青根温泉と川音亭のそば
カテゴリー: 外食:蕎麦
子供が巣立って夫婦二人の暮らしも早2ヶ月。共通の趣味は温泉なので、たくさん出かけようと思ってましたが、そう言えば、どこにも行っていませんでした。思い立ったが吉日ですから、近場であまり混んでなさそうな湯を頭の中のデータベースから引き出したのが、ここです。青根温泉のじゃっぽの湯。1時間以内で行けて、入湯料もたったの300円。朝も6時半からやってますので9時頃に入れば、空いています。
じゃっぽの湯は2006年に以前の共同浴場を閉鎖して、新しくオープンさせました。
室内はまだ木の香りがします。浴室の高い天井は湯に浸かって眺めていると実に気持ちいい。窓からは新緑が見えて、吹き込む風も草木の臭いがします。泉質は無色透明の単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で100%源泉かけ流しの無添加とのこと。9時に入った時は先客が1名だったのですが、上がる頃には4つのカランが満席となりました。女湯の方は順番待ちもあったそうです。近場ですので、朝湯に入るのが良いでしょう。
風呂上がりは山の景色を楽しんだり、青根洋館(古賀政男記念館)を見学するのもよいでしょう。
ここは既に見てしまっているので、ベンチで心地良い風に当たりながら、火照った体を冷まします。単純温泉だからか、冷めるのも速いような気がします。
山を少し下りますと蕎麦の川音亭さんがあります。川音と書いて、地元訛りのかわどと読みます。
駐車場も広々して非常にわかりやすく、入りやすいお店です。近くに川音川が流れることに因んだ店名だとか。
営業中の看板を見て飛び込んだのですが、開店にはまだ間があるそうです。
こざっぱりした店内で待たせてもらいました。川音亭さんは、元々、温泉街でラーメンを中心にした食堂を営んでいたそうです。代変わりして、こちらに手打ちそば主体のお店をオープンさせました。
優しい女将さんが恐縮してサービスに沢庵を出してくれました。
メニューを眺めると、冷たい蕎麦は5種類。ざる蕎麦と揚げ物4種の組合せですね(メニューはクリックで拡大します)。この他に寒晒し蕎麦もあり、こちらはざるでも1200円でした。驚いたことにいまでもラーメンがあり、かなりの人気だそうです。これも食べてみたいけど、風呂上がりにはやはり蕎麦ですよねぇ。大野目温泉なら別ですけど・・・。
山菜の季節ですので天ざる蕎麦1200円を頂くことにしました。
天ぷらには塩が添えられています。蕎麦つゆに天ぷらを浸けるとあとの蕎麦が油っぽくなりますからね。ありがたい配慮です。
前菜は手前から野菜の浅漬け、筍の漬け物、ほうれん草のお浸し。
お浸しはほんのり山椒の香りがしました。筍の漬け物は酒が欲しくなりますね。^^
天ぷらには予想どおり、タラの芽や筍が使われていました。
衣も薄く、カリッと揚がっていてくどくないのが良かったです。
蕎麦は十割とのことで、長さはやや短め。色合いは藪くらいでしょうか。
やや細めですが、コシはかなりありますね。
つゆも節が効いてキリッとしています。
蕎麦に長さがないので最後の方がちょっと食べづらかったですね。
最後に蕎麦湯を頂いて、冷えたお腹を温めます。
ロケーション、蕎麦、天ぷらに満足しながら余韻にふけっています。窓に目をやれば青々とした新緑の山並みが裾野を広げていました。
青根温泉は近場の日帰り温泉としてはありがたい存在です。遠刈田の神の湯のように温泉場の共同浴場が前身ですので、無料の広々とした休憩室や食堂はありませんが、サッと行ってお湯に浸かり、蕎麦を食べて昼過ぎには帰って来られる便利さが良いのです。それにしても先代から続くラーメンも気になります。夏が過ぎて山が涼しくなったらもう一度来てみましょう。
青根温泉 じゃっぽの湯
・ 所在地 :宮城県柴田郡川崎町青根温泉9-1
・ 電話 :0224-87-2112
・ 営業時間 :6:30~21:30
・ 定休日 :無休
・ 入湯料:大人300円(中学生以上)、子供150円
・ 駐車場 :あり
川音亭
・ 所在地 :宮城県柴田郡川崎町大字前川字六方山29-1
・ 電話 :0224-87-2903
・ 営業時間 :11:00~16:00
・ 定休日 :不定休
・ 駐車場 :24台

