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津軽海峡船の旅 その1

カテゴリー: 外食:丼・オーバーライス

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  少し前のことになりますが、車で北海道に行ってきました。当然ながら、津軽海峡フェリーで渡るのですが、初めてだけに、搭乗するまで右往左往。乗船の手続きが完了して体が自由になるまでにずいぶん時間がかかってしまいました。青森港のフェリー埠頭には2つの会社があって、ターミナルビルも二つあるのです。フェリーボートの正面が開く瞬間はちょっと感動ものです。巨大なロボットがトランスフォームするような光景でした。^^

 

 


 

 

 

 


 一方は津軽海峡フェリーさん、ターミナルは新しくピッカピカ。ちょっとした地方の空港のようです。
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年(2009年)の3月に道南自動車フェリーから航路名称を変更したようです。今回利用するのはこの会社の船です。

 

 


 

 

 

 

 

 

 この津軽海峡フェリーさんは高速フェリー2隻を2008年に新造しました。奇抜でエレガントなデザインの姉妹船はナッチャンWorldナッチャンReraといいます。
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ところが、昨年の原油高と長く続く不況のため、乗客数は伸び悩み、僅か就航1年で運行休止になってしまいました。オーストラリア製の双胴型高速船で全長112m、総トン数10,715トン、航海速力36ノット、従来のフェリーが3時間50分で津軽海峡を渡ったのに対し、この高速船は約半分の2時間で走りました。売却に出されているとの話もあり、津軽海峡からこの姉妹の令嬢が姿を消すのは実に惜しいことです。

 

 

 

 

 

 


 

 

 もう一つ気になるのは今年(2009年)の4月、ターミナルの二階に新施設として食堂ポート・キッチン めっがオープンしたはずだったですが、左の黒板のように名称まで変わってしまってます。
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右側のメニューは以前のものですが、青森高速船ターミナルと書いてあります。高速船の撤退により、食堂までもが様変わりしてしまったようです。ちょうどお昼時なので昼食を取りたいところですが、もう、一方のターミナルビルを見てからにしましょう。


 

 

 

 

 

 


 

 こちらは青函フェリーさんが入っているターミナルビル。埠頭のど真ん中にあります。
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もともと、こちらのビルの二社が入っていたそうで、津軽海峡フェリーさんが自社のターミナルビルを建設して移ったようです。

 

 


 

 

 

 

 

 

 こちらの二階にも食事処がありました。
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あらぁ~、ラーメンコーナーとなっていますね。ちょっとファストフードっぽいにおいがしますね。^^ 青森ラーメン食べるのなら、専門店で焼き干しラーメン食べたいなぁ。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 二階の奥にカウンターだけのラーメン店がありましたが、メニュー(クリックで拡大)を見るとなんと海鮮丼も色々あるみたいです。
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麺類以外の献立もあり、ホッとしました。しかも、24時間営業なんですって。フェリーは2~4時間間隔で夜中も発着を繰り返していますので、利用客も多いのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 カウンターで注文と支払いを済ませ、となりの無料休憩コーナーで食べることも出来ます。
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奥にはねぶたの台(山車)のミニチュア、と言ってもかなり大きく1/8ゲージくらいのモデルが展示されています。ここから、発着するフェリーを眺めながら食事をすることができますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらは、私の頼んだ二色丼900円です。
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味噌汁は付いてきましたが、値段からすると、香の物か小鉢も欲しいところですね。^^

 

 

 

 

 

 

 

 いわゆる鮭の親子丼です。
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 鮭のフレークは加工品ではなく、ここで焼き鮭をほぐしているようです。イクラもご飯も多く、食べ応えありです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらは同僚の頼んだほたて塩ラーメン800円。こちらの人気商品らしいです。
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塩と言ってもスープは淡褐色です。青森特有の焼き干しの香りが漂います。同じく青森のラーメンらしい縮れた細麺がこのスープによく合っているそうです。

 

 


 

 

 

 

 

 

