志のぶ支店のワンタン麺(二十人町@仙台)
カテゴリー: 外食:ラーメン
ここは仙台駅の名掛丁自由通路です。仙台駅の西口と東口を結ぶ架け橋ですね。藩政時代、東西に走っていた名掛丁が明治維新後に東北本線の開通で分断され、そこに踏切ができました。その後、大正10年にX橋(宮城野橋)が、昭和3年には踏切に代わって地下道が出来ています。地下道は自由通路が出来た現在も残されていますね。
ここ渡って東口に出れば、もう、そこはぱんだ(親)さんの縄張りです。勝手に荒すのは御法度なのですが、どうしても行ってみたいお店があるのです。それは志のぶ支店さんです。東口の再開発で以前のお店が取り壊される直前にお邪魔したのですが(関連記事)、その後、新しいお店になってからはまだ伺っていませんでした。あの癒される中華そばはまだ健在でしょうか・・・。
あらら、しばらく来ないうちにすっかり変わってしまった二十人町、なんか妙に広々しています。
この二十人町と平行して走る鉄砲町は戦災で焼けなかったので、古いお店や住宅なども残り、タイムスリップ感覚が楽しめました。もう、すでにビルやらマンションやらが建ち並んでいますが、足軽町の佇まいを残した町作りは出来ないものでしょうかねぇ。
見つけました。これが新しい志のぶ支店さんです。以前のお店の斜め向かいになります。
2階と3階は居住スペースでしょうか、すっかり変わってしまいました。志のぶ本店さんとも、また違うデザインです。志のぶさんは元々生そば屋さんですので、そのエスプリは受け継いでいるのでしょうね。
ピッカピカの厨房で、ご主人も元気に働いてしました。
新装開店すると味が変わるとか言われますが、どうでしょうか。
おしながきと価格は以前より、20~25円値上げしたようですね。
立ち退きといえども、新店舗の建設には多くの出費があったはずです。元々、良心的な値段でしたのでこの程度は容認範囲内ですね。^^
本日はワンタン麺650円を頂きます。
具の配置が若干少し乱れていますが、その数量には変わりがないようで、ホッとしました。^^ 以前のワンタン麺はこちら。
この肉の食感がしっかり残った煮豚は芯まで味が染み込んでいます。
丼に盛り付ける直前に切っていましたね。冷凍物のぱさつきはなく、締まっているのですが、噛むほどに口の中でエキスが溢れてきます。
そして、このワンタン。皮がしっかりしています。
もちろん、ツルッとしていますが、ふやけた感じはなく、弾力も感じられるのです。
志のぶ支店さんの魅力はスープもさることながら、やはりこの麺でしょうか。
初めは、柔らかいなと感じたのですが、全体的に癒し系ですから、柔らかめで良いのかも知れません。硬めでと注文するお客さんもいらっしゃいますが、何回か食べてくるうちに、こちらのラーメンにはこの茹で方が一番フィットしているのではないかと思い始めています。
激しい再開発が進む仙台の古い街並み、二十人町ですが、姿形が変わっても結束力が身上の足軽町の心意気だけは残してもらいたいものです。幸い、志のぶ支店さんの癒し系中華そばは健在でした。ラーメンも刺激的な創作系が次々と産み出されていますが、このような変わらぬ伝統的な味もいいものです。ご近所の常連さんが多いのも、飽きが来ないラーメンである証でしょう。いつまでも、残していきたい仙台の味ですね。みんなで食べ支えていきましょう。

