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【福島県浪江町】念願の元祖なみえ焼きそば

カテゴリー: 外食:他麺類

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 これは一体なんでしょう。焼きうどんのようにも見えますが、実はそばなんです。極太の焼きそばと言えば、そう、最近めきめき注目を集めている福島県は浪江町のなみえ焼きそばです。初めて出会ったのは、昨年(2009年11月)、横手市で開催されたB-1グランプリの会場でした。この時は他にロックオンしていた食べ物が山ほどあって食べることが出来ませんでした。




 思い残したまま1年近く経ちましたが、先日、東北四大やきそばサミット in なみえが開催されたとの新聞記事を目にしました。もう、無性に食べたくなって一っ走り行ってきました。^^ ちなみに、自称東北四大やきそばとは、北から黒石つゆ焼きそば(青森)、横手焼きそば(秋田)、石巻焼きそば(宮城)、なみえ焼きそば(福島)だそうです。


 なみえ焼きそば浪江焼麺太国と名乗る国(組織?)が設されて、町おこしとして派手に活動しています。横手でお会いしましたが、国主のキャラがなんとも味があって良いのです。^^
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 浪江焼麺太国の公式サイトより借用。
 





 ご当地グルメを食べに行く時はなるべく元祖店を狙うことにしています。今回はJR浪江駅に近い縄のれんさんの縄暖簾をくぐりました。^^
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 縄暖簾もなかなか立派な作りです。ただ、どう見てみても居酒屋さんですね。不思議なことに、こちらのお店は元祖店とされているのに、浪江焼麺太国の加盟店には入っていないのです。元祖店のプライドでしょうか。





 遠くからでもわかる壁に書かれた焼きそばのロゴ。駐車場はお店の右隣にあります。
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 すごい、県外ナンバーの車も止まっていましたよ。・・・って、自分の車も県外ナンバーですね。^^
 




 店内は完全に居酒屋さんです。一升瓶がズラリと並んでいました。
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 こちらが元祖店としますと、なみえ焼きそばは居酒屋さんの締めのメニューとして発祥したのでしょうか。
 




 でも、こちらのお店は昼は完全にラーメン店になっているようです。
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 焼きそばの他にラーメン店メニューが並んでいます。
 




 焼きそばは55年の歴史があるそうです。 え”~っ、出来るまで40分もかかるのぉ。麺が太いからなぁ~。
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 好みで一味、ふた味、胡椒、惣酢を用いていろいろな味をお楽しみ下さい。。。。ですって、ふた味ってなんだろう。惣酢はもしかしてソースのこと?
 



 


 40分も待たないでなみえ焼きそばが登場しました。意外とコンパクト。
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 15分くらいだったかなぁ。混雑時の弁解を最初に貼り出しているみたいですね。^^
 




 麺は極太、太さ的にはうどんの範疇に入りますね。
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 しっかり噛み込まないと喉に落ちていきません。肉も厚切りで顎が疲れます。麺が太いので炒め煮にするのでしょうか、かなり濡れた感じです。
 



 
 気になるふた味を使ってみました。
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 何だろう。一味唐辛子にニンニクパウダーでしょうか。でも、このふた味、他の料理にも応用が利きそうです。ソース味にも負けない強さがあります。
 


 やっと念願のなみえ焼きそばを食べることが出来ました。麺の太さも想定以上でインパクトがありました。つけ麺やラーメンの世界でも極太麺は珍しくなくなりましたが、ソース焼きそばにもあったのですね。それも最近のブームに乗ったのではなく、55年の歴史があるのですから、敬服します。 この焼きそばで育った人たちがよその土地で普通のソース焼きそばを食べたらきっと欲求不満になるでしょう。^^

 

 それにしても、日本人はカレーやソースなどのスパイスの集合体はすんなり受け入れられるのに、単品のスパイスの使い方はまだまだ未熟です。カレーでは何度も食べているのに単品のクミンナツメッグの香りが嫌いな人もいますからね。







