サ流ペスカトーレ正月バージョン

カテゴリー: 料理:麺類

 青森美味探訪レポの連載中ですが、ここで1月に作った料理の記事を入れさせて下さい。^^

 

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 この華やかな料理は何でしょう。ちらし寿司のようにも見えますが、実はスパゲッティなのです。旬の海の幸をたっぷり盛り込んだペスカトーレですが、正月(1月)らしく、華やかさを出しています。通常のペスカトーレと違って、トッピング用の魚貝類の他に、細々と刻んでラグーにしたソースでパスタを和えています。一皿で食事になるピアット・ウニコ、ちょっと贅沢でしょ。^^




 材料は好みの魚貝類を4~5種類は揃えたいですね。今日は新春らしくちょっと奢って白子イクラも使います。
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 今が旬のマダラやムール、名残の聖護院蕪も加わります。どういう訳か季節外れのマボヤも参加します。



 
 白子はトッピング用、マダラとタコは一部をトッピング用に大振りに切っておきます。
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 残りのマダラやタコ、ホヤはラグー用に細々にします。


 

 ホヤって、夏が旬ですよね。でも最近は一年中韓国に輸出するため、国内にも周年出回るようになっています。
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 この時期はホヤの産卵期。肉の内側にトラ模様が見えますが、白い部分が精巣、緑褐色の部分は卵巣です。そうです。雌雄同体なんですが、自家受精はしないメカニズムを持っています。夏の身の厚いホヤとは違いますが、子持ちホヤの味わいも乙なものです。宮城県の内陸部や一部沿岸部では正月の雑煮にホヤを使うとこともあるくらいで、佳いダシが出ます。パスタのラグーソースにもきっと絶大な力を発揮してくれるはずです。



 ピアット・ウニコの場合は茹でたパスタを待たさないようトッピングを先に作ってしまいます。
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 白子やマダラ、タコは軽く塩胡椒をして、薄力粉をはたき、オリーブオイルで炒めておきます。



 
 続いてラグーソースを作ります。魚貝類の細々をニンニクで香りを出したオリーブオイルで炒めます。
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 タラの肉は炒めるに従い崩れていきますが、ソースですのでその方が都合がよろしい。
 




 ここで隠し味のソフリットを加えます。蕪の薄切りも少し遅れてこの段階で加えます。
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 ソフリットはイタリア料理の定番調味料のようなもの。玉葱、人参、セロリを微塵切りにして、オイルで30分ほど気長に炒めておいたものです。これにより野菜の旨味と甘味が加わります。トマトソースと同様、まとめて作って、冷蔵または冷凍しておきます。


 

 ここで、白ワインを加え、よく掃除したムールを加熱します。
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 味付けはムールの口が開いてからにします。



 ムールの身に熱が通ったら取り出して加熱しすぎないようにします。
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 この段階で塩胡椒、ナンプラーで調味し、スパゲティを茹で始めます。本日は1.4mmのスパゲティーニ(会社によってはフェデリーニ)を使います。蕪の葉っぱを茹で上がりの3分ほど前に加え、さっと加熱します。茹で上がったパスタをこのソースに絡め皿に盛り付けましょう。




 取り出しておいたムールや炒めておいた白子、マダラ、タコを乗せて、イクラを散らします。
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 食用菊の花びらも散らして華やかさを盛り上げます。菊華は生でもパスタの余熱ですぐにしんなりします。



 
 魚貝類のラグー系ピアット・ウニコですが、塩味でさっぱり日本人向きです。
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 柚子の果汁を少し垂らして食べ進むのも日本人好みで面白いです。こんなパスタ外で食べたら、軽く2000円以上取られるのでしょうね。



 
 やはり、このようなご馳走系パスタをワインなしでバクバク食べたら罪ですね。
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 もう松は取れましたが、まだ、一月。新春らしい豪華なパスタもありでしょうね。



 魚貝類を使ったパスタをペスカトーレ(漁師風)と言いますが、何を何品入れなければならないという決まりはありません。元来は漁師が売り物にならなかった雑魚や壊れた甲殻類なんかを使って作っていたのでしょうから。巷ではトマト味もありますが、優しい魚貝類の味わいを活かせるのはオイルも少し控えた塩味だと思います。味噌味、醤油味への展開も想定されますが、そこまで日本化してしてしまうとイタリア料理を食べる喜びにも影響しますのであえてトライしていません。^^





