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新潟食べある記 目次

カテゴリー: 未分類

近いのによく知らない越後の国、がっつり食べてきました。 

新潟
食べある記  全12編の目次です。  



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 (1)新潟食い初めは燕三条ラーメン           

     
      
(2)新潟県民のソウルフード イタリアン  

     
      (3)新潟の銘酒を都屋で試飲              

     
      (4)新潟名物カレー味の空揚げ         

    
      (5)たらい舟で佐渡料理           

    
      (6)〆はやはりへぎそば           

   
      (7)朝専用ラーメン?            

    
      (8)ふるまちと白山朝市           

    
      (9)水上バスでふるさと村          

     
      (10)とんかつ太郎のたれカツ丼       

    
     (11)越後湯沢で酒風呂と試飲        

    
      (12)新潟土産と言えば・・・         
 


 
恐れ入りますが、それぞれの記事からはブラウザーの機能で戻って下さい。

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2009/06/13(土) 05:00 | trackback(0) | comment(0)

(12)新潟土産と言えば・・・

カテゴリー: 紹介:パン・菓子

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 新潟土産
は数々あれど、もっとも有名でランキングでも常に1,2位を競うのが笹団子ですね。漉し餡をよもぎ入りの餅で包み、笹の葉を巻いて蒸し上げた銘菓です。なんでも、上杉謙信が兵糧として考案したと伝えられています。包装してからの加熱と笹の葉による防腐効果を既に知っていたのですね。やはり、良く売れているようで、行く先々の土産物屋さんでも必ずと言っていいほど見かけます。


 




  こちらは笹団子の老舗、田中屋本店さんです。
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ここは新潟ふるさと村にあるお店なのですが、それでも本店なのです。^^ 正確には、田中屋本店さんのふるさと村店なのでしょうね。ここで、笹団子を買おうとしましたら、新潟ご出身のおおさんがお奨めの店に案内するというので見合わせました。


 



 その代わりと言うわけではありませんが、今話題のきんぴら団子をお土産に買いました。 
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へぎそばの記事でも書きましたが、新潟県民はきんぴらゴボウが大好きなようです。信州のおやきがモチーフでしょうか、団子ときんぴらはきっと合うでしょう。帰って食べるのが楽しみです。


 




 帰宅と同時に細君と試食です。
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 きんぴらが柔らかく仕上げてあり、生地との馴染みが良いのです。甘めの味付けも餅には合いますね。生地はいわゆる米粉で作った餅なのでシコシコした食感です。

 




 こちらがおおさんご推奨の笹川餅屋さん。笹団子を買い求めます。
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レトロながら個性的な店構えに惹かれます。赤いサークルは駐車禁止ではなく、斜めの棒は杵のようです。古町通りの西側、西堀通りに面した交差点にあります。


 



 これが笹団子。一つ一つ丹念に笹の葉で包んであります。
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 この形もお土産には喜ばれそうですね。


 



 よもぎ餅はかなり薄く漉し餡が主役ですね。
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 甘味も現代流に抑え気味で上品です。とろりとした漉し餡が溢れるように出てくる感触も楽しいですね。

 



 また、ふるさと村へ戻ります。米所新潟と言えば、米菓を外せません。要するに煎餅ですね。特に柿の種は新潟県が生んだ名作ですね。
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柿の種と言えば、ピーナッツと組み合わせた柿ピーが主流ですが、柿の種の本場では、様々な変化形がありました。


 



 いわゆるコーティング物ですが、選んだのはチーズビターチョコ
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この他にも、ミルクコーヒーやマヨネーズもありました。

 
 



 際物かと思いましたが、これはなかなかの美味しさです。
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特にチョコとの組合せは、醤油の塩味と甘味のハーモニーが溜まりませんね。みたらし餡の旨さに苦み走ったチョコの風味が何とも妙味です。


 