 浪江名物元祖焼きそば 縄のれん


・所在地  :福島県双葉郡浪江町大字権現堂字南深町22-2 
・電 話   :0240-34-3175
・営業時間 :10:00~14:00/17:00~23:00 
・定休日  :不定休
・駐車場  :あ り





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2010/12/25(土) 05:00 | trackback(0) | comment(2)

聖護院蕪のスープ

カテゴリー: 料理:野菜・果物

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 前記事に引き続き聖護院蕪の話です。大きく形よく育ったはすでに蕪寿司に仕込み、残った小型のを日々利用してきましたが、とうとう、が降りるようになりました。こうなりますと、大根も凍みてしまい、不味くなります。慌てて掘り起し、冬囲いにします。でも、鮮度のいいうちに楽しんでおきたいので今日はのスープです。
 




 大根も霜が当たる前に、掘り出して地面に埋めてしまいます。
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葉を落として、その葉に挟むようにして、土をかけます。これで一冬、利用し続けます。
 




 さて、今日はのスープです。鶏もものぶつ切りでダシを取ります。
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 なんだか、鶏の方がメインに見えますが、本日はあくまで蕪が主役です。
 




 鶏もものぶつ切りをベイリーフやパセリの軸、野菜くずと煮込みます。
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 沸騰させてアクをこまめに取っていきます。最後にを加えてもう一度アクを取り濾しておきます。
 


 主役のとそのを微塵切りにします。は美味しいので大量に使います。
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 彩りに人参にも参加してもらいます。
 



 スープに刻んだ野菜類を加えて煮込みます。
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 野菜は、え~っ、こんなにたくさん?? と言うくらいでちょうど良いです。日本料理だと色を活かして、さっと煮ですが、欧米ではじっくり煮込みます。その方が口当たりは良くなります。
 





 出来上がりはこんな感じです。柚子皮を浮かして季節の香りを添えます。
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 さっぱりとした野菜たっぷりのスープです。体が癒される優しい味に仕上がりました。
 




 さて、ダシを取った鶏ももですが、そう簡単に旨味は抜け切りません。もう一品作ります。
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 アチェート・バルサミコと醤油、味醂を詰めて、蒲焼風のタレで炒り付けていきます。鶏ガラより家庭ではこの方が一石二鳥ですね。
 





 こんな感じで温野菜とともに盛り付けました。
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 蕪や人参の他にプチベールという葉菜も使ってみました。蕪や人参は上記のスープで煮ています。プチベールも同様にさっと茹でました。鶏を炒り付けたフライパンに残ったソースを牛乳とマヨネーズ少々で伸ばして煮詰め、野菜にかけています。
 





 畑の冬支度で掘り起こしたでちょっとしたご馳走になってしまいました。^^
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 市販の小蕪でも美味しく出来ますので、是非、やってみて下さい。ただ、葉っぱが萎れていない蕪を求めないと駄目ですよ。





 上の写真左上のペースト状のものは、フライパンにへばりついたソースを無駄にしないために、お湯を加えて煮立て、そこへパンを加えて練ったものです。こってりした蕎麦がきみたいな感じです。これにより、排水に流し込む負荷も減らせますし、旨味たっぷりのソースも無駄にすることなく利用し尽くせます。^^ 是非やってみて下さい。 






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2010/12/21(火) 05:00 | trackback(0) | comment(5)

聖護院蕪と鮭のクリームスパ

カテゴリー: 外食:他麺類

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 ここ数年、年末に蕪(かぶら)寿司を仕込むために大型種の(かぶ)を栽培しています。今年は聖護院蕪がなかなか良い出来となりました。形の良いものは飯寿司の一種である蕪寿司に仕込みましたが、これをご紹介できるのは年明けとなります。今日は掘り立ての聖護院蕪を使ってパスタを作ってみます。







 猛暑だったためか、今年は柚子も豊作です。北限の地で柚子も栽培しています。
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 これもパスタになんとか応用できないかと狙っています。^^







 で、今回はを使ったクリーム系のスパゲッティを作ります。
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 クリーム系は本来、生クリームを使いますが、健康志向の我が家はバターと生クリームを使わずに作っています。ブロード(ダシ)はいつものように顆粒鶏がらだし少々に鶏胸肉を叩いたもので取っておきました。






