今年も朝掘り筍を頂きました

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 雄勝の 支援から帰宅しますと、勝手口に大きく膨らんだレジ袋が置かれていました。不審に思い、恐る恐る中を確認しますと、なんとが5本も。そうか、もうこの季節なのですね。ありがたいことに毎年、竹林を持っている知人が届けてくれるのです。さっそく電話で御礼を伝えましたが、今年は一人きり。いくらなんでも多すぎますので、ご近所へお裾わけ致します。




 さて、鮮度の良いうちに茹でてしまいたいのですが、米糠がありません。そういえば、先日、テレビで小麦粉を使った茹で方を放送していたのを思い出しました。takenoko2011-2.jpg
 そのレシピを調べますと、以下のとおりでした。


  ■■■ 米糠を使わない茹で方 ■■■


【材料】
 水3リットルに対して
 小麦粉          大さじ3
 酢            大さじ3
 塩            30g (大体大さじ2)
 鷹の爪          1本 

 ※ 鷹の爪は私が加えました。

【茹で方】
(1) 筍は先端を切り落とし、縦に切れ目を入れる(皮は剥かない)
(2) 上記の茹で汁で1時間茹で、そのまま冷ます。
(3) 皮を剥いて、まだ、渋いようなら水に晒す。



 
 この茹で方に初めてトライしてみます。
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小麦粉で粘性のある茹で汁で一時間も茹でますので、吹きこぼれないように注意しなければなりません。写真の山本鍋は吹きこぼれがないので安心です。一時間後、筍の根元に爪楊枝がスッと刺さることを確認して火を止めます。


 

 十分に冷めましたら、外皮を剥き味見をします。
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 まだ、渋みが残っているような時は水に晒します。米糠で茹でた時より、筍の色が少し黄色いような気がしますが、味の違いはなさそうです。



 
 自分で筍を茹でますと素晴らしい余禄があります。それは、姫皮ですね。これは梅肉和えです。
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 姫皮
は筍の上の方の柔らかい皮ですね。これを千切りにして叩いた梅肉と合えます。この季節ならではの一品です。花鰹を天盛りしていますが、梅肉に叩き込んでもよいでしょう。



 
 旬の筍と言えば、やはりこれはやっておかねばなりません。筍ご飯は日本人のソウルフードですね。
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 筍は予めダシ醤油で煮て薄く味付けしておき、微塵切りの油揚げとともに薄味でご飯を炊き上げます。



 
 こちらはすっかりはまって毎年作っている山形県庄内地方の郷土料理、孟宗汁です。
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 酒粕を加えた味噌汁で筍を煮たものですが、こっくりした味とシャキッとした筍の歯触りが出会いの逸品となります。副材料として、厚揚げ、椎茸、豚肉を加えて、豪華さも出しています。


 

 これは即興で作った筍のソテー山椒ソースがけです。
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 筍をオリーブオイルでじっくり弱火で炒め、木の芽(山椒の若葉)の微塵切りに塩少々とオリーブオイルを加えたソースをかけました。仕上げにレモン汁を垂らします。



 
 本日は筍三昧の夕餉です。
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 アク抜きをしたとは言え、完全に抜いては旬の筍の野趣味までなくなってしまいます。仄かな渋味も筍の美味しさのうちです。ですから、一気にたくさん食べるのは体に負担が大きそうですね。




 一人暮らしもだいぶ慣れてきたとは言え、こういうの頂き物を味わう時には家族にいてもらいたいものです。いくら料理愛好家でも、食べて喜んでくれる人のリアクションがないと張り合いが出ません。今度からはゲストをお招きして旬の味を共有したいと思います。山や野の幸はよいのですが、みちのくの海の幸が以前のように食べられるようになるには、まだまだ、時間がかかるでしょう。この再生過程を記録に残すことは美味究真の今後の課題ではないかと思い始めています。



2011/05/28(土) 05:00 | trackback(0) | comment(14)

【石巻市雄勝町】被災地支援に行って参りました

カテゴリー: 3.11震災関連

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 いったい誰がこんなふざけたことをしたのでしょう。津波の仕業とはわかっていても腹が立って仕方がありません。私は今、三陸沿岸の石巻市雄勝町被災地支援にやって来ました。雄勝湾は良質なホタテガイが養殖されることで有名で、若い頃から少なくとも100回以上は仕事で通った関わりの深い土地なのです。地元の方々にも大変お世話になり、その恩返しのつもりでもあります。




