【福島県相馬市】ホテル飛天で海の幸を堪能
カテゴリー: 外食:その他
この穏やかな内湾は松島湾とも似ていますが、福島県の松川浦です。万石浦や鳥の海と同じく、狭い川のような入り口で奥に広がった壷のような波静かな入り江です。松川浦の外海側には松川浦漁港が出来ており、底引き網や刺網などによる沿岸物が水揚げされます。本日は浦畔の宿に泊まる予定ですので海の幸が堪能できそうです。^^
本日のお宿は松川浦を見下ろす丘の上にあるホテル飛天さんです。
皇室も宿泊なされた格式高いホテルなのです。部屋からは松川浦はもちろん、ホテルのプールや京都竜安寺の石庭のような屋上庭園も眺められます。
さて、何はともあれお風呂ですね。羽衣の湯というネーミングは松川浦の松から来ているのでしょうか。
お風呂は別棟にあるのですが、長い弧状の廊下を渡って行くのです。これが、また良い演出となっていました。
風呂にはジャグジーもあり、ゆったりと疲れを癒せます。地下1,200mから汲み上げる温泉は癖のない弱アルカリ性単純泉です。
窓の外には露天風呂もあるのですが、暗くて風景はよく見えませんでした。でも、星空を眺めながらの入浴は乙なものでですね。
お楽しみの夕食です。もってのほかと青菜と茸の酢の物に烏賊の鱈子和えです。
食前酒は山葡萄酒だったかな。
薬膳がテーマのようでそれらしい料理も組み込ます。
後方の養老豆腐は山芋と牛乳を寒天で固めて豆腐のように作ったもの。擂り下した山芋を使った料理の名前によく養老と付けられます。かつて滋養のある食材だったので、薬膳として捉えたのでしょう。
お造りも綺麗です。エディブルフラワーや芽蓼も利いています。
メバチマグロ、ハマチ、スポットシュリンプ、ホタテガイでしょう。
牡蠣のグラタンと茶碗蒸し。
牡蠣の名産地からやってきて牡蠣だとなんだかなぁ~とは言いません。^^
これも薬膳料理の一つとか。
ふかひれ鍋なんですが、近年、話題のコラーゲンが多いふかひれを使ったところが薬膳なんでしょう。このふかひれも気仙沼のでしょうね。
これは松川浦らしくマガレイの塩焼き。
旧松川浦漁港周辺を歩きますと、カレイなどの焼き魚を焼いているお店があって、すごくいい感じなのです。
最後に天ぷら盛り合せ。
衣が薄い棒揚げで酒肴としても有り難い配慮です。今宵はこれにて床に就きます。大満足でした。
翌朝、近くの松川浦魚市場を見学します。
7時頃だったのですが、続々と漁船が入港してきます。こちらの市場の特徴は女性が多く働いていること。魚の仕分けや並べ方は女性の仕事のようです。みなさま、元気で威勢が良くて、宮崎映画の世界のようです。^^
こちらは宮城でも有名なドンコですね。冬の魚の代表です。深海から水揚げされるので浮き袋が膨張し、胃袋が反転して口から飛び出しています。
標準和名はエゾイソアイナメ、アイナメが付きますが、実はタラに近い種類です。口から内臓を抜いて、葱味噌を詰めて焼いたものは絶品ですよ。^^
これなんだかわかりますか? 舌平目?・・・・残念、違います。
これはクサウオという、タラの仲間の皮を剥いたものです。宮城でも獲れますが、まず、流通に乗ることはないでしょう。グンズラボウと言って、仙南の浜で食べるくらいです。水っぽいので、塩をして乾してから料理すると柔らかいタラのような身ですね。
この四角いカレイは宮城ではあまり馴染みがないのですが、常磐ではよく獲れます。
標準和名はメイタガレイですが、宮城では金次郎カレイと呼びます。それが訛ってチンチロなんて言われることもありますね。^^ 煮付けに最高のカレイです。ん~、お腹が空いてきました。速攻でホテルに帰りましょぅ。
豪華な朝食が待っていてくれました。
朝からこんなに食べられるでしょうか。心配です。
塩辛やうに椎茸などの酒に合うものが・・・。仕事がなければ酒も欲しいところです。^^
うに椎茸の器をよく見ると、しっかりプリントされています。なるほど、これで味を確かめて売店でお土産にというメーカーさんとホテルのコラボですね。^^
イカ刺しにムシガレイの干物焼き。これでは酒がなくては駄目でしょう。
だんだん、ご飯だけ食べているのが辛くなってきました。^^
とどめはこのアナゴの柳川。
卓上で調理します。もう、これは拷問ですな。だれか、酒持ってきてぇ。^^
久々に長い記事になってしまいましたが、相馬方面に旅行に行かれる時の参考になれば幸いです。次の記事も松川浦からお届けしますので合わせてご利用ください。仙台からは仙台東自動車道が山元町まで伸びて、そこから6号線または海岸道路で30分ほどで松川浦に着きます。2014年には常磐道とも繋がってさらに便利なります。今でも日帰り圏内ですが、ゆっくり泊まって温泉に浸かり海の幸を堪能するのも良いものですよ。
ホテル 飛天
・所在地:福島県相馬市和田字中迫104-3
・電 話:0244-38-7000