 
 最初にサラダ油で具材を炒めていきます。
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 鮭の切り身は一部を飾用に形よく炒めて取り出し、残りは崩しながら蕪や葉と炒め合わせます。







 具材を取り出したフライパンで小麦粉大さじ1を炒めます。
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 そうです。鮭の旨味を回収しつつホワイトソースを作ります。







 温めた牛乳を加えながら、激しく撹拌し滑らかなソースを作ります。
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 ブロードを注いでパスタソースの濃度に仕上げます。ここに塩と隠し味の白味噌を加えてよく撹拌し、味を決めていきます。白味噌を入れることで柚子とのリエゾンを図っています。






 
 柚子は皮の表面だけを擂り下します。
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 この後、果汁を絞り、炒めた具材によく混ぜておきます。







 パスタを茹で始めましたら、ソースを温め、茹で上がり直前で具材を投入。
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 パスタはクリーム系ですから、1.7~1.8mm位で良いでしょう。







 パスタが茹で上がりましたら、ソースと合わせ、炒めて取り出しておいたの切り身を天盛りします。
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 蕪の香りと甘味を楽しむには、パルメザンは邪魔ですね。







 あ、そうそう。最後に柚子皮の擂り下しを振りかけています。
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 柚子はクリーム系のソースに混ぜ込むと香りがマスクされてしまいますので、最後に加えました。ソースに白味噌を加えていますので、柚子とのマッチングは良好です。







 パスタイタリアの家庭でごく普通に食べている日常食。日本では型にはまった何パターン化がメジャーとなっていますが、本来、季節の食材を取り入れながら食べていくものです。ボロネーゼカルボナーラのような定番メニューも美味しいのですが、やはり旬の食材を取り入れたイタリアマンマのパスタも家庭で楽しんで頂きたいですね。





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2010/12/19(日) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

【利府町】Maison de Franceで最期の昼餐?!

カテゴリー: 外食:その他

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 妻が入院する少し前のことです。二人で外食するのも最期になるかも知れないからとパリ郊外のレストランにやって来ました。マロニエの葉も散って、パリジェンヌ達もモノトーンのコートを羽織りだした頃でした・・・。  なんちゃって。^^ 看板をよく見ますと、日本語も書いてあります。そうなんです。こちらは利府の住宅地でひっそりと営業しているフランス料理店Maison de France(メゾン・ド・フランス)さんなんです。入院して手術しますとしばらくお粥生活になるでしょうから、景気付けにとレストランにやって来た次第です。
 




 メゾン・ド・フランスさんは利府の住宅地の真っ直中、仙台北部道路しらかし台インターのすぐそばにあります。
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 看板がなければ、どう見ても普通の住宅です。と言いますか、住宅を改装したのでしょうね。
 




 玄関を開けて、靴を脱ごうとしましたら、ギャルソンならぬ可愛いセルヴァーズ(女性の給仕)さんがお出迎えしてくれました。
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 コートをクローゼットにしまって頂いて、ダイニングに入りますと、これまた普通の住宅の大きさです。テーブルも全部で二人掛け5卓です。ですが、ガラス越しに見える厨房は本格的なレストラン仕様で家庭のキッチンを少しばかり改装したものとは異なります。ちょっと、気になったのは、足下に冷たい空気が流れることです。厨房の換気扇が強力なためでしょうか。
 





 窓からは向かいの公園が見渡せ、これがまた、日本を感じさせない雰囲気を醸しています。この景色が日本の住宅で埋められていたら興醒めですね。
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 フランスで修行されたシェフの蔵書が展示してありました。フランス料理の年鑑のようなものでしょうか。
 




テーブルには美しいお皿が。。。でも、これはすぐに片付けられます。^^
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 いわゆるWelcome Dishという一種の演出なんでしょうね。
 




本日はMenuMidi(ミディー)1500円の方のコースを頂きます。
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 最期の外食かも・・・とか言いながらも財布の紐は固いですね。^^ オードブルとメインは選択式でした。
 