 こちらは柿の種の変わり種、うきっこ柿の種黒胡椒風味です。
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 原材料に米の他、でん粉と記載されていましたので、小麦でん粉の浮き粉を使ったのではないでしょうか。それで、うきっこ。米だけで作った柿の種より、さっくりしたライトな口当たりです。胡椒の香りとピリッとした刺激がビールによく合いそうです。


 



 さて、こちらも今、人気が出てきているりゅうと
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りゅうととは新潟の雅号、柳都から来ています。かつての新潟は水路が巡り、堀端には柳が植えられた風情ある街並みだったそうです。


 




 りゅうとはいわゆる濡れ煎餅です。正確に言いますと餅米で作られていますのでおかきの部類ですね。ワインりゅうとは色も鮮やかです。
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 砂糖醤油やワインを含ませた餅を表面だけ乾燥させた後、焼いたのでしょう。ねっとりもっちりした中身と硬い殻のような表面のアンバランスが面白いです。両方とも甘味がかなりきつく私にはちょっと・・・。


 




 こちらはふるまちの有名なパン屋、富士屋さんです。こちらのクリームパンがおおさんのお奨めです。
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大きなクリームパンには、当店の人気No.1の札が掲げてあります。


 



 クリームパンチョコパンをお土産に購入。さっそく帰宅後、速攻で試食。
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 どちらもクリームの含量が通常よりはるかに多いですね。パンを食べているより、クリームを食べている感触。甘い物好きには堪えられないでしょうね。


 
 



 さて、お菓子ではありませんが、新潟独特の調味料と言えば、かんずりでしょう。
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豆板醤とは違って、雪に晒した唐辛子と麹を擂り合わせて作ります。寒い季節にこれを味噌汁に溶かし込むと体が温まります。夏だったら冷たい麺の刺激にちょこっと使うのもいいですね。醤油に混ぜて刺身も山葵と違った美味しさが楽しめます。

 


 こちらは、地酒の都屋さんで買った八海山純米吟醸の瓢箪ボトルです。
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都屋さんオリジナルの利き酒用猪口が欲しかったのも買った動機です。飲み終わった後はフィルムを剥がして花瓶として使えます。


  



 八海山で晩酌です。は宮城県産ですが、新潟の思い出に浸りながら頂きます。
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先付け3品は奥から、活ホタテの炙り、もぎ立てキュウリのかんずりマヨネーズ、蒸しホヤです。かんずりマヨネーズは色も綺麗でピリ辛で色々な生野菜と合いそうです。

 

 


 

 新潟宮城と同じように豊富な食べ物に恵まれ、まさにキャッチフレーズどおり、うまさぎっしり新潟でした。素朴な調理・加工法ながら洋の東西を問わない食べ物が古くから定着しているのも大変興味深かったです。お土産も車なら、1升瓶の地酒や米、宮城で食べられない魚貝類をたくさん買っていたのでしょうけど電車やバスだとやはり制約がありますね。今回はお奨めの菓子類を中心にご紹介しました。新潟は全国一の米菓の生産地ですが、それでも、お土産の人気No.1は常に笹団子です。米菓はあまりに種類がありすぎて取り止めがないのかも知れませんし、あまりに日常的過ぎるのでしょう。気の置けない友人だったら、柿の種の変化球を2、3種見繕って渡すのも話題になって良いでしょう。今回の旅ではサイダーとしてしか味わいませんでしたが、新潟名産の洋梨ル レクチエのお菓子も様々ありました。


 


 全12編でお送りして参りました新潟食べある記2010、ずいぶん時間がかかってしまいましたが、何とかアップし終えました。新潟の食材や郷土料理をたった2日で食べ尽くすなんぞ到底無理。まだまだ食べてみたい料理や飲んでみたい地酒もあります。仙台-新潟は盛岡と同じ距離ですが、直線的には行けないので、遠く感じます。ですが、新幹線なら片道3時間ちょい、高速バスでも4時間で行けますので、また、機会を見て行ってみましょう。今回、現地ガイドの大役を果たされましたおおさんありがとうございました。また、参加された風写さん、ユケチュウさん、タイガーさん、ツネチャン、どうもお疲れ様でした。








