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(9)水上バスでふるさと村

カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料

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 今、私たちは信濃川ウォーターシャトル(水上バス)で遡っています。乗船するまでに一波乱ありましたので、全員、安堵感で気が抜けた状態となっています。^^ 前記事、前々記事でご報告しましたように、新潟食べある記の2日目は、朝から古町の中華のカトウさんに伺い、朝ラーメンを頂きました。さらにその足で白山朝市に歩いて向かったのですが、これがまた、想定外に遠かったのです。万代口のホテルを出て、古町経由で白山ですと4km近くもあったのでした。誤算で皆さんにご迷惑おかけしました。


 


 


 乗船時間が迫ってきていましたので白山からはバスでホテルにトンボ返りし、荷物をまとめると信濃川に向けてまた1Kmほど駆け足です。乗船時間を1分ほど過ぎて桟橋に到着。
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 船の姿はどこにもありません。やっちまったぁ・・・。ところが、乗船時間は9:00だとばかり思い込んでいたのですが、看板の運行ダイヤを見ますと、9:10ではありませんか。ラッキーと言いますか、早とちりと言いますか。みなさま、朝から5Kmも早歩きさせてしまい、申し訳ありませんでした。


 


 ほどなく、ウォーターシャトルがやってきました。宇宙船のようでなかなか格好いい船体です。
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 旅客定員100名のベアトリス号です。これから、信濃川を遡って、新潟ふるさと村まで43分間のクルージングです。

 

 


 松島の観光船と比べると高さがなく、平べったい船です。おっ、キャビンアテンダントさんも乗っているんだ。
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 ちょっと前までのハラハラドキドキがワクワクに変わっています。^^


 
 



 船の高さがないわけは、ご覧のようにいくつものを潜らなくてはならないからです。海に近いので満潮時には水面も上がりますしね。
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 ご存知のように信濃川は日本一長い川で、全長367Kmもあります。源流は長野県川上村、甲武信ヶ岳山麓から流れ出します。長野県内では千曲川と呼ばれ、犀川と合流し、新潟県内に流れ込みます。長岡市を過ぎる辺りから、日本海より10~20Km内陸を海岸と平行に流れ、新潟市内で海に注ぎます。


 この信濃川は相当の暴れ川で、河口に近い越後平野では昔から度重なる氾濫で大きな被害が続いていました。そこで、1922(大正11)年、河口から50km上流の長岡市から大河津分水路(9.1Km)を掘削して日本海に流しました。そのため、分水地点から下流の信濃川は水量が減り、川幅が狭まって新たな土地も造成されています。

 
 さらに、河口から10Kmの平島地区にも1972(昭和47)年に全長1.8Kmの関谷分水路ができ、信濃川は全部で3つの河口を持つ河川となったのです。これらの治水事業により、越後平野は全国有数の米所となり、煎餅や日本酒の生産地としても発展していったのでした。治水により産業が飛躍的に発展した代表的な事例と言えますね。

 


 さて、ウォーターシャトルに戻ります。キャビンは想像以上に豪華でした。
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 ここで朝からの強行軍の疲れを癒します。雨が降っていますが、川沿いの風景がビル街から田園に変わっていく様をボーっと眺めています。

 



 こういうシチュエーションだと、どうしても欲しくなります。^^
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 朝の強歩で失った水分の補給です・・・。と尤もらしい言い訳をしておきます。^^


 


 葦の河原に出来た小さな桟橋に降り、土手を上りますと目の前に新潟ふるさと村が見えてきます。
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 左の建物が歴史資料館やグリーンハウス(温室)のあるアピール館、右の緑の屋根の建物が物産を販売するバザール館です。


 

 
 ここはアピール館とバザール館の手前に位置するエントランスドーム
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 ここから渡り廊下でそれぞれに行けますので、雨でも傘が要りません。

 


 

 まずは、アピール館で新潟の郷土史を勉強します。
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 入るとすぐに子供たちの乗った山車が出迎えてくれました。運よくイベントの日に当たったようです。

 



 北に長い新潟県は上越、中越、下越、佐渡の4地域に区分されます。
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当然ながら京都近い方から上越後ですね。天気予報もこの区分で解説されますが、他県の人間には新潟市のある北部が上越と勘違いしてしまいそうですね。それと、間違いやすいのは、上越新幹線上越を通過しないのになぜ上越新幹線なのでしょう。実は並行して走る上越線と同じく、上州(上野国)と越後を結ぶ線という意味なんです。