オーダー致しますと熱々の丸いパンが出てきます。
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 バターとオリーブオイルが添えられます。周りがパリンパリンなのに中はしっとりふんわり。あまり美味しいので全部食べてしまいそうになりますが、メインのソースを拭き取るために半分は取っておきましょう。^^
 



上は私が選んだオードブル、じゃが芋のムース黒胡椒添えと下が妻の7種類のきのこ入りタルト(温製)です。
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 じゃが芋のざらつきを感じさせないふわりとしたムースです。挽き立ての黒胡椒が対照的な刺激を加えます。ポテトチップスが立ててあって、ウサギに見えますね。来年の干支を意識したのでしょうか。^^ きのこのタルトも様々な香りが鼻腔に広がります。
 




青菜のスープは朝一番で飲みたいような実に優しいお味です。
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 何種類かの葉菜が使われているようです。ベースのフォンはなんだろう。もしかしたら、野菜だけのダシFond de legumesかも知れません。 



 


 さてメインですが、私は魚料理からリゾット入り鮭のパイ包みを選びました。黒のソースが斬新ですね。
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 パイ生地の中にはリゾットを芯に鮭の身が巻き込んであります。リゾットは炊き込みご飯くらいの硬さがあります。黒のソースの正体は生海苔でした。熱を加えると紫色に変色してしまうので、仕上げにさっと加えたのでしょう。ですので温度も人肌です。
 




 妻は肉料理から仔牛のシェリービネガー煮込みを選びました。
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 熱を通したレタスに包んで供されます。包んである物を開ける喜びってありますよね。仔牛はとろんとろんに煮込んであって、口でとろけます。ソースで煮た乱切りのゴボウがベストマッチでした。どちらの料理も日本人の食指を伸ばさせる魔力を持ってます。^^
 



 さて、デザートですが、予想より軽めなので安心しました。これなら私でも大丈夫。
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 ココナッツ入りのプチマドレーヌや生姜の香りのケーキには生姜チップスが刺さっていました。奥の磁器杯には自慢の生プリンです。とろとろで飲む感じですね。それにしても皿に描かれたソースのアート、フランス料理のこういうところはあまり好きじゃないのですが、心は動きますよね。
 




 


 こちらは入院前の妻へのプレゼント。魅惑のデザートワゴンサービスです。
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 800円追加になりますが、シェフがワゴンで9種類のデザートをテーブルまで運んできて、目の前で切り分けてくれます。これは女性ならイチコロですね。本来、何品か選ぶのでしょうが、シェフの方から全部を勧めてくれました。^^ ミントやカシスのケーキ、パイやイチジクのタルトなど、見ているだけでお腹が膨れます。栗の渋皮煮も添えてあります。これはマロングラッセを作ろうとして挫折したとの解説付きでしたが、たぶんジョークなんでしょうね。
 




 最後のコーヒーでゆったり昼餐を締めくくります。
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 窓辺の席だったので公園の枯れ葉が舞うのを眺めていたら、再び、手術の不安が脳裏をかすめました。
 


 入院前の餞(はなむけ)にフレンチのランチとなりましたが、その割に経費をあまりかけないのは妻も私も倹約家だからです。^^ でも、リーズナブルなお値段にも関わらず大変充実したランチでした。私はイタリアスペインの料理に縁が深いので、フレンチを食べに行くことはほとんどありません。それに現代のフランス料理Nouvelle Cuisineは、皿の上のアートにエネルギーを注ぎ込み過ぎているように思えてならないからです。


 たしかに、スペイン料理の野暮ったさよりNouvelle Cuisineのエレガントさの方が日本人を強く魅了するかも知れません。それにはわけがありまして、Nouvelle Cuisineはポール・ボキューズやトロワグロ兄弟たちのような新鋭のシェフ達が、日本で食べた懐石料理にカルチャーショックを受けて古典的なフランス料理を改革していったものだからです。ですから、その盛り付けや演出は日本人の遺伝子にも共鳴するのです。


