色など結構、綺麗なので、このままにしておこうかとも思うのですが、1週間で庭全体が吹き溜まりになってしまうでしょう。^^
柚子も少しずつ黄色が差してきました。
今年はまめにアゲハチョウの幼虫と闘ったので豊作です。^^
そう言えば発災以降、大好きなタイ料理も作っていませんでした。思い出すとタイの炒麺パッタイが無性に食べたくなりました。
パッタイはタイの代表的な麺料理。クイティアオ(ライスヌードル)を炒めた手軽な料理ですが、なかなか奥も深いです。ナンプラーは常備していますが、タイの醤油、シーユーダムがないので、濁り醤に味醂を混ぜて代用します。ライスヌードルの他には、豚こま、もやし、ニラ、卵、トッピングのナッツはピーナッツがなくてクルミにしました。^^
タイのライスヌードルには幅により3種類ありますが、これは中間のセンレックですね。
極細のセンミーだとビーフン(米粉)と同じで、珍しさがありませんね。幅広のセンヤイは日本人には食べにくいと思います。
熱湯に浸してさっと戻します。グラグラ煮てしまったら、腰がなくなりますので要注意。
少し柔らかく戻ったら、さっと冷水にくぐらせて粗熱を取っておきます。あとでスープも吸わせますので固めでよいのです。
中華鍋でニンニクの微塵切りを油で炒め、香りが出たら豚肉を炒めます。
炒める前にスープや合わせ調味料を準備しておきます。味付けはあくまで薄めに。タイ料理は卓上で銘々が味を仕上げます。
豚肉に熱が通ったら、ライスヌードルを加え、スープを注ぎます。
スープはチキンコンソメと椎茸粉を使いました。
溶き卵を鍋肌で炒めます。 続いて、
麺にかけてはいけません。煎り卵にしてから麺に混ぜ合わせます。
ナンプラー、醤油、味醂の合わせ調味料を回しかけ、仕上がり直前に、もやしとニラを加えます。
もやしとニラは半生でよいのです。混ぜ合わせたら、鍋を火から下ろし、余熱で加熱します。これがタイ風なのです。
最後にクルミの細々をトッピングします。
もやしやニラがパキパキしているくらいが美味しいのです。
魚醤であるナンプラーと植物性の発酵調味料、醤油が合わさって深い味わいとなってます。
でも、味を完成させてはいけないのです。あくまでも物足りないくらいで。
最終的な味付けは食べる人が卓上のナンプラー、チリビネガー、タイなら砂糖も使いながら決めていきます。
仙台市内のタイ料理店では卓上調味が不慣れな日本人のために味付けを完成したパッタイを多く見かけます。楽しみを少し奪われた感じですね。^^ 試しに柚子も添えてみましたが、柑橘系の香りはタイ料理によく合います。
タイの洪水も首都バンコクの一部にまで達しています。完全に水が引くまで、数か月は要すると予測されています。タイではこのような洪水は数十年間隔でやってくるようで、テレビに映るタイの方々の落ち着いた様子が印象的です。それでも、住まいを追われる人もいるわけですから、苦しい日本ですが、何とか支援の手を差し伸べたいですね。TPPの行方は気になりますが、こういう時にはタイの食材も積極的に利用してあげましょう。