源吾茶屋の茶屋セット(西公園@仙台)
カテゴリー: 外食:ラーメン
ここは西公園。暖かい日にはベンチに座って読書も良いですね。ビル街の外れにこのようなオアシスがあるのはありがたいことです。この西公園、元は桜ヶ岡公園と呼ばれていたのですが、東の榴岡(つつじがおか)公園に対して西公園と呼ばれるようになったとか。子供の頃の夏休み、川遊びしない時は今はなくなった市民プールかここ西公園で遊んでいました。東西の公園とも桜の名所として知られていますね。
公園の南、これまた移転してなくなった天文台の近くに桜岡大神宮があります。
政宗公が伊勢神宮より勧請したとされ、藩内を何回か遷座した後、明治維新後にこの西公園に落ち着いたそうです。
この桜岡大神宮のすぐ隣には江戸時代から創業を続ける源吾茶屋さんがあります。
子供の頃からここで食べるのが夢でした。祖父の家がすぐそばなので、ここで食事させてもらえませんでした。^^ 麺類なんか食べている人を横目で見ながら帰るのでした。その割に大橋茶屋さんのがんづきや茶飯握りはよく買いに行かされましたっけ。
遅めの昼時なので窓際の陽射しの当たる席に座れました。
現代の茶店は音楽が流れ、コーヒーが似合いそうな佇まいです。ゆっくり時間が流れます。
さて、休日のブランチは何にしましょうか。一番人気は茶屋セットとか。
ラーメンにお餅が付くそうです。
こちらが茶屋セット880円。
ちょっと高いかなという気もしますが、突き立てのお餅にサラダも付いてますからまずまずでしょう。
源吾茶屋さんの名物はラーメンではなく、ごまもちなんですね。
ごま餡のお餅なんてどこでも発生しそうですが、元祖と銘打ってあります。製法がなにか違うのでしょうか。
奥がごまもちです。なるほど、ごま餡が実にファインでトロリとしています。お餅もシルクのようにきめ細やかで柔らか。
甘い物が得意じゃない私も不思議と胡麻やナッツと組み合わさると食べられます。ただ、小豆餡は子供の頃、正月に汁粉を食べないと雑煮を食べさせてもらえず、あんこがトラウマになってます。^^ なんとか半分の粒餡をお茶で流し込み、あとは申し訳ありませんが餅だけ頂きました。
フレッシュサラダは胡麻ドレッシングが既に掛かってきます。
お餅を食べた後の甘ったるくなった口をサラダがスッキリと直してくれます。
さて、ラーメンですが、ごくシンプルなお蕎麦屋さんの中華そばといった感じです。
小さな煮豚とメンマが数本。それぞれの味付けも上品です。スープは鶏ガラを感じます。
麺は色白のストレート。一見、柔らかそうに見えますが、結構、コシがあります。
志のぶさんの系統かな。飲み過ぎた翌日にも頂ける優しいラーメンですね。
西公園の西側は広瀬川ですが、公園の地下をくぐる建設中の地下鉄東西線がここで地上に現れ、川を渡るのですね。
西公園駅の次は対岸の国際センター駅となる計画です。私は仙石線がそのまま延長するのかと思ってましたが、JRと市営ですからコラボレないのでしょうか。地下の仙台駅付近が複雑になりますね。
子供の頃の夏休みは琵琶首丁で過ごしましたので、この界隈は私のテリトリーでした。念願の源吾茶屋さんで食事が出来たのは実は最近になってからでした。この茶屋セットなんて、子供の頃だったら舞い上がるようなご馳走でしたでしょうね。ラーメンですら、たまに父親に連れられて床屋の帰りに食べたくらいでしたから。それに比べて現在は飽食気味で素朴な美味さを忘れつつあるようで不安になります。
源吾茶屋
・所在地 :仙台市青葉区桜ヶ丘公園1-1
・電 話 :022-222-2830
・営業時間:11:00~18:00
・定休日 :不定休
・駐車場 :あり(店前の広場)