 
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2009/06/12(金) 05:05 | trackback(0) | comment(16)

(11)越後湯沢で酒風呂と試飲

カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料

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 新潟食べある記
のツアーも早いもので、もう第4コーナーを回りました。新潟駅で解散となり各自それぞれのルートで帰路に付きます。私は風写さんと寄り道をして帰るつもりです。その目的は越後湯沢駅で途中下車して、お酒を入れた温泉に浸かり、利き酒をしようというものです。


  最後まで酒浸りかよ、と突っ込まれそうですが、まさにその通り酒に浸ります。^^ 越後湯沢駅の改札口を出てまっすぐに進みますと、CoCoLo湯沢という駅ビルの入り口に行き当たります。左手に一升瓶を振り上げたサラリーマン風の中年が見えますね。そうなんです。この駅ビルの一角に日本酒のテーマスペース、越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館があるのです。
  
  




 ぽんしゅ館に入りますと、再びあのサラリーマンが出迎えます。しかも、今度は分身の術で3人に。^^
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 上の写真は高速で空間移動しながら、酒をただ飲みして潰れてしまったドジなサイボーグのようにも見えます。それにしても、ユーモラスを通り越して、不気味さも感じますね。小さな子供が見たら泣き出すのではないでしょうか。一番奥のポーズは見様によっては、吐く寸前ですよね。
 「♪ 私のぉお店のぉ前でぇ 吐かないでぇ下さい 」 ・・・違うか。^^
 
 
   



 さて、まずは温泉に入って汗を流しましょう。入湯料は大人800円、バスタオルもハンドタオルも付いてますので手ぶらで行けます。
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 天然温泉に日本酒を入れた酒風呂です。肌がすべっこくなるのは良いのですが、この季節によく温まるというのは厳しいかも。HPの酒風呂のページを印刷して持参しますと入湯料が100円引になります。
 



 

 L字型の湯船はあまり大きくはありません。お湯も湯気も特に臭いわけではありませんでした。
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 まさか味見をするわけにも行きませんので、どのくらいの濃度で混ぜてあるかは不明です。湯口からはお湯が注がれていますが、酒が薄まるから循環かも知れませんね。
 

 


 こんなおが混ぜてあるそうです。酒風呂専用の日本酒があるのですね。
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 商品名は湯悦燗ですって、ちょっと苦しいかな。^^ 飲用の日本酒とは何が違うんでしょうね。
 



 

 さて、風呂上りにいきなり利き酒はかなり効いちゃうでしょうということで、まず、ビールで喉を潤してからに。
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 ぽんしゅ館の入り口近くにありますにぎり飯のお店豊作さんなのですが、居酒屋的なメニューもこなすようです。店内にビールのポスターを目敏く見つけて突入です。^^
 



 
 豊作さんの店内は和食の簡便食堂風ですが、店員さんの対応が真摯です。
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 いろいろ美味しそうな献立もあったのですが、ごめんなさい。今回は風呂上りの乾いた体を潤すためにビールだけなんです。

 


 壁に貼ってあった地ビールのポスター2枚。
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なんと、新潟のエチゴビールは地ビール登録第1号だったのですね。エチゴビールは麦芽とホップに新潟県コシヒカリを使って仕上げた辛口ビールとか。底面発酵で時間をかけて仕上げたビールを飲んでみましょう。期間限定で390円だし。^^
 




 はい、風呂上りのこしひかり越後ビールで乾杯です。こりゃ堪りません。
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 ぷふぁ~。。。味わう前に喉の奥に流れていきました。あてには、ふきのとう味噌だったかな。 
 


 


 さて、万全の態勢を整えて、いよいよ日本酒の利き酒に挑みます。
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 ぽんしゅ館の利き酒コーナーですが、ていすてぃんぐGALLARY越の室というネーミングです。
 
 
 



  利き酒料は500円也。これで越後の地酒の96種類から5種類を利き酒用の猪口で試せます。
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 受付でコイン5枚と猪口を渡されます。さあて、何を飲もうかなあ。
 
