菊池牧場の無塩せきソーセージ
カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料
少し前のことになりますが、盛岡のちょろりさんからクール便が届きました。開けてみますと、各種ソーセージが収まってました。これは以前にも頂いたことのある菊池牧場(岩手町)のソーセージではありませんか。材料にこだわり、無添加で本物の味を届けるために冷凍での発送となるのです。これは堪りません。さっそく、一通り頂いて見ましょう。^^
ソーセージの下からは菊池牧場からのメッセージも出てきました。
ご主人は本場ドイツで修行を積まれたのですね。ゲゼルと言えば、マイスターの次のレベルでしたね。それでも、マイスターの下で見習いから始めて、3年以上の修行を積まないとゲゼルにはなれないそうです。
それぞれに張られている食品表示を見ますと、いずれにも無塩せきソーセージと書かれています。
無塩せきとは何でしょう。詳しい説明は以前の記事をご覧下さい。掻い摘んで解説しますと、無塩せきとは、原料肉の塩漬けの過程で亜硝酸ナトリウムや硝酸カリウム等の発色剤や着色料を使わない製造方法のことです。さらに菊池牧場では防腐剤も使わない本物の無添加ソーセージなのです。
無塩せきソーセージはピンク色にはなりません。肉本来の色に仕上がります。いつの頃からか、日本人はハムやソーセージはピンク色をしているものと認識させられました。滑稽なのは魚肉ソーセージまで塩せきの畜肉ソーセージやハムに似せてピンクに染められていることです。タラコがピンクなのと同じで自然の薄茶色した食品より赤みがかった食品の方が売れたのでしょう。
説明書きによりますと、フランクフルトなどの太めのソーセージは解凍後沸騰手前の湯に5分ほど浸けて、ウインナーなどの細身はフライパンで炒めて食べると美味しいとのこと。
フランクフルトは熱湯に入れてしまいますと、破裂してせっかくの肉汁が抜けてしまうことがありますので要注意。ウインナーも焦げ過ぎないように火加減に気を配りましょう。
さて、今日のブランチは室内で。外は34℃の灼熱地獄なんです。
独り暮らしだと昼からワインを飲めるのがいいですね。イタリアや南米でのランチを思い起こします。こうしてアル中の領域に踏み込んでいくのでしょうか。^^
まずはウインナーやブラートブルストなどのフライパンで焼いたソーセージ。
付きっきりで焼きましたので、ちょうどよい具合に焼けています。まだ、あっつ熱です。
マスタードをちょいと乗せてカプッ。ほどよい硬さです。
最近の日本では粗挽きでパリンと折れるやや堅めのソーセージが人気ですが、本来、ソーセージはよく擂ったきめの細かい口当たりなのですね。スモークがないので、肉本来の味わいが感じられます。
こちらはふっくら温まったバイストブルストとフランクフルトソーセージです。
これらはレモン汁だけでさっぱり頂いてみましょう。
本場、ドイツではこのように皮を外して食べるのだそうです。
確かにこれらのソーセージの皮は噛み切れないくらいしっかりしています。肉汁が勿体ないくらい溢れ出ます。これもまた、肉がファインで滑らかです。堪えられませんね、この美味さ。見た目の美しさや保存性に囚われず、真っ当に作るとソーセージはこんなにご馳走になるのですね。
スープ代わりのガスパッチョとマフィンを添えました。
さっと焼いたマフィンにソーセージを挟んで食べようかなと思ったのですが、この美味しさは純粋に楽しむべきと感じ、口直しにちぎって食べました。
我が家の夏の定番、ガスパッチョです。トマトやキュウリなどの夏野菜をたっぷり摂ることが出来ます。
作り方は至って簡単。ミキサー(ブレンダー)と夏野菜があれば、取りあえず出来上がります。私のなりのこだわりを申せば、キュウリは皮を剥き、緑色が加わらないようにします。緑色とトマトの赤が混ざりますと、少し食欲の落ちる色合いになります。ソーセージは無塩せきで自然色がよいと絶賛していたのに、色を気にするのは矛盾するかもね。^^
ニンニクは好みですが、隠し味程度が良いでしょう。玉葱は必須だと思います。あと、あれば、セロリの白い茎を少々入れますと香りが締まります。濃度を出すためにパンの欠片と調味は塩とオリーブオイルでお好みに。後は冷蔵庫でとにかく良く冷やしておくことです。出来ればカップも一緒に冷やしておきましょう。
本物の美味しさを知っているちょろりさんの見立ては間違いありません。菊池牧場の無添加ソーセージは岩手の誇りですね。スローフード運動ではないですが、大量生産で保存性の高いソーセージと違って、高くはなりますが、本物の味を守っていくことを忘れてはなりません。そして、子供達にこそ本物の味を知ってもらうことは将来のソーセージのためにもとても大切なことだと思うのです。