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2011/01/30(日) 05:05 | trackback(0) | comment(4)

青森美味探訪(5) さんふり横丁小栗の創作貝焼き

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 さて、青森の夜はまだ早い。いなげ家さんで大間まぐろたつ鍋を堪能し、地酒各種で温まった一行は再び厳寒の銀世界を行進します。次の目的地はさんふり横丁です。どこの町にも横丁はありますが、こちらの横丁は八戸のみろく横丁(平成14年オープン)と同じく、近年(平成17年)、造られたいわゆる呑兵衛のテーマ横丁ですね。青森の夜の繁華街、本町の真ん中に位置し、個性豊かな10数軒が並んでいます。
 




 さんふり横丁の文字の上に3羽のフクロウ。まるで見ざる聞かざる言わざるみたいですが、果たしてさんふりとは・・・・。
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 さんふり横丁さんふりとは津軽衆の気質であるえふり(良い格好したがり)、あるふり(金や物があるふり)、おべだふり(知ったかぶり)に因んだそうです。^^





 東北新幹線が新青森まで開通してから、初めての大人の休日倶楽部なので、東日本から観光客がどっと押し寄せたはずなのに、意外と人気がありません。oguri3.jpg
 っつうか、雪が積もった厳寒の夜の街を酒肴を求めて果敢にも徘徊して回る中年、熟年集団は我々ぐらいしかいないということかも知れませんね。^^ ベストシーズンならきっと混み合っているのでしょう。今夜の さんふり横丁でのターゲットは元気な女将さんがやっている浜まちさんという居酒屋だったのですが、大変な人気で残念ながら満席でした。



 anegoさんが浜まちさんで食べたという溶き卵をつけて食べる乾しダラを試してみたかったのでした。仕方なく、他の店の様子を見ながら横丁を一回りして気付いたのですが、満席なのは浜まちさんくらいであとのお店はガラガラなのです。15のブースも全部埋まっておらず、空きスペースも2つほどありました。





 呑兵衛アンテナをピンと立てて良さそうなお店を探索しました結果、行き着いたのがこちら。小栗さんという居酒屋です。
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 なにかオーラを感じます。見えにくいのですが、入り口に貼り出された元祖帆立山菜伝法焼という短冊にも惹かれました。
 




 店内は狭くカウンターに8席くらい。津軽美人が迎えてくれました。その奥でベレー帽を被ったご主人が鋭い視線でギロリ。^^
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 ご主人の出で立ちから、グリーンベレーを連想し、きっと、軍オタなんだと思ってしまいましたよ。
 



 軍オタなんて大変失礼いたしました。ご主人の小栗さんは絵描きさんでもありました。
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 お店の壁には風景画やクラフトなど、様々な作品が展示してあります。面白いお店を引き当てました。あ、それと津軽美人は実の娘さんとのことでした。誰かが聞き質しました。^^
 



 

 こちちの小雪さんもご主人の作品です。
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 若い頃から画家を目指したわけではなく、料理人として修行する傍ら趣味で絵を描いていたそうです。素晴らしい才能ですね。これなら料理も期待できそうです。




 小雪さんに見つめられているうちに俗っぽくもハイボールが呑みたくなってしまいました。^^
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 お通しは焼き鮭のほぐし身をマヨネーズで和えた物でした。




 ご主人の作品の特徴はキャンバスや和紙に描くのではなく、野菜の葉や皮、魚の皮などを貼り付けて乾燥させた物に描くことです。
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 お土産に野菜の皮に書かれた夢をのカード(メンコ?)を頂きました。とりあえず、財布に入れて効能をチェックしてみます。^^
 




 さて、看板の帆立山菜伝法焼です。津軽名物の貝焼き味噌とは少し違います。下の写真は典型的貝焼き味噌(仙台銀座おやどさんにて)
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 通常、貝焼き味噌は大きなホタテガイの貝殻を鍋代わりにし、貝柱の入った味噌汁に溶き卵を流し入れて攪拌したものですが、ご主人は魚焼きオーブンで加熱しておりました。ですので、表面に焦げ目が付いていますね。



