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ホットック(韓国おやき)の作り方

カテゴリー: 料理:穀・粉類

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 これは何でしょう。日本のおやきとよく似ていますが、韓国の方々が愛して止まない伝統的なスイーツ、ホットックです。 今年の春に韓国に行ってきましたが、その際、現地の方から美味しいから食べてみろと買って渡されたのがこのホットック。 甘そうなので躊躇いつつ口に入れたのですが、ナッツ胡麻シナモンの香りがジュワッと溢れて、意表を突かれた感じでした。甘い物があまり得意じゃないのですが、ナッツ胡麻と合わさるとすんなり受け入れられるのです。^^
 






 韓国では市場脇の屋台でホットックが焼かれていました。1個50円もしないので子供おやつにもぴったり。
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 右のような紙コップにくるっと巻いて渡されます。韓国内でも地域によってバリエーションはあるらしいのですが、カリッとモッチリした生地にナッツたっぷりの黒蜜が包み込んであるのが特徴です。ナッツ類のコクとシナモンの香りが熱々の黒蜜に溶けて口の中に広がるのです。甘党の方や両刀使いの方は想像しただけで垂涎物でしょ。^^
 





 このホットック、どうしても作ってみたくなって、試行錯誤しながら挑戦してみました。韓国ではホットックミックスなる素も売っていましたよ。
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私なりの生地の材料は、4個分で強力粉100g、薄力粉100g、上新粉50g、牛乳100㏄、ドライイースト4g、発酵用砂糖+湯少々です。塩を少し加えても味が深くなりますね。
 






 まず、ぬるま湯半カップに砂糖小さじ半分くらいを溶かし、ドライイーストを予備発酵させます。
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 もちろん、粉にそのままイーストを混ぜ込んでも良いのですが、わたしはドライでも予備発酵を行います。大した手間じゃありませんし、 イースト菌の増殖を考えますと圧倒的にこちらの方が有利です。ビールのようにぶくぶく泡が盛り上がってきましたらOKです。



 
 

 粉と予備発酵をさせたイーストを混ぜ合わせて、よく捏ね上げます。
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 この辺まではパン作りと同じです。ここで、濡れ布巾を被せて温かい所に置いて一次発酵させます。HBがなくても冬ならストーブの前に置いておけば十分発酵しますよ。
 





 この間に、あの独特のナッツ蜜餡を作ります。ハンディーミキサーのミル機能を使って黒砂糖(35g)とピーナッツ(15g)を粉砕します。
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ピーナッツは楽勝だったのですが、黒砂糖のブロックはかなり手間取りました。粉状の黒砂糖があれば、それを買い求めた方が良いでしょう。
 



 

 粉状にした黒砂糖とピーナッツに擂鉢で擂った白胡麻(15g)を加えます。最後にシナモンパウダーを小さじ1を混ぜ合わせれば出来上がりです。
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 ピーナッツの代わりにクルミやアーモンドを使いますとまた異なる風味が味わえます。
 


 
 一次発酵が終わってふっくらした生地のガスを抜いて4等分し、上記の蜜餡の素をそっと乗せて包んでいきます。
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 この時、餡の粉が周辺に散りますと記事が閉じ難くなりますので要注意です。
 





 肉まんを包むように周囲を摘まんで中央に引っぱり合せます。
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綴じ目を下にして油を敷いた皿で軽く二次発酵させます。濡れ布巾を被せるのを忘れずに。
 





 ホットプレートまたはフライパンで二次発酵が終了したホットックを焼いていきます。
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 卓上で焼きながら食べるのも面白いですよ。
 




 ホットックは焼きながらペッタンコに潰していきます。
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韓国では円盤に垂直に柄が付いた押しコテで潰していました。フライ返しで代用していますが、やはり力が入りません。茶筒で押した方が良かったかも。
 



 焼き上がったホットックを恐る恐る割ってみますと、、、、トロリと餡が流れ出しました。
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 これこれ、これですよ。まずシナモンの香りが立ち昇り、一口食べるとナッツと胡麻の黒蜜がじゅわっなんです。
 




 さて、これは変化球。一体何を仕込んだのでしょう。
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糸も引いていますねぇ。^^



 解はこれです。ハムとナチュラルチーズでした。
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 甘い物だけだと飽きますので、口直し用に作ってみました。これも昔からあったような美味しさですね。でも、韓国というより、イタリアにかな。^^ 


 


 韓国での思い出を頭で再生させながら作ってみたホットック。まずまずの出来でしたが、韓国のはもっと薄く作ってあったように記憶しています。このホットックも古く中国から伝わったそうで、その頃はただの生地だけのおやきだったようです。それをこのようなスナックに変身させたのは韓国の方々の創意工夫ですね。それはそれで、これの中身をいろいろ変えて信州のおやき風にバリエーションを楽しむのもよさげですね。まずは高菜炒め南瓜餡は間違いなく合うでしょうね。


 




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2010/10/16(土) 05:00 | trackback(0) | comment(8)
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