食・酒・笑にこらすで呑み放題(大手町@仙台)
カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹
夕暮れ迫る広瀬川の大橋です。欄干の灯りも点き始めました。この大橋は何代目か知りませんが、藩政時代は市街地と青葉城を結ぶ重要な通路で毎日お侍さんが渡っていたことでしょう。
大橋から下流を望みます。八木山のTBCの鉄塔ももうライトアップされています。
この周辺には私の子供の頃の思い出がいっぱい詰まっています。私は仙台で生まれましたが、幼いうちに東京や神戸へと引っ越しました。それでも、夏休みにはこの写真の左手にある祖父の家で過ごしました。
朝から夕方まで、川で釣りをしたり、魚を手づかみで獲ったりして遊びまくっていました。ですので、この辺りのどこにどんな魚がいるかすっかり頭に入っていました。あの頃は中洲に鬱蒼と木々が茂っていましたね。祖父によると、昭和初期には中洲もなく、貸しボート屋があって、市民の水遊びで賑わったそうです。
今日は大橋近くに今年(2011)1月にオープンしましたにこらすさんにお邪魔します。
ここは閉店となりました大橋茶屋さんの並びで市営バスの大橋バス停の目の前です。元はカレーショップだったそうです。ですから、居酒屋さんのイメージで探しますと、見過ごしてしまうかも知れませんね。
店の前にはご主人が選りすぐった酒の瓶を樽に入れて飾ってあります。
定番メニューに横手焼きそばがありますように、小原さんは秋田県横手市のご出身とか。和風の物だけではなく、イタリアンやフレンチ、中華などを組み合わせたオリジナルの料理も頂けます。
こちらがご主人の小原さん。まだ若い!!。店名の由来であるニコラス・ケイジとツーショット。^^
よくみんなに似ていると言われるそうです。朗らかで優しい好青年、どんな料理を食べさせてくれるのでしょうか。
申し遅れましたが、本日はベガサポ顧問の帰国報告会でした。緊急にメンバー8名が集まりました。
毎年のマレーシアロングステイと違って、今年は団体を引き連れての東南アジア巡りだったそうです。お土産にタイのカレーやスープのペーストと珍しい乾燥イチゴを頂きました。ありがとうございます。みんなで味あわせて頂きます。
さて、本日は様子見で3500円の呑み放題コースをお願いしています。
我々は1次会を呑み放題にしないと危険なのです。^^ まずは生ビールで乾杯となります。店内は奥様の友恵さんが笑顔で取り仕切っていますね。
最初の一品はハマグリの潮汁仕立て。芹と長葱の細々散らしてあります。
濃厚なハマグリのダシが利いたスープが最高です。
このハマグリ、近年、日本に出回っているシナハマグリとは少し違うようです。
殻を持って帰って調べてみましたが、どうも、台湾産のタイワンハマグリのように見えます。シナハマグリより国産のハマグリに似ていますが、複雑な模様がなく、どの個体も一様に淡褐色で端に濃色の部分があります。最近、輸入量が減ったシナハマグリに代わって、タイワンハマグリが入ってきているのでしょうか。これらハマグリ類の分類はいまだに混沌としており、遺伝子の解析による再検討がなされています。
お造りの盛り合せはマグロとタイでした。
食べ残しがちなケンやツマが適量で控えめな飾り付けに好感が持てます。
呑み放題の日本酒は3種類でした。銘柄は月々変わっていくようですが、まずは八海山を冷やで頂ます。
やはり、刺身は日本酒で頂きたいですよね。ウイスキーやワインには譲れません。^^
こちらは酒粕入りの特製胡麻豆腐。実に濃厚です。
胡麻と葛と酒粕でだけで、ここまで濃厚なコクが出せるのでしょうか。まるでレアのチーズケーキのようです。
生ハムを盛り込んだグリーンサラダ。ドレッシングは胡麻風味。
野菜が力強くて美味しいですね。畑から採ってきたばかりのような鮮度です。クラッシュアーモンドの食感も変化があって楽しいです。
これは定番メニューのじゅわっと鶏唐ねぎソースぶっかけ。生野菜もたっぷりで豪華に見えます。
熱々の鉄板の上でジュージュー音を立てています。これだけでもご馳走ですね。鶏ももの空揚げも大振りでジューシー、下味もナイスな加減です。
さて、こちらも定番の横手焼きそばです。半熟卵をよく混ぜて頂きます。
このコースでは炒飯か焼きそばから選択できるようです。でもね、まずは横手の人が作る本場の焼きそばを食べてからでしょう。
宴たけなわ、大いに盛り上がっています。
お店はこのように、こじんまりとして全部で15席、うちカウンター席は4席です。金曜日は予約をした方が無難かも。
妖艶な色気の鯛さんにお酌してもらっているのは表の樽にもあった生酛のどぶです。これはコース外です。
鯛さんも今年はお嫁さんになるのだねぇ。今度は旦那も連れていらっしゃい。^^
〆にはなんとティラミスでした。
呑兵衛にとっては酒の後のデザートはこれくらいの一口で十分過ぎるのです。^^
にこらすさんの小原さんご夫婦、今晩は、どうもありがとうね。
お二人ともお若いのにほんのり和み系です。仕事に疲れたら西公園まで歩いてみては如何でしょうか。
大町ののんびり酒場ニコルさんや片平のピッツァ・バール、ニコさんと紛らわしいのですが、大手町のにこらすさんはひらがなです。開店してからまだ2カ月も経っていないのに繁盛しています。居酒屋は日本人が気軽に酒を親しむもっとも身近な存在ですが、若い世代がその内容を少しずつ改革しています。洋風の紛い物ではなく、和洋中をさり気なく組み合わせた創作料理をメニューに取り入れつつ、全体として居酒屋の雰囲気は残していることで日本人の心にすんなり溶けこめるのでしょう。それに最近の若い方がやっている居酒屋さんは接客が見事ですね。まだ、経験も浅いのによく頑張っています。日本も捨てたもんじゃありません。にこらすさんのブログで最新情報もゲットできます。へば! ^^
食・酒・笑 にこらすhttp://nikoras20110123.da-te.jp/
・所在地:仙台市青葉区大手町7-20
・電 話:022-211-8226
・営業時間:11:30~14:00(月~金)/17:00~23:00
・定休日:日曜日・祝日
・駐車場:有4台分(18:30以降)