 一口食べてびっくり。まるでクリームのように滑らかです。貝柱以外にも調味された山菜がざくざく出てきます。
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 元来、伝法焼き(伝宝とも書く)とは、素焼きの平たい鍋、すなわち焙烙に葱を敷き、魚の切り身を蒸し焼きにした料理ですが、ダシで割った溶き卵を加えて焼いたものを伝法焼きと呼ぶ地域もあります。茶碗蒸しならぬ茶碗焼き、いやいや、和製キッシュでしょうか。


 でも、小栗さんの伝法焼きはそれとも違う。この滑らかさは卵の素(もと)を使っているとのこと。さすが、手練れの技ですね。とは卵黄を攪拌し、さらにサラダオイルを加えながら乳化するまで攪拌したもので、ポテッとした硬さが出ます。和食の和え衣や焼き物に使われますが、これに酢が入るとマヨネーズになりますね。どおりでベシャメルを使ったグラタンのようにクリーミーなはずです。感動しました。
 




 こちらは菊芋の漬け物。甘めの味噌に漬け込んでいます。
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 パリパリとした歯触りが気持ちいいですね。色々、食べたかったのですが、ご主人とのお喋りの方に夢中になってしまいました。
 



 ご主人のもう一つの趣味は釣りです。もう、話が弾まない訳がありません。^^ これは全長26cmのジャンボハゼの魚拓です。直接法ですが、珈琲で着色したそうです。
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 店内にも油目(アイナメ)や川鰈(ヌマガレイ)の魚拓が貼ってありました。結構良い型なので、船釣りかと尋ねますと、いつも目の前の岸壁で釣っているとのこと。釣りの腕も大したもののようです。





 いやぁ~、実に楽しかったです。偶然に入ったお店でしたが、本業の料理の他にも玄人はだしのアート、そして釣り、多才な小栗さんのご主人にはすっかり魅了されてしまいました。もちろん、津軽美人の看板娘さんにも。定休日が月に一日しかないのですが、大丈夫ですかと尋ねると、家にいるよりこっちの方が楽しいんですって。こんなな人生も素敵だなぁとしばし考え込んでしまいます。大きくなったら小栗さんみたいな人になろうっと。^^


 さんふり横丁は雪が降り積もるこの季節の方が各店の女将や亭主とじっくり話しながら呑むのに好都合かも知れませんよ。小栗さんにも30年来のお付き合いという常連さんが来られていました。看板娘が生まれる前からのお付き合いなのでしょう。北の酒場でほんわかと人の温かさを感じさせられました。

 





料理と絵の店小栗

・所在地  :青森県青森市本町3丁目8-3 さんふり横丁内
・電  話  :080-6042-4196(横丁017-745-4242)
・営業時間 :小栗さんは17:00~24:00
・定休日  :小栗さんは第3月曜日
・駐車場  :な し






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2011/01/28(金) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

青森美味探訪(4)いなげ家で大間まぐろとたつ鍋

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 さて、いよいよ青森での夜の部に突入です。その皮切りにちょろりさんが選んでくれたのは、いなげ家ふく郎はた善の3名店。考えあぐねた挙句、大間まぐろを含めて、海の幸を気楽に楽しませてくれるいなげ家さんでお願いしました。この看板をよく見て下さい。いなげ家の字がになっています。備長炭を使った炭火焼きも自慢の一つのこのお店は鰻屋さんとしてスタートしたのかも知れません。もちろん、今でもは人気商品です。
 



 
 実はこちらに伺うひと月ほど前、新幹線で上京したことがありました。その時、車中でトランヴェール12月号にいなげ家さんが紹介されているのを発見しました。
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 正直、焦りました。我らが青森入りする1月15日は東北新幹線が新青森駅まで乗り入れてから最初の大人の休日倶楽部なのです。東京方面からもどっと人が押し寄せると予測されます。とすると、大間まぐろが食べられるいなげ家さんは集中砲火を浴びる可能性もあります。速攻で車中からメールしてちょろりさんいなげ家さんの予約をお願い致しました。
 




 駅近くのホテルからいなげ家さんまで、再び雪中を20分ほど行進しました。繁華街から少し離れた所にあります。
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 あらぁ~、居酒屋さんというより、スィーツショップの佇まい。意表を突かれた感じです。