 北上川(追波川)の方から峠のトンネルを越え、雄勝の町に降り立って最初に目にする光景です。左手に海があり、右は大原川の上流を見ています。
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海から600m以上離れた所ですが、町は跡形もなく、さらに1Km以上奥まで津波が遡った様子がわかります。石巻や仙塩地域で激しい被災現場を何度も見てきましたが、改めてその凄まじい破壊力に背筋が震えます。


 

 自衛隊による大規模な捜索活動も終了し、今は重機による瓦礫処理が進められています。ogatsu3-1.jpg
 雄勝町には高知駐屯地の第50普通科連隊が派遣されていました。


 

 倒された防波堤(左)と地盤沈下で海水に没する漁港の岸壁(右)。
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高さ15m、三階建ての雄勝病院をも津波が飲み込んだそうですので、このくらいの防波堤は何の役にも立ちません。防波堤の切れ間に沈む漁船が痛ましい。水が被る岸壁には嵩上げしない限り船は留めることが出来ません。


 

 雄勝湾内ではサルベージ船による海底の瓦礫回収が進められています。
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 海底に瓦礫があるとアンカーが利かず、養殖施設を設置することが出来ません。雄勝では夏までに瓦礫の回収が終われば、秋から北海道のホタテ半成貝を導入し、養殖を再開するそうです。




 現在、役場の機能は高台にある養護老人ホームに移されています。
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 この建物も周囲の土地が崩れており、決して安全とは言えません。電気と水道は施設の一部で使えるようになっていました。




 

 日本赤十字や自衛隊、消防、警察の方々もこちらを使って支援活動しています。
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入れ代わり立ち代わり、多く方が訪れます。役場の方々にはご家族や友人をなくされた方もいらしゃるのに休日も休まず仕事をされています。全く頭が下がる思いです。

 




 与えられた仕事は支援金や義援金の申請受付拾得物の引き渡しです。
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この他、手が空いていれば、荷物の積み下ろしや掃除など何でも喜んでやらせて頂きました。






 拾得物の多くは自衛隊の方々が瓦礫の中から回収してきた位牌遺影アルバムランドセルなどです。このランドセルの生徒たちは助かったのでしょうか・・・。ogatsu12.jpgogatsu13.jpg
 これらは水で洗われ、乾燥させてからプレハブに展示します。アルバムは膨大な数があり、この中から自分や家族の物を探し出すのは簡単ではありません。それでもみなさん、懸命に探しています。そして、見つかりますと、涙を浮かべながら、、、


 「ありがとうございました。これを大切な形見にします。」

 「本当によかったですね。お持ち帰り頂く前に、お名前と※▽☆Д・・・」 (ノ_・、)


 思わずこちらまでもらい泣き、見つからないようにプレハブの陰に行って、ハンカチを目に当てました。このような極限状態の中でもみなさん家族の絆を大切にしているのです。






 現地で使っている紙コップには激励メッセージが。千羽鶴や色紙なども飾られていました。 
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全国からのメッセージが届いています。支援に来た団体の寄せ書きも壁に貼ってありました。






 被災地支援は完全自立が原則。今回はこの施設に寝泊まりさせて頂いていますので、テントこそありませんが、オートキャンプ並みの装備は必要です。 
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 飲料水
も10リットル持ち込みましたが、一部で水道が復旧していました。ちなみにワンセグは役に立たず、ラジオは室内では受信できないので、毎日、外でニュースを聞いていました。これらに、雨天に備えて、レインコート長靴は必携です。それでも不足があれば、往復50Kmありますが、河北のコンビニまで車を飛ばします。写っていませんが、シュラフの下に敷くマットがあると快適です。


 

 朝食はレトルトのご飯や缶詰、またはカップ麺にレトルト半ライスなど。
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湯を沸かし、そこでレトルトご飯を温め、その湯でインスタント味噌汁やカップ麺を作っていましたが、これって大丈夫なのかな。^^



 

 はサイズの大きいカップ麺に変わりますが、似たようなものです。 
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窓口業務や拾得物の対応ですので、昼休みはありません。交代で手短に済ませます。落ち着いて料理を作っている時間はないのです。



 

 は役場の配慮で弁当が支給された日もありました。 
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被災地でこんな立派な弁当が頂けるとは、少し後ろめたさも感じましたが、実に美味しい。役場の方々は昼食を支援物資であるパンやカップ麺に清涼飲料水などで済ませています。避難所生活の方もおられ、このような食生活が何カ月も続いて大丈夫でしょうか。

