具沢山の野菜しゃぶしゃぶ
カテゴリー: 料理:野菜・果物
秋も深まって畑の菜っ葉も買わなくてよいくらい採れています。週末には出来る限り自分で育てた野菜を食べています。単身赴任はともすると野菜不足になりがちです。今日は菜っ葉を思いっ切り食べ倒します。^^
今年の畑の菜っ葉です。左上から時計回りでつぼみ菜、壬生菜、春菊、法蓮草です。
家庭菜園の喜びは無農薬、有機栽培の野菜が採れ立てで食べられることです。一度この味に目覚めてしまいますと、種苗カタログ首っ引きで新しい野菜を育てたい欲求に駆られますよ。^^
本日は採れ立て菜っ葉を主役に野菜しゃぶしゃぶを楽しみたいと思います。
三つの味のタレを使い、いま、東京で流行りつつあるちょい乗せ具のタレにして野菜を味わい尽くします。
買った野菜も足して、味わいの幅を広げます。
手前は山菜の赤ミズです。大根と人参はスライサーで薄い帯状にしておきます。
野菜ではありませんが、今が旬のキノコ類も揃えました。
手前から時計回りでハタケシメジ、白カキタケ、マイタケ、エノキです。
それらに控えめな脇役として木綿豆腐と葛きりを添えます。
もちろん豆腐だって、鍋料理の主役になるのですが、今日は野菜の味の引立て役になって頂きます。
本日、用意しましたつけタレは、右からポン酢、胡麻だれ、トマトソースです。
ポン酢は市販の柚子ポン酢を用いました。胡麻だれは練り胡麻をポン酢で伸ばしています。常備のトマトソースはトマトジュースを加えてミキサーにかけています。どれも使う時には鍋のだしで適度な味に伸ばします。
つけだれに刺激を加えるのは、この3品。左から新潟のかんずり、九州の生七味、同じく柚こしょうです。
これらを適宜にタレに加えて、味に変化を付けながら食べていこうという趣向です。これだけでも3×3の味わいです。
さらに、本日はたれにちょい足しする具材も種々取り揃えました。
ご覧頂いた通りで、特に何かがなくてはならないというものでもありません。お薦めはアボカド細々、チーズとハムにペスト(バジルペースト)、炙り油揚げ、千切りメカブに練り梅、シーチキンに塩昆布、おろし辛み大根等々です。砕きナッツや揚げワンタンの皮も香ばしくて良さそうですね。
さあ、準備は整いました。卓上コンロに乗せた鍋の昆布だしが野菜の入湯を待ち構えています。
頭の中で組み合わせの計算をしている場合ではありません。次々と行きましょう。^^
まずはポン酢ベースで壬生菜に油揚げと辛み大根(左)とつぼみ菜にシーチキン塩昆布(右)です。
新しい味を探索しながらの野菜しゃぶしゃぶ。直感を働かせながら食べ進みます。その意味では楽しいのですが、推理しながらの食事なので軽い緊張感が付きまといますね。^^
続いて、胡麻だれベース。春菊にアボカドと辛み大根(左)と葛きりに梅メカブと辛み大根。
胡麻だれには大根おろしのさっぱり感が加わると重さが緩和されます。アボカドの組み合わせも今までにない味わいを気付かせてくれます。
さて、思い付きでやってみたトマトソース。アスパラやオクラにはすんなり馴染みました。キノコ類ももちろんベストマッチです。
トマトソースには溶け易いスライスチーズとハムの組み合わせがバッチリ。ペストが加わることですっかりイタリア料理になってます。
本日は甲州のデラウエア2011でやってました。新酒だけにフルーティーだけど、私には甘過ぎだなぁ。
具材、タレ、ちょい足し具の組み合わせを全部制覇することは到底できません。あとは酔うままに好きな組み合わせを楽しみましょう。
野菜しゃぶしゃぶは牛肉とは違って、どれもメインの食材にはなり難いのですが、色々集合した楽しさを味わうものでしょう。AKBみたいな感じかなぁ。^^ それにタレの衣装が3種類で、ちょい乗せ具の歌がこれまた沢山で構成されるリサイタルみたいなものかな。でも、しゃぶしゃぶする具材は一度に1~2品が普通だから集合体をばらしながら食べていくことになりますね。
もちろん、寄せ鍋風に楽しんでも良いのですが、菜っ葉だけは加熱し過ぎないように少しずつ、何回かに分けて加えましょう。鍋のスープですが、今回は昆布だしで精進にしましたが、最初に鶏の骨付きぶつ切りを炊いて、そのスープでやってったらもっと美味しいでしょうね。豆乳ベースの汁も面白そうです。無限の楽しみ方が出来そうな野菜しゃぶしゃぶ、野菜を楽しみながらたっぷり食べてこの冬を乗り切りましょう。