 
 店内に入りますとカウンター席が続きます。椅子の並びや配膳がきちんとしていますね。
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 さすがに夕方5時、我らが一番乗りのようです。^^  奥にあるお座敷に案内されました。


 
 何といってもいなげ家さんの魅力は大間のまぐろが食べられること。
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 大間まぐろを現地より一尾丸で仕入れて切り分けた後、マイナス50℃のディープフリーザーでストックするそうです。だから、いつでも美味しく大間まぐろが提供できるのですね。赤身ですと一人前900円、とろは1700円で頂けるようです。
 


 大間まぐろはすべて築地市場に直行かと思っていましたが、青森市内にも結構供給されるようです。いなげ家さん以外でも大間まぐろを食べさせるお店が増えています。まさに地産地消の実践ですね。でも、なんで大間まぐろがこんなに持て囃されるのでしょう。それには、いくつかの理由がありそうです。自分なりに整理してみますと、


【大間のマグロが人気の理由】

(1) 日本海を北上するクロマグロ(本マグロ)が折り返し点に近い津軽海峡に寄るのが秋から冬で、サンマやスルメイカなどを飽食し、水温の低さも影響して脂肪含有率の高い肥えた魚体となること。


(2) 大間のマグロ漁は一対一で巨大マグロと格闘するダイナミックな曳き釣りである反面、餌の付け方や仕掛け作りに漁師ごとの繊細な技や工夫が見られる独特の漁法であること(最近は活きたイカを使うことも多く秘匿性が薄れている)


(3) 魚影の群れという大間のマグロ漁を取り上げた小説(吉村昭)が世に出されると同時に、映画化(緒形拳、夏目雅子主演)もされる。その後、テレビ番組でも人間ドラマで味付けした特集として頻繁に放送するようになった。


 私は(3)の要素が一番大きいように思えます。津軽海峡マグロを漁獲する北海道の戸井や津軽半島の竜飛だって、同じマグロの群れを漁獲しており、漁法に違いはあるものの、鮮度管理はそれぞれがきちんとやっています。特に戸井では大型船で漁獲するので船上での処理が可能となり、鮮度管理大間より迅速だとされています。いずれにしましても、大間マグロの品質の良いことには変わりありませんが・・・。
 


 
 
 さて、能書きは止めにして呑み始めましょう。^^ 最初にお通し三点盛りと田酒で喉を潤します。
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 左から生タコの粕漬け、厚焼き卵、イカの味噌和えです。生タコの粕漬けって初めて頂きましたが、風味、歯応えとも乙ですね。今度作ってみよう。



 これは珍しいマグロのの和え物です。
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 一尾買いだからこそ出来る珍味ですね。細かい鱗を取り除くのが大変とのこと。皮と言ってもまぐろですので5mm位の厚さがあります。ぷりぷり、しこしこした食感がなんとも心地よいのです。
 



 お酒も豊盃やら白神やら、大将お薦めのおおまうみなり(大間海鳴り) やらと、どんどん発注されていきます。^^
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 冬でもこうして竹の器に氷とともに供されると持て成しの心意気が伝わりますね。冷やしすぎは禁物ですけど・・・。おおまうみなりはむつ市の関乃井酒造さんの醸す地酒。下北の酒ですが、ほとんど地元にしか出回っていないレアな酒とのこと。鄙びた味わいのお酒でした。微かに塩気を感じたのは私だけでしょうか・・・。
 



 

 さて、待望のお造り盛り合わせです。もちろん大間のマグロも盛り込んで頂いています。
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 手前から時計回りで〆鯖、帆立貝、たつ(白子)、水蛸、たぶんソイ類、大間マグロ赤身とトロ。冬の津軽の海の幸が一堂に会しました。もう、迷い箸ぐるぐる。^^  あ、これ、一人前で銘々にお願いしてあります。
 


 
 大間マグロのトロです。醤油に一瞬で油膜が・・・。かなり薄めに切ってあるので少し物足りないのですが、風味が濃いので相殺されます。
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 冷凍でしょうけど、前記のようにディープフリーズですので、赤身も透明感があり生のようです。トロの脂のスッキリしていること。くどさが全くなく、甘味を強く感じます。