 さすが青森ですね。ホタテも中粒ですが、4個も乗っています。
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ホタテガイの生産量は北海道が全国のトップですが、養殖生産量では青森県が第1位なんですよ。

 

 

 

 

 


 

 

 さて、これから車共々船に乗り込みます。生まれて初めての津軽海峡フェリー横断に子供のように胸がときめいています。なにせ、子供の頃から、海も船も大好きでしたから・・・。高速船ではありませんので、たっぷり4時間は掛かります。船内をじっくり探索して過ごしましょう。函館に着く頃にはもう日暮れです。今回のミッションでは函館での滞在時間は短いのですが、何か美味しい物に巡り会えるでしょうか。^^

 

 

 

 

 

 

青森港フェリーターミナル・ラーメンコーナー


  • 所在地  :青森県青森市沖館2-12-1 ターミナルビル2F
  • 電話        :017-781-7131
  • 営業時間 :24時間営業
  • 定休日    :無休
  • 駐車場    :あり

 


 


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2009/12/26(土) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

伊達焼き創製プロジェクト 始動編

カテゴリー: 料理:貝類

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  伊達巻きはお正月に付き物の卵とすり身を焼き上げた巻物ですが、伊達焼きとは何でしょう。巻く前の卵焼き状態を伊達焼きと呼ぶこともあるようですが、私は新たに伊達焼きという食べ物を創製したいと思っています。だいぶ前の記事になりますが、江戸前の小柱と三つ葉のお好み焼きをヒントに海鮮お好み焼き三陸風を作ってみました(関連記事)。その際、以下のような提唱をしていました。



 つまり、お好み焼きを宮城海産物を主役として作ってみたくなったのです。なにか新しい料理が出来そうな予感もします。つなぎである生地を極力抑えて、が主役の鉄板焼きのイメージです。生地は山芋と卵だけにしたらどうなるでしょうか。そうすると、もはやコナモンではなく、シーフード料理のカテゴリーとなりますね。これを伊達焼きと命名して世に問えないか、、、、新・伊達焼き創製プロジェクトの始動です。^^

 

 
 伊達焼き伊達者気質を取り入れたいので、見た目は質素でも中身は豪華で行きます。そして、海産物の他にも、里や山の幸も取り入れたバージョンも想定し、封じ込める食材の探索をしています。ただ、何でもありでは、何焼きかわからなくなってしまいますので、一応、伊達焼き定義を次のようにしてみました。 

 


  伊達焼き八箇条


一.伊達焼きとは伊達藩の選りすぐった食材を生地で焼き固めた料理なり。

一.但し、城下の庶民が入手出来うる食材を用いるべし。

一.食材を最低限の生地でつなぎ、上方のコナモンとは一線を画すべし。

一.ただ美味なる物を寄せ集めて焼き固めるものではなく、融和を尊ぶべし。

一.西洋醤油や玉酢は用いず、醤油味のタレで食材の風味を活かすべし。

一.主たる食材の脇役者として、必ず香りの物も一点加えるべし。

一.浦・里・山の食材を用いた三様を作りて持て成すべし。

一.食材の旬を出来る限り考慮に入れ、日本酒に合う料理にすべし。

 

 


  何事にも定義がないと落ち着かない性格なので、たまに定義に縛られて動きがとれなくなることがあります。でも、そこは優柔不断なO型です。その都度、定義を改正していきます。^^ では、さっそく準備にかかりましょう。今回は今が旬な牡蛎を使った伊達焼きです。

 

 


 

 

 

 

 

 まずは、工作から始まります。アルミ箔を35cmに切って、幅5cmになるように折り込んでいきます。
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直径10cmの缶詰を型にしてリングにし、ステープラー(ホッチキス)で止めます。そうです、いわゆるセルクル(丸型)を作っています。ただ、具がたっぷり入るのでガレットなどに使うフランス料理のセルクルより深みを付けます。セルクルの内側にはサラダ油をたっぷり塗っておきます。

 

 

 


 

 

 

 

 

