【東松島市】自宅レストラン ダイニングjiji
カテゴリー: 外食:他麺類
以前より憧れており、早く行ってみたいと思いつつもなかなか機会に恵まれなかったレストランが東松島市の矢本にあります。自宅をフレンチのレストランにして営業されているダイニングjijiさんです。今、流行の自宅レストランの中でも小規模な方かも知れません。それに、自宅をあまり改装しないでそのまま仕切って使っているところが案外良い感じでした。
場所はちょっとわかりにくく、カーナビが欲しいところです。国道45号線のJR仙石線矢本駅前を過ぎ、最初の信号を左折して、東松島高校の北端の交差点をまた左折。すぐに葬祭会館菩提樹が見えてきますので、手前を右折、左折を繰り返すと電光看板が目に入ります。ただ、建物の外観は住宅そのものです。駐車スペースは申し分なく、5~6台は楽に駐まれます。
エントランスのドアを開け、玄関に入るとこれまた、普通のお家です。左のドアを開けてダイニングに入るとやっとレストランの雰囲気になってきます。
想像していたよりコンパクトなダイニングで4人掛けのテーブルが4卓。シェフが一人で全てをやっていますので、この規模がちょうど良いのでしょう。
ランチメニューは大きく4コース。パスタランチ1000円・ミニランチ1600円・えらべるランチ2000円・おまかせランチ3000円です。
これに要予約のフルコース10品のランチ5000円もあります。フレンチですが、パスタにも力を入れているようですね。
最初に冷えた水がボトルで供されます。ちょっと嬉しい演出ですね。
カゴの中には紙ナプキン、デザート用のスプーンやフォークに箸まで揃えてあります。
パスタコースから若鶏とバジルのジェノバ風を選びました。オードブルはなんと5品もありました。お皿も素敵ですね。
本日のオードブルは壁に貼ってあります。とちょっと事務的に言い渡されますが、これを一遍に口で説明されても覚えきれませんね。アイスプラントやそうめんかぼちゃなどの変わり野菜も使われてなかなか憎いですね。おからのサラダなんて面白いですね。滑らかでよく出来ています。気のせいかも知れませんが、予約のお客さんの方が盛りが良かったように見えました。^^
パスタはスパゲッティーニか太めのフェデリーニでしょうか。しっとりしたパルメザンが添えられるのは嬉しいのですが、タバスコまでテーブルに乗せられたのはショックでした。
タバスコを要求するお客があまりに多く、シェフも不本意ながら、パスタには添えるようになったのでしょうね。日本にはスパゲッティやピッツァがアメリカ経由で入ってきましたのでその弊害が今でも根強く残っています。
鶏胸肉の小さな賽の目がたっぷり乗っています。鶏は下味を付けてから蒸すか茹で、冷やしてから切ったのでしょうか。細かい仕事が感じられます。
ペストジェノベーゼはそれほどバジリコ臭が強くなく、優しい味わいです。塩味の加減がお見事です。この辺の加減がブレないのがプロなんですねぇ。
さて、デザートが、チーズケーキ、バンデロー、ブドウのシャーベット、イチジクのコンポートの4点盛りです。
コーヒーか紅茶を選べます。右下のバンデローはカステラの原型と言われるポルトガルの焼き菓子です。ふわふわでシフォンケーキみたい。ブドウのシャーベットも酸味が利いてさっぱりしています。それにしても、ランチのお手軽コースなのにこれだけしっかりとデザートが出されるのですから、女性に人気なのもよくわかります。
やっと念願だったjijiさんのお料理を体験できました。自宅をそのままレストランにしたアットホームな雰囲気なjijiさんですが、料理はバリバリのプロの技が光っていました。それにパスタランチはリーズナブルなお値段にも関わらず、オードブルやデザートも充実しており、大満足でした。最近、少しずつ増えてきている住宅地内の自宅レストラン。家賃がかからないので、その分、お値段もお手頃です。蕎麦を皮切りに和食やフレンチのお店が多いようですが、イタリア、スペイン系はまだあまり多くないようです。自宅ですと席数などに制約があり、元来、低価格な料理では経営が難しいのかも知れません。
ダイニングJiJi (ジジ)
・所在地:宮城県東松島市矢本字上河戸161-2
・電 話:0225-83-4166
・営業時間:11:30~15:00/17:30~21:00
・定休日:木曜
・駐車場:あり6台