  
 続きまして、本日のもう一つの主役、津軽のたつ鍋です。白子がたくさん入った贅沢な鍋ですね。もちろん、ダシが出るようにじゃっぱも下に埋もれています。
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 もう、鍋も脳内もお花畑状態。テーブルに歓喜が溢れかえります。生きてて良かったぁ~。^^
 



 こちらのお店では新潟のかんずりのような唐辛子ペーストを薦めてくれました。
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 クリームのような優しい味にピリッと刺激が加わって、これもまた楽しい味わいですね。



 お酒もどんどん呑み倒しています。今度は弘前の銘酒じょっぱりの山廃です。
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 こうして、呑み比べますとじょっぱりは強情な味がしますね。一徹者が俺はこの味で行くんだと両手を腰に当てて立ち塞がっているようです。ド ンナダ? 
 



 念願の大間まぐろたつ鍋に出会え、地酒も様々楽しみました。まぐろたつの他にも美味しそうな肴が沢山あったのですが、今夜はまだまだ、この先があります。またしても、後ろ髪を引かれながらの移動です。いなげ家さんのご主人はなかなか気さくな方です。出張で来られた時に一人でぷらっとカウンター席も良いかも知れません。四季折々の海の幸が食べられますが、青森の地鶏シャモロックや牛すじ煮込み、豚足まで用意されています。もちろん、人気のも一度は頂いてみたいですね。




いなげ家 http://inageya.blog74.fc2.com/
 

 
・所在地  :青森県青森市青柳2-3-9
・電 話   :017-723-5708
・営業時間  :17:00~22:00
・定休日  :日曜、祝日
・駐車場  :店の向かいに2台





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2011/01/26(水) 05:00 | trackback(0) | comment(6)

青森美味探訪(3) 喫茶マロンのジャマイカンカレー

カテゴリー: 外食:丼・オーバーライス

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 一八寿司
さんで美味しい魚貝料理に舌鼓を打ち、地酒作田ですっかり上機嫌となった一行は勢いついて次の店へ向かいます。夜の部突入までにもう1軒突撃なのです。今度はお寿司屋さんとガラッと変わって、このような看板のお店です。昭和を感じるレトロな雰囲気の喫茶店です。青森市に住んでいたちょろりさんが、青森っ子なら一度は食べたことのあるという青も森ならではのカレーを紹介したいとのことです。




 一八寿司さんから東に進み、アスパム通りを渡ってさらに東に進みます。
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 正面のピラミッド風の建物が青森のランドマーク、アスパム(青森県観光物産館)です。ここは明日、名産品を物色しに訪れる予定です。



 アスパム通りのもう一丁東の通り(八甲通りに連結)に目指す喫茶店、マロンさんがあります。
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 お店は2階で左の階段を上ります。左隣もパルナスさんという喫茶店です。壮絶なロケーションですね。^^



 


 店内はアンティックな空間を売りにしているだけにレトロな物が様々陳列されています。
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 止まったままの柱時計がいくつも掛かっていたり、蓄音機ペコちゃんが置いてあったり、山小屋風にランプもぶら下がっていたりします。



 ショーケースのケーキも今風じゃないクラッシックなものばかり。
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 40年ほど前にタイムスリップした感じです。^^



 
 コーヒーへのこだわりを見せる亭主敬白。食事のメニューも昔の喫茶店そのもの。
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スパゲティも昔ながらのミートソースナポリタン。これらのスパも今ではスパゲティ・ア・ラ・ボロネーゼナポリタンは日本の産物であることが知られつつあります。いわゆる日本の洋食と同じジャンルに入るのでしょう。本日のターゲットはジャマイカンカレーです。



 こちらが特製ジャマイカンカレー740円です。一見、伝統的なドライカレー。
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 福神漬けや茹で卵が和製洋食であることを裏付けています。





 この気取らない野菜スティックマヨネーズもなぜか好感が持てます。
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40年前なら野菜スティックもハイカラで格好よく目に映ったでしょうね。



 
 よく見ますと、いわゆるドライカレーよりウエットでインドの挽肉カレー、キーマカリー風ですね。
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 でも、なんでジャマイカ?? ジャマイカにはこのようなカレーライスがあるのでしょうか?・・・・ということで、またまた、色々考えてみました。