 生地山芋が主体です。よく洗ったあと、ひげ根を焼いて取り去ります。
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皮は剥かずにそのまま擂り鉢で摺りおろしていきます。セルクル二つ分で20cm位は必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここがポイント、小麦粉ではなく米粉(上新粉)を使うのが伊達焼きです。大さじ1杯半ほど加えます。
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 生地の硬さは好みもありますが、入れ過ぎるとふわふわ感がなくなりますので、少なめから始めましょう。コナモンではなく、あくまでも牡蛎料理ですから・・・。米粉は小麦粉とはことなる食感が魅力です。卵は1個分です。白身が沈んで黄身だけが写ってますが、全卵を使用しています。小さじ半分ほどの塩で軽く味を付けます。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 さあ、焼き方に入ります。伊達焼きは宮城の食材をたっぷり使います。旬の牡蛎伊達焼き一つに5個使います。
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最初に油を敷いた鉄板で軽く焼き目を付けます。生地の中でも蒸されますので芯まで加熱されなくても大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 牡蛎を焼いている傍らでセルクルに生地の半量を流し入れます。正確に申しますと流れません。お玉でぽったりと落とし込みます。
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生地を平らに均し、固まらないうちに牡蛎を並べます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 牡蛎の上に仙台芹と針に切った柚子皮を散らして、残りの生地で蓋をします。
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飾りに小さな色紙に切った宮城の海苔を散らしました。

 

 

 

 

 


 

 

 

 頃合いを見てフライ返しで天地を返し、両面をこんがり焼き上げます。
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牡蛎には十分熱が通っているはずですから、軽くの焦げ目が付けば十分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 セルクルを取り外し、刷毛で醤油、酒、味醂少々をさっと煮た詰めたタレを塗ります。
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 伊達焼きにはソースやマヨネーズは厳禁です。醤油味で粋に食べるのです。日本酒にも合うが伊達焼きの定義なのですから。^^

 

 

 

 


 

 

 

 

 中からふっくらとした牡蛎がごろごろ出てきます。
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 仙台名産ののシャッキリ感と柚子の香りも牡蛎とよく合っています。むしろ、この二者がなければ、味が呆けてしまうかも知れません。生地も牡蛎のエキスを吸って、よい味わいです。緩めに溶いた芥子や七味唐辛子も合うかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 狙い通りの作品が出来上がり、自分でも少し驚いています。前記のように、伊達焼きは海の幸に限らず、宮城の里や山のも取り入れて、どんどんバリエを作り出して行きたいと思います。ただし、八箇条は守って伊達焼きの名に恥じない物を創製していきます。やがて、これが宮城の名物として多くの人に親しまれることを夢見て次の構想に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2009/12/25(金) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

今年はタイ料理でクリスマス

カテゴリー: 料理:肉・卵・乳

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 先日、レモングラスを畑から、室内に鉢揚げしましたが、その際、何本ものレモングラスの根元や葉が収穫できました。冷凍や乾燥保存する前にフレッシュな香りを楽しみたくて、トムヤムクンを作ってみました(関連記事)。鮮烈なレモングラスの香りに浸っているうちに、しばらく眠っていたタイ料理症候群が目覚めてしまったようです。で、今年のクリスマスはいつものイタリアンではなく、タイ料理でやってみました。メインはガイヤーン(タイ風グリルドチキン)、スープ代わりでゲーンキョウワーン(グリーンカリー)、サラダ代わりでポピアソット(生春巻き)を作ります。定番過ぎて斬新さがありませんが、やはり美味しいし、家族も好きなので・・・。クリスマスらしくそれぞれにチキンを使います。


 

 

 

 


 

 

 最初にメインのガイヤーンですが、いわゆるタイ東北部の焼き鳥です。スパイシーな調味液に漬け込んだチキンレッグを香ばしく焼きます。
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調味料はナンプラーにレモングラス、ニンニクの微塵切りを加えます。タイの醤油シーユーダムの代わりにハチミツと濃口醤油、最後にココナッツクリームとレモン汁を少々加えてよく混ぜ合わせます。先日収穫したレモングラスがたくさんありますのでふんだんに使います。レモングラスは芯の柔らかいところを微塵切りにします。

