夏野菜で3品 2010
カテゴリー: 料理:野菜・果物
みちのくでも梅雨明 と同時に猛暑が続いていますが、菜園の夏野菜は順調な収穫を続けています。今年は春の気温が低く、夏野菜の苗には過酷な年でした。ところが、今になって、最高のコンディションとなり、にわかに実りが好転しました。この時期だけの新鮮な夏野菜を思う存分楽しみます。
キュウリは朝まだ気温が低いうちにもいだものをそのままかぶりつくのが最高です。
朝露が付いて、まだ花が残っているキュウリはどんな料亭のキュウリにも負けません。自家栽培の特典ですね。
トマトもピーマンもやっと実りました。
トマトも数種類栽培していますが、これから追われるように食べていかねばなりません。
今年のジャガイモは寒さで発芽が遅れ、今頃、梅雨明けを待っての収穫となりました。
今年は忙しさにかまけて、茎の間引きを怠ったので全体に小粒です。
新ジャガの楽しみはピンポン玉より小さい小芋も獲れることです。
小芋の食感は大きな芋とは違った趣があり嬉しい副産物なのです。
昨年はオイスターソース炒めをご紹介しましたので、今年は土佐煮です。
醤油、味醂を水で割り、削り節をたっぷり加えた煮汁でことこと煮ていきます。皮付きのままですので、なかなか味が染みません。熱が通り柔らかくなりましたらそのまま冷まし、煮汁だけを煮詰めて濃くしてから芋に絡めます。
この新小芋の煮付けは冷めても美味しい初夏の定番惣菜です。
削り節が芋と一緒に煮汁の味を口の中に運んでくれますので皮付き小芋でも美味しく食べられます。
続いて、ナスです。何にしても美味しいナスですが、油との相性は抜群です。
天ぷらではなく、揚げなすを冷製で頂きます。半分に切って、切れ目を入れてから揚げていきます。
揚げて粗熱を取ったナスは冷蔵庫でがっちり冷やします。
レモン醤油やポン酢でさっぱり頂きます。暑さで食欲の落ちる食卓にぴったりの惣菜です。
最後はキュウリです。最近テレビで流行の奥薗壽子先生のDASH(高血圧を防ぐ)食・脱塩メニューです。
取れたてのキュウリと切り干し大根、ダシ昆布、梅干しだけで夏にご機嫌な漬物が出来上がります。
キュウリは叩いてから小さく千切っておきます。
切り干し大根は水に浸して絞り、汁が透明になるまで繰り返します。昆布は鋏で千切り、梅干しは種を取り粗く叩いておきます。これらを合わせて一昼夜寝かせます。
これが夏の朝にぴったりの漬け物になります。
梅干しの塩分と酸味だけの味ですが、昆布の旨味や切り干し大根の歯触りが減塩を感じさせません。むしろ夏向けの清々しい逸品に仕上がるのです。
暑いけど、冬の寒さに耐えて過ごすより有り難く感じる南方指向型です。夏の間に夏の味覚を思う存分楽しんでおきたいと思います。とは言っても、夏の献立は涼を感じさせるのが食べてもらう人への配慮ですね。素材を加熱した後に冷やしたり、梅干しの酸味を利かせたりして、涼を感じさせながら食欲を落とさないように注意して夏を乗り切りましょう。