もぎ立て野菜生活驀進中
カテゴリー: 料理:野菜・果物
立秋が過ぎ、お盆も終わりますと朝夕には秋の気配が感じられるものですが、今年はまだまだ盛夏の勢いですね。最高気温が30℃を下回る日がほとんどありません。お陰様で葉物野菜は辛そうですが、果菜類は絶好調。毎朝、笊を片手に菜園を一回りすると、これくらいの収穫があります。夫婦二人でそれこそ追われるように食べています。来年からは植える株数を少し減らしましょう。話変わりますが、恥ずかしながら、タイトルの“ばくしんちゅう”って、今の今まで、爆進中って書くものだとばかり思ってました。^^
だいたい毎日、これくらいの野菜を食べています。もちろん、肉や魚も食べますよ。ウサギじゃありませんので。^^
私は料理愛好家ですが、本業はサラリーマンなので、さすがに休日以外の食事は妻にお願いしています。たまに、帰宅途中に食材を買ってきて、それからキッチンに立つこともありますが、嫌な顔されますので、極力控えています。サエモン妻は健康志向なので、元々、我が家の食卓には一般の家庭より野菜が多く登場します。加工品や調味料にもかなり気を遣っています。その努力を酒で帳消しにしている駄目な夫です。^^
さて、今回はサエモン妻が作る野菜料理をご紹介いたします。(美術教育者なのに盛り付けは私より大胆^^)
暑い日の夕餉にはこんなのがいいですね。野菜を冷やしてポン酢醤油で頂きます。
まるで、冷やし豚しゃぶが添え物に見えますね。茹でた茄子、キュウリにトマト、豆腐を盛り込み冷蔵庫で食べる直前まで冷やしておきます。ポン酢は玉松さんの柚子ぽん酢醤油です。
夏向きの汁物2品。トマト入りの味噌汁とオレガノ風味の野菜スープ。
食べ切れないプチトマトも味噌汁に入れますとまた違った味わいになって、暑い朝にも食欲が進みます。我が家では毎日、前の晩に頭と内臓を除いた煮干しを2本、味噌汁椀2杯分の浄化水に浸してダシを取ります。ダシを取った煮干しは次男のおやつになります。
野菜スープは鶏の笹身でダシを取り、好みの野菜を柔らかくなるまでコトコト炊きます。トマトが入るので夏でも爽やか。オレガノの風味もスッキリします。このスープは冷たくしても美味しいのです。ささみは割いてポン酢か棒々鶏風に。
なお、スープを足さずに野菜の水分だけで蒸し煮にしますと、ラタトゥーユやタジンになりますね。
これはトマト入りのだしです。意外ですけど、トマトのグルタミン酸が旨味を押し上げてくれます。
だしとは、山形を代表する夏の郷土料理です。以前の記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧になって下さい。茄子とキュウリを細かく刻み、これに同じく刻んだトマトも加えます。トマトのゼリー状の部分に旨味が含まれていますので取り除かないで下さい。軽く塩をかけてよく混ぜ、冷蔵庫で寝かせます。これをご飯にかけて食べるのですが、私は野菜から出た汁もたっぷりかけてお茶漬けみたいにして食べるのが好きです。
我が家の夏の漬物2品。なす漬けとキュウリの芥子漬けです。
茄子は勿体ないのですが、小さいうちにもいだ物が美味しいですね。ミョウバンを使わないので色はあまり良くありませんが、あの金属臭がないので、茄子本来の味がします。
芥子漬けは、最初にぶつ切りにしたキュウリに塩をして半日おきます。しんなりしたら、麺つゆに練り芥子を溶かした調味液(キュウリ2本で大匙1)に漬け直します。この時、ビニール袋で漬けると少ない調味液が良く馴染みます。一日寝かせた方が美味しいですね。酒の肴にもぴったりです。
ピクルス好きの妻がいろいろ作ってます。夏野菜の即席ピクルス2品。
キュウリとパプリカの即席ピクルスですが、最初に野菜は切って塩で浅漬けにします。その後、甘みを抑えたピクルス液(ワインビネガー、水、砂糖、塩少々)に2日ほど漬けて出来上がり。漬け込み液も過熱しないので簡単。ベイリーフを入れていますが、好みでクローブやタイムを使ってください。私はタラゴンの香りが利いたピクルスが好きです。
トマトのピクルスは、プチトマトを面倒でも湯剥きして、花らっきょうの漬け込み液のように少し甘めの漬け込み液に3日ほど漬けます。デザート代わりにもなる爽やかな逸品です。
続きまして、炒め物2品です。万願寺唐辛子のじゃこ炒めと塩胡椒味の青椒肉絲です。
万願寺唐辛子は京都の伝統野菜ですが、宮城でも良く育ちます。獅子唐のように辛くないので焼き物や炒め煮で食べています。京都の代表的なおばんざいにこの万願寺唐辛子のじゃこ炒めがあります。京都ではカタクチイワシのチリメンジャコを使いますが、三陸のコウナゴで作っています。万願寺唐辛子をサラダ油少々で炒め、さっと加熱されたら、コウナゴを加えて炒め合わせます。仕上げに味醂と醤油を加えて照りが出たら完成です。
青椒肉絲はピーマンと牛肉ですが、豚肉で作っています。千切りにしたピーマンと同じく千切りにして軽く下味を付けた豚肉を炒め合わせ、塩胡椒でさっぱりと仕上げます。これ夏向きでお酒にも合います。ピーマンが嫌いだなんて偏食している人にも食べさせたいお惣菜です。
最後に揚げ野菜の三杯酢浸しと何でも野菜のオーブン焼きです。
揚げ野菜と三杯酢の爽やかさがマッチする夏向きのお惣菜です。茄子や人参、カボチャやエリンギは素揚げにしておきます。エリンギの食感が面白いので必ず入れています。キュウリやパプリカを生のまま適宜に切って、すべてを三杯酢で合わせて出来上がり。冷蔵庫に一日置いて、味を馴染ませた方がずっと美味しくなります。
オーブン焼きは冷蔵庫で眠っている野菜の大量消費に最適です。ジャガイモは予め蒸しておき、茄子やカボチャは油で軽く炒めておきます。耐熱皿にこれらを並べて塩胡椒し、上にトマトやプチトマトを適当に切って盛り込みます。最後にナチュラルチーズで覆って、200℃のオーブンで15分位焼いて完成です。夏らしくバジリコを散らします。ベースの野菜をベシャメルやマヨネーズで和えてから焼くとコクが出ますが、夏はさっぱり塩胡椒が合いますね。
野菜が主食ではないかという生活をしていますが、野菜好きのサエモン妻は飽きることを知りません。お陰で私も相当量の野菜を日々食べています。今の時代、家庭で新鮮な野菜が毎日採れるということは最高の贅沢かも知れません。しかも完全な無農薬ですから、安心して皮ごと食べられます。一時、庭のない借家に住んでいた時期があったのですが、野菜作りは諦めきれず、プランターをいくつも買い込んで、菜っ葉類のみならず、キュウリ、トマト、ナスまで栽培していましたよ。^^夏野菜の収穫もまだまだ続きます。野菜生活もしばらく続きそうです。