 



 避難生活で難儀するのがお風呂ですが、自衛隊による風呂のサービスがありました。ogatsu22.jpg
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 有り難いですね。被災地では数少ない楽しみの一つです。瓦礫の山では風が吹くと埃が舞い上がりますので、風呂で洗い流すことは衛生管理上も重要です。





 静まり返った朝の雄勝湾。偶然か、それとも誰かが置いたのか、ガードレールからミッキーが「おはよう」。
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 こんな穏やかな海があの日、悪魔の姿になって襲ってきたなんてなかなか信じられません。海は穏やかで恵みを与えてくれる反面、時として陸地をも襲うことがあることを子々孫々、正確なデータとともに伝えて行かねばなりません。





 

 雄勝を始め被災の激しかった三陸沿岸の町では、復旧がまだ始まったばかりで、再生や復興はまだまだ先になるでしょう。震災を受けなかった地域ではもう過去の物となっているかも知れませんが、被災地ではまだ真っ只中にいるのです。これは国難です。できることやれること、どんなアクションでも構いませんので、支援し続けて下さい。



 今回の支援活動は志願して行ってきましたが、帰って来ると来月からもっと北の町に行くことが決まってました。今度はかなり長くなりそうです。でも、望むところです。どこの被災地でも必要とされていることを一生懸命やるのみです。


2011/05/25(水) 05:00 | trackback(0) | comment(10)

【大崎市岩出山】充電③ 山菜三昧2011

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 泊り込みの被災地支援の前に鳴子方面にリフレッシュと気力の充電のため、日帰り温泉ミニツアーに出掛けました。前々記事福の湯さん、前記事で手打ちそばのもみじ野さんをご紹介しましたが、実はその途中にあ・ら・伊達な道の駅に寄っています。もちろん目的は農産物直売所で旬の山菜を買い求めるためです。




 あ・ら・伊達な道の駅にある農産物直売所は新鮮な山菜や野菜が格安の値段で手に入ります。 
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 生産者の名前が書かれた製品だけにどれも丁寧に扱われています。豆腐や漬物などの農産加工品も充実しています。


 

 今は山菜の真っ盛り。実に多くの種類が並びられており、嬉しくなります。 
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 お馴染みのタラの芽やコゴミ、ワラビだけではなく、ちょと聞きなれない名前も山菜も発見できます。


 

 ずいぶん買ってしまいましたが、どれも安かったです。
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 左上から時計回りで、タラの芽200円、コシアブラ150円、クワデ200円、イワダラ300円、シドケ200円でした。一人暮らしを忘れていつのつもりで買い込んでしまいました。


 

 これがクワデと呼ばれるもの。袋の外からは確認できませんでしたが、枝の付け根に膜状の葉があることからクワダイ、つまり、ヨブスマソウのことですね。
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 クワダイが訛ってクワデになったようです。デッカイがデッケーのように、みちのくに限らず、ai になることは普通です。このクワダイ、管状の茎がシャキシャキして、ちょっとフキに似た爽やかな香りがあります。



 そして、こちらがイワダラですが、外見はショウマ類そっくりです。 
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 詳しく調べてみたところ、ヤマブキショウマのようです。トリアシショウマは食べたことがありますが、これは初めて。1本茹でて味や食感を確かめると、癖のないポクポクした茎がこってりした味付けに合いそうです。


 
 さっそく、調理に取り掛かります。まず、シドケとクワダイはお浸しに。濃い目のダシを取って醤油で味付けした調味液に茹でたシドケとクワダイを小一時間浸しておきます。5種の山菜のダシも作りました。
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 紛らしいのですが、山形の郷土料理ダシは野菜を細かく切って醤油をかけたものです。これを香り豊かな山菜で作ると絶品です。アクのある山菜はさっと湯がいてから、切り込みます。

 
 

 イワダラ(ヤマブキショウマ)は、同じく山形の郷土料理、孟宗汁にヒントを得ました。 
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 孟宗汁
はタケノコを味噌と酒粕で煮たものですが、この味がイワダラに合いそうなので、鶏もも肉ともみじ野さんで頂いた冬前記事)も加えて煮込んだら味噌味の雉鍋のようなご馳走になりました。


 