【ジャマイカンカレーを考える】

 ジャマイカはカリブ海に浮かぶ島国ですが、私はジャマイカというとレゲエヘアーのあんちゃんがボブスレーに乗っているイメージが離れません。^^ そうです、あの名作、クール・ランニングですね。雪の降らない南国でオリンピックに出場するため、ボブスレーにトライするハチャメチャな実話を面白おかしく映画化したものでした。

 このジャマイカでなんでインド料理カレーがあるのでしょう。色々、調べてみると、ジャマイカは当初、スペインが植民地としていましたが、後にイギリスが獲得します。この時、奴隷として重労働を強いられていた西アフリカ系黒人が脱走して山に籠り、自給自足をしながら奴隷解放活動を始めます。この集団はMaroon(マルーン)と呼ばれ、植民地政府に対する反乱分子となっていくのです。

 このような状況でイギリスはプランテーションの労働力として実質支配していたインドから多数の低賃金労働者を運び込んだらしいのです。インド以外の国からも労働者は招き入れてますが、インド人が4万人と最も多かったそうです。このような歴史的背景から、インド人ジャマイカの材料を使った独自のカレーを作り広めていったことは間違いないようです。

 ただ、現在のジャマイカでは CURRIED CHICKEN(カリーチキン)というカレーシーズニングで煮込んだ鶏料理やJERK CHICKEN(ジャークチキン)というジャマイカのスパイスやハーブに漬け込んだチキンを炭火で焼いたものは定番料理としてすぐに見つけられるのですが、マロンさんのようなキーマカリーは存在するのかわかりませんでした。


【店名マロンに関する考察】

 ちょっと、気になるのはマロンさんの店名は上記の脱走奴隷集団であるMaroon(マルーン)と関係があるかということです。マロンさんのスペルはMARRONであり、英語ではスペルも発音も異なります。でも、フランス語では脱走奴隷をMARRONと綴るのです。栗やマロニエの実と同じスペルですね。

 勝手な推測ですが、奴隷解放の一大運動に展開したマルーンのスピリットを店名に因み、そのシンボルとしてジャマイカ風カレーを日本人が食べやすいように提供しているのではないでしょうか。創業が昭和45年(1970)、折しも全共闘や三派全学連が急速に過激化していった時代でもありました。

 真相をご存知の方、是非コメント下さいませ。m(..)m




 閑話休題


 マロンさんのジャマイカンカレーは実に優しい味でした。玉葱とたぶんリンゴであろう甘味が口に広がり、たっぷり使われた挽肉の満足感も伝わります。決して、スパイシーでホットなカレーではありませんが、ノスタルジックな味のカレーと言えましょう。この味がアンティックな空間とよくマッチするのです。



 〆には自慢のコーヒーです。ジャマイカのブルーマウンテンではないようですが、自家焙煎の香りが広がります。
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 青森にはこのような古典的な喫茶店が昔の雰囲気で残されているのですね。また、それが存続できるのは青森の方々がよく利用しているという証です。






 会食2食目は青森のソウルフード、ジャマイカンカレーでした。さすがに夜に備えてシェアしながら頂きました。この後、周辺を散策し、17時からの宴会に向けて小休止です。新青森駅を出発して雪中行進を始めてから、まとまった休みを取っていませんでした。小一時間ホテルのベッドで足を休めます。夜も夜で相当歩き回ることになるでしょうから。この後も津軽の冬の味覚がどんどん続きます。乞ご期待。
 



喫茶 マロン



・所在地 :青森県青森市安方2-6-7  
・電 話 :017-722-4575 
・営業時間:7:00~23:00 
・定休日 :第1水曜日 
・駐車場 : なし





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2011/01/24(月) 05:00 | trackback(0) | comment(9)

青森美味探訪(2) 一八寿司でまず一献

カテゴリー: 外食:寿司・魚貝類定食

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 青森美味探訪
、最初の会食はお寿司屋さんで厳かに執り行われます。ですが、お寿司を食べてしまいますと後のスケジュールに差し障りますので、お料理をつまみながら地酒を味わいます。ちょろりさんが選んでくれたお店は一八寿司さん。青森では有名なお店とのことです。何で寿司屋さんかと言いますと昼間から堂々とお酒が飲めるからです。^^








