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(4)ナクチとケブル

カテゴリー: 未分類

 むか~しむかし、ウリナリの浜にナクチケブルが住んでいました。元気いっぱいのナクチはいつも活発に動き回り、引っ込み思案のケブルはすぐに穴の中に隠れてしまいます。・・・・ ^^ 

 

 なんていう童話の主人公のような名前のナクチケブル。実は韓国を代表する海鮮料理の食材なのです。その正体は後ほどご紹介いたしましょう。今回は港町釜山で頂きました韓国式海鮮料理のオンパレードです。目一杯出てきますよ。^^
 

 

 

 

 

 この日は夜も遅く、軽く韓国式の刺身で飲んで早めに寝ましょうと言うことで日本語の分かる釜山在住のさんにご案内頂きました。
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ホテルのある釜山の街中から車で20分ほどの松島ビーチ。日本と同じく漢字で書くと松島。でも、発音はソンドSongdoとなります。300万人都市釜山近郊の海水浴場でもあり、海岸には海鮮料理屋さんがズラリと軒を並べています。その中で釜山で生まれ育った李さんがご推奨のお店は동해さんです。동해とは漢字で書くと東海となり、我々が言う日本海のことです。韓国では日本海とは言わず、東に面した海なので東海なのです。ここら辺りにも微妙な対日感情が伺えます。

 

 


 

 

 

 

 さて、それはともかく、何を食べましょうか。お店の前には魚や貝が水槽に活けてあり、そこから好きな物を選ぶシステムです。
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おお、大好物のホヤもありますね。この季節ですと韓国の地物が出回っている頃です。迷った挙げ句、済州島で盛んに養殖されているヒラメをメインに、あとは適当に見繕ってもらうことにしました。

 

 

 


 

 

 

 席に着きますと早速サービスの突き出しが出てきます。どんなお店でも最低これくらいは黙って出てきます。
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生ニンニクと青唐辛子は韓国ならではですが、他は日本でも普段食べているものばかりです。右上の白いのは山芋のスライス刻み海苔乗せでした。

 

 

 

 

 

 

 

 この後にも続々と続きます。左はご飯に合いそうな青海苔の佃煮というかキムチというか、、、胡麻油でピリ辛に炒めにしてあります。右は竹の中で炊いた五目おこわ
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へぇ~、これもサービスなの。韓国料理店の気前の良さにひたすら感謝しながら頂いています。^^

 

 

 


 

 

 

 ニンニクの油炒めと日本では珍しくなったタイラギ(平貝)のバター炒め。
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生ニンニクの他にもニンニクが出てくるところが凄いですね。タイラギはかつて有明海で多産されましたが、今は激減して滅多に口に入らなくなりました。私の子供頃は貝柱というと、ホタテではなくこのタイラギでした。ホタテのように甘味は強くないのですが、すっきりした味わいが好きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 韓国名物、本場のチヂミと塩焼きのサンマ
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チヂミは日本で食べていたのとあまりかわりません。上新粉でしょうか、小麦粉のようなもっちり感より、ぺっとりした感触です。この時期ですとサンマは当然、冷凍ですが、韓国でもこのような食べ方をするのですね。サンマの塩焼きは釜山以外でも度々出されました。韓国漁船も漁業協定に基づき三陸沖でサンマ漁をしていますので、意外とポピュラーなのかも知れません。

 

 

 

 


 

 

 やっと登場しましたヒラメの刺身。手前の白い身は縁側ですよ。エンガワ。
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ケン(野菜の千切り)が、下にこんもり盛られ、それに貼り付けるように刺身が並べられるのが韓国流。山水をイメージして盛り付ける日本流とはかなり異なりますね。

 

 


 

 

 

 

 李さんに薦められるままに韓国式の食べ方にトライします。
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サンチュとエゴマの葉っぱに刺身をとり、調味味噌であるセンジャンを付けてから、手巻き寿司の要領で食べます。ん~。。。焼き肉ならともかくこれだと繊細なヒラメの味がわかりませんね。これに生ニンニクのスライスも薦められましたが、ちょっと躊躇としました。^^

 

 

 

 


 

 

