里芋でイタリアン その1
カテゴリー: 料理:野菜・果物
メバル釣りの師匠である七ヶ浜のセブン爺様からたくさんの里芋を頂いてしまいました。毎年、農家の方から大量に買われているそうです。これらを有り難く、そして美味しく頂きましょう。里芋と言えば、芋煮や煮物が和風の定番ですが、ちょっと視点を変えて、イタリアンで3品を作ってみたいと思います。長くなりますので3編に分けて掲載いたします。まずはAntipasto(前菜)として、里芋のバジル風味ペーストを作ります。
まず、1%位の食塩水でよく洗った里芋を茹でます。
ペーストにしますので、形の悪い芋や亀裂の入った芋でも大丈夫です。
調味料ですが、塩胡椒にオリーブオイル、今回はバジル風味なので、フレッシュバジルとバジルペーストを使います。それにマスタードも少々。
バジルペーストは自家製です。作り方はこちらをご覧下さい。マスタードは薬膳料理教室の堀先生から頂いたバジルマスタードを使ってみます。もちろん普通のマスタードでもOKです。
茹で上がった里芋の皮を剥き、フープロに入れて上記の調味料を加えます。
隠し味に擂り下ろしたニンニク少々を加えて、一気に撹拌します。
こんな感じになりましたら、塩で味を最終調整します。
ルシアンサラダのようにそのまま食べるというより、粘りの強さからディップ的な使い方をしますので、味はちょい濃い目ですね。
バジルとともにこんな風に盛り付けて完成です。
これを一舐め、冷えた白ワインをグビッってのも最高です。日本人が大好きな粘りもかなり強いですから、ご飯にも合いそうです。
今回はイタリアンで通しますので、このようなクロスティーニにも使ってみました。
これはなかなか面白い味わいです。畜肉のペーストとはまた違ったすっきりした味で体にも良さそうです。
里芋でイタリアンの第1弾はペーストでちょっと意表を突いたつもりなのですが、この後をどうするか考えあぐねております。このように和の食材を異なる国籍の料理に用いることはよく行われていますが、日常ではかなり意識しないと敢えてやろうとはしませんね。でも、このような遊び心が新しい料理の創製につながることが多いのです。例えば、どんがら汁の材料をスペインの方とタイの方に提供してスープを作ってもらったらどうなるでしょう。想像するだけで楽しくなりますね。