 


 

 明治から昭和の時代の雪国の暮らしぶりが再現されています。
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 大正時代の街並みを再現した通路もありました。ふるさとシアターもあり、新潟の四季が鑑賞できるのですが、時間がなく断念しました。

 

 

 アピール館から眺めたふるさと庭園です。信濃川が日本海にそそぐイメージで造られたそうです。
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 写真ではわかりませんが、新潟特産の錦鯉も泳いでいました。後方には新潟の農家をモチーフにした体験館や展示館が見えます。


 
 


 

 一方、こちらはお向かいのバザール館です。新潟の美味い物がぎっしりです。
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 自然と鮮魚コーナーに足が向いてしまいます。ズワイガニが歓迎してくれます。


 

 

 昨晩も頂いた本場の南蛮海老(甘えび)です。
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 それにしても安いですね。冷凍ではなく、地元佐渡の生鮮物でこのお値段です。買っていきたいところですが、まだまだ道中は長いのです。

 

 
 

 貝類も豊富ですね。宮城では獲れないサザエがごろごろ並べられている光景は旅を感じさせます。
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 一番手前は以前の記事でも触れましたコタマガイですね。


 


 これを見て下さい。正しい名称はコタマガイですが、こちらでは平アサリと呼ぶようです。
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あれ、ちょっと待って、これ宮城県産となってますね。宮城じゃほとんど食べないコタマガイがこちらでは平アサリとして、売られているのです。食文化の違いを感じさせられますね。

 




 

 一方こちらは、本当のアサリ。愛知県産ですが、本アサリと書いてあります。
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 アサリに敢えて本を付けるところから、新潟ではアサリの形をした食用二枚貝をアサリで括っているようです。白山朝市では、ウチムラサキが大アサリとなっていましたし。

 


 


 ちなみに、ムラサキイガイ(ムール)もホタテガイもカツオも宮城県産でした。ご愛顧ありがとうございます。^^
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現在は国内でも産地表示がJAS法で義務化されていますので、陸送物は出どころがわかっちゃうんですね。ちょっと、淋しさも感じますけどね。観光市場が有名な寺泊でも近年、客の増加とニーズの多様化に伴って県外産が大部分を占めるようになったと聞きます。消費者も種類が少なくても地元の水産物だけで満足するようにならないと、旅先で買ってきた物が自分の県の産物だったりする事態も起こります。


 



 鮮魚コーナーから土産物コーナーへ移ります。
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 新潟と言いますと、やはり米菓がお土産の横綱格でしょうね。


 




 柿の種の本場だけに、様々な種類が並んでいます。
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 これもお土産にいくつか買い込みました。新潟土産につきましては最後の記事でまとめてご紹介する予定です。

 



 新潟の果物の代表は西洋ナシのル レクチエ(Le Lectier)なんですって。
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 生産量ではラフランスに及びませんが、斑点のないきれいな果皮や甘い香りがセールスポイントとのこと。出荷時期は11~12月なので、この時期はお菓子などの加工品がお土産に良さそうです。

 



 ル レクチエのサイダーを見つけました。これを頂きながら一休みしましょう。
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近年、様々なご当地サイダーが売り出されています。ル レクチエの栽培はほぼ新潟に限定されますので、正真正銘のご当地サイダーですね。容量の割には高め(250ml、221円)ですが、新潟でしか飲めませんので、1本行っておきましょう。西洋ナシ特有の甘い香りが鼻に抜けます。


 

  
 
 


 さてさて、新潟食べある記の2日目も朝からハードな展開となっています。新潟ふるさと村でもよく歩きました。この後もまだまだ課題があります。最後まで頑張ってこなしていきましょう。新潟ふるさと村を買い物しながらじっくり見て回るには少なくとも2時間は要するでしょう。今回は利用しませんでしたが、バザール館の2階はレストラン街となっており、へぎそばやたれカツ丼などの郷土料理やラーメンも味わえますよ。
 

 

 

 

 


ウォーターシャトル http://www.watershuttle.co.jp/



運行ダイヤ・料金・乗り場等につきましてはHPでご確認ください。
 

 

 

