【北海道八雲町】あわびの湯と海の幸
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作日の記事までに津軽海峡往復のあれこれを書いてきましたが、肝心の北海道でどこに行って何を食べたのかはまだ、触れていませんでした。ただ、今回の北海道とんぼ返りツアーはある使命を帯びたビジネストリップだったので、いつものご当地美味紀行はできませんでした(当たり前ですが・・・)。ですから、何も探索できませんでした。ただ、泊まった宿がちょっと面白かったのでご紹介しておきますね。
今回宿泊したのはあわびの湯で有名なひらたない荘さんです。あわびの湯なのに山の中にあります。
函館港から100Kmほど北西に走った日本海側の八雲町熊石にあります。海岸からはわずか1.5Kmほどの所にあるのですが、周囲は奥深い山間の景観となります。
ひらたない荘さんは元々、旧熊石町営の国民宿舎だったのですが、ご多分に漏れず経営不振に陥り、民間運営に移行させて、本年(2009年)4月に全面改装しました。
併設のあわびの湯も町営温泉施設だったのですが、これも民間に移し、温泉ホテルとして再スタートしたそうです。両者は中で繋がっており、宿泊客は浴衣のまま、温泉に浸かりに行けます。もちろん本来の日帰り温泉(大人450円)としても利用できますよ。温泉エントランス上には熊石町のシンボル鮑がデザインされています。
あわびの湯の建物はちょっとしたあわびのミュージアムになっていて、エントランスから浴室までのスペースにはかなり専門的なアワビ関連の展示があります。
温泉ホテルでアワビの勉強が出来るのですから、面白いですね。かなり見応えがありますので、風呂上がりに冷たい物を飲みながら、ゆっくり見るのが良いでしょう。
アワビの生活史や海底での生息状況など、ためになる知識が得られます。
学術的な考証もしっかりしており、よくある温泉場のついでの展示とは異なります。まるでアワビのテーマパークのようで、アワビに対する意気込みが感じられます。
八雲町と合併した旧熊石町は、かつてニシン漁で栄えた町だったのですが、ニシンの衰退とともに町の経済も疲弊しました。
そこで、町を挙げてアワビの種苗生産と養殖に全精力を注いだのでした。ニシンの町からアワビの町への転身を図ったのです。
遅めの夕飯の前に軽く温泉を浴びましょう。あわびの湯の浴室です。
中央のアワビの形をした浴槽には海洋深層水を薄めて沸かした湯が入っているそうです。その他の浴槽には加水した源泉掛け流しです。夜なので浴室からの展望がわかりませんが、山の渓谷に面しているようです。奥には露天風呂もありましたが、明朝にチェックしましょう。
泉質はナトリウム-塩化物泉、臭いも色もない、サラリとした湯です。やや熱め、43℃くらいあるでしょうか。上がった後はいつまでもポカポカと冷めにくいのが有り難いです。
さて、お楽しみの夕食ですが、今回はお得なビジネスプラン7000円。アワビなどのオプション料理は頼んでいません。従って、普通の夕食です。^^
それでも、これくらい出てくれれば、十分酒が飲めますね。
突き出し代わりのツブの雲丹和えとお造り二点盛り。
お造りはハマチとマグロ、ごく普通です。
トンカツ3切れと肉じゃが。まるでとなりの晩ご飯的な感じですね。^^
3切れというのが、プアーな感じを誘います。魚のフライでも良いからホールの方が印象が良いですね。肉じゃがは北海道らしくダイナミックで吉。
紙鍋は蒸し雲丹がたっぷり入った寄せ鍋でした。
普通に美味しく頂きました。これらで生ビール1杯と地酒を二合ほど飲んで早めに就寝、明日の任務に備えます。
さて、翌朝。
いつのも習慣で5時過ぎには目が覚めてしまい、さっそく、温泉へ。ところが、まだ真っ暗で露天風呂からも何も見えませんでした。これは、7時過ぎに撮影したものです。
明るくなってから気付きましたが、右の展望浴槽も窓が下半分磨りガラスなので湯船に使って景色を眺めることは出来ないようです。
それでは、出発前に慌ただしく朝食です。焼き鮭に湯豆腐、辛子明太子に玉子焼き、それに納豆や漬け物など全一汁十菜も付きました。
うわっ、朝からたくさん出てきますね。減量中なのにお茶碗半分のご飯では食べ切れませんね。はい、本日は減量解除です。^^ 普段の4倍くらいのお惣菜です。これだけあれば、また、お酒が飲めますね。^^
一番嬉しかったのは、このイカ刺し。やはり北海道はイカの鮮度が抜群ですね。
まだ、カリカリしています。生姜醤油でご飯に乗せて、、、う、うまい!!。高価な物は要らないから、こういう地元の新鮮な食材を出してくれれば有り難いのです。
セルフですが、ドリンク類もサービスですので、食後にコーヒーを頂いて出発しましょう。
1泊2食、温泉付きで7000円のビジネスプランはお得でしたね。部屋は狭かったですが、シングルでした。夕方着いて、朝には出発する我々のようなビジネスツアーの者には最適な宿だと思います。
北海道の八雲町、しかも日本海側の旧熊石町に行く人はそういないかも知れませんが、機会あれば是非このひらたない荘さんさんに泊まってみて下さい。町の名物あわび料理やフルコースはオプションとなってます。客室も温泉も新しくて気持ちが良かったですよ。 さて、この後、一仕事やっつけて、11時のフェリーに間に合うように100Km彼方の函館までドライブです。それはそうと、北海道の方はみなさん車を飛ばしますねぇ~。70Km/hで走っていてもガンガン煽られます。軽自動車の女性にもずいぶん追い越されましたよ。^^
温泉ホテル八雲遊楽亭 熊石ひらたない荘
http://www.hiratanaiso.jp/index.html
- 所在地 :北海道二海郡八雲町熊石平町329-1
- 電話 :01398-2-4126
- 営業時間 :CI 15:00~、CO ~10:00(日帰り温泉11:00~22:00)
- 定休日 :無休
- 駐車場:あり