夏野菜の定植とつけ麺
カテゴリー: 料理:麺類
今年はゴールデンウィーク後半から近所の田んぼで田植えが始まりました。そういえば、今年は自分の菜園の作付計画すら立てていませんでした。夏野菜の苗の植え付けは今月中であれば間に合いますので、次の休みの日に一気にやってしまいましょう。例年、焦って早めに植えて、低温や強風で苗を傷めてしまうこともあるくらいですので、ゆっくり目で良いのです。
ここ数年、苗は泉インター近くのホームセンタームサシさんで求めています。
店舗の規模が大きいので扱う苗の種類も多いのです。こちらも地震の爪痕がまだ残り、工事中の区域が随所に見られました。こちらのお店では以前は、キュウリの四葉系やトマトでもサンマルツァーノ種など、かなりマニアックな品種も扱っていたのですが、やはり売れないのでしょうか、定番苗がほとんどになりました。
この苗を選んでいる時が楽しいのです。あれもこれも欲しくなるのですが、畑の畝数に応じて計画通りに買い求めます。
苗は伸びた高さで選ぶのではなく、茎の太い物を選びます。この頃の丈の差なんてすぐになくなります。むしろ、太くてがっちりした苗が定植後、風にも強くて活着も速いのです。
段々家族も減り、今年の夏は私一人の可能性が大きいのでかなり少なめにしていますが、それでも14~15種類にはなってしまいました。
これらの他に種から植える野菜が5種類ほど加わる予定です。
前日に早起きして耕し、コンポストを鋤き込んで畝立てと支柱による位置決めは完了しています。ちょっと乾き気味ですが定植してしまいます。
狭い菜園ですので定植はものの30分で終わりましたが、するとどうでしょう。にわかに空が暗くなって雨が降り出しました。何とも好都合な天気の急変です。水遣りの手間が省けました。
さて、軽い労働の後に遅めの昼食です。何の脈絡もないのですが、体調を悪くした父親を見舞いに行った際にもらった箱入りつけ麺です。こういう、一貫性のない展開はいずいなぁ。^^
米寿も近い齢というのに、どうしてこんなもの買ってあるのでしょう。しかもあごだしのスープで食べるつけ麺なんてあまりにそそられるじゃありませんか。そういえば、消化器系を悪くして入院していた時も料理番組ばかり見ていたそうです。まったく血は争えないとはこのことですね。^^
煮豚もメンマもなかったのでとりあえず有り合わせの具材を揃えました。
青梗菜とシメジ、半熟卵で雰囲気を作ります。私好みの半熟卵の作り方は以下の通り。
① 冷蔵庫から出したばかりの卵を小鍋に入れ、やっとかぶるくらい水を張ります。
② これを強火にかけ、沸騰するまでゆっくりと掻き回します。
③ 沸騰したら、中火でかっちり6分30秒で流水に放し、粗熱を取ります。
④ 硬い所で転がして、全面にヒビを細かく入れてから注意深く殻を剥きます。
これを調味液に漬け込めば、半熟味玉になります。詳しい作り方はこちらをご参考に。
麺はやや平打ちの中太です。香川県の製品(久保田製麺業さん)なので讃岐うどんの技が生きているのでしょうか。
常温保存できる半生麺ですので、やはり生麺とは違います。それでも、噛み応えのある腰とプリッとした喉越しが感じられます。
スープはかなり甘味を強く感じます。アゴの粉末が相当入っているようで香り立ちます。
カタクチの煮干しのようにギンと来る強い癖はないのですが、濃厚なトビウオの旨味を楽しめます。なにはともあれ、御馳走様でした。
沿岸部の田んぼには海水に浸って数年は田植えを諦めなければならない所もあります。さらに福島県では原発事故により津波の被害は受けなかったにも関わらず、当面、農業も畜産もできなくなってしまった地域も出ています。産業では水産被害が前面に出ていますが、農畜産業も直接、間接的に大きなダメージを受けました。ままごとのような家庭菜園ですが、長年やってきますと作付の楽しみ、収穫の喜びが人生に不可欠なものとなります。ましては、生業として営んできた方々にとって、それらが奪われる悲しみは計り知れないものでしょう。一刻も早い再生を願うばかりです。