新潟ふるさと村http://furusatomura.pref.niigata.jp/



所在地:新潟県新潟市西区山田2307 
電 話:025-230-3000・3030 
営業時間:9:00~18:00(季節により変化ありHP要確認) 
定休日:無休 
駐車場:あり 入館無料






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2009/06/09(火) 05:00 | trackback(0) | comment(6)

(8)ふるまちと白山朝市

カテゴリー: 紹介:加工食品・調味料

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 今、かつての新潟港にあった運上所、すなわち、後の新潟税関の庁舎を眺めています。緑の中にくっきり際立つなまこ壁とアーチ形の入り口、中央に凛と立つ塔屋が港町らしい異国情緒も感じさせていますね。安政5(1858)年、大老井伊直弼が踏み切った欧米5か国との修好通商条約により、神奈川、長崎、箱館(函館)、兵庫と並んでここ新潟港も開港することになりました。

 
 


 

  正面の建物は新潟市歴史博物館。この写真の右手に上の旧新潟税関庁舎が位置します。
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 石畳の岸壁はちょうど、税関庁舎の正面に当たり、船からの荷揚げのために造られました。これは当時の川岸であって、埋め立てにより現在の川岸から100mほど内陸になります。新潟港は開港した他の4港とは異なり、海岸ではなく信濃川の河口にあります。越後には佐渡島以外に静穏な内湾を有しないため大河川の河口部に港が発達しました。


 

 
  
 ここは新潟市歴史博物館を中心に新潟税関庁舎旧第四銀行などが集められたテーマパーク、みなとぴあです。
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 あいにくの雨でしたが、新潟の歴史の一部に触れることが出来、改めて新潟が港町であったことを実感いたしました。

 


 

 こちらは税関に持ち込まれた品物を一時的に保管する石庫とかつて新潟の街中に物資を運んだ水路です。どちらも復元されたものです。
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 新潟の繁華街、古町通りの東西には東堀通西堀通という地名が残っており、以前のの存在を示しています。実際、昔の新潟市街地は堀端に植えられたが趣のある景観を造っており、柳都(りゅうと)という愛称で親しまれていたのでした。

 

 



 新潟を代表する商店街、古町通りは1番町から13番町までのブロックに分けられます。
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夜のお店で賑わう歓楽街は8番町と9番町で横丁や並行する通りにも多くの飲み屋さんが軒を連ねています。このシリーズの前の記事でご紹介しました地鶏庵さんやたらい舟さんもこの界隈にあります。今回はここから番号が若い方へ歩いていきます。なお、10番町から13番町は古くからの住宅が立ち並ぶ通りとなっているそうです。





 



 8番町を東に少し入りますと、このような歴史を感じる料亭も見られます。
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 古町は昭和初期には新橋、祇園と並ぶ日本有数の花街だったそうです。花柳界は縁のない世界ですが、現在も芸妓さん達とお座敷遊びができるそうですよ。どんな世界だろう・・・。^^


 




 
 古町の5番街から7番町はアーケード街となっており、それぞれふるまちモール5・6・7と命名されています。
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 ふるまちモールは若者が集まるお店も増えており、ファッションストリート的な存在になっています。

 




 
 モールを見通すような写真は撮っていませんでした。こちらは、ふるまちモール6にあります人気のパン屋富士屋さんです。
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 こちらのクリームパンが絶品とのこと。お土産用に購入しましたが、シリーズ最後の記事でご紹介します。^^


 



 

 そして、ふるまちモール5に入りますと、そこはなんと水島新司ワールドでした。
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 漫画家の水島新司さんは新潟市のご出身。代表作のキャラクターがブロンズ像になって迎えてくれます。代表作ドカベンの山田太郎が豪快なスウィングを見せています。

 
 



  こちらは天才音楽家でもある殿馬一人(左)と豪快な悪球打ちで見せ場を作る岩鬼正美(右)ですね。
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岩鬼のトレードマーク、葉っぱはよく持って行かれるそうで、このような取外し式に改良されて、夜間は仕舞われるそうです。


 

 

 

 さて、ふるまちモール5を過ぎまして、4番町に入りますと途端に昭和の世界が広がります。なお、ここからは2日目の朝になります。
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昔のアーケード。。。というより豪雪地帯に江戸時代から設置されてきたよけの雁木のような風情です。よく見ますと、雁木の上に手すりやステップがあります。みんなで「冬になるとあそこまで雪が積もるんだね」と妙に感動。しかし、あとで新潟市ご出身のおおさんに伺ったところ、、、「んなこたぁない。」 ^^