 定番の天ぷらはタラの芽とコシアブラにもみじ野さんの冬です。
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 塩で食べると山菜の香りが引き立ちます。食べ応えのあるタラの芽より、香りの爽やかなコシアブラの方が好みです。タラの芽は水耕栽培の香りのない物が出回っていますので要注意です。


 

 本日は山菜尽くしの夕餉となりました。
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それぞれ個性のある山菜をしっかり味わいながら盃を進めます。年一度はこれをやらないと季節の移り変わりを実感できません。

 
 

 普段、夜にご飯を食べないのですが、どうしてもこれをやりたくて炊いてしまいました。5種類の山菜ダシのっけご飯です。 
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やはりダシに一番合うのは炊き立てのご飯です。夏野菜のダシとは違って香りが強いのですが、ご飯との相性は抜群です。清々しい香りが鼻を通り抜けます。

 

 
 今日一日、日帰り温泉お蕎麦、それに山菜料理でたっぷり楽しみ心身ともに充電でき、すっかりリフレッシュしました。このあと、寝袋と食料を持って、三陸沿岸の被災地に支援に参ります。三陸沿岸の被災地では主要な道路は走れるようになり、仮設住宅も少しずつ建設されているようですが、ライフラインの完全復旧はまだまだ先となります。仮設住宅が建てられない地域では他への集団避難も行われているのは報道の通りです。被災の少ない内陸部では震災が過去の物となりつつありますが、沿岸の被災地では今もなお復旧途上なのです。
 

 



 あ・ら・伊達な道の駅


・所在地  :宮城県大崎市岩出山池月字下宮道下4-1
・電  話  :0229-73-2236 
・営業時間 :9:00〜18:00(農産物直売所)
・定休日  :年中無休
・駐車場  :普通車:89台、大型車:11台、身障者用:2台

2011/05/23(月) 05:00 | trackback(0) | comment(8)

【大崎市岩出山】充電② もみじ野

カテゴリー: 未分類

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 鳴子の福の湯さんで炭酸泉を堪能(前記事)した後は、お楽しみのお蕎麦です。リフレッシュ+充電の第2弾は以前より気になっていたお蕎麦屋さんを訪ねます。岩出山の街外れから山道に入りますが、どこまで走ってもこのような風景で不安になります。




 不安が頂点に達した頃にやっと看板が登場します。
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キャンプ場じゃあるまいし、また、ずいぶんと山の中に蕎麦屋を開いたものです。小さくても良いからもう少し案内板が欲しいですね。

 

 到着したのですが、蕎麦屋さんは見えません。看板によりますとこの下らしいです。
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実は、この少し先から右折して、お店の前の駐車場にも行けたのでした。この山間に一体どんなお蕎麦屋さんがあるのでしょう。

 

 なんと、これが蕎麦屋さん。。。まるでペンションか、別荘ですよ。どうみても。
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ベランダに続く通路にも豆や木の実が乾してあって山小屋レストランのよう。想定外の店構えに少したじろぎます。蕎麦というより、山菜乗せたピッツァでも出てきそうな環境です。

 

 店内には座敷とテーブル席がありましたが、見晴らしの良いベランダの席に陣取ります。
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こちらのお薦めは岩魚天ざる1600円なのですが、天ぷらと鴨南蛮が楽しめる欲張り向きのもみじ野そば1700円をお願いしました。


 

 そば茶を啜っていますと、ほどなくやって参りましたもみじ野そばです。
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蕎麦は2段になってます。天ぷらは予想通り旬の山菜が使われています。


 
 こんな光景を眺めながらの蕎麦です。石臼引きの細めの二八と大自然。
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 水も湧き出る清水を使って打っているそうです。木々を吹き抜ける風が実に心地よいです。充電第2弾、食べる前から満足しています。


 
 天ぷらは旬のコシアブラ、コゴミ、タラの芽、ヨモギ、彩りにパプリカです。
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抹茶塩が添えられていますので、そばつゆに油を浮かさずに済みます。この時期は普通の天ぷらも山菜になるのが嬉しいですね。


 
 熱々の鴨汁には自家栽培のセリがたっぷり。
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 冷熱も楽しめるので、このセットはお得です。

 

 薬味の他に自家製のフキノトウ味噌とろろまで付きます。
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 そういえば、今年はフキノトウ味噌を作りませんでした。ちょどその頃は、そんなことを考えるゆとりもありませんでした。ガソリンの確保もままなりませんでしたしね。

 