 
 



 このような酒のサーバーがずらりと並んでいます。マンションの一階みたいですね。^^
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 地域別に酒蔵が分けてあります。さてどうしましょう。全地域を万遍なく飲むか、飲んでみたかった酒をチョイスして試すか・・・。
 
 
 

 

 お酒の横には、全国の天然塩がずらりと並べてありました。
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 うわぁ、これをだし汁に入れて味比べしてみたいなあ。




  


 さて、行ってみますか。自分なりに選んだ5種類です。人気ランキングが示してありますが、これに釣られる必要はないでしょう。むしろ、知らない酒にトライするのによい機会ですね。
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 駆け足で5種類の地酒を利いてみましたが、メモも付けずにやってますので記憶も曖昧なため、個々のコメントはご勘弁頂きます。今回の新潟食べある記では様々な新潟の地酒を頂きました。よく新潟の地酒は“淡麗辛口”と表現されますが、実際は芳醇でコクのある純米酒からスッキリとしたキレのある本醸造まで様々なタイプの地酒がありました。では、新潟の地酒に共通する特徴とは何でしょうか。
 


 日本酒は杜氏の三拍子が揃わないと佳い物が出来ないと言われますが、に関しては越後平野は天下の米所、五百万石を始めとする優れた酒米が生産されます。そして、ですが、冬の間に山岳地帯に降った雪が伏流水となって酒蔵の井戸へこんこんと湧き出します。それも、発酵がゆっくり進行する軟水であるため、きめ細やかで女性的な味わいとなります。なにせ、お酒の80%はですから、の味に支配される部分は想像以上に大きいのです。3番目は杜氏ですが、言わずと知れた越後杜氏は日本三大杜氏の一つに数えられます。この技術レベルの高さが新潟の地酒全体のレベルを引き上げていると思うのです。



 新潟市内で地酒を扱う都屋さんで伺った話(関連記事)ですが、新潟の地酒は全体的に精米度合が高いので、1升2000円以下の普通酒でも美味しいのだそうです。その背景として、新潟の酒造業界全体でレベルアップに励んでおり、お互いの情報交換もよく行われていることが知られています。戦後、国税局鑑定官の田中哲朗氏が新潟の蔵元に、よい米をよく磨くように指導して回ったことや1998(平成10)年に引退するまで日本酒造杜氏組合連合会会長を務めた越後杜氏中野三樹太郎氏の存在が大きく貢献したとされています。
 
 

  現代の醸造工程では温度管理は機械化されているのでしょうが、以前はに埋もれた温度変化の少ない蔵と降雪による空気の浄化と湿度が発酵に最適だったことも新潟の地酒全体の高い質に貢献していたはずです。
 
 




 利き酒
の後は地酒の販売コーナーで車中酒を仕入れ、風写さんと新幹線の中でちびちびやりながら帰仙です。 
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 越乃梅里夏囲い吟醸酒
、原料米は村上産の五百万石とか、香りも豊かでなかなか切れ味のよい酒でした。つまみ代わりに新潟独特のおこわのおにぎりを頂きます。醤油味金時豆が使われているのが特徴です。これはなかなか日本酒に合いますね。^^





  駆け足で巡り歩いた新潟食べある記。酔いとともに心地よい疲れに包まれます。日暮れていく東北新幹線の車窓を眺めながら、新潟で味わった数々の美味を思い返しています。あっという間の2日間でしたが、おおさんの段取りも上手で盛り沢山のメニューを全部こなすことができました。参加された皆様もお疲れ様でした。次の記事ではいろいろ買ってきた新潟土産をご紹介いたしたいと思います。 
 
 
 

 

 ぽんしゅ館
 http://www.ponshukan.com/

所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427 越後湯沢駅 
電 話:025-784-3758 
営業時間:9:00~18:00(温泉は10:30~17:30、冬期~19:30) 
定休日:不定休(冬期は無休) 
駐車場:有料あり





