【石巻市雄勝】てらっぱだげの手打ちそば
カテゴリー: 外食:蕎麦
久々に女川から雄勝にかけてドライブしてます。リアス式海岸沿いの緑の木々の道を走らせていますと時折、このようなコバルトグリーンの海が見え隠れします。あまりの美しさに思わず車を止めて崖下を覗き込みます。いつも釣りに出かける松島湾や七ヶ浜の海とは全然色が違いますね。
雄勝湾の湾奥に近づき、すずり館の建物が見えてきたところに、意味不明の看板を発見。
どうやら、蕎麦屋兼居酒屋さんらしいのですが、てらっぱだげとはいったい何なんでしょう。よくマグロの中落ちのすき身を骨はだげということがありますが、あのはだげると関係があるのでしょうか。これは気になります。滅多に来られないので、すぐに250m先を左折です。^^
ありゃ、予想に反して山の際に小洒落たお店が出現しました。
居酒屋兼業とのことだし、ロケーションからしてもカウンター席しかない飲み屋のイメージだったのですが、嬉しくも裏切られました。^^
店内も光りが降り注いで明るく綺麗。デッキにもテーブルがあり、暖かい季節ならここで食べてみたいですね。
お伺いすると、2007年5月のオープンとのことです。どうりでピカピカなわけです。^^
確かに夜は居酒屋になるようですが、地元の人しか利用できませんね。
メニューを目に言ふとはなかなかお上手です。^^ 流行のタジン鍋も取り入れており、世の動きにも敏感みたいですね。
蕎麦のメニューはわかりやすい写真付き。評価は分かれますが、ボリュームがわかるのでありがたいですね。
お値段もざるやかけで700円、手打ちならごく普通です。
こんなのを見つけました。更科と藪が同時に楽しめる二色盛りざる。
これはいいですね。両方をじっくり比較できますので、通りすがりにはありがたいです。
こちらが二色盛りざる1000円です。
田舎と藪や田舎と麦きりの二色盛りはよくあるけど、更科と藪はあまりないですね。
色の違いが歴然としています。
更科は冷や麦のように白いのですが、透明感があるので気品があります。
薬味はよく晒した葱とおろし立ての山葵。
よく神経が行き届いています。
こちらは藪ですが、逆光なのでかなり白く写っています。
北海道の蕎麦を石臼で挽き外二(つなぎ16.7%)で打っているそうです。やや細めで上品なお蕎麦です。
こちらが更科。透明感が際立ちます。これが同じ蕎麦なのかと言うくらい差があります。
外二なので硬さも程よく、しゃっきり角が立っています。キリッとしたつゆがこれにピッタリ。これなら、端をちょっと浸けて食べるのにちょうどよい塩梅です。最初から薬味を使わないで蕎麦の味を楽します。
そば湯も香り豊かで、食後の〆を優雅に演出してくれます。
窓からの眺めが素晴らしく、向こうの山の緑を愛でながら、蕎麦湯を啜っています。
想定外の発見に嬉しくなりました。こんな海辺の山の中に? 洒落た蕎麦屋さんがあるなんて久々のお宝発見のようです。ところで、店名のてらっぱだげの意味ですが、店内に貼ってあった由来をお借りしますと次のとおりでした。
『当店も含めたこの付近はもともと天雄寺所有の畑地で、一定の区画された農地を部落民がお寺から借用し耕していた通称「寺畑」と言う地でありました。一千九百四十七年(昭和二十二年)に、GHQの指揮の下、日本政府によって行われた農地改革によって小作人の所有となりました。当店は農地改革から小作人三代目の小生がこの地に呑み喰い処を開店するに当たり、地元の方々から昔ながらに親しまれ語り継がれている呼び名が、「てらっぱだげ」と言う地方言葉であり馴染み易い発音から名づけました。(前後略)』
つまり、てらっぱだげ=寺畑でした。^^
てらっぱだげ
・ 所在地 :宮城県石巻市雄勝町雄勝字寺74-5
・ 電話 :0225-57-3222
・ 営業時間 : 11:00~22:00
・ 定休日 :火曜(祝日の場合営業)
・ 駐車場 :13台
← ランキングに登録中です。クリックでご声援お願い致します。