 





  さらに進み、古町通りの一番上手、1番町の南端は白山神社に対面しています。
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こうしてみますと、古町通は宮町であり門前町だったのですね。朝の澄んだ空気に赤い鳥居が神聖な雰囲気を醸しています。


 




 白山神社の左隣には、擬洋風な建築物が見えてきます。重要文化財新潟県議会旧議事堂です。屋根の中央の八角尖塔が西洋のお城を連想させますね。
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1883年(明治16年)の建造で昭和初期まで使われていました。洋風建築技術を意欲的な取り入れた建築史上重要な建物とされています。


 



 

  白山神社の裏手は白山公園となっており、日本庭園がありました。
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苔むした岩や滝の水音が新潟市民に憩いと潤いを与えているのでしょう。

 




  園からさらに1Kmほど歩きまして、有名な白山朝市にやって参りました。あらぁ、なんだか、立体駐車場のように見えますね。
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朝市というと、通りの両側に露店がずらりと並ぶものと想像しますよねぇ。でも、雪国では全天候型朝市は便利かも・・・。


 

 



 

 老若の女性のが野菜や花、手作りの食品を並べてお客を待っています。
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どこの国でも町でも市場で働く女性は活気に満ちていますね。


 




  市場の左側には魚屋さんやお惣菜を扱う店舗もありました。
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サザエウチムラサキの酒蒸しが売られていました(上)。サケやカレイの煮付けも美味しそう(下)。ご飯を持ってきて上に乗せたいですね。^^ この後でも取り上げますが、新潟では二枚貝全般をアサリと呼ぶようで、ウチムラサキ大アサリとなってます。いわゆる本当のアサリがあまり獲れないのかも知れません。

 


 


 
今回は駆け足でかつての新潟港から古町を通り、白山までをご紹介しました。あまりゆっくりと食べ物に触れることが出来ませんでしたが、新潟が大河川の河口に栄えた港町であり、水路とともに文化を築いてきた都であったことがよくわかりました。大河川の河口ゆえ、水害との戦いに多くのエネルギーを費やしてきたことも有名です。この辺につきましては次の記事で少し触れるつもりです。もちろん食べ物と一緒に。^^







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2009/06/08(月) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

(7)朝専用ラーメン?

カテゴリー: 未分類

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 新潟食べある記
ツアーも二日目になります。昨晩もけっこう呑んだのですが、早く切り上げたのであまり残っておりません。さて、朝飯ですが、これから街に出て食べる予定です。私は国内旅行でも海外でもよほど時間がない場合やホテルの食堂しかない場合を除き、朝飯も外に繰り出して頂きます。朝食はどこでも地元の方を対象に営業しているのが普通で、その土地の普段の食事がよくわかるからです。今朝は同宿の風写さんユケユケチュウさんにもお付き合い願って朝からラーメンを食べに参ります。

 

 からラーメンというと、胸が焼けそうですが、このシリーズの最初の記事で食べたような背脂こってりの燕三条系ではなく、でもするりと喉を通るあっさり醤油ラーメンです。もう一度復習しておきますと、新潟のラーメンは大きく以下の4つのカテゴリーに区分されています。

  
   あっさり醤油ラーメン(新潟古町)
  背脂極太ラーメン   (燕三条)
  生姜風味濃厚醤油ラーメン(長岡)
  
割りだし味噌ラーメン(新潟巻町)

 
 これから、目指すのはあっさり醤油系でも、特にあっさりしていると言われる中華のカトウさんです。手打式というのが歴史を感じさせてよさげですね。


 






 この日はあいにくの雨、それでも2Km近い道のりをラーメンのために歩いています。重要文化財でもある現在の萬代橋は1929年(昭和4年)の完成で306.9m。3代目になりますが、初代は木橋で長さが倍以上の782mもあったそうです。
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 高浜虚子の句が石柱に刻まれています。1270歩なりとありますが、大正年間ですので、2代目の橋(初代と同じ782m)になります。つまり、3代目建設時には川幅が狭まっているのです。この辺の詳しい経緯は国交省新潟国道事務所のHPが大変勉強になりました。