 

 

 

 

 

 

 


 チキンレッグの下拵えですが、竹串で満遍なく刺して味が染みやすいようにしておきます。ナイロンバッグに合わせ調味料とチキンレッグを入れて、よく揉み込みます。
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 このまま、1時間おけば味が馴染みますが、半日ほど置いた方が芯まで香味が入ります。この場合はナンプラーと醤油は少し控えます。塩辛くなりすぎますので。

 

 

 


 

 

 

 

 鶏を漬け込んでいる間にゲーンキョウワーンを作ってしまいます。今日はペーストを使いますので簡単です。
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具材として好きなキノコ類、ヤングコーン。トッピングに赤のパプリカを用意しました。具の主役であるチキンは次の工程で出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初にペーストを弱火で炒めて香りを出し、ココナッツミルクと鶏のスープを加えます。
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続いて、レモングラスやバイマックルー代わりの柚子の葉、ニンニク、ショウガ、胡椒などを入れて香りを補強し、ヤングコーンやキノコなどの具を煮込みます。ペーストを使っていても、フレッシュなハーブやスパイスを加えることで新鮮な香りを再現できます。


 ココナッツミルクは仕上げ用に半量を残しておきます。スープですが、私はいつも鶏手羽(手羽中)を茹でて、スープを取り、手羽中も具として使います。事前に茹でてあるのでカレーに入れる他の具と同時に煮始めることができます。やはり、手羽は肉から骨がすっと抜けるくらい煮込んだやつが美味しいですからね。他の具材より煮込み時間にハンディを付けます。

 

 

 

 

 

 


 

 

 次は、サラダ替わりのポピアソット(生春巻き)をさくさくっと巻いてしまいましょう。
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今日は生野菜の千切りと鶏のササミ、それに戻した春雨も巻き込みます。見た目の美しさも大切ですから透けて見えるエビの赤は外せません。

 

 

 

 

 


 

 

 最初に付けダレを作っておきます。タイですとピーナッツペーストが使われますが、今日は芝麻醤ナンプラーで溶いて、擂ったレモングラス、ココナッツクリーム、ハチミツ、レモン果汁を加えます。
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この付けダレのエスニックな味をもたらしてくれます。隠し味にグリーンカレーのペーストをほんの少々加えてもよいでしょう。これで気持ちは東南アジアへGOです。^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 ライスペーパーをお湯で戻して具材を巻いていきます。具は手前から人参、ササミ、レタス、春雨、ニラ、エビです。
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巻き寿司と同じで具材は整然と並べておかねばなりません。メインの茹でエビは外から見えるように最後の方に巻き上げます。

 

 

 

 

 

 

 

  ニラを芯にして堅く締めながら巻き上げます。これがけっこう難しいのです。
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戻したライスペーパーはよく水分を拭き取っておくことが大切です。破れやすいの細心の注意が要ります。エビの赤はやはり必須アイテムですね。豪華さが違います。^^
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでは、半日ほど漬け込んでおいたチキンレッグを加熱します。いきなり焼かないで、一度、電子レンジでチンします。
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皿に漬け込み調味料とともにチキンを乗せて、ラップをかけて8分ほど電子レンジにかけます。要するに最初に蒸し煮にするわけです。このあとオーブンか魚焼きコンロで表面にこんがり焼き色を付けます。こうすることで、中はしっとり回りはカリッとした食感になります。

 

 

 

 

 

 

 


 今日はオーブンを使わず、魚焼きコンロで焼き上げます。どうしても焼きむらが出ますので途中で場所換えをして下さい。
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両火であれば皮目より肉側を強火にします。漬けタレにハチミツが入っていますので焦げやすいのです。

 

 

 

 

 

 

 


 さて、食卓に運んでシャンパン替わりのスパークリングワインを開けましょう。
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 息子は帰ってこれませんでしたが、家族三人と一匹で一日早いクリスマスパーティーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 スパーリングワインはメキシコのサラ・ビベ。今日の料理ともよく合ってくれました。
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ワインはシャトーメイル、ボルドーのアヴァンザン村にあるシャトーです。1999年を10年寝かせておきました。