 一段目の蕎麦をとろろや天ぷらで啜り、二段目は熱々の鴨汁で頂ます。
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蕎麦の量も申し分なし。十分にお腹が膨れます。心地よい薫風も満喫して心もリフレッシュ。遅く入ったので、お客さんが少なくなり、ご主人の金田昇さんと少し話が出来ました。蕎麦が好きでよく食べ歩いていますと伝えますと、大変喜んでくれました。


 
 と、ご主人の金田さんがこれをどうぞと差し出してくれました。
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 どや顔されていらしたので、

 「揚げそばがきですよね。最近、出す店が増えているようですが。」
 「これ私の考案なんですよ。」
 「秋保の悠全さんや八木山のみずきさんでもやってましたよ。」
 「あ、それうちの弟子なんです。」
 「へへぇ、恐れ入りました。」 


 

 最後に〆には当然、蕎麦湯なのですが、嬉しくなるくらいドロドロ。
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 色も付いていないお湯のような蕎麦湯を平気で出す店もありますが、こちらのはまるで蕎麦の重湯です。最後まで蕎麦を堪能できます。


 

 すっかり意気投合させて頂き、敷地内で栽培している山野草を説明して下さいました。
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これは葉山葵、さっと湯がいてダシ醤油に漬けたら美味しそう。ご主人の金田さんは退職してから、ご自分の別荘を蕎麦屋にされたそうです。それにしても数々の有名店を弟子に持つほどに成長するとは、相当の努力があったはずです。

 
 
 お店の下の斜面にはシャガが可憐な花を咲かせています。
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 この花大好きで、自分の庭にも数カ所に植えています。大変、丈夫で世話をしないでも毎年、花を咲かせてくれます。


 
 こちらはクマガイソウ(上)とシラネアオイ(下)です。
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 マニアックな野草も揃えてらっしゃいます。ただ植えているだけはなく、水はけや土質改良もしながら栽培されていました。


 
 お店で使う山菜も栽培されています。上はみず(ウワバミソウ)としどけ(モミジガサ)。下は行者ニンニクですね。
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 山菜はこれらの他にもタラ、コシアブラ、コゴミなど、お店で使う山菜は全て自然に近い形で栽培されています。


 
 敷地内には沢も流れ、セリも大量に栽培されていました。
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 本当にすごい。もともと山野草が好きだったこともあって、栽培歴も相当長いようです。単なる蕎麦屋さんではありません。山野草を知り尽くした方が蕎麦屋もやっているといった感じ。


 
 極めつけはこれ。沢から水を引いた池で岩魚も蓄養しています。
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痩せないように給餌もきちんとされているそうです。仕入れ先は花山とのこと。ということは、3年前、岩手・宮城内陸地震で被災した野口さんの養魚場でしょうか。

 
 
 まだまだ、あります。椎茸でも絶品の冬(どんこ)も栽培しているのですよ。
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 よっぽど、欲しそうな顔していたのでしょうね。お土産にと3個頂いてしまいました。まるで小さなミカン位の大きさがあります。まったく、凄い人です。仙人が蕎麦を打っているようです。


 
 
 初めて訪れたもみじ野さんですが、想定外の驚きが連続します。日中しか営業していませんが、閉店ギリギリでもお客がやってきます。大半の方がリピーターさんのようで、ご主人と気さくにお話しています。もっとも初めての私にもここまで接してくれるのですから、ご主人のお人柄なんですねぇ。冬は厳しそうですが、弟子入りしてみたくなるお店です。この日もお弟子さん二人がお店で忙しそうに働いておりました。リフレッシュ充電の第2弾は実りの多いひと時となりました。 


 仙台方面からですと、岩出山の街から入るより、国道457号を北上し、加美町を越えて多田川を渡ったら最初の信号を左折して、鳴子方面の看板を右折し、牧場を見ながら走った方が少し遠回りですが、景色もよくて楽しめますよ。

 
 


 手打ちそば もみじ野


・所在地  :宮城県大崎市岩出山字細峯50-166
・電  話  :0229-72-4090
・営業時間 :11:00~15:00
・定休日  :木曜日(祝日営業)
・駐車場  :あり 

2011/05/21(土) 05:00 | trackback(0) | comment(8)

