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李さんとこで生マッコリを味わう会(一番町@仙台)

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 韓国レポート“韓国食聞録”において、韓国のマッコルリは大部分が非加熱の生(セン・マッコルリ)で微炭酸が堪らないと書いたところ、呑み友の風写さんが仙台でも生マッコリを呑ませる店を見つけてくれました。びーえむあいさんにも参加願い、さっそく、探索を試みることになりました。韓国から帰国以来、日本で市販されているボトルや紙パック入りのマッコリには少々辟易していたところなのでめっちゃ楽しみです。

 




 生マッコリを呑ませて頂けるお店は仙台の歴史を残している壱弐参(いろは)横丁にあります。
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 そのお店は仙台っ子なら一度は見たことがある李(イー)さんのキムチさんです。昨年(2009年)、11年続けてきたキムチ屋を卒業し、韓国屋台風居酒屋にリニューアルさせました。もちろん、現在も美味しい自家製キムチは各種ありますよ。

 





 店内はカウンターにテーブル席が二つ。以前のキムチ屋さんってこんなに広かったっけ・・・。というくらい厨房が広々しています。
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 若い韓国の方々が気持ちよく働いています。韓国語が飛び交うのが実に良いですね。目を瞑るとソウルの屋台にいるようです。


 




 日本でもメジャーになったチャプチェやプルコギなどの他にスンデやケジャンなんかもあったりして嬉しくなります。
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壁に貼られた葦簀も屋台の雰囲気や韓国の居酒屋の雰囲気作りに一役買ってますね。18時前に入店した時、私の他にまだお客がいなかったので、若いご主人と韓国料理について色々話し込み、ホンオフェやケブル、アグチムやコムジャンオの話ですっかり盛り上がってしまいました。^^


 




 見えにくくて恐縮ですが、マッコリの品揃えも充実しています。
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店名にマッコリバーと冠していますね。確かに、仙台ではこれくらいマッコリの種類を扱っているお店は他にはないのではないでしょか。ただ、ビールがエビスしかないのがやや不満。せめて、韓国で人気のメクチュ(ビール)、HITEくらいは置いてもらいたいですね。

 




 やがて、びーえむあいさんと仕事でやや遅れて風写さんが合流。さっそく、本場の生マッコルリで乾杯です。
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いいですねぇ~、トッペギ(専用のマッコリ壷)から柄杓で注ぎ入れるのが正統な韓式。もちろん、お椀でスポット買いもできますよ。


 

 

 このように生マッコルリは活きてますので、炭酸ガスがぷくぷくと泡立ちます。呑むと微炭酸を感じて心地よいのです。
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お椀はアルマイトで何だか学校給食の脱脂粉乳を思い出させますね。って、そんな飲んでいたのはどの年代までだろう。自分だって後半はビンの牛乳だったし・・・。 

 





 まずは、突き出しのキムチとオーダーしたもやしのナムルから厳かなスタートです。割り箸ではなく金属の箸が韓式です。
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 これが韓国だったら、黙っていても7~8品のパンチャン(おかず)が卓上に所狭しと並びます。その様子はこちらの記事でご覧下さい。


 



 さて、お腹も減っていますので、どんどん食べていましょう。まずはチャプチェです。
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 日本の春雨とちょっと違うように感じるのですが、韓国から本場の唐麺を取り寄せているのでしょうか。この料理は日本人も大好きですね。タイのヤムウンセンもいいけど、チャプチェは韓国料理の中では優しい味付けです。


 




 続いて、チヂミですが、(小)をお願いしたのですが、B5サイズくらいの大きさがありました。
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 (大)だと相当でかいのでしょうね。具もたっぷりで、これはお薦めの500円です。海鮮チヂミだと(小)でも800円になります。チヂミジョンの一種で韓国南部の方言とされています。日本でチヂミの方が名が通っているのはわけがあります。本来、ジョンは具材に粉をはたいて、溶き卵に浸けて焼く、ピカタのような料理ですが、チヂミと呼んでいる地域では卵に粉を溶いた衣に具材を入れて焼くことから、日本のお好み焼きに近く馴染みやすかったのではないでしょうか。

 




 これは、日本では珍しいスンデです。ソウルの屋台でこれを食べたかったのですが、機会に恵まれませんでした。壱弐参横町で初対面となりました。
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 スンデはソーセージと似ていますが、豚の腸に詰められているのは、豚の血や野菜、餅米や春雨のような麺なのです。豚の血が使われているので、生臭いのかと思ったら、意外や意外、優しいお味で一発で惚れてもうた。^^ 塩唐辛子で食べるのも新鮮でしたね。

 



 さて、マッコルリも通して呑むにはちょっと濃厚すぎます。ここでチャミスルに変えて気分一新。
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 韓国では焼酎を水で割りません。そのまま呑みます。現代の韓国人には25度では強すぎるようで、韓国の焼酎は19.5度が主流になりました。このチャミスル、甘味料や酸味料が使われるため、日本では焼酎ではなく、リキュール類と表示されます。


 
 



 それでは、肉料理へと参りましょう。これはプルコギです。
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 プルコギは下味を付けた肉をあの真ん中がこんもり盛り上がった鍋で焼く料理ですが、こちらでは調理されたものが皿で出されます。コチュジャン・プルコギと名付けてあるようで、甘辛味がしっかり付いています。


 




 こちらはユッケ。生肉の和え物ですね。風写さんが高速回転で混ぜています。^^
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 生肉のとろりとした食感が堪えられません。そう言えば、慶尚南道で食べたユッケは梨の千切りが入っていて、その甘味と肉がベストマッチでしたね(こちら)。

 




 くどくなった口をさっぱりとムル(水)キムチで締めます。汁を賞味する変わったキムチです。
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 ほんのり塩味と微かな酸味。後口が爽やかで食事の締めに最適です。


 





 日本でも美味しい生マッコリが呑めるのは有り難いですね。この生マッコリはもちろんこちらのお店で醸造したものではなく、ボトルからトッペギに注いでおりました。ですから、韓国から生マッコリがボトル入りで輸入されているわけですね。なのに、市中の酒屋さんに生マッコリがないのは何故でしょう。韓国ではコンビニで売っているボトルや缶でもでした。たぶん、生マッコリは寿命が短いので、販売店側で扱いづらいのかも知れません。日本でもマッコリを生産する醸造メーカーが出ており、虎マッコリのように高品質なものもできるようになっています。売れるとなれば追従するメーカーも出るかも知れませんが、元来、日本にはどぶにごり酒の文化があり、競合しそうです。マッコリはあくまで韓国料理で韓国のものを呑むものとしておいた方が良いのかも知れません。


 後半戦で国分町で呑んでいたなおさんが合流。日本酒党のなおさんは、マッコリやチャミスルは今一口に合わない様子。呼びつけておいて申し訳ないので、日本の居酒屋さんに河岸変えです。(次の記事に続きます)


 
 



 李さんのキムチ 

 

・ 所在地  :仙台市青葉区一番町2-3-30 壱弐参横丁
・ 電話        :0066-9676-02069 (予約専用)022-716-1736 (問合せ専用)
・ 営業時間 :10:00~22:00
・ 定休日    :不定休
・ 駐車場    :なし





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2010/06/16(水) 05:00 | trackback(0) | comment(14)
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