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2009/06/11(木) 05:00 | trackback(0) | comment(8)

(10)とんかつ太郎のたれカツ丼

カテゴリー: 外食:丼・オーバーライス

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 まずは、この写真を見て下さい。食堂に入ってカツ丼を注文をして、「はい、お待ちどおさま。」と真顔でこれが出されたら、あなたはどういうリアクションをするでしょうか。「これはたぶんイタズラだ。」と周囲の隠しカメラを探すでしょうか、それとも、「卵は?」と主人に訝しげに聞くでしょうか。もし、ソースかつ丼を知っている方だったら、ソースがかかっていないのではと匂いをかいだりするかも知れませんね。^^


 

 これは、新潟市民に長年愛されてきたたれカツ丼という食べ物なのです。元祖店は古町に本店がありますとんかつ太郎さんで、昭和の初め(終戦直後とも言われる)に考案されたそうです。これとよく似た食べ物にソースかつ丼というのがありますが、起源が定かである福井県のヨーロッパ軒さんのは大正年間に考案されていますので、これがヒントになっている可能性は捨て切れません。調理法が同じ(調味料は異なる)だけでなく、姿形も大変よく似ています。


 

 たれカツ丼の存在は以前より知っていましたが、ソースの代わりに割り下か、そばつゆでも使ったのだろうと興味も湧かず、食指も伸びなかったのです。ですから、今回の新潟食べある記でも、最後に駅弁でタレかつを押さえておけば、良いだろうと思っていました。しかーーし、新潟ご出身のおおさんの熱意で元祖店にご案内頂いたことに、いま心から感謝している次第です。もし駅弁にしていたら、タレかつ丼のあの香ばしさとご飯とのマッチングを知らずに人生を終えていたでしょう。^^


 

 

 

 たれカツ丼の創始店、とんかつ太郎さんは新潟の繁華街古町にあります。赤いテントとタイル張りの壁が一昔前の洋食屋さんの風情を醸しています。
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 まだ、ランチのピーク前なんでしょうか、行列は出来ていませんが、食べ終わって店を出る頃には、外で待つ人たちも多かったです。


  

 

 とんかつ太郎さんは、元々、新潟市内の堀端に並んだ屋台のご出身。屋台で洋食の揚げ物をやっていたなんて昭和初期では先端的だったんでしょうね。
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 天ぷらの屋台は江戸時代からありますので、それを倣って串カツでも揚げていたか、テイクアウトのカツでご商売されていたのではないでしょうか。いずれにしろ、たれカツ丼を食べさせるようになったのは店舗を構えてからのことでしょうね。今では、たれカツ丼をメインにトンカツ定食やハンバーグ、カツカレーまで扱う洋食屋さんの形態となってます。

 



 細長い店内は両サイドにカウンター席があり、それもほぼ満席でした。
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 幸い2階の座敷が空いており、そちらに通されます。


 

 


 席についてじっくりとメニューを眺めます。
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定食類は6種類、ハンバーグ以外はカツ類ですね。丼物ではカツ丼類と玉子丼で5種類ありますが、卵とじカツ丼はありません。名物のたれカツ丼はここでは単にカツ丼です。これがスタンダードなのです。このカツ丼はカツの枚数やご飯の量で以下の3段階に設定されています。

  
   ミニカツ丼       カツ3枚       750円
  カツ丼          カツ5枚       970円
 
 特製カツ丼     カツ7枚      1250円 

 
 おおさんに伺ったところ、ミニカツ丼でも通常の玉とじカツ丼よりカツ量は多いとのこと。昨日、背脂チャッチャ系の燕三条ラーメンも食べてますし、ここは我慢して、ミニカツ丼を選択。若いツネチャンが基本のカツ丼を頼んでくれましたので、その姿は拝めるでしょう。なお、味噌汁はオプションで、なめこわかめから選択します。


 

 
 
 こちらが、ミニカツ丼750円にわかめの味噌汁100円です。
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 全然ミニじゃありません。手の甲くらいのカツが重なってご飯を覆っていますよ。となると、特製の7枚ってのは、一体どんなだろう。