【大崎市鳴子】充電① 福の湯

カテゴリー: 未分類

 このところ、長時間通勤も裏道、細道、回り道を駆使して、20分の短縮に成功しました。もっとも、さらに朝早く出発すれば、たぶん30分以上は短縮で出来るのだろうけど、生活が苦しくなります。だいぶ慣れてきたとはいえ、夜、誰もいないに帰ってきて、風呂沸かして、食事作って、洗濯してくたびれて寝て、また朝早く起きて弁当を作ってあたふた出掛ける生活はあまりに殺伐としています。いくら料理好きでも段々と手抜きになりがちです。


 本日のお休みはどうしても行っておきたいところがあるのです。大好きな温泉に入って、美味しい蕎麦を啜って、山菜を仕入れて堪能しようというプチ贅沢で心身リフレッシュと翌週からの被災地支援に備えての充電です。充電記事を3本連続でアップ致します。



 大崎平野でも田植えが始まりました。仙南よりは10日ほど遅いような気がします。
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 内陸部は津波の被害を受けていませんが、農道は所々、陥没や亀裂が入って工事中の箇所が多々見られます。


 

 江合川に沿って遡り、やっと鳴子温泉郷が見えてきました。
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 鳴子に来たのは何か月ぶりだろう。遊び目的のドライブも震災以来の初めてのことです。何という解放感、川の流れや山間の新緑を見ていると、もう癒されているのがわかります。 


 

 本日の温泉は福の湯さんです。2種類の源泉からのかけ流しです。
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 鳴子大橋を渡って、すぐに左折し土手沿いを少し入ったところにあります。


 

 日帰り専門の温泉施設のようですが、休憩室等を利用しなけければ、たったの500円で入れるのが魅了です。
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 男湯、女湯ともに3種類の浴槽が用意されているようです。エントランスを入ると目の前に発券機があります。ボタンがたくさんあるのでモタモタしていますと、従業員の方がすかさず説明に来てくれました。入浴後にくつろげないのがちょっと不安でしたが、ワンコインの魅力に勝てず、入浴のみでお願いしました。


 
 内風呂は左の打たせ湯と右の炭酸泉
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 こちらは皮膚に泡が付く炭酸泉が人気の一つ。ただ、どういうわけか、本日は泡が付きません。地震の影響でしょうか。打たせ湯の方はナトリウム・カルシウム泉とのことですが、やけに鉄分を感じます。浴槽の内側も赤錆色です。

 

 こちらは河原の湯という岩風呂、泉質は打たせ湯と同じです。ですので、槽内は錆色に染まってます。
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 木造の上屋は掛かっていますが、外から風が吹き抜ける半露天状態。ゆったり入って、しばし、震災を忘れます。でも、一緒に浸かっていたお客さん達の会話は生々しく、「○○は、船で沖に出たけど帰ってこねぇ。」とか「おらい(自分の家)は100m離れた所にあった。」とかで、現実に引き戻されます。津波の被災地から息抜きに来られていたようでした。本当にお疲れ様です。

 


 休憩室を利用しないので、ロビーのソファーで少しくつろいだら、川の土手でそよ風を浴びながら一服です。車ですのでもちろんノンアルです。ドイツのホルステンですが、独特の癖があります。
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 このノンアルビールは被災したやまやさんのアウトレット品(8缶500円)、だから缶が凸凹です。そういえば、日帰り温泉に一人で来たのは初めてでした。いつも、夫婦で来ていましたので、たまには風呂上りにビールを飲めたのですが・・・。


 


 福の湯さんの裏手には東北電力の水力発電所があります。
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 水力発電はコストも安く、かつては発電のホープであったのが、いつしか火力発電に取って代わられ、さらに、原子力が低コストを理由に浸透し始めて来ました。今回の事故で原子力発電は一長一短であることがよくわかりましたが、この国ではまだ、一長一短を考慮しながら原子力政策を進めていくらしい。


 一長一短って何でしょう。つまり短所は事故が起きると計り知れない損害となることであり、それは地方が背負わされることになるのです。電源立地交付金というアメ玉と交換に。

 

 さて、この記事がアップされた頃、私は三陸沿岸の被災地にシュラフと食料を持って支援活動に行っています。若い頃から、何度も仕事で通ったところなので変わり果てた姿を間近に見るのは辛いのですが、恩返しのつもりで頑張ってきます。今回の日帰り温泉ミニツアーは、この支援に向けての充電でした。この後、留守中でも美味しいお蕎麦山菜料理三昧の記事を続けてアップするようにしてあります。ご閲覧よろしくお願いいたします。

2011/05/19(木) 05:00 | trackback(0) | comment(5)