 





 到着しました中華のカトウさんです。予想通り雰囲気のある店構えです。今、7:20ですが、もうやってます。
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 暖簾の人が潜る部分を手繰り上げておくことはよくありますが、カトウさんの場合、手繰ってもカトウさんなんですね。^^

 

 




 厨房では2代目の野本さん夫妻が忙しいそうに働いています。狭い店内は朝なのにほぼ満席、すごい人気です。
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 こちら中華のカトウさんは先代の加藤さんが1970年代にオープンさせたお店です。蕎麦屋で修業した先代は、蕎麦好きでも食べられるラーメンを追求し、現在の形を完成させたそうです。2代目は先代の娘さんのご主人で、15年前にサラリーマンから転身してこの店を引き継いだそうです。


 


 


 出来ますものは中華そばチャーシュー麺だけ。この潔さも魅力的です。
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 中華そばも今どき450円ですよ。ワンコイン以下で食べられます。


 

 


 ほどなくやってきました中華そば450円です。
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 色の淡いメンマ、絹サヤ、煮豚、ナルト・・・。最大の特徴は刻んだ玉葱です。燕三条もそうですが、新潟のラーメンは刻み玉葱を使うのが普通のようです。スープは透明で、ほんのり煮干しや節の香りが立ち昇ります。

 


 



 煮豚は歯応えの残るモモ肉で味付けも軽やか。
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 これで脂たっぷりの巻バラ煮豚だったら、この朝のラーメンは台無しですね。


 




 そしてこの麺、まるで稲庭うどんです。真っ白で平べったく、ラーメンと言われても俄かに信じがたい様相ですね。
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 やや柔らかめですが、それが朝ラーメンにはよいのです。稲庭うどんほどプリンとした弾力はありませんが、粉を感じる舌触りです。魚を使ったさっぱりとしたスープに柔らかめの白い麺。まさに、朝飯代わりのラーメンですね。実際、朝食として利用されている地元の方も多いそうです。


 




 新潟食べある記の二日目は爽やかなラーメンから始まりました。中華のカトウさんは日曜日も営業していますので、旅人にも有り難いのです。我々の他にもラーメンを写す旅人がおりました。朝の7時からだいたいお昼までの営業ですから、完全に朝食としてラーメンを提供しているのです。そのため、でも食べられるラーメンに進化してきたのでしょう。対極をなす燕三条系ラーメンと言い、新潟は知られざるラーメン王国だったのですね。今回のツアーでは4タイプある新潟ラーメンのうち2タイプだけの実食となりましたが、残る2つは次回のお楽しみにしたいと思います。


 


 
中華のカトウ


所在地:新潟県新潟市中央区東堀通6番町1045  
電 話:025-228-9481  
営業時間:7:00~12:30頃(麺がなくなるまで) 
定休日:火曜日・第二水曜日 
駐車場:なし





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2009/06/07(日) 05:00 | trackback(0) | comment(10)

(6)〆はやはりへぎそば

カテゴリー: 外食:蕎麦

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 佐渡料理と地酒のお店、たらい舟さんでしこたま飲んだ後は、少し歩いてふるまちモールの交差点近くにあります蕎麦屋さんを目指します。新潟で蕎麦と言いますと、へぎそばがあまりに有名ですが、その起源はよくわからず、我こそが元祖と言わんばかりのお店が目立ちます。ともあれ、食べながら考えてみることにしましょう。^^

 




 おおさんに案内されたのは、 須坂屋そばさんでした。
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ライティングにも工夫が見られ、すっきりとコンテンポラリーなデザインの蕎麦屋さんです。

 




 エントランスも店内も木と土を感じる和風ながら現代的な雰囲気がある空間です。
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ジャズでも流れていそうですが、よく覚えておりません。^^


 





 さて、なにはともあれ地酒です。散々呑んできても呑兵衛の習性上、避けられない儀式です。^^
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 ぐい飲みも好きな物が選べます。飲んだ地酒は何だったか・・・。

 






 それでは、名物のお蕎麦を頂きましょう。あれっ、へぎそばとは書いていませんね。へぎ手振りそばですって・・・。
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 こちらのお店ではへぎそばという品名では出せない理由があるようです。


 

 