 


 

 ツネチャンの頼んだカツ丼5枚(奥)との比較です。
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 丼の大きさやご飯の量は大きく変化しないようですが、カツが5階建てになり、その立体感が威圧的です。

 

 



 かぶりつく前にもう少し観察しましょう。カツの形は不定形でやや薄目、魚のフライを思い浮かべますね。
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 パン粉はかなり細粒ですね。美味いトンカツの作り方に粗めのパン粉をふんわり立ち上がらせて・・・なんていうのがありますが、これは逆行しており、表面観はミラノ風カツレツCotoletta alla milaneseやヴィーナー・シュニッツェルWiener Schnitzelのような印象も受けます。

 


 

 
ご飯にも特製のたれがちゃんと振ってあります。このたれも美味さの秘訣らしいのです。
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 新潟に来て、のご飯をまともに食べたのは、これが初めてだったのですが、これがまた美味い。宮城に住んでいますと、家庭でも外食でものレベルが高いので、県外に出かけるとご飯に難を感じることが多いのですが、新潟はさすが米所、ご飯がピカピカに光っていて、一粒一粒がしっかり形を維持しています。


 

 


 私はフライ関係には醤油と練り芥子派(コロッケを除く)なのですが、有り難いことにちゃんと装備されていました。
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 メインのたれカツは全く想定外の食感でした。筋や脂身の存在を感じさせず、密に詰まった感じがします。ヒレとはまた違った食感です。ヒレカツ丼は別にありますのでこれは違う。これはモモ肉なんだそうです。モモ肉のカツは初めてかも知れません。薄いけれどしっかり貼り付いている衣とこのモモ肉の締まった食感が今まで食べてきたトンカツとは一線を画すのです。ソースではなく、甘辛い醤油味。これも、蒲焼きや照り焼きのたれのように、ベトッとした甘さではなく、すっきりサラリとしています。このたれカツ丼は、新潟米、モモカツ、特製醤油だれの三位一体からなるもので、どれ一つとして他の物には変えられないでしょう。

 

 

 

 たれカツ丼
、、、甘く見ていました。おおさんに勧められなかったら、食べなかったかも知れません。全くとんでもない損をするところでした。^^ たれカツは駅弁にもありますが、たれが染みすぎて冷めたカツではその真価に触れることは出来なかったでしょう。揚げたてのアツアツを秘伝のたれに浸し、すぐさまご飯に乗せて供される。従って、カリッと引き締まった衣は決してふやけておりません。卵とじカツ丼の美味しさの一つは、割り下を吸った厚い衣にもあるのですが、それとは対極をなす美味しさが新潟のたれカツ丼です。ソースではなく、日本人の味の原点、醤油がベースのたれが使われているところも飽きの来ない美味しさの秘訣ですね。標準のたれカツ丼はカツが5枚ですが、無理なく食べることが出来るでしょう。ソースかつ丼は福井県以外にも我こそ元祖とばかりに点在していますが、たれカツ丼は新潟だけに根付いています。仙台でも食べられたらと思いますが、ご当地のソウルフードは現地の空気の中で食べるものでしょう。また、行けば良いのです。

  

  




とんかつ太郎 古町本店
http://www.tonkatsutaro.com/


所在地:新潟県新潟市中央区古町6番町973 
電 話:025-222-0097 
営業時間:11:30~15:00/17:00~20:30(土、日、祝は~20:00) 
定休日:木曜日、第3水曜日 
駐車場:なし




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2009/06/10(水) 05:00 | trackback(0) | comment(12)

小指の災難

カテゴリー: 未分類

 

    またまた、こちらに来てしまいましたね。。。。
















     きゃーーーーーっ       。。。。。。。。。まだです。



















 先日、次の日に使う空気タンクをしゃがんで点検していた時のことです。立てて並べたタンクに体が触れたのでしょうか、突然、重さ20Kg近いタンクが倒れ、右手の小指の先を直撃しました。








