【山形県川西町】ダリヤ園で美味発見
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一面に咲き競うダリヤたち。。。正直、ここに来るまではダリヤにこんなにも品種があるとは全く知りませんでした。ここ山形県川西町のダリヤ園には650品種、10万本のダリヤが植えられています。花より団子の私がダリヤ鑑賞なんて、ちょっと合わないという声が聞こえてきそうですな。^^
震災直前から義父の様態が悪化し、その介護で妻は里帰りしていたのですが、3月末に義父が亡くなると今度は残された義母も精神的に落ち着かず、そのまま9月中旬まで付き添っていました。まだ、様子を見ながら、宮城と東京を行ったり来たりの生活になってます。私も現在、単身赴任中でなにかと落ち着かないのですが、気晴らしにドライブに出掛けることにした次第です。
川西ダリヤ園へは山形自動車道山形蔵王ICから国道13号を40Kmほど南下したJR米坂線羽前小松駅の西にあります。
ダリヤも終盤戦でこの記事がアップされる11月3日までの開園となります。駐車場に車を止めた時、誘導係のおじさんが小走りでこちらにやって来ました。禁止区域に止めてしまったのかと思ったら、「被災証明書持ってますか?」ですと。車のナンバーを見て宮城から来たことがわかったのですね。でもなんで? なんと、被災地からきた客は大人600円の入園料が無料になるのです。心温まるご配慮に感謝です。
ゲートをくぐるとそこはもうダリヤの王国。延々とダリアで埋め尽くされています。
花より団子の私でもこの圧巻には心が動きます。^^
ちょっとダリヤ図鑑みたいになりますが、個性的な花をご紹介します。クリックしますと拡大しますので、じっくりご鑑賞下さい。
ピンクジャイアンツ ギッツパーフェクション ショーンテル 天紅望
娘盛り 迎 春 グレイスミドルトン 王 淋
マジックモーメント サンダスヘルパー 花かんざし ひなたぼっこ
きらきら星 ほのか 鶴ノ子 シングル赤
これでも、ほんの一部なんです。知らなかったのですが、ダリヤは世界に品種が4万種類も存在すると言われています。ダリヤは球根も作りますが、種もできるのです。ですので品種間の交配が容易なのです。ここ川西ダリヤ園では毎年3~4品種も作出しており、品種名は来園者からの公募によって決めているそうです。上の写真の黄色いポンポン菊のようなきらきら星は今年の新品種だそうです。それにしても、ヒマワリのような大輪からコスモスのような一重、菊のくだもの(管物)のような筒状の花弁のものまで、よくぞここまで改良したり。。。ですな。
花より団子の私は良い香りに誘われて、一人こそーりと茶店へ。^^
そういえば、ダリヤってあまり香りがありませんね。茶店から漂う香りをかなり遠くから察知できました。ただ単に食いしん坊だからか・・・。
良い香りの正体はこれ。山形名物玉コンに米沢牛がドッキングで牛こんですって。
どおりで質の高い香りが漂うはずです。コンニャクも唐辛子を練り込んだ南蛮コンニャクとか。
米沢牛の味が染みたピリ辛玉コンが絶品です。
するめダシの伝統的玉コンを洗練させた感じです。すね肉による食感の変化も楽しいです。
さて、妻と合流してもう1品。ダリヤアイスです。。。え”~!
ダリヤの葉っぱが使われているのだそうです。興味津々。
よく見ると粉のような葉っぱの他に黄色い花弁のような物も混じっています。
成分表示を見ますと、花弁はダリヤではなく食用菊が使われているのでした。特に個性的な香りはなく、さっぱり系のアイスミルクで私も三口ほど頂きました。
こちらは妻が買い求めたダリアの切り花。一花300円でした。
凄い迫力です。バレーボールくらいはありますね。
山形県の川西町は初めての訪問ですが、まだまだ、楽しい所がありそうです。ところで、川西町を含む米沢盆地は山形盆地よりずっと広いのです。明治11(1878)年には英国の女性旅行家であり紀行作家であるイザベラ・バードIsabella L. Bird がこの地を訪れ、整然と耕された畑に様々な作物が育てられている豊かな大地をエデンの園と称し、その風景をアジアのアルカディア(桃源郷)と絶賛しています。
当時、47歳だったイザベラ女史は通訳の日本人男性1名のみを伴ない、4カ月をかけて東京から北海道まで踏破しています。彼女の凄い所は東洋の文化に偏見がなく、西洋人未踏の東北を敢えて選び、日本本来の文化を求めて旅するところです。そして、1880年に出版した「日本奥地紀行」 Unbeaten Tracks in Japan の中で、「この地域では危険や無作法な目にもあわず、まったく安心でしかも心配もなかった。」と述べています。まさにみちのくの素晴らしさを最初に体感した西洋人だったのです。
私たちはこのあと羽前小松駅周辺を探索します。