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芋南瓜ピュレ

カテゴリー: 未分類

 みなさま、大変ご心配おかけしました。実は妻にが見つかり、手術のために入院する事態となっておりました。女性に多く発症が見られる甲状腺癌だったのですが、比較的早く発見されたので片方の甲状腺を摘出することで完治するそうです。甲状腺癌にも5種類ほどあって、もっとも多い乳頭癌でした。甲状腺に発生しても乳頭癌という種類なのです。これが増殖速度の速い未分化癌だったら発見した時には手遅れだったでしょう。お陰様で声はまだかすれているものの10日ほどで退院となり、現在は自宅で療養しております。


 

 甲状腺癌にかけては仙台でも第一人者である森洋子先生の執刀だったので安心してお願い出来ました。しかし、手術室から戻ってくるまでに6時間もかかりました。病室に運ばれてきた妻の顔が蒼白だったのでこっちが動転してしまいました。
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首の付け根の正面を20cmほど切っていますので、当初は声も出せず、水も飲み込めない状況でした。それに麻酔による吐き気も激しかったのですが、そんな状態でも、その日の夜には夕食が出されたので唖然。手術直後の夕食を食べることの出来る猛者もいるのでしょうか。翌日の夜になっても、傷が痛く、お粥が何口かと味噌汁が少々飲める程度なのですが、無情にもブリの照り焼きお浸しなど咀嚼が必要なお惣菜が並びます。栄養は点滴で確保されているのでしょうが、こりゃ辛いですね。



 

 見るに見かねて何かのピュレを作って持ち込むことにしました。女性と言えばなんと言っても芋蛸南瓜(いもたこなんきん)でしょうね。でも、さすがには使えませんよね。
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 薩摩芋や南瓜のピュレーなら、デザート感覚で食べられますし、柔らかめに作れば、飲み込むのも楽でしょう。
 





 通常、蒸したり茹でたりしますが、今日はオーブンで焼いています。焼き芋の美味しさを出したかったのです。
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 180℃で40分ほどかけてじっくり焼き上げます。20分もしますと焼き芋の甘い香りが漂ってきます。
 




 

 焼き上げた薩摩芋や南瓜の皮や焦げた部分を熱いうちに剥いて裏ごしにします。
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 いつもですとハンディーミキサーでウィーンとやってしまうのですが、滑らかさは丁寧に裏ごししたものには適いません。
 




 


 こんな感じで細かい粒子になりました。
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 裏漉しを受けるのはステンレスのボールではなく磁器の丼です。これには訳があります。
 





 そのままでも十分に美味しいのですが、病人食のイメージが強いので、少しデザートっぽく仕上げます。
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 薩摩芋には黒砂糖とバニラエッセンス、南瓜にはメープルシラップとシナモンをほんの少々加えます。それぞれを暖めた豆乳に溶かして混ぜ込みます。
 




 柔らかさはこんな感じですね。飲み込む時に痛くないようにかなり緩めにしています。
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 少量のため鍋に移し替えたりしていますと目減りしますので、レンジで加熱しながら練り上げていきます。ステンのボールを使わなかった理由はこのためです。
 




 
 出来上がったピュレを熱湯で滅菌したガラスの小鉢に詰め込みました。
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 まな板の上でトントンと叩いてエア抜きをして落ち着かせます。
 



 まだ、喉の傷にチューブが取り付けられた状態ですので滅菌処理にも気を使います。クレームブリュレのように焦がして洒落ているわけではありません。
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 一応、加熱滅菌はされていますが、詰めているうちに表面には落下菌が付着するはずです。芋や南瓜のピュレは細菌の培地のようなものですからね。我が家にはクリーンベンチがないので(普通ないですね^^)、火炎滅菌直後にラップで包み込みました。その後、濡れ布巾で包んで冷凍庫で急速に冷やします。
 




 がっちり冷えましたら、保冷箱に入れて病院へGOです。
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 福島の林檎と桃の果汁100%ジュースも持って行きましょう。これくらいなら持ち込んでも許されるでしょう。ピュレは日持ちはしませんが、添加物が使われた市販のカップデザートよりはずっと体に良いはずです。





 ピュレを届けた早々、かすれた声で「こんなにたくさん食べ切れない。」といつもの駄目出しから始まる妻に戻っていました。その調子ならもう大丈夫でしょう。その後、傷口の出血がなかなか止まらず、森先生に突然呼ばれた時は緊張が走りましたが、最善の治療でそれも乗り切り無事退院となったのは冒頭の通りです。それにしても、今回の甲状腺癌は自分で何か喉にグリグリした感じがあるなと気付いて、健康診断の問診時にお医者さんに相談したことから、発見・治療につながりました。体の異変は見過ごさないことが大切なんですね。



 この間、何日か仕事を休み、職場の皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。家では家事要介護犬の世話に追われましたが、東京からも帰ってきて助けられました。目まぐるしい2週間でしたが、記事の掲載を休止していたため、けっこう時間ってあるんだなって実感しました。そして、このブログを続ける意味をじっくり見つめ直す良い機会ともなりました。基本理念であるみちのくの食材や料理を紹介していくことには変わりありませんが、今後、流れが少し変わるかも知れません。子供の頃からのもう一つのを実現可能か検討する段階に入ったからです。この辺のお話はいずれゆっくりと・・・。





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2010/11/28(日) 05:00 | trackback(0) | comment(26)
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