 ですので、懐石料理もそうであるように、見せるための食材や器などにも経費がかかり、非日常的な料理となるのです。しかし、メゾン・ド・フランスさんは、いわゆる自宅レストラン形式でコストを抑え、私たち庶民でも気軽に楽しめる価格でNouvelle Cuisineを提供して下さっています。その努力は高く評価されるべきであり、私たちは食べることでお店を支えてあげるべきですね。車でしか行けない所にありますが、特別な人とクリスマスディナーに如何でしょうか。



Maison de France(メゾン・ド・フランス)


・所在地 :宮城郡利府町しらかし台2-4-7
・電 話 :022-356-5030
・営業時間:11:30~13:30/17:30~20:00 ※予約優先
・定休日 :水曜
・駐車場 :5~6台






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2010/12/17(金) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

【福島県相馬市】松川浦の青海苔

カテゴリー: 料理:海藻

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 ススキと穏やかな水面(みなも)、まるで内陸部ののように見えますが、水を舐めると塩っぱいのですよ。^^ そうです、これはなんです。アサリも掘れれば、スズキも獲れます。前記事に引き続き、今、福島県の松川浦の畔に立っています。





 松川浦は太平洋とこの水路で繋がっています。 
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 宮城県の万石浦や鳥の海、長面浦と同じように、入口が狭いけれども中が広い壺のような入り江なんです。こういう静穏な環境が牡蠣や海苔など海面養殖の発祥に大きく貢献しました。





 
 いまは松川浦の外海側に移りましたが、旧松川浦漁港の周辺には今でもこのような風景が見られます。 
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焼き立てのカレイを買って、ワンカップを舐めながら、松川浦畔で時間を過ごすをよさげですね。






 こちらは水産物直売センター。観光客相手の水産物販売所ですね。 
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常磐の海辺では女性に勢いがあります。ボーっと歩いているとドンドン引き込まれます。気が弱い人はすぐ買ってしまうでしょうね。^^ ただ、扱っているものは宮城と大きな違いがありません。むしろ、水産大国宮城の方が品数も多いくらい。





 でも、宮城にはないものがあります。これです。なんでしょう?
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海苔の養殖施設のように見えますが、宮城で盛んに養殖される黒海苔ではなく、青海苔なんです。松島湾でも青海苔は養殖できますが、両者が混在すると、海苔網に両者が混じってしまい、ともに製品の質が下がってしまいます。実は宮城県でも黒海苔養殖がなくなった気仙沼湾の一部で青海苔が養殖されていますが、生産量はごく僅かです。






 このようなモサッとした粗い漉き方で乾してあります。 
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 黒海苔がゴザだとしたら、これはムシロですね。^^ でも、香ばしい香りは黒海苔以上の強さを持っています。この強い香りが、お好み焼きや焼きそばのソースの香りにも負けずにタイアップできる理由ですね。





 まず、水で戻してポン酢で頂いいてみます。水に戻しますと3倍くらいに膨れます。 
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水で戻しても香りは立っています。味そのものは黒海苔ほど濃くはないのですが、鼻腔を刺激する香りはこちらの方が勝っています。






 味噌汁に入れも美味しいですね。 
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強い香りが寝ぼけた頭を覚めさせてくれます。






 これはけんちん温麺です。これもなかなかの出会いです。 
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 けんちんは野菜の細々を胡麻油で炒めて汁物や麺類の具にしたものです。





  
 今日はシメジ、牛蒡、人参、豚こまを炒め合わせています。 
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 だし汁と味醂、醤油を加え、最後に青海苔を散らしました。穏やかな温麺を少し刺激的なけんちん汁で頂ます。






 この青海苔、一袋500円位でしたが、なかなか減りません。前記のように水で戻しますと膨れ上がりますし、そのままでもたくさん食べられるものではありません。その点でチャック付の袋は気が利いています。焼きそばなどのソース系の料理には抜群の相性でさっと炙って、揉んで振りかけています。松川浦の名産はこの他にはアサリなんですが、これも宮城で獲れますね。ただ、外海のメヒカリムシガレイなどはやはり常磐の方が本場ですね。









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2010/12/15(水) 05:05 | trackback(0) | comment(2)