みなさま、この卵料理はご存じですよね。そうです、有名なスペイン料理トルティージャtortillaです。簡単にできて、美味しくて安上がりな嬉しいお惣菜ですね。ただ、これをフライパンで作るとなると、我が家の最も小さい直径18cmでも卵が最低4個以上も必要になります。やはり、出来立てが美味しく、保存してチビチビ食べるのが嫌なので、ついつい二人で食べて切ってしまいます。コレステロールの心配よりも貧乏性なので卵の消費を気にしているだけなのですが。^^
先日、厚焼き卵を焼いている時に、あっ!と閃きました。そうか、卵焼き器で焼けば少量のトルティージャが作れるじゃありませんか。トルティージャというと、どうしても丸いイメージが強く、四角い卵焼き器に考えが及びませんでした。では、早速、冷蔵庫や食料庫にあるもので作ってみましょう。卵、何個で作れるでしょうか。
トルティージャの具には定番のジャガイモ、玉葱、ベーコンの他にエリンギを使います。
卵焼き器の大きさを見計らいながら具の量を決めていきます。具が多ければ、卵の量が少なくて済みますので、一度、詰め込んでみた方が良いでしょう。
ジャガイモは薄切りに、玉葱は櫛切り、エリンギは賽の目に切って炒めています。少し、多めの油を使い炒め揚げる感じですね。
卵焼き器では炒めにくいので別のフライパンにオリーブオイルでニンニクの輪切りを炒め、続いてベーコン、野菜の順で炒めていきます。味付けは塩胡椒だけです。
卵は2個でやってみます。卵にも軽く塩胡椒とナツメッグで調味した後、よく溶いておきます。
炒めた具はよく油を切り、冷ましてから、卵に混ぜ合わせます。
卵焼き器に回収した油を少量敷いて、卵と具を一気に流し込みます。
弱火にして、周囲が固まるのを待ちます。
表面が半熟になってきましたら、先ほど具を炒めたフライパンに引っ繰り返します。
通常、フライパンだけで作る場合は、ここで皿に一度受け、再びフライパンに返します。なんだか四角くてトルティージャのイメージではりませんが、切り方でフォローします。^^
こんな形に切って盛り付ければ、立派なトルティージャでしょ。彩りに畑の葉菜類とプチトマトのピクルスを添えました。
卵2個で出来るなんて思いもよりませんでした。4人分は楽に取れます。もしかしたら、最近はやりの100スキ(100円ショップのスキレット)でも出来るかも知れません。
今回、エリンギを初めて入れてみましたが大正解。特有の食感がトルティージャに新風をもたらしました。^^
ホウレンソウたっぷりのトルティージャも美味しいし、鮭とマッシュルームなんかも行けそうです。トルティージャとよく似たイタリア料理にフリッタータというのがありますが、こっちは具にチーズやパスタが入ることがあります。
卵焼き器で作れば、卵2個でトルティージャが出来ることがわかりました。これなら気軽に作れますね。具材を多くしてボリューム感を出すところがポイントです。ところで、メキシコを中心とした中米やUS南部でトルティーヤという食べ物がありますね。どちらもスペイン語ではtortillaで同じスペルです。メキシコのトルティーヤはトウモロコシの粉を薄く延ばして焼いたものですが、先住民が食べているのを征服したスペイン人が見て、本国のトルティージャと似ているから名付けたというのです。でも、あまり似てないですよね。トルティーヤに具材を挟んだのがタコスです。具としてはチリコンカルネやフリホレス・レフリトスが有名ですね。