 そこで、へぎそば登録商標でググリますと、筆頭に小千谷市のわたやさんのHPが出てきます。それによりますと、「へぎそば」「手振りそば」は登録商標です。当方の許諾なしに販売に使用することはできません。と如何にも申請者らしい口上が記載されています。

 


 一方、長岡市の小嶋屋さんのHPでは、越の海藻挽(くさび)きそばはへぎそばとも呼ばれています。越の海藻挽きそばは長岡小嶋屋の登録商標です。と書かれ、三段論法的にへぎそばの使用の正当性を主張しています。

 


 方や、小千谷そばの角屋さんのHPではへぎそばが登録商標されていることだけを伝えており、だれが申請者かわからない表現になってます。

 


 どうも、これらを総合すると、へぎそばというのは、もともと、そばの生産地の長岡や小千谷の蕎麦が、手振りそばと言われたり、海藻のフノリを使うので布海苔そばであったり、最近では海藻挽きそばやへぎ手振りそばだったりするようですが、元は同じものを、我こそ元祖合戦の結果、このような統一性のないそばになってしまったようです。同じイタリアンを看板にしているみかづきさんとフレンドさんのような相乗効果はなく、逆効果になっているのが残念です。もしかすると、県内や他県で本来の物とかけ離れたへぎそばが粗製濫造され始めたことへの防衛手段だったのかも知れません。それにしても団体申請ができれば、地域のへぎそばとしてもっと有名になったことでしょう。


 
へぎそばを整理しますと、
  
  
へぎそば:盛り付ける容器の名称、へぎ(剥ぎ、枌、片木)から来る名称。


手振りそば:一口分ずつ、手で糸の束のように盛り付ける動作から付いた名称。


布海苔そば:つなぎに海藻であるふのりを用いたことから来る名称。



の三つの側面を持っており、それらを総称してへぎそば(広義)となるようです。

 






 さて、あまり前振りが長いと蕎麦が不味くなりますので、頂きましょう。これで4人前です。
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 このようなへぎと呼ばれる大きな木製容器に蕎麦が手振りで綺麗に盛られて供されます。これが二大特徴


 





 よく見ますと、そばの表面が妙に艶やかです。これはつなぎにフノリを使っているからでツルツルスコスコした食感が生まれます。これが3番目の特徴
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 一定量を綺麗な8の字にまとめて整列させています。蕎麦の端が下側になって見えないようにしてあります。これも美しく見せるための配慮ですね。ただ、この手振りの一単位は子供や女性の一口には大きすぎるように感じました。^^


 




 さて、へぎそばの4番目の特徴は豊富な薬味類であることを知りました。
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 海苔や大量の晒し葱くらいなら驚きませんが、山葵の他に練り芥子が登場します。かつて、小千谷や長岡では山葵を栽培していなかった頃の名残だとされますが、冷たい蕎麦には辛みが欲しくなることを裏付ける証になりそうです。それはともかく、びっくり仰天はきんぴらごぼうです。


 





 こうして、きんぴらごぼうと一緒に蕎麦を食べます。これこそまさに、へぎそばの珍百景。
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 蕎麦との馴染みを考えて、笹搔きではなく、糸掻きにしてあります。蕎麦ときんぴら・・・・、意外ですが、面白い味わいです。ざるそばを食べているというより、冷たいけんちんそばかなぁ。へぎそば自体が蕎麦の風味をあまり強く感じないので、このような食べ方も悪くありません。つゆもたっぷり浸けらるように幾分薄めに味付られています。

 

 それにしても、新潟県民はきんぴらごぼうが好きですね。後の記事でご紹介しますが、団子の餡にもきんぴらが使われていたりしましたよ。

 


 左は食べ終わったへぎの構造を見たものです。
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本来は山形の板そばのように、薄く剥いだ板で作った平たい箱だったようですが、現代は水切りの良い簀子を敷くのが普通です。そば湯もしっかり頂いて余韻もじっくり楽しみます。


 
 念願の本場のへぎそばを食べることが出来ました。厳密に言いますと本場は小千谷や長岡なのかも知れません。器、つなぎ、盛り付け、薬味の4大特徴があるへぎそばは、是非、一定の基準を定めて統一した名称を使えるようにして頂きたいものです。旅人にとって嬉しいことは、その地に根付いた独自の物が食べられることです。名称不統一の実態は不安を招いてしまいますので・・・。

 