 さて、タイトルにもあります本日の韓流2大スターの一人、ナクチです。正しくはサンナクチという料理です。まだ、動いていますね。 (@o@;)
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和名で言うとテナガダコですが、これの足(腕)を生きたままぶつ切りにして胡麻油と胡麻、塩で調味してあります。全羅南道の木浦(モッポ)の郷土料理ということですが、韓国を代表する名物料理として日本でも紹介されるようになりましたね。

 

 

 

 

 


 このように動き回っていますので、早く食べないとどこかに行ってしまいます。^^
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口に入れますと、吸盤でひっついてちょっと痛いのです。これは味を楽しむというより、日本で言えば躍り食いの醍醐味なんでしょうね。生ダコの食感と胡麻油の取り合わせは悪くないと思いました。

 

 

 

 


 

 

 続いて、刺身の三点盛りですが、奥はみちのくでもお馴染みのホヤで左はタイラギの柱ですね。問題は右の物体。。。。これがケブルです。
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ホヤは黒い膵肝臓も付けたままです。日本では普通取って食べてますが、あまり気にならないものですね。さて、ケブル、、、誰も手を付けません。

 

 

 

 

 


 よく見ますと管のような構造の物を縦に割いたように見えますね。ナクチのように動いてはいません。
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私が日本人を代表して最初に箸を付けます。噛んでみると、、、、こりゃうまい!! コリコリとした食感は活貝に似た感じです。臭みも嫌味もありません。こりゃいける。どんどん食べる私に小心者の同僚も釣られます。^^

 

 

 

 


 

 

 見せない方がいいかなぁ。ケブルの正体はこれです。海産の無脊椎動物でユムシと言います。釣りが好きな人は聞いたことがあるでしょう。
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日本ではもっぱらタイやイシガレイ釣りの餌にされますね。以前はミミズと同じ環形動物の仲間にされていましたが、いまは立派なユムシ動物門という独立分類群とされています。左が平常時の形態、右は海水を吸って膨れあがった状態です。活魚料理屋さんの店先や魚市場ではたいてい水槽に活けてありますね。今度、日本の干潟で見つけたら食べてみようっと。^^

 

 

 

 

 

 

 さて、コースはまだ続きます。こちらはヒラメのアラ汁です。なんと料理名はチリと言います。
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塩味で日本人好みの味付けです。どうやら、日本のちり鍋が伝わったものと思われます。唐辛子で真っ赤になった韓流の汁と区別するために外来語を使っているのでしょう。白濁するまでアラを煮込んであるところがちり鍋とは異なりますが、実に良いお味。豆腐も入って日本に戻ったような錯覚に陥ります。

 

 

 

 

 


 ここでご飯も出されます。ご飯にはまたまたキムチやナムルが4品ほど付いてきます。
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 そうそう、韓国ではご飯や汁はこのような金属の器で供されます。ですから熱くて持って食べることができません。西洋料理のように器は手に持たず、箸やスプーンで頂くのがマナーなのです。

 

 

 

 

 

 


 いやぁ~、すっかり韓国式海鮮料理を堪能しました。頼みもしない料理がどんどん出てくる時には、正直、恐くなって李さんに止めるようお願いしたのですが、これが韓流となだめられました。そのとおり、メインの刺身以外の料金は請求されませんでした。ヒラメは1尾、日本円で5000円くらいしましたが、食事代は一人当たり4000円くらいで済みました。もちろん、韓国焼酎もしこたま飲んでおりますので、たいへん安いです。

 

 韓国刺身と言いますと全てこのような活魚を注文が入ってから捌いてくれます。要するに死んだ魚は刺身にはしないのです。鮮度保存の技術が未発達の時代の名残なのでしょうか。日本では白身の魚は締めてから1日寝かせた方が旨味が出て美味しいとされていますが、韓国では死後硬直の歯応えを重視するようです。それと肉でも刺身でもサンチュエゴマで包んでたべる習慣は野菜不足気味の現代の日本人は見習うべきと思いますが、白身の刺身の食べ方としては少し抵抗がありますね。でも、郷に入れば郷に従えです。何でも体験してこそ、味覚の幅が広がるものです。^^


 

 


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2009/03/04(水) 05:00 | trackback(0) | comment(8)
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