 一八寿司さんは白い土蔵造りの店構えで清潔感が伝わります。
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 向かいには別館もあり大人数の宴会もできるそうです。
 




 要所要所に生花が活けてあり格式の高さも感じさせます。
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センリョウの赤い実がまだ1月であることを思い起させます。冬の赤い実は何かホッと心を温めてくれますね。
 





 案内された個室には、なんと津軽塗りのテーブルが・・・。
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 こりゃ、相当、格式の高い店に連れて来られたのではと多少不安になってます。 津軽塗りは生地に着色した漆を厚く疎らに散らし、何層にも異なる色を重ね塗ってから磨ぎ上げて、あの独特の模様を浮き上がらせます。下の写真はその工程を見せるサンプルです(アスパムにて)。小さなお盆でも数千円はするのにこのテーブルは一体いくら???
 




 恐る恐る献立をめくりますと、意外や意外。実にリーズナブルな価格です。
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にぎりの特上でも3000円しません。お奨めのおつまみも寿司屋さんにしては庶民的でホッとしました。^^
 






 まずは大根をダイナミックに切って漬けたがっくら漬けです。女性は一口では食べられないでしょう。
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がっくら漬けがっくらですが、鉈で豪快に切り落とす様からとか、食べる時の音だとか言われています。これは青森特産の漬物ではなく、秋田や岩手にも分布しており、北東北に広く伝わる漬物ですね。塩麹で薄味に漬けるので日持ちがしません。






 これも呑兵衛垂涎の肴、アン肝です。
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アンコウの肝も年が明けると求めやすい価格になってきます。市場で見つけると買い求め、アン肝を蒸してちびりちびり食べています。^^ フォアグラより透明感のある味わいが堪りません。
 





 これは炙りホタテです。
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炙りはバーナーを使っているようですが、炙る前に仕事がしてあります。ホタテの柱が締まっていますので、昆布〆か紙〆でしょうか。ホタテもかなり大きなものが使われています。加熱してもレモンくらいの直径があります。

 




 陸奥湾産のヤリイカです。今が旬真っ盛り。
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スルメのように身が厚くはなりませんが、スッキリした味わいが身上ですね。大名マークさんの奥様はイカが大好き。方やちょろりさんの奥様は苦手とか。席が隣同士で良かったです。^^
 






 こちらは蛸の柔らか煮。ちょっと珍しく塩で食べさせます。
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甘塩っぱい醤油味の桜煮ではなく、薄味に炊いて塩で食べる。これは憎いですね。蛸の味がよくわかります。このアイディアは使わせて頂きます。^^





 軟体動物が続きましたので、流れを変えて焼き穴子です。
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うは、これも見事。いわゆる関西の焼き穴子ではなく、江戸前の蒲焼きですね。焼きの前にふっくら炊いてあります。これのにぎりは美味いだろうなぁ。






 お酒は作田を頂いています。美味しい料理にお酒もかなりはかが行ってます。
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もう、このまま呑み続けていたくなる衝動を抑えるのが大変です。後ろ髪を引かれる思いですが、次へと移らなくてはなりません。






 店を出ますとまだ、真昼間。雪も止んで太陽も顔を出しています。雪かきご苦労様です。^^
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 なんか、恥ずかしいですよね。みんな働いている昼間に赤い顔して歩くの。太陽が眩しいなぁ~。




 青森美味探訪はまだ始まったばかりですが、一八寿司さんのアペタイザーと作田ですっかり勢いが付いてしまいました。それにしても一八寿司さんはリーズナブルな価格ながら高級感のある環境で手をかけたお料理を食べさせてくれました。ここを筆頭に選定したちょろりさんも流石です。ただ、二日で10軒は回る予定ですので、最初からこんなに飛ばして良いのでしょうか。不安になりつつも上機嫌です。^^
  
 


 

 


 
 一八寿し

 

・所在地:青森県青森市新町1-10-11  
・電 話:017-722-2639 
・営業時間:11:30~22:00(日祝~21:00) 
・定休日:第2・4日曜日  
・駐車場:なし




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2011/01/22(土) 05:00 | trackback(0) | comment(12)