 へぎそばの味わいに関しては、以前、自分でフノリを使って蕎麦を打った(裁った)ことがあり、大体想像通りでした(作り方)。スコンとした噛み心地はいわゆる蕎麦とは少し離れますが、へぎそばは新潟県民によって作り上げられてきた独自のスタイルを楽しむものです。
 
 
 かくして、新潟の夜は更けていきます。食べ歩きツアーの御一行様は、よく食べ飲み歩きました。明日も早朝から貪欲に行動します。おおさんとつねちゃんは、この後も飲み行ったそうです。若さだねぇ~。




 
 須坂屋そば 山水庵 古町店


所在地:新潟県新潟市中央区西堀前通8番町1509-2  
電 話:025-223-3275 
営業時間:11:00~14:20/18:00~翌0:30 
定休日:日曜、祝日  
駐車場:なし




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2009/06/06(土) 05:00 | trackback(0) | comment(6)

(5)たらい舟で佐渡料理

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 古町通りの地鳥庵さんで勢いを付けた新潟食い倒れツアーの一行はいよいよ本命の地酒のお店に到着いたしました。呼び水を入れているだけに相当吸収力がアップしていると思われます。さて、新潟地酒を徹底的に味わいましょう。

 




 
 おおさんご推奨のお店は佐渡料理のたらい舟さんでした。 
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地酒のコレクションは然ることながら、魚も美味しいと評判のお店です。たらい舟は佐渡島のごく沿岸で営まれる小漁に使われる船の一種です。男衆が沖合に漁に行く間、女性がタライ型の小舟でサザエやワカメを採っていたそうです。現在は観光の目玉として、一般の方も乗れるそうですよ。


 





 着席しますと、鍋と先付三点盛りがセットしてありました。
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セットの仕方に乱れがなく、この先の展開が期待されます。本日は飲み放題5,000円コースとなっております。

 




 本日のお献立はご覧のとおり。毎日、書き換えているのですね。
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料理の解説が要らないので助かります。^^

 





 宮城では採れないサザエ、ハタハタ、ジュンサイに舌鼓を打ちます。
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なかなか快調なスタートです。


 





 お鍋は鶏すきです。
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日本酒を楽しむ時には、牛のすき焼きでは味が強すぎるように思えます。これも配慮なのでしょう。


 





 さて、新潟の地酒ですが、コレクションの多さに圧倒されます(クリックで拡大します)。
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本日は飲み放題ですが、一部を除き一合400円均一なんですね。5種類飲んでも2000円、これはアラカルトでもリーズナブルなお値段で楽しめそうです。


 




 お酒にはこのような付箋が張られて供されます。
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みなさん、あれもこれも味わいたくて。片っ端からオーダーしていきます。ところで、我らの席を担当してくれた店員さんが女優のようにお綺麗で男衆は目がハートマークでした。^^


 




 ここでお造り登場。正面には外子を塗した地物の南蛮海老です。
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南蛮海老はいわゆる甘えびですが、普通、仙台で出される甘えびは輸入した冷凍物であることがほとんどです。地物は身の弾力と澄んだ甘みが特徴です。

 





 ミニチュア心太突きとともに出されたのは、自分で押し出す滝川豆腐です。
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滝川豆腐は豆腐を摺ったものや豆乳を寒天で固め、細長く突き出して、流れのように盛った料理なのですが、長さが足りず、滝川というより短い水路のような流れにしかなりません。^^


 




 天ぷらは海老、茄子、南瓜と獅子唐です。
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 これに関しましてはごく普通でした。

 



 〆のお寿司はマグロとイカと蒸し海老に巻物2種。
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 味噌汁は南蛮海老の頭入り。これが佳い味を出しています。


 


 新潟の地酒とともに新潟の味覚を存分に楽しみました。それでも一同はまだまだ元気、次に行くぞの勢いですが、 明日も朝からハードスケジュールです。ぼちぼち、〆のお蕎麦に行きたいと思います。次の記事では新潟ならではの個性的な蕎麦をご紹介致します。
 


 

魚と酒 たらい舟



所在地:新潟県新潟市中央区東堀通8番町1411  
電 話:025-225-0101 
営業時間:17:00~22:30  
定休日:日曜  
駐車場:なし




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2009/06/05(金) 05:00 | trackback(0) | comment(16)