カツオのハラスでお手軽つまみ
カテゴリー: 料理:買い魚
目に青葉の季節になり、生のカツオも出回るようになってきました。漁場はまだ常磐沖で陸送物が多いようですね。石巻や気仙沼にカツオが水揚げされるのは例年5月下旬からですから。ところで、カツオのハラスってご存じですか。カツオの刺身を並べている鮮魚店やスーパーの片隅にはカツオのハラスも出ている時があります。ハラスはマグロで言えば、砂ズリですね。これがまた美味しいのに大変安く売られています。今日は4枚で100円でした。これで、酒の肴をサクサクっと作ってしまいましょう。
今日は20分以内でカレー風味のムニエルにします。まず、両面に塩を振り、続いてカレーパウダーも振りかけます。
ハラスは鮮度が良ければ生でも食べられますが、これの見極めは熟練を要しますので、自信のない方はお止め下さい。それにハラスの美味しさは、加熱してこそ発揮されます。
塩とカレーパウダーを塗したハラスはポリ袋に収容し、10分ほど馴染ませます。
その後、片栗粉を入れて、袋を膨らました状態で良く振ります。粉を満遍なく付けるためですね。
粉を打ったハラスは油を敷いたフライパンでこんがり炒めていきます。
弱火でじっくり炒めて、カリッと仕上げるのがコツです。傍らで付け合わせのキノコ類や野菜も炒めます。
こんな感じで一丁上がり。100円のハラスムニエル、カレー風味です。
鱗や内臓を取る手間が要らず、帰ってから20分以内で出来るのが魅力です。
一風呂浴びて、ビールとともにハラスを突きます。
ハラスの食感は独特で噛み締める度に脂も溢れて、ビールにとてもよく合います。これはご飯にもよく合いますので、下戸の細君におかずとして2枚。
程なく宮城にもカツオが水揚げされ、鮮度の良い刺身が食べられるでしょう。ホールでカツオを買えば、ハラスも手に入るのですが、たった一枚です。ハラスをパックで買えばカツオの美味しい部分が何枚も食べられるのです。ハラスに塩をして焼くのも佳し、味醂醤油に漬けて竜田揚げも佳し、鮮度を見極められれば、薄く切って酢の物にするのも意外な美味しさですよ。