 その直後はあまり痛みもなかったのですが、時間が経つとともにズキズキ疼くように痛みだし、小指が見る見る膨れ上がっていったのでした。











 この日は夜にも大切な仕事があり、病院にも行けず終いで仕方なくサロンパスを貼って寝ました。
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醜く腫れ上がった我が小指。翌日には他の指と変わらない太さになり、根元まで紫色になりました。指先の内出血小指全体に回ったようです。痛みは絶頂に達し、物に触れただけで脳天に鉄槌を食らったような電撃が走ります。それでも、以前から計画されていた潜水調査をこなして帰宅します。サロンパスの上に保冷剤も貼り付けて炎症を抑えます。





 さらに二日後の夜、嫌なを見ました。素人治療が祟って、小指の先が壊死し、第二関節から先を失うのです。そうです、指を詰めたのと同じです。ある日、料理教室の会場である仙台市民会館に向かいますが、入り口で警備員に取り押さえられます。 「あんた、大阪市の職員だね。ここには入れないよ。」(まじめな職員さんゴメンナサイ)、、、 「違います。講師として派遣されてきました。」と言っても信用されず、トボトボと引き返すのです。




 翌朝、大汗かきながら目を覚ましますと小指はちゃんとついていました。^^
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 腫れも少し引いたようです。これはサロンパス効果か、それとも私のトカゲのような治癒力か。。。幸い、骨にも神経にも異常はないようで僅かですが関節を動かすことも出来るようになりました。
 



 ただ、指先は少し変形し、爪の下にも内出血が見られます。
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 もしかすると、この爪は一旦剥がれるかも知れないなぁ。トホホ  それでも、指を詰めたように見られることを思えばどんだけ有難いことか。。。 その後もサロンパスを朝夕貼り替えて、お酒も減らして養生を続けています。




 不注意が招いた怪我ですが、病院のお世話にもならず快方に向かってます。ただ、回復しても小指の動きが元に戻るか不安で、料理 仕事への影響が懸念されます。大袈裟でしたが、ここまでお付合い頂いたあなた様に心より御礼申し上げます。    
ワイルドだろ~~~





 【追記】  
 
 
 あれから一カ月以上が経過しましたが、小指はどうなったでしょうか。ご心配をお掛けしましたが、お陰様で快方に向かっております。指先にまだ痛みは残っていますが、ぶつけない限り痛むことはありません。この一カ月、小指の大切さをしみじみと感じることが出来ました。


 小指って指切りげんまんするくらいしか使い道がないと思いがちですが、棒状の物を握る時には極めて重要な役割をします。例えば、釣竿。これは小指でギュッと締めて人差し指が受け皿、親指が抑えとなります。バドミントンのラケットもそうですね。ほとんど小指だけで引っ掛けている感じで、人差し指や親指に力が入ると肩まで力んでしまいます。

 
 
 特に利き腕である右手の小指は普段の生活でも重要で、これが自由に使えないこのひと月あまり、大変不便を強いられました。人間にとっては大切で、この指があったからこそ、文明を作り出してきたと言っても過言ではないでしょう。




 さて、その後の小指の状況ですが、腫れはすっかりなくなりました。でも、ちょっと変形したかな。
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 問題はです。内側が真っ黒ですが、いまだに剥がれず付いています。だた、いつ剥がれるか心配でいつも指先だけバンドエイドを巻いています。剥がれそうな時に何かに引っ掛かったら根元を痛めますし、最悪な場合、ひょうそう(化膿性爪囲炎)に至ることもありますので。




 幸い神経や関節は無事でした。自分の意志できっちり折り曲げられます。
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 いつもサロンパスやバンドエイドを貼っていますので、皮がふやけて剥けています。よく見ますと、私の結婚線って3本もあるのでびっくりしましたが、指を伸ばして手を広げると太いのが1本だけでした。喜んでいいのか。。。。^^



 

 また、後日、経過報告いたします。

2009/06/09(火) 05:00 | trackback(0) | comment(10)