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復旧の日まで (7) 【ホットプレートの裏技】

カテゴリー: 3.11震災関連

 前記事に引き続き、ホットプレート(グリドル)の話題です。

 

 ホットプレートは電気調理器具の一種ですが、炒めることが主な任務です。
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 ホットプレート
の原理は、下に巡らされた熱源(ヒーター)により鉄板を加熱するものです。鉄板部分が外せるようになったり、おでんの鍋がオプションで付いたり、ずいぶん便利になりましたが、後の掃除がフライパンより面倒です。また、一人分の調理には広い鉄板を持て余します。




 そこで、メーカーには怒られるかも知れませんが、こんな使い方をしてみました。
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 直接熱源の上にフライパンと小鍋を置き、炒め物と麺を茹でるのを同時進行させるのです。ヒーターの熱が100%パンや鍋には伝わりませんが、漏れた熱は部屋を暖めます。これで洗い物がぐっと楽になります。




 白石温麺で作ったソーミンチャンプルーです。
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 まだ、水道や都市ガスは復旧していませんが、近くのスーパーが夕方まで営業してくれるようになったので、仕事帰りに野菜が買えました。麺類も茹で時間が短い素麺、冷麦、温麺などが災害時には適しています。パスタも調理が簡単で良いのですが、通常、茹で時間が8分以上に及び湯量も多く必要とします。何人かで食べるのなら、ホットプレートで豪快にフィデオワ(パスタのパエージャ)にしてしまうのも一手ですね。




 ホットプレートの鉄板を使わないと後片付けが楽になります。
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 水
が貴重なので、ティッシュで拭いて、さらにお湯を垂らし、仕上げ拭きをして完了。単にが貴重なだけではなく、海岸部の下水処理場が大津波の被害により稼働しておりませんので、海に汚水が垂れ流し状態になってます。海の資源への悪影響も懸念されますので、なるべくキッチンのシンクからの負荷を軽減させるようにしましょう。




 ご飯茶碗などは、食後にお湯を張り、漬物などでよくこすって、そのお湯も食後の一服にしています。
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 これって、昔は庶民の食事の作法でしたよね。洗う人への配慮と食べ物への感謝です。特にレトルトのカレーや中華丼などを食べた後はお湯を注いで飲み干してもらいたいですね。盛岡じゃじゃ麺鶏蛋湯(チータンタン)は環境負荷を抑える意味でも素晴らしい習慣です。




 おかずがオイリーでなければ、さらにティッシュで拭き上げて完了。
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 山岳をやっていた頃、冬山ではこれが当たり前でしたので全く抵抗がありません。それにあの頃はロールペーパーでしたし・・・。




 ホットプレート裏技をご紹介しましたが、この方法で最初からお湯を沸かすのは非効率的ですので、予め炊飯器で沸かしたお湯を用います。もっとも、家族ソーミンチャンプルーを作るのでしたら、炊飯器で麺を茹で、ホットプレート本来の使い方で調理した方が効率的です。地震から10日が経過しました。まだ、水道や都市ガスは来ていませんが、生活は少しづつ元に戻りつつあります。家を失い避難所で生活をされている方々や家は残ったものの救援物資の行き届いていない地域の方々に比べればどれだけ幸せなことでしょう。今後は被災地の方々のことを片時も忘れることなく、救済の手を差し伸べていきましょう。
 

 

  そして、生活が元に戻るにつれて、また、への負荷が増えてきます。沿岸部の下水処理場が稼働していませんので流入量が多くなると、海への垂れ流しも増えてしまいますし、下水道が修復される前に大量の水が流れ込むと溢れ出す危険性もあります。今回の震災体験を教訓に、

  ① 食器は拭いてから洗う。
  ② 流し放しで水道を使わない。
  ③ 水洗トイレの水節約。
  ④ 風呂のお湯の有効利用。

 
を心掛けて行きましょう。これは電気やガス、ガソリンにも言えることですね。特に風呂200リットル近いので大切な資源です。洗濯に使うのは常識ですが、この水をトイレに回せるシステムができるとさらに良いでしょうね。



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2011/04/07(木) 05:00 | trackback(0) | comment(4)
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