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 生春巻きは盛り付け次第でクリスマスの前菜になりますね。色合いもクリスマスらしくてこれは使えます。
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特製のスパイシー胡麻だれが決め手になります。もっとレモングラスを利かせて良かったかも知れません。

 

 

 

 


 

 

 

 

 スープ替わりのゲーンキョウワーンにはやはりライスか麺類が欲しくなります。
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今日は春巻きの余りの春雨を添えていました。手羽中も骨から肉がほろりと落ちるくらいに煮込まれて実に美味しい。ヒーヒーするくらい辛いのですが、奥深い香りですっかり虜にされてしまいます。^^

 

 

 

 

 

 

 

 メインのガイヤーンレモングラスの芳香がバッチリ染み込んでいます。
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イタリアンやフレンチとも違うエスニックの香りも良いものです。ココナッツミルクやハチミツの甘味も加わって実に深い味わいなってます。最初にレンジで蒸していますので、中はしっとりしています。

 

 

 

 

 


 

 

 

 こちらはが細君の指導の下に作ったクリスマスケーキ。親戚が送ってきたイチゴをふんだんに使ってます。
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まるでイチゴに占拠されたショートケーキ。^^ アグレッシブな性格が良く表れています。^^

 

 

 

 

 

 

 

 むむ、見た目は派手ですが、味わいは上品。なかなかの出来です。親バカですが・・・・。^^
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生クリームもスポンジも甘味を控えてありますので、私でも普通に食べられました。

 

 

  

 


 

 


 レモングラスの収穫ですっかりタイづいてしまい、クリスマスまでタイ料理でやってしまいました。^^ スパイシーですが、これが意外とクリスマスに合うのです。4人家族のうち、3人と1匹でのクリスマスでしたが、来年はもしかすると二人だけになってしまうかも知れません。そうなったら、どうだろう。今のように全力で料理を作れるでしょうか・・・。ま、それは来年になってから考えましょう。^^ 

 

 

 

 

 

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2009/12/24(木) 05:00 | trackback(0) | comment(10)

光りのページェントを炙り焼で楽しむ(国分町@仙台)

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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  今年で第24回目のSENDAI光りのページェント、大晦日まで毎晩点灯されています。勾当台公園から国分町にかけての定禅寺通がメインの見所となりますが、西公園や仙台駅でもイベントが行われています。先週ほどではないにしろ、一通り見歩くと寒くなってきますので、体の中から温めたくなります。こんな夜に最適な穴場をご紹介します。光りのページェントを眺めながら質の高い酒肴を楽しむのに最適な処です。

 

 

 

 

 

 

 定禅寺通と国分町通の交差点にあるYAMAKENさんです。J・Pビルの3階にあります。
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 1回の入り口はあまり目立たないので、角のビルの3階と覚えて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 3階なので電飾されたケヤキが目の高さで眺められます。最高のページェントビュースポットです。
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 お店はこぢんまりしていますので、早めに入るか予約された方が無難です。おじさんがワイワイ呑むより大人のカップル向きかも知れません。

 

 

 

 

 


 ワインのコレクションがかなり充実してます。フランスやイタリアだけでなく、チリやオーストラリアからも集めています。
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 この日はボジョレー・ヌーボーを何本も開けてしまいました。甘味の少ない好みのタイプだったのですが、話に夢中で撮影失念。^^

 

 

 

 

 

 

 

 この巣ごもり風の皿盛りは何でしょう。鳥の巣は糸削り節で出来ています。
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  全部をよく掻き混ぜると、オニオンスライスとギバサ(アカモク)の和え物となりました。ありふれた材料でこの演出は面白いですね。クリスマスに使えそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらはトマトとモッツァレラで、一見、カプレーゼのようですが、バジリコが入っていません。
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バジリコの変わりに使われていたのは、またまた、ギバサ(アカモク)です。ここのマスターはギバサ好きのようですね。

 


