蕎麦処ふじ杜の1.5割せいろ(若林@仙台)
カテゴリー: 外食:蕎麦
この竹の生えたカウンターをご覧下さい。このカウンターに座って前を眺めていますと竹藪に紛れ込んだような気になってきます。こちらのお店は六丁目交差点に近い若林区荒井の住宅地にあります蕎麦処ふじ杜さんです。2001年の開店から早9年、この地にしっかり馴染み、土日には地元のファンが開店と同時に入店します。韓国でやや疲れ気味の胃袋を癒してくれるのは、やはり蕎麦ですね。^^
マンション風ビルの1階にお店を構えますふじ杜さんです。朱に染め抜かれた手打そばが目印。
ご主人の藤森さんが蕎麦の産地にこだわって毎日打ってます。
店内はすっきりしたモダンな和空間。壁には店内禁煙の札が掛かってます。
竹林のカウンターを覗き込みますと箱庭のような造りになってます。小さなカウンターなのでこの竹林が正面のお客との目線を遮ってくれます。
献立を見ますと、意外や意外、うどんもあります(クリックで拡大します)。周りは食堂の少ない住宅地、地元のニーズに合わせる必要もありますね。
基本はやや白い藪のようなせいろと田舎です。本日のそばの産地が黒板に書き出されます。つなぎの配合割合は1.5割、この割合にこだわりを感じますね。本日は北海道と福島のそば粉で打ったせいろを頂いてみます。
はい、こちらが、せいろ680円です。野菜の浅漬けも添えられます。
器にもこだわりが感じられますね。冬はこのような土物に和みを感じます。
1.5割のそばはしっかり角が立ってます。
田舎に比べれば細いのですが、一般的には普通の太さではないでしょうか。
薬味は3種類、山葵、おろし大根、晒し葱。まずは、つゆをちょこっと浸けて頂きます。
つゆは田舎兼用なのでしょうか。やや薄味に感じます。そばは想像以上の歯応えです。太さもありますのでよく噛んで香りを楽しみます。
ここでそば湯で締めようかとも思ったのですが、久々のそば屋さんですので、もう1品。
最近マイブームのそばがきの揚げ出し630円です。ナゲットサイズの揚げそばがきが全部で3個、かなり濃いめのつゆに浸っています。油も一面に浮いて、ラーメンスープのようにも見えますね。
そばがきは思ったより硬めでした。
これなら辛めのつゆでも染みてしまうことはなさそうです。揚げ立ての熱々なのではふはふしながら頂きます。
最後は油ぎった口をそば湯ですっきり洗い流します。
やっぱ、日本はいいなぁ。料理に静かな心意気を感じます。
日本を代表する独自のスタイルを築き上げた蕎麦。ラーメンのように様々に分化しないで基本を守り抜いているところに凛とした筋がありますね。このふじ杜さんでは、もう一つの伝統蕎麦、田舎もやっています。江戸前の粋と田舎の気軽さを同時に楽しむことが出来ますよ。車じゃないと行けませんが、献立にあります焼き味噌や炙り鴨で冷や酒を軽くやって、最後に蕎麦で締めてみたいですね。
蕎麦処ふじ杜
- 所在地 :仙台市若林区荒井字畑中3-1
- 電話 :022-287-3155
- 営業時間 :11:30~20:00
- 定休日:第1、3水曜
- 駐車場 :5台