 アカモクは元々、秋田県などの日本海側でよく食べられてきたホンダワラ科の海藻です。初夏や秋に実がなりますが、これを 叩くとメカブのようなトロロとなります。松島湾の水道部や外海側の岩礁帯にも良く生えますが、これはメバルやウミタナゴなどの保育場となってます。一時のギバサブームで加工業者が買付に走ったため、藻場を刈り取る漁業者も出て、魚の子供達の住みかが奪われるところでした。アカモクのトロロも珍味ですが、食べて美味しいのはやはり、旬のメカブですね。

 

 

 

 

 

 

 


 さて、このお店の看板は炙り焼きです。客室内にガラスで囲まれた炙り処が設けてあり、イケメンのお兄さんが次々と炙っていきます。
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 これもなかなかの演出です。炙り処の周囲はカウンター席になっていますので、ステーキハウスのように目の前で焼けていく様が楽しめます。

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 これが、こちらの名物、岩手県産の厚切り炙りベーコンです。
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 子供の頃、ベーコンというと薄切りしかないものと思っていましたが、西部劇でカウボーイが焚き火で厚切りベーコンを炙って食べているのにカルチャーショックを受けました。そして、大人になったら、あれを食べるぞと。^^ 肉ともハムとも違った独自の美味しさがあります。

 

 

 

 

 

 


 

 こちらは南部どりのササミを本ワサビで炙った物です。
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 こちらお店は岩手県の食材を意識されているのでしょうか。南部どりは株式会社アマタケさんが、岩手県南部の自然に近い環境で抗生物質等の薬剤を使わずに育てています。ココナッツオイルを使った餌料は身を柔らかくするとのことです。ぱさつきの少ないしっとりとした肉質でした。

 

 

 

 

 

 

 

 YAMAKENさんは定禅寺通に面した3階という恵まれたロケーション。ページェントだけでなく、四季折々に移ろうケヤキ並木の景観を楽しめるのも魅力です。質の良い空間とサービス、美味しい酒肴で大人の時間を楽しむのに最適のスポットです。今回は頂きませんでしたが、〆に二八蕎麦が食べられるのも人気の秘密です。お値段は良心的ですが、クーポン利用で種々の特典もありますから是非お忘れなく。

 


     

  

 

 

 

 

炙り焼&蕎麦 YAMAKEN


  • 所在地  :仙台市青葉区国分町2-15-10 J・Pビル3F
  • 電話        :022-212-4144
  • 営業時間 :18:00~01:00(金、土、祝前 ~04:00)
  • 定休日    :日曜
  • 駐車場    :なし

 
 クーポンを忘れずに。(このサイトでヤマケンと入力して下さい)

      

 

 

 

 

 

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2009/12/23(水) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

穫り立てレモングラスでトムヤムクン

カテゴリー: 料理:甲殻・軟体・ほや

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  これ何だかおわかりになりますでしょうか?なんだか、ネギのようなススキのような植物の根っこに近い部分であろうことは見当が付くと思います。これはタイ料理には欠かせないレモングラスです。熱帯性の植物ですが、たいへん丈夫でみちのくでも栽培が可能なのです。もう、20年近く株分けしながら育ててきました。

 

 

 

 

 

 

 

 いくら丈夫なレモングラスでも、さすがにみちのくの冬は越せません。冬の間は鉢に揚げて室内で管理します。
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ところが、前記事の大根の冬囲いと同じように、すっかり、忘れてしまってて、とうとう雪に当ててしまいました。幸い、葉先は枯れていましたが、根元は瑞々しく、何とか無事に鉢揚げを完了しました。夏の間に増えた株の一部を鉢揚げし、残りは保存して料理に使います。根元の部分と葉っぱに分け、葉っぱは軒下で乾燥、根元は冷凍保存します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日はフレッシュなレモングラスが山のように収穫できましたので、冷凍保存する前にフレッシュな香りをタイ料理で楽しみましょう。タイを代表するスープ、トムヤムクンを作ります。
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 トムヤムクンはご存じのように、タイのエビのスープですが、辛酸甘鹹が溶け合う深い味わいとレモングラスを始め、バイマックルー、カーなど複雑に絡み合う香りが最大の魅力です。全部の材料を集めるのは時間がかかるので、バイマックルーは庭の柚子の葉、カーは日本の生姜で代用します。具にはフクロタケも不可欠ですが、これはシメジやエリンギに替えても味への影響はありません。

 

 

 

 


 

 

 

 

 食材の代用が多いので、今回は缶詰のトムヤムクンをベースに、その味を壊さないように増量します。
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 それと外せないのが、ナンプラー(魚醤)ですね。これとレモングラスがあれば、かなりそれらしくなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 レモングラスはきれいに切りそろえて、縦に切れ目を入れておきます。エビは殻ごと背中を切って腸を取ります。
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レモングラスに切れ目を入れるのは、少しでも香りが外に出てほしいとの気持ちです。^^ 主役のエビは奇しくもタイ産のブラックタイガーでした。殻付きの方がよいダシが出ます。それにボリューム感を出すためにメカジキを使ってみます。

 

 

 

 


 

 

 

 


 まず、鍋にトムヤムクンの缶詰を空け、鶏ガラスープで増量します。
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缶詰のスープの味を舌に記憶させ、増量後はナンプラーや塩、砂糖、レモン汁、チリペッパーなどでベースとなる味の復元を図ります。

 


 

 

 

 


  

 

 

 続いて、レモングラス、柚子の葉、ニンニク、生姜などで香りの調整を行います。味と香りが決まりましたら、キノコ類エビメカジキを入れて、さっと煮立てます。
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レモングラスは自前ですので、惜しみなくふんだんに使います。最後にもう一度味を見て、整えれば出来上がりです。キッチンにレモングラスの香りが立ち込めます。

 

 

  

 

 

 

    

 

 

 

 

 今日は南米のチリから背負ってきたSOPA(スープ)用の土鍋で銘々に取り分けます。我が家は全員がタイ料理好き。特にトムヤムクンは辛い物苦手なもヒィーヒィー言いながら飲んでます。 
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 タイのトムヤムクンも器にレモングラスやバイマックルーが入ってきますので、飾りとして盛り付けます。これらは硬くて食べられず、最後に残すのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これまた付き物のパクチーも今は畑にありませんし、ここらでは売ってもいないでしょう。そこでセリの葉先で雰囲気だけを真似します。
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 この時期も室内でパクチーを育てていれば良かったです・・・。それにしても、この四味一体の美味しさは病み付きになりますね。驚いたのですが、メカジキがこのスープにドンピシャリなのです。メカジキを使った辛酸甘鹹のオリジナル料理が作れそうな気がしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 スープを楽しんだあとは、トムヤムクン・ヌードルにしようという魂胆です。これはタイのライスヌードルです。
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 タイの平打ち乾燥米麺ですね。その幅により数種ありますが、これは3mm幅のセンレックです。食べる直前に熱湯で戻しておきます。

 

 

 


 

 

 


  

 

 

 残ったトムヤムクンにライスヌードルを入れて、トムヤム麺です。
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ここまでやりたかったので缶詰を増量してたっぷりのスープを作っておきました。タイ式の麺の汁にする場合は、卓上調味がありますので薄味が原則です。食卓でナンプラーやチリビネガーで味を加えながら頂きます。

 

 

 

 

 

 


 

 

 すっかり、遅れてしまったレモングラスの鉢揚げ、でも、雪や霜にも耐えて枯れずに頑張っていてくれました。これで、長年継代栽培してきた我が家のレモングラスを絶やさずにすみました。レモングラスの香りはレモンより清々しく、どちらかというと夏向きなのですが、美味しい物はいつ食べても美味しいですね。かつてのタイ料理フリーク時代を思い出します。吉祥寺や新宿をよく食べ歩きました。体がタイ料理に反応してしまったようです。しばらく、タイ料理が続くかも知れません。^^

 

 

 

 

 

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2009/12/22(火) 05:00 | trackback(0) | comment(4)